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zoom RSS ウオッチメイカー ジェフリー・ディーバー 池田真紀子訳 文藝春秋

<<   作成日時 : 2008/01/03 21:06   >>

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画像さすがの出来栄え。このミスの海外篇一位、というのも頷けます。
このシリーズは、ずっと読んでいて楽しみにしているのですが、
あまり裏切られたことがない。人物造形、緻密な構成、スリル・・。
まあ、どれを取っても見事なものです。これは、多分取材にしろ
プロットにしろ、チームが組まれているんでしょうね。
プロジェクト、という名が相応しいような、そんなゴージャスさを感じて
しまいます。

この、別々に進行している二本の糸が、縒り合わさっていく構成と
いうのは、気をつけないと、「こじつけやん」というわざとらしさを
招くんですが、そこはもう、うまいもので。細かい事実を一つ一つ
積み上げていく膨大な書き込みが、その偶然を、うまいこと運命に
変貌させていきます。そこを読んでいく快感がありますね。
そして、このシリーズは、ライムが必ず勝利するという、楽しい
お約束があるわけです。それも、間一髪の勝利。
この毛筋ほどの、すれすれの勝利が、持ち味。
そのお約束を、ライムという頭脳に負けないような犯人と戦いながら
どううまく果たしてくれるのか・・・。そこに、ワクワクしちゃうんですよねえ。
今回のウオッチメイカーも、なかなかのツワモノでして。
最後、解決したかに見えて、やっぱり丸々一章残っている、そこに
また絶妙などんでん返しがあるんですよ。
この敵さんは、どうやらこれから、大きなライバルになっていくんでしょう。
いや〜、次も楽しみですわ。最近、ミステリーが、とんと読めなくなって
きている私が、これは、頑張って読んでますからね。


ただまあ・・この事件に深く関わっていく心理捜査官ともいうべき
キャサリン・ダンスの駆使する心理術が、あまりにもうまくいくんで
そこは、まさにアメリカ的な心理学の割り切り方だわなあ、と思いましたが。
相手の話し方や、態度で、その心中を推理し、手に取るように分析していく・・。
それはとても読んでいて気持ちいいものではありますが、現実は
こんなにうまくいくもんやろうか。という疑問は残りますが。
アメリカ人は、こういうの、好きですねえ。やっぱり。
すっぱり心中を割り切りたい欲望があるんでしょうね。
ま、もう一つの、大きなお約束である、ライムとアメリアの愛情が、
いつもなにやら不安定な、波乱含みであるのは変わらず。
その揺れ動く二人の心が描かれていることが、この緻密な物語の
大きなツボですね。「人間」が「人間」を追う、その生々しさが
生まれて、目が離せなくなる。

お正月、ゆっくりまだ時間のある方は、トライしてみてください。
分厚いので、しっかり読みでがありますよ!!

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タイトル (本文) ブログ名/日時
ジェフリー・ディーヴァー 『ウォッチメイカー』 食傷気味だが「このミス」第一位かと手にとった
またまたライムシリーズか、と食傷気味になりながらもついつい手にとってしまう。さて今回の作品のできばえは?と、このシリーズ、そこまで新機軸が期待できる魅力がある。ジェフリー・ディーヴァーはたしかなストーリーテラーなのだ。これは第7弾だそうだが、私はこれで6作品を読んだことになる。 『ボーン・コレクター』『コフィン・ダンサー』『魔術師』………。数々の名犯人たちと頭脳戦を演じ、勝利を収めてきた現代の名探偵リンカーン・ライム。彼の前に、細心緻密な殺人計画を引っさげて、史上最大の敵<ウォッチメ... ...続きを見る
日記風雑読書きなぐり
2008/01/09 18:46

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
面白かったですね。これだけのシリーズでマンネリ化しなかったのはキャサリン・ダンスの個性を持ってきたからだろうと思います。
よっちゃん
2008/01/09 18:50
>よっちゃんさん
シリーズを書き続けるというのは、新作を書いていくより難しい面もあると思います。特に、これだけ世界中の人が待っているシリーズなら、なおさら。
そのための創意工夫を、彼は惜しまない、そこにも感動です♪
ERI
2008/01/10 10:35

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