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みんなの「あ行の作家」ブログ

タイトル 日 時
とにかく散歩いたしましょう 小川洋子 毎日新聞社
とにかく散歩いたしましょう 小川洋子 毎日新聞社 小川さんの新刊『最果てアーケード』を、発売してすぐ買い、ちびちび、ちびちびと読んでいて、まだ終わらない。小川さんの物語は、私にとっては美味しい美味しい飴ちゃんのようなもの。言葉のひとつひとつを口にいれて転がして味わい、そっと舌触りを楽しむ。長期間枕元に置いて、あちこち拾い読みしたり、また一から読んだり、そんなことをしながらいつの間にか自分の中に溶け込んでしまうことが多いので、必ず買って読んでいる割にはレビューが書けなかったりする。言葉があまりに緊密に結びついて物語世界を作っているので、それを他の... ...続きを見る

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2012/09/08 22:51
残穢 小野不由美 新潮社
残穢 小野不由美 新潮社 このところ、体調不良でとうとう蕁麻疹まで発生。仕事と家事でいっぱいいっぱいな一週間でした。本はたゆまず読んでいるのだけれど、レビューが書けないまんま溜まっていき、既に夏休み明け直前の小学生状態(笑)・・・といっても、今は夏休みは早く終わるんですよね。昔の小学生の感覚からすると、8月の中途半端なところから始まる2学期なんて、すごく損した気分になるんじゃないだろうかと思いますが。 ...続きを見る

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2012/08/31 00:43
朽ちていった命 ―被爆治療83日間の記録― NHK「東海村臨界事故」取材班 新潮文庫
朽ちていった命 ―被爆治療83日間の記録― NHK「東海村臨界事故」取材班 新潮文庫 昨年の震災から一年半が経って、原発をめぐる世論も、段々と論調が変わってきたように思う。この夏の暑さとともに原発も仕方ないよね、という空気が漂っている。今週も先週も、週刊文春が原発の記事を載せているのだけれど、そこで意見を述べている評論家が、福島で原発の被害にあった人たちに対して「『この気持ちがわかるか』と聞かれても気の毒だけれどわからない」と言い捨ててはばからないのに、驚いた。いや、それは私も本当のところはわからないと思う。でも、「わからない」と言い捨ててしまう無関心と根拠のない自信は、どこから... ...続きを見る

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2012/08/06 00:42
願いのかなうまがり角 岡田淳 田中六大・絵 偕成社
願いのかなうまがり角 岡田淳 田中六大・絵 偕成社 おじいちゃんの出てくる物語には、読み手を安心させる力があると思います。親ではない一歩引いた余裕というか。長い人生を歩き抜いてきたおじいちゃんがそこにいてくれる安心というのは、子どもにとってとてもいいものなんじゃないかと思います。例えば、ファージョンの『町かどのジム』。オルレブの『くじらの歌』。いとうひろしさんの『だいじょうぶ だいじょうぶ』。朽木さんの『風の靴』のおじいちゃんはカッコいい系かな。最近読んだところでは、『ダーウィンと出会った夏』のおじいちゃんも、ユニークな味を出してました。... ...続きを見る

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2012/08/01 23:31
よるの美容室 市川朔久子 講談社
よるの美容室 市川朔久子 講談社 私ごとですが(笑)美容院にいくのが、好きです。中でも好きなのは、ゆっくりシャンプーしてもらうこと。今流行りの炭酸ソーダ水で時間をかけて洗い流して貰っているうちに、うとうとしてしまう、あの気持ちよさったらありません。ただし、上手な人にしてもらう時に限りますが。力の入れ具合、リズムなど、やっぱり大きく個人差がありますよね。この物語は、上手な美容師さんのシャンプーのように、いいツボに入ってくる感じ。かちんこちんに固まった女の子の心が、少しずつ柔らかくほどけていく物語です。 ...続きを見る

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2012/07/03 01:56
氷山の南 池澤夏樹 文藝春秋
氷山の南 池澤夏樹 文藝春秋 少年(正確に言うと、少年と青年の間ぐらいか)を主人公にした、成長・・ではなく、教養小説です。なぜ成長ではないかというと、この物語の主人公JINには、成長痛がないから。彼は感じ、学び、受け取り、貯めこんだ分、みごとに広がっていく。子どもと大人の境目にいる年齢の青年が、ある特殊な環境の中に放り込まれることで、そこにいる大人たちからたくさんのことを学び、人生とは何ぞやと考える。読者は、その筋道をたどりながら、様々な思考の流れを楽しむ、そんな小説ではないかと思います。例えば、トーマス・マンの『魔の山』。... ...続きを見る

