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zoom RSS ナイチンゲールの沈黙 海道尊 宝島社

<<   作成日時 : 2006/12/10 22:38   >>

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画像今日本屋さんに行ったら「このミステリーがすごい!」の今年号が
出てまして、「ああ、一年がたったなあ・・」としみじみしてしまったわ。
去年は「容疑者Xの献身」が一位やったんですよね。
今年の一位も見てきたけど、読んでない本やった・・凹凹

さて、これは、「このミステリーがすごい!大賞」を貰った「チーム・バチスタ
の栄光」に続く第2作です。前作で高い評価を得た作者の2作目、という
ことで期待して読ませていただきました。う〜ん、ミステリーというよりは
愛の物語になってますな。その分、ミステリーとしては
中途半端な感じになってしまったか・・。

東城大学病院の、不定愁訴外来担当、昼行灯田口。
彼のところに、また新たな問題が持ち込まれる。
今回の舞台は小児科病棟。難病を抱えた子供達の集まるそこにいる、レティノ
患者(レティノは、網膜芽腫。つまり、先天性の癌)その治療のためには
眼球を摘出しなければならないという事情を抱えた二人の患者の精神的なケア
が、問題になっていた。特に14歳の牧村瑞人は、父親がどうしようもない飲んだくれ
で、手術の同意も得られない有様。看護婦・小夜は、その瑞人を助けたいと
願っている・・・。その小夜は、歌の才能がある。それも、自分の歌声を画像として
聞くものの脳裏に焼き付けるという才能。瑞人に心が傾いていく小夜は、その
せいで事件に巻き込まれる・・・。

事件の謎といい、展開といい、それほど新味があるわけでもない。
ああ、こうなるんじゃないの、という展開になだれ込んでしまう。
白鳥も今回は活躍しどころがあまりない感じ・・。
小夜の特殊能力と、歌手の冴子・城崎が絡む「歌」というものが奏でる
特殊な世界が軸になってしまっているから。
これはなかなか魅力的な世界だけれども、なんつうか客観性に欠けてしまうんですよね。
それが、この医療と犯罪捜査という客観的なものにむすびつくのがちょいと
しんどい感じ。小夜ちゃん、いい子なんですけど・・。そのいい子さが、奥歯にものが
はさまる感じで、なんか歯がゆい。本音は?ねえ、本音は?と思っているうちに
終わっちゃったやんか・・。人形っぽくて生身の女のにおいがしなかったなあ。
これだけの分量を書く力量があるんですが、今回いろんな面で中途半端になっちゃった
のが残念です。いや・・二作目って、難しいよなあって思いますよ。

今彼の新作の「螺鈿迷宮」に期待か。
理論社から出る新たなYAミステリーのシリーズにも書かれるそうですね。
小説家であり続ける、っていうのは難しいこと。がんばっていただきたいですよ〜。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
ナイチンゲールの沈黙
以前読んだバチスタの本の作家の2作目。 ...続きを見る
T.S's blog
2006/12/13 15:35
『ナイチンゲールの沈黙』海堂尊
小児病棟を舞台に繰り広げられる、 歌姫看護師と彼女を取り巻く人々の、切ない医療ドラマ… と言った感じでしょうか。 ...続きを見る
道草読書のススメ
2006/12/17 21:15
『ナイチンゲールの沈黙』/海堂尊 ◎
いや〜、面白かったなぁ〜。論理怪獣(ロジカルモンスター)にして火喰い鳥・白鳥に、天敵現る!その名も電子猟犬(デジタル・ハウンドドッグ)・加納。相変わらず、愚痴外来の田口医師の飄々たる病院政治わたりも、冴えてます。水無月・Rの個人的に好きな廊下トンビ・兵藤も健在です。その他、タヌキ院長・高階や千里眼看護士長・猫田や伝説の歌姫(現在アル中)や将軍・島津など、キャラたちまくりで、読んでて飽きません。 いいですねぇ、海堂尊。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2007/08/25 23:38
「ナイチンゲールの沈黙」海堂 尊
「チーム・バチスタの栄光」の第2弾です。 ...続きを見る
デリシャスな本棚
2008/12/18 16:53
本 「ナイチンゲールの沈黙」
「チーム・バチスタの栄光」に続くシリーズ第二弾です。 前作と同じく舞台は東城大学 ...続きを見る
はらやんの映画徒然草
2009/01/03 22:49

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ERIさん、こんばんは(^^)。
あ、確かに小夜のいい子っぽさが、もったいない気がしましたね。あれだけの能力があるなら、もっと感情的に振れ幅の大きいキャラだったらよかったのに、という気がしますね。・・・でも感情的すぎると、危険かもしれませんね〜。難しいところだ…。
水無月・R
2007/08/25 23:21
>水無月・Rさん
ああ・確かに感情的すぎると危険かも。
水無月さんのレビューを読んで、続きが気になってきました・・読まなきゃ(>_<)
ERI
2007/08/27 00:41

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