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zoom RSS パパとムスメの七日間 五十嵐貴久 朝日新聞社

<<   作成日時 : 2006/11/17 22:39   >>

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画像よくある、と言えばよくある入れ替わりものです。
父親と、娘。娘からしたら、これほど入れ替わりたくない人も
いないだろう、と言う・・。東野さんの「秘密」は、母親と娘でしたね。
あれは切ない話でしたが、これはコメディタッチで、笑えます。


高校二年生。16歳。一番父親、というのが煙たい年頃だわな。
一方、父親にとっても娘が気になって心配ではあるけれども、
何を考えてるんだか、まったくわからん、という人がほとんどでは
ないかしらんねえ。そんな親子の典型である二人が、なんと地震が
原因の電車事故で入れ替わってしまう。
16歳の乙女が、くたびれかけた中年のおっちゃんに・・。
そして、お腹が出かけたおっちゃんが、乙女の中に・・。

折しも、娘の小梅は、半年間の片思いがかないかけ、憧れの先輩と
初めてのデートを控えている。そして、父親の方は、無理やり押し付けられた
プロジェクトの大切な会議が、差し迫っているという・・。
仕方なく、お互いに場所を交代しつつ、善処しようと奮闘するところが、
真面目になればなるほどおかしくて、読みながら気の毒で爆笑しちまいました。
特に、初デートの場面・・。
小梅にいいところ見せたい、と背伸びして彼氏が選んだビスコンティ。
選んだ彼氏は寝ちゃってるのに、小梅ならぬ元映画青年のパパは、必死で見てる。
そして、なんで彼氏がこの映画を選んだか、もう若い頃の自分と重なって
妙にわかって、共感しちゃうとこなんか、もうおっかしくて・・。
確かに高校生にビスコンティは、退屈やろなあ〜。
「ベニスに死す」なんか、むっちゃ好きですけどね・・。
ああ、私もパパ世代、つまりオヤジ世代なんやね(爆)
その後、読書の話になって、「司馬遼太郎」とか「藤沢周平」の話で盛り上がったり。
これが、オヤジと若者なら、構えちゃって仲良くなれないところなんだけど、
仮の姿、という気安さが、かえってコミュニケーションを生むところが、おかしいですね。
どうも、小梅ちゃんより、オヤジであるパパに共感しちゃうとこが、おばちゃんやんか!!



これって、けっこう願望として、ありますよねえ・・。
自分のままで、自分ではない存在になってみる。
いわゆる「化け」の快感です。自分ではないから、妙に客観的に周りが見える。
いつもの世界とは、同じものを見ても全てが違う・・。
お互いの立場や性別、年齢でこんなにも見えている世界が違うのかな、という
ところに気がつく面白さですよね。これ、お母さん、つまり妻が気がつかないのが
ちょっとおかしい感じですが・・(だって、絶対にヘンだもんねえ)
現実にはあり得ない、という設定で全てを乗り切ってますね(爆)
現実にはあり得ないけれども、細部がリアルなんで、自分が入れ替わってるみたいな
面白さがあります。7日間でそれが終わるのが、よろしいですね。
これ以上になると、もっと破綻しちゃうでしょうから。
こんなにうまく一週間で同じシチュエーションになるんかい、と突っ込みたく
なりながらも、これは御伽噺のお約束なんですよね。
使い古されたネタだったのに、なかなか新鮮に読ませて貰いましたよ。
マンガにもよくありますが、こういう入れ替わりネタには、コメディが似合います。
最後、わけわからん同士ながらも、ちょっとだけお互いを理解しようと
いう目線にたった二人がいいですね!!
しかしなあ〜、私は息子とは入れ替わりたくないな。
ま、向こうもイヤやろけどね・・。これ、同性同士でないとしたら、
父親と娘がギリギリの線か・・。母親と息子だと、笑えないよねえ。気持ち悪い
ですわ。マザコンを思わせるからかな?なんでイヤなのか説明しにくいけど
イヤですねえ・・。自分が女だからかな?皆様どうなんでしょう、ってそんなん
聞かんでも、ええわ!!(爆)

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タイトル (本文) ブログ名/日時
パパとムスメの7日間 五十嵐貴久
装画は野田あい。装丁は柳沼博雅(バーソウ)。 2002年、「リカ」で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞デビュー。読んだ作品「1985年の奇跡」「安政五年の大脱走」「交渉人」「FAKE」「TVJ」「2005年のロケ& ...続きを見る
粋な提案
2006/11/19 01:32
【パパとムスメの7日間】 五十嵐 貴久 著
なんの先入観もなく、だたタイトルだけで選んだ本 [:読書:] ...続きを見る
じゅずじの旦那
2007/01/30 18:08
「パパとムスメの7日間」五十嵐貴久
タイトル:パパとムスメの7日間 著者  :五十嵐貴久 出版社 :朝日新聞社 読書期間:2007/03/27 - 2007/03/29 お勧め度:★★ ...続きを見る
AOCHAN-Blog
2007/05/09 19:52

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ありがちな設定だったのですけど、楽しいファンタジック・コメディでしたね。めいっぱい笑えました。そうそうビスコンティ。私もパパ世代なので、ERIさんとまったく同じ気持ちになっちゃいました(笑)。いまだに、パパの「わかる、わかるぞ君!」が耳に残ってます(爆)。ビスコンティは「ルードヴィヒ神々の黄昏」から見始めて、「イノセント」まで見たのでした(ちなみに、大学で映画研究会でした)。「ベニスに死す」あぁ、美青年タジオ(確かビヨルン・アンドレセン?)、良かったですよね、あの細さ(こんどはタジオ仲間!?笑)。
あはは、「ママとムスコの7日間」ですか?。それは私も思いつきませんでした。男子はちょっとエグいでしょう。3日間でもしんどいのでは?
やっぱりマザコンを思わせますよね。でも怖いもの見たさもあるかも(笑)。
藍色
2006/11/19 01:31
>藍色さん
昔、古い映画ばかり上映されていた映画館で、ビスコンティを見たものです。「ベニスに死す」のタジオは、綺麗でしたねえ・・。まさに「美少年」でした。うろ覚えなんですが、ベニスに老芸術家が着く時の船の名前から、ビスコンティらしい仕掛けがあって、感心しちゃったのを覚えてます・・。今みたいにDVD〜とかない時代に見た映画って、かえってよく覚えていたりしますね。「わかる、わかるぞ、君!」ですよ〜(爆)
ね、男子はエグイですよねえ、やっぱり。ほほえましくない!!
ビジュアル的にも、バツですよね!!
ERI
2006/11/20 21:53

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