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zoom RSS ほかに踊りを知らない。(東京日記2) 川上弘美 絵 門馬則雄 平凡社

<<   作成日時 : 2008/03/05 01:11   >>

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画像私は、やっぱり川上さんの文章が、好きだなあ・・。
こういうのは理屈ではなくて、感覚の問題なんだろうけれど
そう言ってしまうと、このレビューは終わってしまうんである(笑)

川上さんの生活を読んでいると、ほんとに私たちと変わらない
狭い、半径1kmで生きているような、主婦なんですよね。
でも、読んでいると、どうも、川上さんの住んでおられる
場所は、私たちと、ちょっとズレているみたいなんである。
(これは、この本に含まれている、川上さんのウソ・・いや、創作に
よるところが大きいのかもしれないけど)
読んでいると、ツッコミ放題。

なんで、たくさんの人に会って、足の裏が扁平になるねんな、とか。
家で一人で、巨大パンダ作ってたら、おかしいやん、とか。
手帳に、食欲があったからとて、「食欲」と書くのは、こわいやん、とか。

そりゃもう、目の前に川上さんがいはったら、端から、ツッコミたくなってる
と思う。きっと、川上さんは、ニコニコ笑いながら、そのツッコミを
受け流してくれるだろうな、なんてちょっと妄想して、うっとりする(笑)
そう・・私は、これを書いている川上さんに、ちょっと恋しちゃったみたい
なんだな。
恋というか・・なんというか。この微妙な、ぴったりとくるズレ加減に
はまってしまうというか。笑いながら、わかる〜、わかる〜、と
連呼しすぎて、読み終わったあと、ぐったりしてしまいました(笑)
一見、ふんわりしているかのようなこの文章の底に、なにやら
噛み切れない、どうしても口に残る部分があって、その感触が抜けない感じ。
これも、また恋・・ですよね。(違うかな?)

それは、片言の女の子が、ある日いきなり「文章」を話し出す驚きだったり。
パンツ塚を作っている、おばさんの説明の中に潜む不気味さだったり。
(これは、きっと川上さんのウソだと思うけど)
川上さんが、生活の中で拾った、小さな石ころが、私の口の中で溜まって
溶けない飴ちゃんのように、いろんな味で交じり合い、「川上」味になっていく。
どうしてくれんのよ、って川上さんに、ちょっと甘く文句を言ってみたいような、
そんな感じを起こさせる、溶けない川上味ドロップのような本。
ああ・・今日は、書いてる私も、わかりにくいような、レビューになって
しまいました。
これを読んで、よっしゃ、読んでみよう、って思う方はいるのかしらん・・。
わかりにくいレビューですが、私、最大級に褒めてます。
昼下がりの電車で、のんびり読むのが似合うかな。
装丁も、とても可愛くて、綺麗。ナデナデして、自分の本なら、ちょっと
中の絵に色なんぞ塗りたくなるかもしれない。
・・・こういう、読み手が入り込みたくなる本の作り方は、好きです。
ちなみに、東京音頭は私も踊れます。
何でかな〜・・。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
TBさせていただきました。
川上さんの文章に恋をしてしまう気持ち、ものすごくわかります。私も、気がつくと心地よい川上ワールドにはまり込んいます。特に、短編やエッセイの場合は確実にツボに来ます。
塗り絵かあ・・・自分の本なのでやってみようかな。
こおろぎ
2008/03/18 01:44
>こおろぎさん
川上さんの文章は、体質のようなもので、いったんはまると、中毒になりますよね(笑)
文体のある人が大好きな私は、いつも川上さんに、ちょっと恋してしまうんですよ。憧れちゃいますね。
ERI
2008/03/20 23:59

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