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2012/05/11 01:31
そろえてちょうだい?2 いくえみ綾 祥伝社
そろえてちょうだい?2 いくえみ綾 祥伝社 萌え萌えの猫との蜜月記でございます。もうもう、とってもかわゆい!!いくえみさんの猫マンガは、一番ツボをついてきます。この甘甘っぷり(笑)一緒や〜! ...続きを見る

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2012/05/06 01:32
ある一日 いしいしんじ 新潮社
ある一日 いしいしんじ 新潮社 命が生まれる特別な一日を描いた小説です。いしいさんの筆が、父になった誇らしさに満ちてます。もちろん、生まれてくることは喜びだけではなくて、不安とか、畏れとか、悲しみとか、そんなものと一緒に生まれてくるのだけれど。出産という特別な一日から広がる時空が、全ての命と繋がっていく様子が、何ともドラマチックで輝きに満ちてるんです。いしいさんの物語が編んできた、水や、音楽や、食べ物、つまり命の記憶も、ここに全部繋がっているような気がしました。 ...続きを見る

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2012/04/20 00:29
もうすぐ絶滅するという紙の書物について ウンベルト・エーコ ジャン・クロード・カリエール 
もうすぐ絶滅するという紙の書物について ウンベルト・エーコ ジャン・クロード・カリエール  このタイトルがいい。紙の書物が「もうすぐ絶滅するという」ことを、この世で一番信じていない二人の対談にぴったりだ。私も、この世界から紙の本が無くなる、ということを全く信じていない一人なのだけれど、この本を読んで、ますますそう思った。 ...続きを見る

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2012/04/17 02:34
春を恨んだりはしない 震災をめぐって考えたこと 池澤夏樹 中央公論新社
春を恨んだりはしない 震災をめぐって考えたこと 池澤夏樹 中央公論新社 この本を読んで色々考えているところに、京都でおこった怖ろしい事件の報道を聞いた。まだ詳細はわからないのですが、8人の方が亡くなったとか・・。理不尽という昏い穴は、私たちのすぐ横にぽっかり口をあけているのだと、こういうことがある度に思い知らされます。しかし、思い知らされることと、納得することは違います。どこに納得できないのか・・昨年私たちを襲った最大級の理不尽以来、ずっと抱えているこの宿題に、丁寧に向き合う一冊です。 ...続きを見る

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2012/04/13 00:35
きなりの雲 石田千 講談社
きなりの雲 石田千 講談社 編み物に一時非常に凝ったことがあります。一本の糸が形になって、セーターになっていくのが面白い。羊毛の香ばしい、あったかい匂いがいい。そして何より、何度でもほどいてやり直せるのがいい。小心者の私にはぴったりなんです。この物語も、再生のお話です。ばらばらになった自分を、ゆっくりほどいて編み直すように日常を回復していく。その過程が、丁寧に細やかに綴られて、自分の心の襞にゆっくり折り重なっていく。小さな言葉のひとつひとつが胸に沁みて、溶けていくようでした。 ...続きを見る

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2012/03/08 01:35
精霊の守り人 上橋菜穂子 二木真希子絵 偕成社 @
精霊の守り人 上橋菜穂子 二木真希子絵 偕成社 @ 守り人シリーズの幻の作品、『炎路の旅人』が収録された最新刊、『炎路を行く者』が発売されました。『炎路の旅人』は、『蒼路の旅人』の前に書かれていた小説ですが、上橋先生曰く、このヒュウゴの物語が生まれたからこそ、そのあとの壮大な『天と地の守り人』全3巻が上橋先生の中で立ちあがったということ。さっそく買って読み、感想を書こうと思ったのですが・・・どうしてもその前に、『守り人シリーズ』を全部読み返したくなりました。大好きなこのシリーズの感想を、私はあまり書いていないんですよね。感想というよりも、「ここが... ...続きを見る

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2012/03/02 01:26
時の旅人 アリソン・アトリー 松野正子訳 岩波少年文庫
時の旅人 アリソン・アトリー 松野正子訳 岩波少年文庫 この本が書かれたのは、1939年、この岩波少年文庫に翻訳されたのは、1998年。まさに、長い時を旅してきた物語です。イングランドの田舎を舞台にして、現在と過去を行き来する少女の日々がとても色鮮やかに描かれていて、ここ数日私はこの古い農園に、主人公のペネロピーと一緒に魅入られていました。 ...続きを見る

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2012/02/22 01:26
夢違 恩田陸 角川書店
夢違 恩田陸 角川書店 終わらない悪い夢を見ているような小説。夢診断、フロイト、無意識の領海、香りの記憶、夢の中での記憶のすり替えなど、筒井康隆を強く意識させるような作品に思えました。筒井作品ほど理詰めではないのですが、細部の描写や、延々とくり返されるモチーフで「悪夢」を漂わせる筆力はさすがです。読み終わったあと、ぐったり疲れてうたた寝をしてしまい、作品の続きのような悪夢を見てしまいました(笑) ...続きを見る

