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zoom RSS 群青の空に薄荷の匂い 焼菓子の後に 石井睦美 ジャイブピュアフル文庫

<<   作成日時 : 2008/02/02 00:55   >>

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画像今日は、この本を読んで、とても幸せな気分です。
心が、女の子になれました(ほんまんかいな)

心は、一度とことん傷つくと、もろく、こわれやすくなる。
小学生の頃に、悲しいいじめに逢った経験を持つ亜矢は、
その思い出を、時間をかけて修復してきた。
今は、笑いあう友達がいて、楽しい学校生活なのだが、
その辛い経験は、ふっと彼女の心に、影を落としたりする。
彼女は、母との二人暮らし。
好きな人が出来て、父が家を出て行ってから、やはり不安定に
なっている母との生活に、時々やりきれなくなったりする。
そんな暮らしの中に生まれる女の子の気持ちを、丁寧に追ってあります。

石井さんの筆は繊細で、空に浮かぶ一刷毛の雲のような
捉えがたい心の動きまで、さりげなく書き込んで見せてくれます。
亜矢という女の子は、散歩するのが好きなんです。
散歩・・って、風景や風を、自分の心に映す行為。
亜矢、という女の子が、毎日の生活で出会う、様々な
揺れ動く心が、ここに瑞々しく映されている・・。
それが、そのまま自分の心に映りこむ快感、というのを
味わうことができる、非常にここちよい文章です。

そして、大人になる、ということが、少しずつ自分というものを
外側から眺めることだということだということが、ほのかに亜矢を
凛とした空気に染めていくのが、わかる。その彩りが、とても綺麗です。
友達のこと、家族のこと、ボーイフレンドのこと。
どれも、すべては裏と表で繋がっていて、人生はいいことと悲しいことの
常に半分半分。半分同士だから、人とその気持ちを分け合って、一緒に
持って、歩いていける・・・。
いじめられた悲しい経験がなければ、例えば菜穂のような友達の
優しさに、気づかなかったかもしれないものね。

読み終わったあと、亜矢と一緒に、秋の空を眺めたような、優しい
気持ちになれました。人恋しくなった夜などに、オススメの一冊です。
「卵と小麦粉それからマドレーヌ」の姉妹編です。
そちらも、一緒に、どうぞ。


おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/index_f.php



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