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zoom RSS てのひらの中の宇宙 川端裕人 角川書店

<<   作成日時 : 2006/10/14 00:12   >>

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画像プラネタリウムに行ったのは、数回だけですが・・。
どこだったかなあ、東北のほうに、けっこう大きなプラネタリウム
がありまして。(何しろ息子たちが小さいときに行ったので、記憶が
あやふや)それが、結構本格的なプラネタリウムで・・。
宇宙、銀河、という大きいテーマの構成で見ごたえがあったんですよ。
ところが、それを見ながら私が感じていたのは、妙な孤独感。
この果てしない宇宙の中で、ほんまに地球だけにしか命がない。
ここを離れたら、あとはただ茫々と広がる無限の沈黙・・。
UFO・・といのは、そんな人間の孤独が生み出した共同幻想なのかも
しれないな・・と思ったりします。
その無限さに初めて子どもが触れるとき、どんな思いがするのか。
自分の持つ「命」をどんな風に意識し始めるのか。
この物語の書かれている少年の「目覚め」の初々しさが素敵でした。

妻は病気で入院中。その間に父親の崇が子ども二人を自分と母親で
面倒を見ているんですが、これがいいお父さんなんですよ・・。
兄のミライくんは、五歳。妹のアスカちゃんは、二歳。
五歳のミライくんは、今この世界を理解しようとする入り口に立った
ところ。いろんなことが珍しくて、たくさんの事がしりたくて、好奇心で
いっぱいになっている年頃・・。その好奇心をなんとかわかる言葉で
満たしてあげようとするお父さん。そして、それに答えていくうちに、
また自分も新しい気持ちでこの世界に出あっていく。
そんな親子のやり取りが素敵でした。
子育ての面白さ、ってここにあるんですよね。
大人になって忘れてしまいかけていること。
昔抱いた、この世界へのいろんな恐れや、好奇心。
「命」というもの、そして「死」というものをはじめて意識したときのこと。
そんなことを、子どもの目を通して再確認したり、また発見しなおしたり。
私も、絵本や児童書の面白さ、楽しさ、を子どもに読んでやるところから
また再び見つけたことが、この「おいしい本箱」へと繋がっているんですよね・・。
この本は、子育て途中のお父さんに、ぜひ読んでいただきたい。
こういうアプローチって、お父さんにしかできない部分があると
思うんですよ。母親って、生活に密着しちゃうから。
だから、子どもの、なぜ?どうして?に、付き合いきれなくなっちゃったりする。
それに応えて、世界をどんどん広い視野から見つける手伝いをしてあげること・・。
これって、大切なことですよね・・。

癌という、命に関わる病気を戦う妻の今日子。
一時退院してきたときに、その今日子を囲んで眠る情景は美しい。
宇宙という大きな視点から、この小さな命の慈しみを描いているところに
川端さんの子どもたちの対する愛情を感じます。
この世界に慣れて、感動を忘れがちな大人たちへの警鐘なんですね・・。
ミライくんのように、新しい気持ちで、この世界を見ていけたらいいな。

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てのひらの中の宇宙、川端裕人
カバー写真は、かくたみほ。題字は鈴木栖鳥。本文イラストは本村加代子。カバーデザインは角川書店装丁室 大武尚貴。 語り手のぼく、伊東崇は、電気製品やコンピュータのマニュアルなどを書くテクニカルライター。妻、今日子 ...続きを見る
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▲ てのひらの中の宇宙 川端裕人
てのひらの中の宇宙 川端 裕人 ...続きを見る
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「てのひらの中の宇宙」川端裕人(2006)☆☆☆★★ ※[913]、国内、現代、小説、科学、家族 ...続きを見る
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てのひらの中の宇宙 川端裕人
評価 ☆☆☆ 川端裕人 角川書店 命の大切さが伝わる度 ☆☆☆ 2007年の読書感想文課題図書の 「てのひらの中の宇宙」。 ガンが再発した母親を持つ家庭を描いた小説ですが、 ちょっと子ども向けにしては 内容が難しいのでは、というところがありまして、 小説の世界に入り込むのが、 ちょっと難しい気がします。 ただ、テーマは壮大な宇宙と命の話なので、 読書感想文の骨格はつくりやすいはずです。 ◆「てのひらの中の宇宙」のあらすじ  妻、京子がガンの再発で入院している中、  息子... ...続きを見る
アオイのネタバレ書評&感想
2007/07/03 23:37

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
目に映ることに興味を感じて生き生きしている子供たち、わかるように答えることを心がける父親、家族を思う母親が織り成す、素敵な家族のお話でしたね。「命」や「死」を教えること、かなり難しいと思うのですが、伝える姿勢を保つ父親っていいなぁと思いました。大人になると感動を忘れがちですけど、日々を新たな気持ちで過ごしていけたらいいですね。
藍色
2006/10/14 02:20
子どもに「死」のことを聞かれたときの、緊張感を久々に思い出しました。
妻の死におびえながらも、命を「連鎖」として捉えて前向きに見つめようとするところが素敵でしたね・・。ほんと、こんなお父さんって素敵です。
川端さんもこんなお父さんなのかしらん。なんだかそれを想像して、ほほえましかったですよ!!
ERI
2006/10/15 22:30
読んだ直後は、作品世界になじめなかった部分が大きくて、ちょっとがっかりだったのですが。ある方のレビューで違和感を拭うことができました。ただ、宇宙や命の広がり、そして孤独を描くことは同じ作家の「せちやん」のほうがよほど素敵です。オススメです。
すの
2006/11/18 21:28

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