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zoom RSS 小泉惇作展(大阪高島屋)&開高健展(なんばパークス)

<<   作成日時 : 2011/02/15 00:00   >>

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画像今日はえらい雪・・。湿った重い雪が積もっています。大阪では珍しい。日ごろ降らない所で雪が積もるとトラブルの元。阪神高速は、多分日本で一番雪に弱い高速道路だと想う(笑)明日の出勤は気を付けなくちゃ。

展覧会に行ったのは昨日です。見たい展示が二つもあったので、久々にミナミへ。高島屋がすっかりリニューアルしてた!あの、地下鉄から入るところで、いつもごちゃごちゃ甘栗やおかきなどを売っていた所が、すっかり無くなってます。都会のデパートみたいやん(笑)(失礼ですね)展示のあった7階は、バレンタインチョコの販売特設会場で、これまた凄い人でした。ま、ここも試食しながらあれこれめぐって、チョコも買い込んだわけですが・・って、雑談いらんねん、というとこですね。・・・実は今日はずっと痛む背中を何とかせねばと、近所の整骨&鍼灸院に行ったんです。新しくて綺麗で、ほんわかといいアロマの香りがして、すっかり極楽でした。最近の鍼灸院はいいねえ・・。おかげで背中の痛みは引いたものの、何やら脱力してしまい、すっかり骨がない状態で、眠い。で、本文に入る前に、いろいろとタメを作って勢いをつけようとしているわけです。

小泉惇作さんは、先日NHKの「日曜美術館」を見ていて知ったんですが、東大寺に襖絵をお書きになった日本画家です。この桜の襖絵が素晴らしかったので、是非拝見したかった。『平城遷都1300年光明皇后1250年御遠忌 東大寺本坊襖絵完成記念 小泉淳作展 』という長いタイトルがついておりました。5年がかりでお書きになった桜と蓮華の襖絵・・・感動でした。

入ってすぐに、蓮華の襖絵。乙女のような蕾の蓮華、華やかに咲き誇る蓮華、散りかけて、花びらがほどけた蓮華・・。様々な蓮華が命いっぱいに咲いているのを見ていると、不思議に泣けてきました。あんな場所で泣いてるのは私だけで、これはちょっと妖しかった(笑)何でこんなに泣けるんやろうと思いながら次の展示に移ると、そこには一面の桜が咲いておりました。東大寺と吉野に咲く桜が、まさに今は盛りと咲き誇って・・・花びらを散らしておりました。そこだけ時間が止まっているような、桜。時の流れをしみじみ感じた蓮華たちと違って、この桜は一瞬にして、永遠。一面の桜はある種妖気を漂わせるものですが、この小泉さんの桜は、何と言うか・・非常に清らかでした。ただ、無心に咲き誇る。こんなに無心に咲き誇る桜を、私は初めて見ました。桜に引きずられてない。ただ、ほんとに無心に対象に対峙して凛と立つ気配があります。心が、ほおっとほどけていくような桜でした。
ただ、無心に、見る。その気配は、その後の山や野菜を描いた作品にも感じられました。筍も、蕪も、鳥海山も、今にも動き出しそうな生命力を孕んで、じっとしている。その沈黙の、静寂の強さが、しんしんと伝わってくる。物言わず、ただそこに在るものに対する畏怖まで感じるような。昔、モノが新鮮なうちから、腐って朽ち果てていくまでを、ずっと長回しにしたものを集めた映画(グリーナウェイだったかな)を見ましたが、小泉さんの作品は、一枚の絵の中にその高速回しが全て込められているように思います。生まれて朽ちていく。その全てを内包して、鈍く輝いているような絵達でした。機会を探して、もっと色々見てみたいものです。ビデオで拝見した小泉さんが、いかにも頑固親父風な方なのも、良かった(笑)意志が強い方でないと、晩年に花を咲かすことは難しいです。

画像

そして、今度はパークスの「生誕80年 大阪が生んだ開高健展」。ああ、生きておられたら、80になられるんやなあ。最近、よく思うんですよ。いろんなニュース、例えば先日のエジプトの革命や、腰の引けた政治や。古くは、あの9.11の事件も、彼が見ていたら、何と言っただろうと。彼が突いた戦争や人間の本質は、変わることがない。読むたびに、そう思います。展示されてる開高氏の写真の眼光を見ながら、あんなに早くに亡くなりはったことが、何と勿体ない・・と想ってしまった。私は、多分彼のエッセイや作品は全部読んでいる。大人の男だったなあと想う印象は今も変わらないけれど、早くに大人の男にならざるを得なかったことには、この年齢だからこそ気づくものがある。一番よく読んだのは大学生の頃かな。でも、若かった私には、わからない部分も多かった。展示されていた司馬遼太郎さんの弔辞を読んで、『夏の闇』を読み返そうと思ったことでした。手紙類の筆跡が几帳面なこと。釣り道具がきっちりと整理されていて、いかにも使いこんであるのを見ると、彼の頭の中を覗くような気がしました。饒舌で、言葉をどんどん重ねて重厚なマチエールを作っていくような彼の文体が好きだった。今でも好きですけどね。
この展覧会は、男率多し。バレンタインの特設会場からここに来た時は、異世界かと思いました(笑)男が惚れる男やったんですねえ。豪快に見えて、実は非常に繊細な所も、男でした。小説を書くという毒が、人の何倍も繊細やった開高さんを蝕んだんかもなあと。そんな気もします。

私にしては珍しく活動的な日曜日。おかげで読書は出来ず。今日も脱力で読めず。(あかんやん・・)本のレビューは、また明日。



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