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2012/02/17 02:13
ピース・ヴィレッジ 岩瀬成子 偕成社
ピース・ヴィレッジ 岩瀬成子 偕成社 岩瀬さんの文章は、とても細やかだ。私たちが呼吸を繰り返すたびに胸に降り積もり、消えていってしまうようなこと。一生口に出さず胸に秘めているうちに、遠く霞んでしまうようなあれこれを、鮮やかに甦らせてくれる。そして、知らないうちに、大切なものを渡されてしまうのだ。その何気ない鮮やかさに、私はいつも舌を巻いてしまう。 ...続きを見る

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2012/02/06 23:55
かわいいにもほどがある いくえみ綾 集英社
かわいいにもほどがある いくえみ綾 集英社 いくえみさんのマンガに出てくる猫さんが、とっても好きなんですよねえ。猫マンガが今たくさんありますが、感覚的にダメだと思うのもたくさんあって、猫が出てくるからいいっていうもんでもありません。その線引きは、私の場合、作者の血中猫度が問題なような気がします。町田康さん(マンガじゃないけど)や、大島弓子さんのように、人よりもとにかく猫という猫バカ(褒めてます)は別格として。このいくえみさんのように、生活の中に猫の体温がないと生きていけない人の書かれたものに惹かれます。あったかいんですよ、とっても。 ... ...続きを見る

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2012/01/03 23:58
田舎暮らしの猫 トビー・ジャグと過ごした英国の四季 デニス・オコナー ランダムハウスジャパン
田舎暮らしの猫 トビー・ジャグと過ごした英国の四季 デニス・オコナー ランダムハウスジャパン 猫の物語にはめっぽう弱い私ですが。この本には、心底やられました。自然をとことん愛するイギリス紳士のオコナー先生と、やんちゃで、賢くて、とっても愛情深いトビー・ジャグという猫の、この上なく幸せな物語。こんな幸せな時間が人生にあれば、他のことは全て色あせてしまうだろうと想うくらいの、黄金の日々です。人間同士よりも、言葉が交わされない分、もっと深い・・猫と人間だからこそ生まれてくる、人生の至福の時間。ノン・フィクションです。 ...続きを見る

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2011/08/17 22:34
だれにもいえない 岩瀬成子 網中いずる絵 毎日新聞社
だれにもいえない 岩瀬成子 網中いずる絵 毎日新聞社 ここ数日、大阪は曇りがちで涼しかったのだけれど、今日は日差しが出て暑い。とうとう我慢できなくなってクーラーを入れたら、室温が33℃だった(笑)暑さに強すぎですか・・。暑い中で長編を読むのはけっこうきついので、薄くて表紙が涼しげなこの本に手が伸びました。主人公は10歳の女の子。「だれにもいえない」ことが、ふつふつと生まれてくる頃・・それまでお猿だった尻尾が取れて、「ニンゲン」に近付いてくる年頃です。小学校卒業ぐらいまでまだまだお猿の男子と違い、女子は早くに大人に近づきますからね。この物語には、心に... ...続きを見る

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2011/07/29 00:43
3月のライオン 6巻 & スピカ(羽海野チカ初期短編集) 羽海野チカ 白泉社
3月のライオン 6巻 & スピカ(羽海野チカ初期短編集) 羽海野チカ 白泉社 2冊を同じ月に刊行という羽海野さん祭りに、顔をほころばせつつ本屋から帰宅。 『3月のライオン』は6巻です。表紙は二階堂くん。二階堂くん大好きだから、嬉しいなあ。 ...続きを見る

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2011/07/24 00:05
「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド 上橋菜穂子 偕成社
「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド 上橋菜穂子 偕成社 この本を、マイミクさんのところで知って、狂喜乱舞でポチっとし、到着しました。大好きな上橋菜穂子先生の「守り人シリーズ」の完全ガイドです。大好きです、「守り人シリーズ」。我を忘れて読みふける、幼い頃そのまんまの読書の喜びを与えてもらった本です。カッコいい女用心棒のバルサ、健気でとてもピュアな王子のチャグム。二人が出会ったときから始まる物語を、私は何度も読んで、読むたびにいろんな場面で泣けてしまう。様々な過去や運命を背負って、ただひたすら生きる、この物語の中の人たちのあれこれが、愛しくなる。 ...続きを見る

