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zoom RSS 予定日はジミー・ペイジ 角田光代 白水社

<<   作成日時 : 2007/11/01 00:49   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 3 / コメント 4

画像
あの妊娠中の、自分の体が自分でないような、あの独特の
感覚を久々に思い出してしまった。私はすぐに妊娠に
気づいてしまう方で・・。まだ小さすぎて写真にも写らない
週数でお医者さんにいきましたね。それは、何と言うか・・
一言で言うと異物感です。普段ではありえない
違和感があるんですよ。この物語は、そんな妊娠する、
子どもを生む、ということに女の人なら誰でも一度は抱く
違和感を丁寧に書いてありますね。
角田さんらしい毒のオブラートに包まれた、剥き出しの世界。
そこに含まれてる本音の部分に、共感する女性も多いんじゃないかしらん。

私も、主人公のマキと同じく、「子どもがほしい」と思うより先に、ぽこっと
できてしまった方なので・・こんな事を書くと、子どもが欲しくて苦労して
らっしゃる方に怒られそうなんですが、ほんとに戸惑いのほうが大きかった。
で、筋金入りの子ども嫌いだったんで、生むまで、子どもが可愛いのか
どうなのかよくわからんかった(笑)子どもでしたね、自分が。
でも、このマキみたいに、自分に正直にジタバタするわけにいかない
環境だったし、性格的に人に弱みを見せたくないほうなんで、
ただひたすら、いい妊婦になろうと自分を叱咤激励してました。
だからねえ・・この物語を読んで、すっとしましたね(笑)
ほんと、納得するまでジタバタしていいやん、と思った。
もう、遅すぎですが(爆)

この物語で、何かにつけ「二人でする最後の〜という風に
言い合う場面が出てくるんですが、ほんとに、子どもを生む前と、
生んでからでは、がらっと全てが変わってしまう。
それを、どうやって受け入れていくか・・妊娠期間は、それに
ゆっくり自分をならしていく期間でもあるんですよね。
うまくできてるなあ・・と思います。
ほんと、子どもって可愛くて、厄介で、厄介で、可愛い。
こんな困ったモンが、あるかしらん、とでかくなった今でも、
しみじみ思う。でもね・・こうして始まる家族、というものの不思議は、
やっぱり大切なもんですね。

「おなかのなかの生きものは、
私たちが幾度もくりかえしてきた
祈りみたいな気分でできている、ということだ。」

この気持ちを、久しぶりに思い出させてもらって、今の自分には、
ありがたかったなあ。これを、例えば吉本ばななさんなんかに
言われたら「ふ〜ん」て思っちゃうひねくれモノですが、角田さんに
いわれると、「よくぞ言った」という気分になるから不思議です。
作中の挿画も雰囲気があってよかった。
何より・・マキの気分の上がり下がりを黙ってうけとめる旦那さんが、
一番感動的でした。
いい人だ・・・。


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2008/08/08 00:32

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。子どもが苦手で産むつもりあらへんかったのですが、30過ぎて突然欲しくなって産みました。なんでと聞かれると「種の保存にめざめた」って答えてましたっけ。(笑)角田さん面白い小説書いてくれはったですね。面白かったぁ。
ナカムラのおばちゃん
2007/11/01 08:05
>ナカムラのおばちゃん
こんばんは♪あなたも、そうでしたか。私も子ども苦手でねえ・・子守なんてしたことなかった。それでも、生めばなんとかなるもんだということは、わかりました(笑)不思議なもんですねえ・・。
ERI
2007/11/02 01:17
ばななさんと角田さんで感じる違いについて激しく共感してしまい、おもわずコメントさせてもらいました。
ぱん
2009/10/08 05:36
>ぱんさん
こんばんは♪そこに共感して頂けたとは、嬉しいです(*^m^*)
角田さんの描く女性は、いつも飾ろうとか、自分をかっこよく見せようとするところが無くて、ああ、わかる、わかる、って思ってしまうんですよねえ。
自分がかゆい、と思っていなかったところを、掻いてもらう快感、みたいな。
また、よかったら、遊びにきてくださいね!
ERI
2009/10/09 00:25

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