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help リーダーに追加 RSS HEARTBLUE 小路幸也  実業之日本社

<<   作成日時 : 2008/02/29 00:51   >>

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画像「HEARTBEAT」の続編。
舞台をニューヨークに移しての長編です。
主人公のワットマンは、巡矢と委員長に縁のあった
警察官。その彼のところに、一人の少女の失踪事件が
持ち込まれる・・・。
ワットマンの父親も警察官。謹厳であった父親は
ワットマンの誇りと憧れの象徴。しかし、家族の過去には
ある事件があった。ワットマンの姉が幼い頃に失踪して
いるのだ。少女の失踪事件が、段々とその家族の謎に
絡んでいく。
一方、やはりふとしたことから、この事件に関わってしまった巡矢。
彼がその能力から知ってしまった真実とは―。


前作の設定と絡んだ謎が、巡り巡ってワットマンの家族の
謎と絡んでくる展開が、なかなかスリリング。
ミステリーフロンティアのシリーズではありますが、前作と同様に、一番の鍵が
幽霊・・というところが、この物語の特徴的なところです。
幽霊といっても、日本的な、暗がりからどろどろ・・と出てくる感じでは
なくて、くっきりと意志をもって現れてくる幽霊。
そう考えると、幽霊というよりは、想い・・・消えない願いのようなものなのかも
しれません。どうしても、そこに関わってしまう宿命の巡矢が、またしても
謎解きに活躍します。
しかし、知ってしまった真実はあまりに重かった・・・。
ワットマンを傷つけたくない。その思いから、得意のCGで必死の工作を
しようとした巡矢の気持ちが、痛いほどわかって辛いですね・・。
でも、やはりどんなにうまく作っても、うまい嘘をつこうと思っても
たった一つの真実は、否応なく姿を現してしまう。

明日に向かうには、真実がまた必要なのかもしれないけれども、この真実は
ちょっと知るにはキツすぎるものだったように思うなあ・・。
しかし、ここからまたワットマンが歩き出そうと思えたのは、自分を傷つけまいと
尽力してくれた、巡矢たちの思いやりを、心の糧にできたからでしょうね。
小路さんの物語にしては珍しくショッキングな題材だと思って読んでいたのですが
読後感は、苦味が混じりつつも、暖かいものでした。
このシリーズは、まだあるのかな・・。

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