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2011/07/14 22:36
ヴァレンタインズ オラフ・オラフソン 岩本正恵訳 白水社
ヴァレンタインズ オラフ・オラフソン 岩本正恵訳 白水社 白水社さんから出る本って、何となく得点が高い、というイメージがある(笑)そして、この本も期待にたがわず面白かった。人生の中で、どうしようもなく壊れていくもの、変わっていくものがあるという苦い事実が、淡々と丁寧に綴られます。それはもう、非常に淡々と。壊れてしまえば、壊れるしか無かったのだと思えることも、そのきっかけはほんのささいな事だったりします。特に人間関係・・・夫婦や恋人という関係においては特に。でも、そのささやかな棘の影には、押し隠してきた感情やすれ違い、つまり変えようのない過去が積み重なっ... ...続きを見る

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2011/07/05 21:48
千年の森をこえて キャシー・アッペルト 片岡しのぶ訳 デイビッド・スモール絵 あすなろ書房
千年の森をこえて キャシー・アッペルト 片岡しのぶ訳 デイビッド・スモール絵 あすなろ書房 この間、楽しみにしていた『ホットスポット・最後の楽園』の第6回を見ました。最終回は日本で、森に暮らすニホンザル達が主な主人公だったんですが・・その日本の森の美しさに息を飲みました。このシリーズはとても映像が美しくて、これまで紹介された国の自然もとても感動的だったんですが、この日本の森には、ほんとにぐらっとするほど感動してしまいました。これは、自分の日本人としてのDNAがそうさせるのかなあと思ったりもするのですが、ほんとに日本の森、川というのは他にはない瑞々しさです。潤いと緑の色が違いますよね。し... ...続きを見る

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2011/07/02 20:27
池澤夏樹の世界文学リミックス 完全版 河出書房新社
池澤夏樹の世界文学リミックス 完全版 河出書房新社 この河出書房から出ている、池澤さん編の『世界文学全集』が欲しいと、おっきな本屋にいくたび思う。私は昔から、けっこう全集系が好きなのだ。しかし、一番の難点は置き場所。どの巻も気合が入って分厚いこの全集、全30巻をどこに置くねん、と考えるとなかなか手が出ない。でも、やっぱり欲しい!と、この本を読んでまた悩む(笑) ...続きを見る

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2011/06/27 00:44
言葉の誕生を科学する 小川洋子 岡ノ谷一夫 河出書房新社
言葉の誕生を科学する 小川洋子 岡ノ谷一夫 河出書房新社 言葉、って何だろう。私も、常々それを考える。私は言葉で物事を考える。言葉の中に生きている。言葉を書き連ねる。しかし、その一方で言葉を口から出すことがどんどん苦手になる自分もいる。一度口から出すと二度と取り返しがつかなくなる言葉というものが、非常に怖くもある。ネットの海に氾濫する言葉にひどく傷つけられてしまうこともある。毎日、レビューを書こうとじたばたするが、うまく言葉がみつからず、ぼんやりすることもしばしば(笑) とにかく、日々言葉と共に生きている癖に言葉に振り回される私なのだ。だからこそ、こ... ...続きを見る

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2011/06/10 22:25
幸田家のきもの 青木奈緒 講談社
幸田家のきもの 青木奈緒 講談社 幸田文さんの孫に生まれる、というのはどんな気持ちがすることか。それはさぞかし重かろう、と想うのだがこの本の中に佇んでおられる奈緒さんは凛として、見惚れてしまうほど美しい。『夢に咲く花』という項で、フランスの音楽祭に濡れ描きのきものを着ていったところ、行く先々で大歓迎され、入れないはずの場所にも「キモノがいくから」という一言で入れた、というエピソードを書いてらした。それは着物の魅力もさることながら、幸田家に流れる様々をその身に湛えた「美」を見る人が感じたからに違いない。私なんぞには、遥か遠くたどり... ...続きを見る

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2011/05/21 21:37
ハートビートに耳をかたむけて ロレッタ・エルスワース 三辺律子訳 小学館SUPER YA!
ハートビートに耳をかたむけて ロレッタ・エルスワース 三辺律子訳 小学館SUPER YA! この物語は、心臓移植がテーマです。将来を期待されたフィギュアスケートの選手で、16歳のイーガンが、ある日大会の競技中に、フェンスに激突して死んでしまう。そして、その心臓は、同じ10代の少女である、アメリアに移植される。その二人の少女に起こった人生の大きな変化を、運命の日の前後を含めてとても丁寧に描きだしてある物語です。家族との葛藤や、愛していた人たち、胸ときめくボーイフレンドや、打ちこんでいるもの。それは、たった一人、イーガンとアメリアだけが持つ、人生の輝き。特に克明に描かれる、イーガンの毎日の... ...続きを見る

