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zoom RSS 科学の扉をノックする 小川洋子 集英社

<<   作成日時 : 2008/05/30 02:33   >>

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画像「博士の愛した数式」で、数学の持つ「美」に開眼した小川さん。
今度は、科学という、大きなジャンルにノックです。
小川さんが、それぞれの分野の第一人者に、頬を染めて
話を聴いている、その初々しい感じが、とてもいいですわ。
小川さんという聞き手が柔らかで感受性に満ちているので
お話をされる偉い先生たちも、自分のカードを、思わず深くまで
見せてしまっている、そんな感じ。
私も、小川さんに負けず劣らずの理系ダメダメ人間なんですが
それだけに、小川さんが感じるあれこれを、同じように新鮮に
受け止められる。

第一章の「宇宙を知ることは、自分を知ること」が面白かった。
私たちの体を作る元素は、50億年前に、どこかの星でできたもの。
そして、この私たちの体も、地球の中を循環し、いつか、別の星の
元となる・・・。
「結局、一度誕生した物質は、無にはならないのです」
こういうのを聴くと、ちょっとうれしいじゃありませんか。
いや・・無になってもいいんですけど、なるのが当たり前やろ、て思いながら
生きるのを信条にしておるんですけど(投げやりな気持ちでなく、ですよ)
全てが循環していく、と思うと、不思議に安らぎを覚えますね。
そして、この宇宙も、もしかしたら永遠ではない・・。
でも、この宇宙も、また、別の宇宙の源に成り得るかもしれないし・・という
壮大な事を考えていると、この自分のちっぽけさから、
ちょっと逃れるような気がするじゃありませんか(笑)

あと、小川さんの文章が一番生き生きしているのが、最終章の
「肉体と感覚、この矛盾に挑む」ですね。
何しろ、小川さんの愛している阪神タイガースのトレーニングコーチの方に
お話を聴く、というなんとも素敵なシチュエーション。
これが、筆が乗らずにいられようか、という小川さんの思いいれが
伝わってきます。
そのコーチのな話もさることながら、阪神の応援をするときバランスボールに
必ず乗っているという小川さんが、なんとも可愛いじゃありませんか。
楽に見てると、一生懸命頑張ってる選手に申し訳ない、らしい。
わかる!!その精神論が、タイガースファンやね。
その小川さんを想像して、ちょっと惚れました(笑)
小川さんファンなら必読です。


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『科学の扉をノックする』 小川洋子
科学の扉をノックするposted with amazlet at 08.06.2 ...続きを見る
Roko's Favorite Thin...
2008/06/25 22:48

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ERIさん☆こんばんは
小川さんの質問に答えてくださる先生方、みなさん素晴らしい方々でしたね。
自分の専門分野に自信と愛を持ってらっしゃる事がヒシヒシと伝わってきました。
小川さんのような聞き手に恵まれると、話す方も気持ちいいんだろうなぁって思いました。
Roko
2008/06/25 22:52
>Rokoさん
ほんとに、皆さん気持ち良さそうに話してらっしゃるのが伝わってきましたよね。受け手の感性が、どんどん新しい話を引き出していくんだなあ、と思いました。小川さん、対談に向いてらっしゃると思いますよ!いろんな事、しゃべりたくなっちゃう雰囲気に満ちていますもん。
ERI
2008/06/26 17:49

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