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zoom RSS ふゆねこ かんのゆうこ(文)こみねゆら(絵) 講談社

<<   作成日時 : 2010/12/12 01:12   >>

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画像今日、図書館で新しい絵本をチェックしていて、見つけました。
ひゃあ、可愛い・・と思ったら、こみねゆらさんの絵。
ピンクのマフラーをした、白い猫。これは、たまらん・・と、
連れて帰ってきてしまいました。

ちょっと切ない絵本です。
お母さんを亡くして泣いている、ちさとちゃんのところに、
ある日、まっしろな猫が訪ねてきます。
その「ふゆねこ」は、ちさとちゃんのお母さんに頼まれて
やってきたらしい。お母さんが編みかけていた、ちさとちゃんの
手袋。ふゆねこは、あっという間に、そのピンクの可愛い手袋を
仕上げてくれます。ちさとちゃんが、その手袋を頬にあてると、
お母さんに抱きしめて貰っているようなあったかい気持ちに
なります。

このふゆねこさんの表情や佇まいが、なんともいえないほど、
あったかいんですよねえ。ふゆねこさんがやってきて、
ちさとちゃんを、じっと見つめる場面があるんです。
そのふゆねこさんの瞳に、ちさとちゃんが小さく映ってるんですよ。
何だか、その場面に泣けてしまった・・・。
どうも、こみねさんの絵に、私は弱いです。涙腺を刺激される。
ふゆねこさんが、ちっさい、白い手(手だよね)で、編み物してる所とか。
それを、ちさとちゃんの首にかけてあげる様子とか。
ふゆねこさんに、「ありがとう」と言ってる、ちさとちゃんの横顔とか。
やっぱり、ちっさなちさとちゃんの手を握る、
ふゆねこさんの手(やっぱり、手としか思えない)とか。
猫の身体はぷわぷわで、あったかくて、抱きしめると、自分がその中に
埋もれてしまうような気持ちになる。ちさとちゃんの寂しさと悲しみに、
そのあったかさがじわっと沁み込んで、溶けていくのがわかります。

私は母親だから・・・この物語には直接出てこない、ちさとちゃんの
お母さんの気持ちに、心が動いてしまう。
こんな小さな、可愛い子を、残して逝かねばならない。
それが、どんなに辛くて悲しかったことか。
だから、ふゆねこさんの瞳に映るちさとちゃんに、胸が痛くなって
しまうのかもしれない。
「あしたは、きっと、ゆきだるまがつくれますよ」と言って、
雪の中に消えていったふゆねこさんの後ろ姿は、どこかに急いでいるようで。
遠くで待つお母さんに、自分の瞳に映ったちさとちゃんを、見せてあげようと
急いでいるような気がしました。

絵本というものは、ほんとに最小限の表現で出来ている世界なので、
そこに自分が映る。いい絵本ほど、研ぎ澄まされた鏡のように、
その時の自分が映るなあ・・と思います。
子どもと一緒に読んでも、きっと、お互い感じる所は違う。
それがまた、面白い。今、絵本にはまる大人の人がたくさんいはるのも、
わかるような気がします。この本は、けっこう大人向きかも。

来週から、きゅっと冷えて寒くなるようです。
ふゆねこさんのしてるような、ピンクのマフラーが欲しいなあ。
久々に編み物したくなりました。ふわふわの毛糸を見にいこうかなあ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ERIさん。明けましておめでとうございます(^-^)本年も、よろしくお願いいたします<(_ _)>
年が明けて初めて開いた本は、年末にお連れしていた、この絵本でした。
あたたかくて、ちょっと切なくて・・。私も、こみねさんの絵に心惹かれます。ふゆねこさん、お母さんに、ちさとちゃんの姿を早く見せたくて、様子を早く伝えたくて、きっと急いで帰っていったのでしょうね・・。
これから、季節ごとに逢えるねこさんも楽しみです♪

昨年もERIさんのお陰で、たくさんの本たちに出逢えました。一生の友だと確信し、我が家の本棚に並んだ本も数冊あります。今年も、きっと亀の歩みよりもゆっくりになるとは思いますが、本の世界を旅する時間を大切に歩いていきたいと思っています(^-^)

2011/01/03 20:37
>花ちゃん
あけましておめでとうございます。こみねさんの絵に、私もいつも心掴まれてしまいます。何だか愛しくて。切なくて・・。小さな灯りがぽっとともって、ずっと消えずに揺らいで燃えている。そんな気持ちになります。
また、こみねさんの本が出ているので、レビューを書きますね♪

こちらこそ、花ちゃんが時々書いてくれる感想に、いつも励ましを貰っています。ありがとう。今年もたくさん本を読んで、一冊でもたくさん紹介したいと思います。本という友達があることは、人生の喜びだから。今年も、どうかよろしくお願いします。
ERI
2011/01/04 00:52

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