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2011/05/20 01:09
いねむり先生 伊集院静 集英社
いねむり先生 伊集院静 集英社 【子どもたちへ<あしたの本>プロジェクト】という活動が始まっています。東日本大震災の支援として、被災地の子どもたちに本を送ろうという活動です。そのプロジェクトの一環として、子どもの本の作家等による応援メッセージ、直筆画を販売して活動資金にするオークションがネット上でも公開されています。 →こちらから たくさんの児童文学や絵本作家の方々が作品を出品されています。その一つ一つに、たくさんの想いが込められているようで、思わずじっくりと眺めさせて頂いたのですが、その中で朽木祥さんが大好きな『かはたれ... ...続きを見る

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2011/05/07 23:09
抱擁、あるいはライスには塩を 江國香織 集英社
抱擁、あるいはライスには塩を 江國香織 集英社 江國さんの家族の一代記。大作です。 江國さんにとって「家族」というのは一つのキーワードだと思う。『流しのしたの骨』もそうでしたが、家庭、家族というのは、一歩離れて眺めると、不思議なことが多いもんです。その家だけの習慣があり、合言葉があり、食生活がある。当たり前のようだけれど、私たちは育った家庭のあれこれにすっかり影響されて生きている。そこから出ていく初めての機会が例えば幼稚園であり、学校であるだろうし、もっと言えば、結婚する時には、どうしても相手の家庭と関わらざるを得ないわけで、私たちは大抵そ... ...続きを見る

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2011/04/22 01:40
ジーノの家 内田洋子 文藝春秋
ジーノの家 内田洋子 文藝春秋 この本をお書きになった内田洋子さんについて、私は何も知らない。ただ、とてもシンプルな装丁のこの本に惹かれた。こういう勘はあまり外れたことが無いのだけれど、今回も見事に当たりでした。30年以上もイタリアに住んでおられる中で出会った「人」にまつわる話が10篇書かれているのだけれど、そのどれもが深い滋味を湛えていて心に沁みる。文章から伺うに、筆者はイタリアでその身一つで生きてこられた方らしい大人の女の風格と知性を備えた方らしいのだけれど、その一方で情にほだされやすくて感受性の強いところも多分にお持ちら... ...続きを見る

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2011/04/19 23:43
末裔 絲山秋子 講談社
末裔 絲山秋子 講談社 家に入ろうとしたら鍵穴がない。そんな馬鹿な、と何度も探しても、鍵穴はツルツルのまま。 そんな設定で始まる、冴えないおっさんの物語なのに、何故か最後まで読むと不思議に新しい光が射してくるような気がした。 ...続きを見る

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2011/04/12 00:49
ピエタ 大島真寿美 ポプラ社
ピエタ 大島真寿美 ポプラ社 震災以降、何だか言葉がうまく出てこない。テレビを見たり、ツイッターを駆使して情報を追えば追うほど、いろんな思いが胸に溢れて、ぎりぎりいっぱいになってしまう。そして、ゆっくり家で本など読んでいる自分を、いつも心のどこかで申し訳ないと想ったりする。避難所の光景を映像で見るたびに、私があそこにいるとしたら、どんなにか本が読みたいだろうかと想ってしまう。被災した町では、図書館も壊滅してしまった所も多いだろう。今は、まず生活必需品が必要だと想うけれども、いろんな事が落ち着いたら、今度は心が求めるものが必要... ...続きを見る

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2011/03/25 16:51
人質の朗読会 小川洋子 中央公論新社
人質の朗読会 小川洋子 中央公論新社 小川さんの本は、出会うとまず買います。そして、読んでレビューを書きたいと想うのだけれど、なかなか言葉にならずに終わったりする・・というか、小川さんの言葉を受け取っただけで、私はもうすっかり心がしーんとしてしまって、このしずけさを破ってはいけない気になったりする。 この本も、近所の毎日寄る小さな本屋さんに2冊だけ入っていたんです。小川さんの新刊、買わなきゃ、と想ってすぐに買い、その日は頁を開ける暇がなくてそっと机の上におきました。そして次の日、長らく行こうと想っていた、茶屋町のMARUZEN&ジ... ...続きを見る

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2011/03/08 00:17
純平、考え直せ 奥田英朗 光文社
純平、考え直せ 奥田英朗 光文社 純平くんは、やくざの下っ端です。あまり恵まれない生い立ちから、やくざになった、典型的な(やくざさんのことはよく知らないので、典型的なのかどうかわかりませんが)鉄砲玉です。そして、鉄砲玉として「男になってこい」と親分に言われます。つまり、人を殺して刑務所に行ってこい、ということ。この物語は、親分にそう言われて決行するまでの三日間の物語。シャバとムショ、あちらとこちらの間にある、宙ぶらりんの三日間。その間に純平が出会う人、風景、空気が奥田さんらしいさり気ない緻密さで描かれています。何もかもが違って見... ...続きを見る

