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zoom RSS てるてるあした 加納朋子 幻冬舎

<<   作成日時 : 2005/08/06 00:26   >>

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やっと読みました、この本。「ささらさや」の続編でございます。
やさしい、いい物語でした。加納さんの本は、いつも人にやさしいなあ。「ささらさや」の登場人物たちが、そのまま出てきます。3人のおばあさん達に、おっとりしたサヤ、そして派手なエリカさん。そして、佐々良の町は、やはり不思議を見せてくれます。

でも、主人公は15歳の照代という少女。もうこれでもか、というくらいひねくれてます。身勝手な両親は、金遣いがあらくて夜逃げするのですが、彼女はつれていってくれなかった。そんな両親を、照代は軽蔑し、憎んでいます。愛してくれ、と叫ぶかわりに。せっかく合格した高校にも行けないまま、一人で「遠い親戚」と聞かされた久代のところに身をよせることになった彼女。でも久代は置いてはくれるものの、全く彼女をあまやかさない。もう照代の心は不平不満でいっぱい。自分を、親を、運命を呪う心ではちきれそう。そんな少女の内面を、加納さんは丁寧に書いています。

そんな彼女が、この町で、少しずつ人の心や、思いやりを学んでいくのです。それを黙って見守る「久代」という老女のキャラクターが、とてもいい。彼女は照代を甘やかさない。いうべき事を言い、させるべき事をさせて、あとは黙って照代が自分でいろんなことを学んでいくのを見守っていく。難しいですよ、これは。同じ年頃の子どもを持つ身には、それがよくわかります。

なぜ久代は、一面識もない照代をあずかることにしたのか?それには昔の事件がからんでくるのですが、ネタバレになるので、書きません。ただ親として子どもを愛することの大切さ、愛される立場にいるべき子どもの痛さが切ないです。そして、若い命が自分で成長していく姿は、とてもさわやか。その力を信じたい。

ユウ坊は、やはり只者ではない(笑)もう少し成長した彼の活躍する続編が読みたいなあ。期待です、加納朋子さん!

おいしい本箱へ → http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000453

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2007/01/10 10:30

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
ユウ坊のこれから
見守りつづけたいですね。
サヤのこと きっと守りつづけていくんでしょうね。
ふらっと
2005/11/02 20:11

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