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<<   作成日時 : 2012/08/16 22:43   >>

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画像たくさんの子どもたちに愛されている『ゆかいなヘンリーくん』シリーズの一冊です。新しく改訂新版が出ているので、嬉しくなって手に取りました。長く読まれている本は、時々こうして新版を出してもらうと、いいですね。人気のある本ほどボロボロになってしまうのが図書館の宿命。でも、いざ買い換えようと思うと絶版になっていたりすることが、ままあります。子どもには、きれいな本を手にして欲しいと思うんですよ。児童室の本は、痛むのもある程度了解済みだと思いますが、これが不思議なことに痛んでいる本だと、子どもの扱いも、よりぞんざいになったりします。きれいな本ほど、子どもたちも大切にしてくれるんですよね。

ビーザスの妹、爆弾娘のラモーナが幼稚園に通い出す時のお話です。もう、とにかく元気で元気で、エネルギーが満ち溢れているラモーナ。うちのチビ猫のくうにに似てる(笑)なんていうと、ラモーナに失礼かもしれませんが、うちのくうも、やんちゃで、破壊魔で(こないだも携帯の充電器の線を、噛み切られました・・・)、大人しくだっこなんかされません。とにかく寝ている時以外は目をキラキラさせてあちこち嗅ぎまわっています。何をするかわからないので、目が離せなくて困るんですけど、この子がね、可愛いんですよ。全身から、「今」を楽しんでいる気配が伝わってくるんです。もう、生きてて嬉しいねん!っていう声が、聞こえる(笑)これ以上幸せなことってないですよね。だから、見ている私も、幸せになるんです。例えどんなにやんちゃされても(笑)

このラモーナの物語を読む楽しさも、そこにあるような気がします。とにかく、何かやらかすタイプのラモーナは、次から次へといろんな事件を引き起こします。でも、彼女は素早く立ち直る(笑)そして、次の面白いことに向かって突っ走っていく。これをラモーナと共に体験するのは、一種の心の解放ですよね。周りを気にして、ちっさいことで悶々と悩んでいた子ども時代の自分に、この本を読ませてやりたいですよ。「あ、なんや、失敗しても大丈夫なんや」とほっとすると思います。ラモーナのエネルギーやバイタリティーに元気を貰える。これって、子どもの本の喜びのひとつです。

そして、自分の気持ちを言語化してくれる本に出会うこと、それも楽しい。一見唐突な彼女の行動には、一応彼女なりの理由や、ちゃんとした動機があったりするんですが、これって、大人にはなかなかわからないんですよねえ・・・。子どもが何かやらかした時、その理由を何とか聞きだして(これもけっこう大変)びっくりすることありますよね。「えっ、そこ?」みたいな。この物語は、傍からは見えないそんなラモーナの起伏の激しい心の動きを、とても活き活きと描いています。だからこそ、子どもと一緒に読んで面白い。自分の気持ちをうまく言葉にできない子どもたちは、「そうそう!そうなの!」とラモーナと自分を重ねて感じることが出来たり、「私は違うもん」と思ったりできるんじゃないかと思います。私も幼い頃、自分の気持ちを人に現わすのがとても苦手でした。まあ、今もあんまり得意ではないですけど(笑)そして、こんなに人とうまく付き合うことが出来ないのは、自分がおかしいからじゃないかと、やっぱり悶々としていたのです。ところが、です。文字の世界に飛び込んで本を開くと、自分と同じように感じたり、考えたりしている、それがちゃんと言葉になって書いてあるじゃないですか。それが、どれだけ私を救ってくれたことか。本を開いている時は、一人じゃなかった。その喜びは、今も覚えています。本を読む、自分ではうまく説明できない心の動きを読んで共感したり、考えたりする。これは、やはり心の自由、開放に繋がると思います。・・・なんて、まあ、ラモーナから脱線しちゃいましたけど(笑)とにかく面白くて笑えて、時にはラモーナの気持ちにじーんとする、子どもと一緒に楽しめる本です。特に、最後の「ものごとがうまくいかない日」が好き。大人だって、こんな日があるよなあ・・・と、ラモーナの落ち込みにしんみりしちゃいます。改めて読んでも、松岡享子さんの訳は、いいなあ・・・。新たな後書きも嬉しく読みました。

1970年初版発行
2012年7月改訂新版
学研教育出版

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