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2011/02/27 22:50
きことわ 朝吹真理子 新潮2010年9月号
きことわ 朝吹真理子 新潮2010年9月号 もう、新刊で「きことわ」が出ているのですが、こちらがたまたま手に入ったので読んでみました。 とても良かった。ここ数年の芥川賞の中で、一番私の感覚にぴったりする作品でした。と同時に、小説の可能性、というものを久々に意識した作品でもありました。小説ほど、自由なものはない。時間、空間、記憶、現実、夢想、すべての壁を乗り越え、一瞬の心の動きを捉え、永遠に結びつける。その営みの妙味を、感じさせてもらった。古典的でありながら、新しい。贅沢な読書の時間でした。プルーストの「失われた時を求めて」の記憶の奔流具... ...続きを見る

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2011/02/10 00:19
3652 伊坂幸太郎エッセイ集 新潮社
3652 伊坂幸太郎エッセイ集 新潮社 伊坂氏の初めてのエッセイ集。デビュー10周年ということでの企画だそう。そうかあ。10年かあ。10年があっという間に過ぎていく年齢になりつつありますが。このブログも6年ぐらい書いてるんだから、伊坂氏のデビュー10周年と聞いて驚くことはないんですが。デビューしてからずっと読んでいる方の、○○周年、という言葉は、月日の速さを特別に意識させますね。 ...続きを見る

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2011/02/04 00:28
邪悪なものの鎮め方 内田樹 バジリコ株式会社 
邪悪なものの鎮め方 内田樹 バジリコ株式会社  内田さんの著書を最近よく読んでいる。 彼の思考が、私の中に共感覚を引き起こすことが多い様に感じるからなのだけれど、それは内田さん曰く、既視感を私自身が構築しているかららしい。もちろん、私は内田さんほど教養があるわけでもなく、哲学的思考に堪能であるわけでもない。にも関わらず、内田さんの明快な論の道筋をたどっていると、それが私が日ごろ漠然と感じていることを、内田さんが言ってくれているように思えてしまうのである。書かれたことを、まるで自分の記憶のように思う、というのは自分の中で記憶のすり替えが行われ... ...続きを見る

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2011/01/20 01:18
つるかめ助産院 小川糸 集英社
つるかめ助産院 小川糸 集英社 命と、命に繋がる「食べる」という事は、 『食堂かたつむり』から一貫した小川さんの テーマだと思います。 今回は、出産という非常にストレートな出来事を 中心に据えたことで、そのテーマがすっきりとした形で 提示されている様に思います。 ...続きを見る

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2011/01/13 01:30
オラクル・ナイト ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社
オラクル・ナイト ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社 お正月ひとつめに読んだ本ですが。 読書の喜びを堪能させてもらえる一冊でした。 「オラクル」(oracle)というのは、神託、という意味。 神の一撃が降ってくる夜。抗いがたい、理不尽が人に降る。 偶然なのか、必然なのか、逃れ難い人生の糸に がんじがらめになっていく人間の営みが 見事に描き出されていきます。 構成の見事さ、文章の的確さ。洗練された物腰がそこかしこに 漂って、心憎いほどかっこいい。惚れてしまうわ〜!と 想いながら、読み終えました。 ...続きを見る

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2011/01/02 01:25
妻の超然 絲山秋子 新潮社
妻の超然 絲山秋子 新潮社 川が流れている。男と女の間に。酒が飲めるものと、飲めないものとの間に。あなたと私の間に。病を得た私と、それまでの私の間に。家族と、私の間に。子を産むものと、産まないものとの間に。絲山さんの小説を読むと、ああ、ほんとに人間て一人だといつもしみじみ思う。そして、その事に安心する。私の中の人と折り合わない所が、息をつく。 ...続きを見る

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2010/12/14 01:02
3月のライオン 5 羽海野チカ 白泉社 
3月のライオン 5 羽海野チカ 白泉社  昨日、友人と、「たくさんの人が号泣してるらしいのに、 自分は全く泣けない本について」という話を、 延々してたんですが。その涙腺が、どうもこの作品には 緩んでしゃあないという(笑) 大好きな島田さんのエピソードから入られて、故郷の おっちゃん達の「変わんねぇ」というセリフに、まず降参。 ところどころに盛り込まれる、熱い二階堂くんとのやり取りに 笑わせて頂きつつ、部活で、生まれて初めての同級生たちとの 笑顔に囲まれている零の思い出に、切なくなり・・。 そして、ラストの零からひなちゃ... ...続きを見る

