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zoom RSS 夏のくじら 大崎梢 文芸春秋

<<   作成日時 : 2008/09/17 00:27   >>

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画像威風堂シリーズ以外の、大崎さんの物語を初めて読みました。
これはミステリー、というより青春小説ですね。
爽やかな青い空と、オレンジの匂い。好感の持てる物語でした。

主人公の篤史は、東京から高知大学に進学してきた、ちょっと
クールな18歳。東京から高知にやってきたのは、中学生の頃に
よさこい祭りで、忘れられない人に逢った思い出があったから。
そんな篤史を、従弟の多朗が、「よさこい祭り」の実行委員へと
引きずり込んだ。始めはしぶしぶ参加していた篤史だが、ユニークな
メンバーに出会い、少しずつ自分もその熱に浮かされていく・・。

「祭り」の魅力。これに、尽きますね(笑)
南国らしい、大らかさと伸びやかさ。
「踊る」という一点を目指して、たくさんの人たちが「無心」になっていく
恍惚。きっと、一度はまると病み付きになる、その魅力が存分に
楽しめます。若い、っていい。・・・素直に、そう思える、これは多分
大崎さんの人柄の良さが反映されてるんじゃないかと思いますが。
ストレートに、人の心に訴える強さを持っていると思います。

難点は、主人公・篤史のキャラクターが、時々ぶれて焦点を
結ばなくなること。脇役の従弟、踊りの天才・カズ、親分肌の月島、などは
いい感じに書かれているのに、篤史の人となりが、どうも弱い。
なぜ、進学先を変えるほど、昔知り合ったいずみに魅かれたのか。
そこを、もう少し鮮やかに書いてほしかったかなあ・・。
先にエピソードがあって、そこに無理やり主人公をあてはめた感があるのが
もったいない・・。
なんて、ちょっと言ってみましたが。そんなこんなも乗り越える、若々しい
エネルギーに溢れていたし、前回の長編より格段に進歩なさったと思いますよ。
(いや〜、偉そうやねえ・汗)
また、こんなイキのいい青春小説、書いていただきたいものです。
YAという分野に、けっこう向いておられるんじゃないかしら。
気持ちいい、読書の午後を過ごさせていただきました。

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2008/11/03 20:38

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