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<<   作成日時 : 2006/11/07 00:13   >>

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画像長いのを書くのが、ちょいとしんどい今日・・・。
しかし、図書館の返却期限が来てますんで、またナマケモノして
まとめちゃおう、という(爆)


甘栗と金貨とエルム 太田忠司 角川書店

太田忠司さんの本を私は数冊しか読んでない、ということに
気が付きました。もっと読んでるような錯覚に陥ってたわ。
もっと読んでみたい、と思わせるような、なかなか素敵なミステリーでした。
さりげなくて、うまい。手練れであるのに、そうとは匂わせないところが
かっこいいですね。
装丁も、タイトルも、少し甘い雰囲気。でも、内容はそんなに甘くない。
急に父親を無くした主人公の少年(高校生の癖に、また彼がちょいと
年寄りくさい感じ)が、父親の最後の事件を引き継ぐ・・・。
その依頼主は、小さな女の子。報酬は、たった一枚の金貨。
急に姿を消した母親を探してほしい、というその願いを断りきれなかったのは
彼も急に父親を亡くしたから。
思いがけず、そこから父親の昔の恋を探り当てることになった彼。
茫然自失になって、自分を見失ってしまっていたそのテンシンが、その
深い痛み(とは強く書かれていないところが、またいい)を少し受け止めて
いく気配を見せるラスト。その報酬は、たった一枚の金貨、というところも
気が利いています。うまいなあ〜。これ、シリーズになりそうですね。



画像


ほどける とける  大島真寿美 角川書店

高校も中退し、なんだか全てに無気力になってしまっている、17歳の
女の子。高校も中退し、バイトも長続きしない。仕方なく、家の家業で
ある、お風呂やさんを手伝っている・・・。
腰の据わらないまま、よくわからないままにフラフラと漂っていたかのような
美和。人を好きになる、ということも、どんなことなのか、よくわからない。
働く、ってなんなのかも、わからない。
自分がどうしたいのかも、わからない・・・。
ないない尽くしの日々なんだが、その仕事の中で、佐紀というマンガの原作を
書いている年上の常連さんと友達になり、その担当さんである君津さんと
付き合い始める。・・その出会いの中で、美和はすこしずつ自分の形をさぐりはじめて
どろどろだったスライムが固まるように、自分らしい人生を歩き始める。
お風呂やさん、というまったりした雰囲気のなかで、この過程が、ゆっくりゆっくり
かかれていくのが、なんだか心地いい。
こうなんだ、という強い理由があるわけでもなくて、ちゃんと他人というものに
向き合ってみた、初めての経験が、湯気のように美和にしみこんでいくんですよね。
それを感覚で捉えるように書いていって一つの小説にしてはるところに、関心。
美和が自分を見つけたのは、誰かにやさしくすることが嬉しいということを
発見したから。そんな小さなことが、生き方を変えていく。
小さなようで、大切なこと・・・。やさしい、いい小説でした。
個人的に、いつか自分の夢を美和に「見てくれよな」といったりする、リネン屋の
おじさんが、いい味で好きでした。なんとなく、月日は経ってしまう。
気が付いたら、おばちゃんになっちゃってたわ・・。
若いときよりも、もっと時間はなだれ落ちていく。ね、おっちゃん・・。そうやんな。
と、思った夜でございました。



画像



「シャドウ」 道尾秀介 東京創元社

う〜ん、読んだんですが、なんだか後味が悪かった・・。
たぶん、これはこの作品の出来不出来というよりは、性犯罪に対する
私の嫌悪感が先に立ってしまうからかもしれない。
そして、心理学・・というものに一抹の嫌疑を持っている自分が、
この設定とトリックを、納得することができないからだろう、と思います。
それぞれの登場人物たちの心の動きに、同調することができなかった。
残念・・。



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