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<<   作成日時 : 2007/12/15 01:14   >>

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画像このシリーズも完結です。
郁と堂上の恋も・・期待通りの大円団でしたねえ〜。
シリーズ4冊。当初の勢いを失わないまま、最後まで
突っ走ることができたのは、誠にめでたい。
今回も、「表現の自由」を巡っての「良化委員会」と図書隊との闘いが
続いているわけですが。相変わらずのテンポの良さが、小気味いいです。

原子力発電所がテロにあう、という事件が発生する。
その事件にそっくりな小説が存在し、そのテロのお手本にされたの
ではないか、という指摘から、良化委員会が、その作者である
当麻蔵人の身柄を確保しようと動く。それを阻止しようとする
図書館隊。そこに、手塚の兄が率いる、図書館隊との因縁深い
「未来企画」が絡み、事態は三つ巴の展開に・・。

この「この事件は、あの作品にそっくり」という議論は、よくありますね。
最近は・・あの「ひぐらしのなく頃に」というアニメが俎上に乗せられてしまい
何と、放送中止という事態までになりました。いわゆる「自主規制」という
やつですね。大体、何か事件が起こった時、その事件に似ている、という
理由でその作品を糾弾することは、私は、安易なスケープゴートだと
思っています。自分の理解の範疇を超える事件・・例えば自分の親を
殺すだとか(最近多すぎて、あまり驚かなくなっていることが怖いですが)
そんな事件が起こると、皆不安なんですよね・・。
だから、わかりやすい仮説に飛びついてしまう。
たとえそれが安易な結論だとわかっていても、そのせいにしておけば
自分の気持ちは、納得する・・納得したい。どこかに、行き場のない
気持ちを持っていきたい。しかし、その発想の安易さが、結局自分達の
首を絞めることになることになるんじゃないか。
臭いものには簡単に名前をつけて蓋をして分類しておけばいいという
簡単さは、たくさんのものを見失わせることになるんじゃないか。
そんな気がします。
そして、この自主規制というものの、胡散臭さ。
面倒くさいから、闘わない。
うるさい人には、折れておけばいい・・。
それで、自分達の大切なものを売り渡してしまうのは、どうなんだろう・・と
思います。
何か、間違っている。でも、それを間違っていると指摘するのは
面倒で、自分の立場をややこしくしてしまうから、できるなら
回避したい・・でも、やっぱり間違ってると思う・・。
この物語は、そんな、皆が漠然と抱えている不安に切り込み、
自分達のかわりに痛快に闘ってくれる、という快感があるんですよね。


そして、もう一つのこのシリーズの楽しみ・・登場人物たちの恋バナですが。
傷ついた堂上が、自分の階級章を郁に託すシーンが、カッコよかったですねえ。
ちょいと「誰が為に鐘は鳴る」なんか思い出しました・・(古っ!!)
まあ、この二人は期待通りのハッピーエンドでしたから。
「王子様」と結婚できる女なんて、そうはいませんから(笑)
郁ちゃん、よかったね♪
で、キスを担保の手塚と柴崎は、何となくこのままがいいかと。
美男美女が定石通りくっつくんじゃなくて、「気になる関係」でいるのは
色っぽいもんです。
蛇足ながら、私が一番大笑いしたのは、当麻が、大阪のおばちゃん達に変身
させられるシーン(笑)ま・・これは、ほんまに大阪では、「風景」ですわ。

このシリーズがアニメになると聞いたんですが・・。
ちょっと興味ありますね。きっと見るのは忘れるでしょうけど。
有川さん、お疲れ様でした。

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トラックバック(7件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「図書館革命」を読む
本ブログ、勝手に推奨作家である有川浩さんの新作ですよ。図書館シリーズ完結編、「図書館革命」読みました。とうとう、終わっちゃいましたね。出版される前は楽しみでしたが、読み終わった今となっては、なんか寂しい感じ。シリーズ物が終わると、いつもこんな感じですよ... ...続きを見る
怪鳥の【ちょ〜『鈍速』飛行日誌】
2007/12/15 08:14
『図書館革命』/有川浩 ◎
あああぁああぁあぁぁありかわさんッ! 哀れな読者を、悶え(萌え)死にさせる気ですかっ!!! 郁も柴崎も「はちきん」全開で、ベタ甘ラブロマで、大規模戦闘やら頭脳戦やら、とにかくとんでもなくてんこもりストーリー。 しかも、シリーズ最終巻。だっ、誰か!助けて・・・・。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2007/12/15 22:34
【図書館革命】 有川浩 著
正化三十四年、一月―― 福井県は敦賀原子力発電所が深夜、大規模な襲撃を受けたのである。 ...続きを見る
じゅずじの旦那
2007/12/17 19:05
図書館革命 有川浩
イラストは徒花スクモ。書き下ろし。『図書館戦争』シリーズ第4弾完結巻。原発襲撃テロから作家を狙うメディア良化委員会。司法対決も描きながら今回の任務は要人警護。過去の事件の後日談もさりげなく織り込まれ、「無関心」 「善意の& ...続きを見る
粋な提案
2008/01/14 03:42
図書館革命⇔有川浩
図書館革命 有川 浩 ...続きを見る
らぶほん−本に埋もれて
2008/01/16 14:30
図書館革命 有川浩
図書館戦争シリーズ最終回{%exmark2%} ...続きを見る
白ブタさん
2008/01/24 00:27
図書館革命<有川浩>−(本:2008年34冊目)−
図書館革命 出版社: メディアワークス (2007/11) ISBN-10: 4840240221 ...続きを見る
デコ親父はいつも減量中
2008/03/01 17:33

