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zoom RSS マジカル・ドロップス 風野潮 光文社

<<   作成日時 : 2007/07/23 00:10   >>

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画像「ビート・キッズ」で、音楽に賭ける男の子たちの青春を書いて
印象深かった風野さんの、新作。やはり、音楽がテーマなんですが、
今度の主役は、オバサン。40過ぎたオバサンが、魔法のドロップの力を借りて
15歳の女の子に戻る・・というお話。
 
昔「メルモちゃん」というマンガがありました。手塚治虫さんです。
魔法のキャンディを食べると、大人になったり、動物になったり・・・。
変身できるのですが、一番多かったパターンが、子どものメルモちゃんが
大人になるというもの。当時メルモちゃんと同じく子どもだった私は、
そのキャンディが羨ましくて仕方なかった。瓶の中にある色とりどりの
ドロップが、まさに色とりどりの未来に見えたなあ・・。
この物語は、それと反対。
中学生・・15歳の頃にタイムカプセルに、親友が入れたドロップ。
それを舐めると・・42歳の菜穂子が、15歳の少女に戻ってしまうのだ。
そして・・その彼女が何をしたかというと。ロック。ヴォーカルとして
高校生のバンドに参加するんですよ。
う〜ん、バンドやってた私も、これはちょっとやってみたいかな、と(笑)

ぷくぷく太ってるおばちゃんが、変身してみるみる少女になっていくところの
妙なリアリティに笑ってしまいました。
そう、お肌と体型は、戻りたいですね。心はこのままで。
あの青春の、あてどなさや苦しさをまた体験するのは、正直しんどい。
だから、今の、経験値をつんだ状態で、高校生あたりに戻ってみたい。
そうしたら、今度はいろんな回り道をしないで、自分のやりたいことを探せるかも
しれない・・。と思わない大人は、いないんじゃないか(爆)
あの時、こうしてたらな、と思うことは誰でもある。
・・・でも、どんな道を歩いても、また同じことを思うのかもしれないけれど・・。

これは私だけかもしれないけれど、若いときの方が、自分の可能性を信じていなかった。
やる前から、「こんなことしても仕方ないかも」「失敗するかも」「こんなこと考えても
無駄かも」って、自分の心に蓋をすることが多かった。怖がりだったなあ。
若いときの自分にあったら、言ってあげたいですね。
もっと自信を持ちなよ、あんたは自分が思ってるよりいろんな事ができるんだよ、って。
そう若いときの自分に言いたい気持ち。それは、今を生きる若い子たちにも
そのまま言いたいことなんだよなあ。諦めちゃだめだよ・・自分を諦めちゃいかんよ、ってね。
風野さんのそんな気持ちがいっぱい詰まった物語でした。
あちこちに散りばめられた、懐かしいロックナンバーもうれしい。
また探して聞いてみたくなりました。大人も若者も楽しめる物語です。

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「マジカル・ドロップス」風野 潮
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