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2010/11/27 21:04
ピアノの森 19 一色まこと
ピアノの森 19 一色まこと 先日、「ジュネーブ国際音楽コンクール」で 日本人初の優勝者が出たというニュースを見ました。 萩原麻未さんという、若い女性の方が成し遂げた快挙。 そのニュース映像を見たのですが、自分の名前を 告げられた時、ほんとに思いがけない、という顔を してはったのが印象的でした。 演奏してはる所が、少しテレビに映ったんですが。 その時、手首に何か巻いておられたので、 「ブレスレットかな?」と思ったんですが、形が何やら 変なんです。よーく見ると、ゴムでした。 それも、自分で長いのをカット... ...続きを見る

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2010/11/26 00:49
街場のメディア論 内田樹 光文社新書
街場のメディア論 内田樹 光文社新書 とても面白かった。「市場原理」というものに対して 私が常に抱いている不信感に共鳴してくるものがあった。 最小限の投資で最大の利益を得る、というのが市場原理である。 目に見えないものは、役立たず。その原理によって展開するのが 資本主義、というものなのだが、その市場原理を持ちだしては いけない分野がある、という考え方を、初めて教えてもらった。 それは、「社会的共通資本」というらしい。人間が共同生活を送って いく上で、不可欠なもの。自然環境、道路、交通機関、ガス、 電気、教育、医療、金... ...続きを見る

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2010/11/22 22:46
呼んでみただけ 安東みきえ 新潮社
呼んでみただけ 安東みきえ 新潮社 この、「呼んでみただけ」というタイトルが、 ほんとにいいです。 ...続きを見る

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2010/11/16 01:48
街場のマンガ論 内田樹 小学館
街場のマンガ論 内田樹 小学館 「マンガ論」と言われると、やっぱりとびついてしまう、 これは性ですね(笑)「マンガ論」と言っても、マンガという ものを通しての日本人論、という意味合いが強いですが、 同じマンガを読んで過ごしてきた世代として、 共感できる所もあり、なるほどね、と思う所もあり。 ...続きを見る

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2010/11/14 00:31
SARU (上)(下) 五十嵐大介 小学館
SARU (上)(下) 五十嵐大介 小学館 この下巻、6月に出る・・はずが、何と11月。 でも、ちゃんと出た!という事が嬉しいなあ。 実は、ちょっと諦めてました(笑) ...続きを見る

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2010/11/11 22:48
まつりちゃん 岩瀬成子 理論社
まつりちゃん 岩瀬成子 理論社 先日、理論社の事を書いた時に装丁の事に触れたんですが、 この本も、まずこの装丁の良さに、心惹かれました。 四角い、窓の小さな家の扉から、ほんとに、小さな小さな女の子が 覗いています。家の大きさに比べても、この女の子は小さくて、 か細くて、何だかとってもいたいけな感じなんです。 手を差し伸べたら、消えてしまいそうな・・家の扉の奥の闇に 溶け込んでしまいそうな風情。この女の子が、まつりちゃんです。 ...続きを見る

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2010/10/29 01:39
獣の奏者 外伝 刹那 上橋菜穂子 講談社
獣の奏者 外伝 刹那 上橋菜穂子 講談社 発売されてすぐアマゾンで購入して、むさぼるように 一度読んでまた、初めからゆっくり読み返した。 「刹那」「秘め事」「初めての……」の3篇が収録されている。 「獣の奏者」本編では描かれなかった、エリンとイアルの 恋の一部始終が「刹那」。そして、エサルの若き日の恋が描かれる 「秘め事」。親子3人の幸せな一瞬が描かれた「初めての・・・」。 どれも、おかしいほど心に沁みて、忘れられない一冊になった。 ...続きを見る

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2010/09/15 00:45
RDG レッドデータガール 3 夏休みの過ごしかた 荻原規子 角川書店
RDG レッドデータガール 3 夏休みの過ごしかた 荻原規子 角川書店 ゆっくりした進行の、この物語も3巻で、 ちょっと物語が動いた感がありますが。 でも、ほんのちょっとです(笑) この調子だと、泉水子という少女の行く末に ある程度目鼻がつくだけでも、何巻かかるか わかりませんねえ(汗) ...続きを見る

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2010/09/08 20:32
シューマンの指 奥泉光 講談社
シューマンの指 奥泉光 講談社 8月最終土日、ENDLICHERI☆ENDLICHERIのツアーに 行ってました。で、終わってからこの方、ずーっとライブレポ 書いてました・・。で、それが終わったら今度、脱力して ちょっと腑抜けになりまして(笑) やっと、少しだけ人間に戻って、この本を読んだのだが、 二日間のライブで「音楽」について色々考えたところだったので この本に書かれている「音楽」も興味深かった。 ...続きを見る

