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zoom RSS 妖精物語 遥かな国の深い森で 朽木祥・文 スザンナ・ロックハート・絵 講談社

<<   作成日時 : 2008/07/15 22:21   >>

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画像非常に美しい仕掛け絵本です。
仕掛け絵本と言っても、読む人をびっくりさせたり、
意表を突くための仕掛けではありません。
読む人を、楽しい妖精の世界にいざなうための仕掛けなのです。

今、誰に言ってもあまり信じてもらえないんですが
私、昔妖精信じてました。はるか遠くの少女の頃で
ございます(笑)
引き出しに、妖精のお家を作ってました。
ちっちゃいお菓子の箱に、余り切れを張って、
自分でお布団をつくったり
カーテンをかけたり、大した材料なんかなかったんですが
母が洋裁の仕事をしていたので、端切れだけはやたらにあった。
それで、いろいろと細々したものをこしらえて、
ひたすら空想にふけっていた時期がありました。
今ほど、多彩な子どものものなんて、なかった時代。
洋服だって、いつも母が余り布で縫った服ばかり着ていましたしねえ。
だから、本の中の妖精の国なんかに、非常に強い憧れがありました。
美しいものが大好きで、でも、自分だけの美しいものをほとんど持つことが
かなわなかった少女時代の私に、この本をプレゼントしてやりたい、と
しみじみ思った次第です。

絵は、スザンナ・ロックハートという方。
イギリスの作家さんなんですが、この絵が、非常に繊細で隅々まで美しい。
絵の中にあふれる妖精たちは、皆生き生きして、「命」の賛歌を歌っているよう。
一心に踊り、歌い、戯れている妖精たちは、私たちが森や海という自然から
受け取る様々なプレゼントそのもののように、愛しげなはかなさに満ちています。
それは、耳を澄まさないと聞えない音楽、目に見える風景の中に
見え隠れする神秘なのでしょう。
この世に潜む美しいものをこんな風に描き出せたら、それはそれは
楽しいでしょうねえ・・。ほんとに羨ましい。

そして、その絵に、朽木さんが日本版のオリジナルで文章をつけておられるんですが
その文章がねえ・・。素敵なんです。
ちょっとだけ好きなところを引用しようと思ったんですが、一つ一つの言葉が
緊密に結びついて、見事な花束のように構成されているので
一部分だけ・・というのがえらく難しい。
言葉の密度が詰まってる。
この絵と響きあって、ほのかな光を帯びて輝く朝露のように、必然の理として
生まれてきた言葉たち。この絵に、この文章。
「出会う」ということって大切ですね。
きっと、この絵の妖精たちは、朽木さんの言葉たちに出会えて嬉しがっているに
違いない。

ちょっと高い本ですが、夢見る現役の少女、もしくは、いつまでも夢見る力を
失わない大人の人に、プレゼントしてみたい。


本にかくされた魔法が、
あなたに、ふりかかりますように。
薔薇の花びらのように。月のしずくのように。
あなたの心が、どうか驚きと喜びに満ちますように。
初めて林檎を目にした、幼い日のように。
―そして、あなたのもとへ、
妖精たちがやってきますように。
夢のなかでも。
夢みる頃を過ぎても。


これは、裏表紙に載せられた言葉。
「夢みる頃を過ぎても」
実は、今でもちょっとだけ、妖精がいるんちゃうか、と思ったりする。
それは、猫の形をして、私の隣に眠ってるかもしれんやないですか・・。
ちょっと乙女すぎますか(笑)
ほんとに、綺麗でいつまでも眺めていたくなる本です。


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妖精物語 遙かな国の深い森で
講談社
スザンナ・ロックハート (絵)

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『妖精物語』
ディレクターの、ともおです。 「妖精」の通弊したイメジと言うと、キラキラとした羽 ...続きを見る
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2008/07/21 11:58

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