おいしい本箱Diary

アクセスカウンタ

zoom RSS 黙の部屋 折原一 文藝春秋

<<   作成日時 : 2005/06/23 22:17   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

画像
久しぶりに読んだ折原一さんの絵画ミステリー。
「石田黙」という画家の作品に運命的な出会いをした「水谷」という美術誌編集者が、
彼の作品と人を追い求めるうちに謎に引き込まれていく、というミステリーです。

ミステリーとしての謎は、それほどこれ!というカタルシスを覚えるほどではないのですが、
見知らぬ作家を追っていくその過程が面白いです。
ネットオークションで石田黙の作品を入札するためにえらい苦労する場面など、
自分でも経験があるだけに、はらはらして読みました。
意地と欲望と予算に翻弄されるあの感覚は、経験したものにしかわからない(笑)

この「石田黙」という画家の作品が随所に挿入されていて、謎と密接に絡んでいくわけですが、
これがなかなか面白い絵なのです。キリコに似たシュールレアリズム風の抽象的な作品
なのですが、幻想的で、わりと好みです。
そこでお定まりのようにネットで石田黙を検索してみたのですが、これがどうも正体不明
なんですね。この作家は実在するのか?折原氏のホームページを見ると、この絵が
見せ付けるように飾られていて、そこも妙にうさんくさい。
作品に登場する「金槌流アトリエ頓転館」というホームページもあるのですが、
またこれが怪しさ満載の雰囲気で・・。これはうまく折原氏にだまされているのか?
しかし、そのために本当にこれだけの絵を書くのは難しいかも・・。

なんて、こんな風にあちこち覗いて悩んでみるのも、作者の計算のうち?
うまくだまされたできのいい読者の私でした。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
『黙の部屋』
折原さんの奥様である、友人の新津きよみさんから、「折原が最近、絵に凝って集めてるの」と聞かされたのは何年か前のことだったと思う。新津さん自身も絵がお好きで、気に入って集めている画家さんがあると聞いていたので、作家夫婦で絵を鑑賞するのが趣味だなんて、なんか ...続きを見る
柴田よしきの日記
2005/07/12 17:56

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

記事一覧

黙の部屋 折原一 文藝春秋 おいしい本箱Diary/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる