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zoom RSS 日本辺境論 内田樹 新潮新書

<<   作成日時 : 2010/02/16 01:52   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 1 / コメント 0

画像日本人は辺境人である。
常に、よって、日本人は、世界との比較を持ってしか、
日本を語れない。「これが日本人である」という
バックボーンや、スタンダードがない。
「これが世界標準なんですよ」と言われると、
議論することなしに、「ああ、そうですか」と納得する。
物事を決定するのは、理論や哲学ではなく、「気分」である。
しかし、その辺境人である事は、「学ぶ」という上では
非常に都合が良い。特に日本語においては、辺境にあるが
故に、他の言語では難しい、「翻訳」を容易にする事で
独自の発達を遂げてきた。我々日本人は、その辺境性を
しっかりと見つめ、今、改めてそこから出発する事が
必要ではないか。こうなったら、とことん辺境人でいこうじゃないか、
・・というのが、内田さんの論。

「だから、日本人は・・」というのが、日本人は好きですね、確かに。
そして、何か新しい事を始める時、その拠って立つ根拠よりも
「他もしてるから」という理屈で押し切ってしまう事が多い。
「よそも、してはるし。うちも、せんならんのと、ちゃいます?」という
空気論というか何というか。
「せやなあ・・うちだけがせえへん、ていうのもねえ」で、なーんとなく、
皆納得してしまう、という。
この、何となく納得する、というが私は気持ち悪い方で・・・。
自分で、きっちりと考えて、筋を通した上でないと、納得したくない。
でも、そういう人間が少数派であるというのは、日常の中で
ひしひしと感じます。そのせいか、非常にイライラする事が多い(笑)
だからこの、内田さんの論は、ああ、その通り・・と思いながら、
「きっちりと議論して、理念を貫いて、その上で組織なり、仕事なりを展開する」
という事は、日本人にはでけへんのか・・と、妙にがっくりしてしまった。
いや、出来てるとこも、あるんでしょうけどねえ・・。
まさに、「空気」に全て押し切られている、今、自分の置かれているある場所(笑)
の現状と照らし合わせて、がっくりきてしまったわけです。
内田さんのおっしゃるように、「辺境人、という所から出発する」というのは
原則としてはその通りで・・。
そりゃ、もう、スタートは自分を見つめる所から始めるしかないですから。
でもなあ・・。今、そこからスタートしても、遅いねん、というか。
いや、きっと、そこからスタートも出来ない。
だって、皆、自分の頭で考えてないんだもん。
この、「皆、自分の頭で考えてない」という場所から出発することの
果てしなさに、ちょっと呆然としてしまった。

民主党の体たらくも。
トヨタの右往左往もがっくりする事だらけですが。
何に対しても、わあっと飛びついて、その後、がくん、と梯子を
はずして叩きまくり、という、変わり身だけで動いているマスコミも情けない。
でもねえ・・筋を通そうとすると、皆で潰しにかかるのが、また、この日本という
社会であるというのも、事実です。
だって、皆、大勢に乗っていきたくて仕方ないんだもん。
その中で、この論の中で展開されている、禅問答のような「学ぶ心」が
本当に発動し、育っていく可能性があるのか。
それがちょっと疑問で、なおかつ、私はやっぱり、仕事や、政治や、
国家というものは、「理念」が必要だと思うので、その能力を少しでも
構築していくには、どうすればよいか、という論点が欲しかった。
でも、こういう論は、もっと、もっと、されていいと思う。
自分で考えるきっかけになりますもんね。
これからも、「言葉」の力を信じるものの強さを、もっと、もっとブチ上げて頂きたいものです。

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世界標準 (日本辺境論(内田樹))
 著者は、幕末と明治末年(日露戦争後)の日本がおかれている状況を比較して、「情報と判断」との関係についてこうコメントしています。 (p88より引用) 情報量の多寡と状況判断の当否は必ずしも相関しない。 ...続きを見る
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