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
ERIさん、こんばんは(^^)。
とうとう、最終巻でしたねぇ。
残念という気持ちはありつつも、すごく収まりの言い終わり方をしてくれて、とても嬉しかったです。
モチロン、悶えまくりでしたが(笑)。
社会問題と萌えを共存させ、読者にも問題提起ができる、有川さんの筆力の素晴らしさに感動しました。
これからも、どんどん読んでいきたい作家さんです!
水無月・R
2007/12/15 22:38
>水無月・Rさん
このシリーズは、読書の快感に満ちてましたね〜(*^m^*)私もたっぷり妄想派なんですが、有川さんの妄想には、負ける(笑)次は、どんな風に驚かせてくれるでしょうね?楽しみです。
ERI
2007/12/15 23:32
読み終わりました〜!

ヘビーな始まりと、ラブラブのギャップ。
やっぱり、期待通り面白かったです(^^ゞ

みんな、立派になっちゃって…

「ひとまず」という言葉にひっかりますが(笑
juzji
2007/12/17 18:57
最後のシーンの「堂上教官っ!!」+げんこつ、のシーンが結構印象的でしたね。
堂上教官ねえ・・・にやにや。って感じ。

東京から大阪へ逃げるシーンが妙にリアルで、なんだか一緒に西へ向かったような気がしてしまいました。
玻璃
2007/12/19 21:37
>juzjiさん
「ひとまず」みたいですね( ̄∀ ̄)
あちこちで、また彼らに会えたらいいなあ・・。
それぞれのキャラが、友達みたいに思えるシリーズって、いいですよね!!

>玻璃さん
んふふ・・堂上教官ですもんね♪最後は、甘く名前で呼んでましたね〜。ああいうところが、有川さんの上手いところ。距離感がね。甘いです。
大阪のシーンは、私は地元だけあって、リアルに脳内再生できて、非常に面白かったですね。大阪が舞台の物語を書いてほしくなりました。
ERI
2007/12/20 01:09
最終巻、大団円で大満足でした。堂上教官と郁やキャラたちの恋の行方にニヤニヤでした。
今日のお気に入り文…「不安に切り込み、自分達のかわりに痛快に闘ってくれる、という快感」に、おお〜って心で言ってました。
「誰が為に鐘は鳴る」懐かしいです〜。映画ではイングリッド・バーグマンがウサギちゃんと呼ばれてたような(笑)。

「私の男」にもトラックバックさせていただきました。
トラックバック直ったみたいです。「渋谷」と「ジューシー」も、お願いできますか?。
藍色
2008/01/14 03:41
こんにちは。
世の中に封印作品なるものが存在しますが、ほとんどが差別表現をめぐる自主規制なんですよね。
もちろん裁判係争中とか仕方のない封印もありますが、差別表現というのはその時代によって変化していくものだし、少し過剰反応のような気も個人的にはしています。
相変わらず甘々な展開で、シリーズが終わってしまってとても残念です。
らぶほん
2008/01/16 14:35
>藍色さん
イングリッド・バーグマンが、とっても好きだったんですよ。「君の瞳に乾杯」なんちゃって。堂上に言わせてみたいですわ。あの映画のキスシーン。綺麗でしたね。やっと郁ちゃんと王子さまも最後キスしてましたが♪

>らぶほんさん
コメントありがとうございます。
正面きってその差別表現と戦ったのは、記憶では筒井康隆氏くらいしか思い浮かびませんね。みんな、あたらずさわらず・・。そうして流していくことの怖さを、この作品で改めて感じました。甘い展開と、問題提起。これが両輪となって面白さを増幅させたような気がします。
ERI
2008/01/18 00:00

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