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zoom RSS 十二国記 月の影影の海 小野不由美 講談社ホワイトハート文庫

<<   作成日時 : 2005/06/10 23:23   >>

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これはアニメにもなった、あまりにも有名なシリーズですが、やはり「おいしい本箱」 (http://www.oishiihonbako.jp/)のために読み返してその見事さに舌を巻いてしまいました。
もっとも読み返す必要もないくらい何度も読んだ本なのですが、読むたびに面白いです。

こんなに有名になる前に、ふと本屋さんで買ってしまったのがはまるきっかけでした。
そういう「読んで」と呼んでいるように思える本は、マンガであれ小説であれ、不思議とはずれがなくて、しかも「あれ?」と思う間に有名になっていったりします。それだけ本に力が宿っているということなんでしょうね。

十二国というパラレルワールドに、いきなり放り込まれる陽子のお話であるこの第一作は、ぐいぐいと読者を小野不由美ワールドに引きずり込む力をもっています。気弱で親に従順にしか生きるすべを持たない陽子が、ケイキという男に「主」とよばれ、海に映る月の影をくぐって、いきなり全く知らない世界に放り込まれてしまう。彼女の頼るものは、自分と一振りの剣のみ。その壮絶な戦いのなかで彼女は本来の自分を取り戻して、生きる力に目覚めていく。

このドキドキする展開に、それはそれは緻密な十二国の政治、経済、建築、文化、思想、といった確固たる世界が広がっていて、壮大なスケールの作品世界が広がります。しかし、私が思うこの作品のキモは、「主上」と「麒麟」の絆とその宿命ですね。「麒麟」がえらぶ、「王」という絶対の存在。その「王」が死ねば、麒麟も運命をともにするしかない。そしてその理由は、「王」にも「麒麟」にもわからない・・。

与えられた宿命に振り回されながら、責任感と尊厳を培っていく、そのあり方が心をゆさぶります。
この世に生まれて、生きていく、自分の責任を果たす、その重みと喜び。または、悲しみ。
ぜひぜひ若い人たちに原作で読んでほしい。アニメでは、この作品の持つ格調の高さが伝わりにくいと思います。そして、できればホワイトハート文庫がいいですよね。装丁も本の楽しみのうち。
美形揃いの主人公を眺めるだけでも、楽しいです。

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