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2010/09/08 03:14
乙女の密告 赤染晶子 新潮社
乙女の密告 赤染晶子 新潮社 芥川賞受賞作品です。 芥川賞の作品を、久々に読んだなあ・・。 で。結論は・・わかりませんでした(わからんかったんかい!) 結論、早すぎですけど、わからんからしゃあないですねえ。 わからんから、何にも書かんとこうと思ったんですが、 気になったのはアンネ・フランクを題材にしてある、という所。 アンネの日記は、私も少女の頃、とても愛読した本なんですよ。 そのアンネを、どういう風に小説にしてあるのか、自分なりに 一生懸命読んでみたので・・何がわからんねん、というのを、 ちょっと書いてみ... ...続きを見る

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2010/08/24 20:29
とむらう女 ロレッタ・エルスワーズ 代田亜香子訳 作品社
今年は、お葬式が多い。 うちの辺りは、なぜかお葬式というと ほとんど一社の独占市場。 そして、お葬式の司会進行というのは 同じ人がやるようで、行くたびに同じセリフと 節回しで故人が送られていくのを聴くことになる。 この年齢になると、年に数回は必ずお葬式があるので、 覚えてしまうんですよねえ・・。 お葬式というのは、残された家族のためにあるものだと 想うので、全て決まっていて、ただ乗っかっていける システムがある事は、有難いものなのだと 自分の経験からもわかりつつ、 何とな... ...続きを見る

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2010/08/06 00:01
皿と紙ひこうき 石井睦美 講談社
石井さんの物語は、いつもとても繊細で素敵です。 「心が動く」という事は、誰しも日々感じている事だけれど その動きがさり気なければさり気ないほど、言葉にするのは 難しい。ふと吹いてきた風に波立つ、心のあれこれを、 風の匂いや、その時に映る空の色まで含んで文章にするのは よほど言葉に対して感性が鋭くないと出来ないと想う。 石井さんの文章は、難しい言葉を使わず、見事にそれを やってのける。この物語も、一人の少女の心象風景を、 丁寧に描き出して、爽やかです。 ...続きを見る

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2010/07/31 00:05
くじらの歌 ウーリー・オルレブ 母袋夏生訳 下田昌克絵 岩波書店
なぜだろう、一目みた時に、予感のように心通じる本がある。 「待ってたよ」という、本の呟きが聞こえるんですよね。 私のこの予感は、まず外れた事がない。 久々に「来た!」と予感の働いたこの本は、これから 何度も読み返す心の友になりそうです。 ...続きを見る

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2010/07/22 02:07
オー!ファーザー 伊坂幸太郎 新潮社
定番の楽しさ、というものがあります。 時代ものなんか、特にそうですよね。 役回り、物語の道筋、大体決まっていて、読者は安心して その世界に浸る事が出来る。多少のハラハラドキドキはあるけど 主人公は決して破滅する事にはならない。 ハッピーエンドは決まっているんだから、そこまでの道筋をゆっくり 楽しめばいいんですよね。 この本も、後書きで伊坂氏が自分で書いておられるように、 伊坂氏お得意の展開が満載でした。 張り巡らされた伏線、あちこちに仕掛けられた罠が、見事に 組み合わさってい... ...続きを見る

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2010/05/21 00:27
魔法使いの弟子たち 井上夢人 講談社
何年ぶりだろう、この人の本を読むのは。 前作の「オルファクトグラム」はとても印象的で この忘れっぽい私が、まだ内容を覚えている。 そして、今回も期待に違わず、面白かった! 息つく間もなく、一気読み(笑) ...続きを見る

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2010/05/11 01:10
志賀越みち 伊集院静 光文社
「伊豆の踊り子」を思い出させる、舞妓と学生の恋。 比叡の山道を登る出だしから、あの有名な 「道がつづら折りになって・・」という冒頭を思い出させる。 主人公である雅彦の年齢も、ちょうど同じくらいだろうか。 やはり、旧帝大の三回生。 舞台は昭和の、オリンピックの頃だから、ライカのカメラを持ち 旅行をするところなぞ、いかにもお金持ちのお坊ちゃん。 東京の山の手の、温室育ちの「僕」が、京都にやってくる。 学業にもう一つ身が入らない雅彦は、お茶屋を経営している、 大学の友人の家に滞在する... ...続きを見る

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2010/04/27 00:58
3月のライオン 羽海野チカ 白泉社
第4巻が出ました。 相変わらず重いっ!!(笑) この作品、私の周りで評価が分かれます。 「ハチクロよりも、私はこっち!」という声もあれば、 「重すぎてしんどい」という声もあり。 私はというと・・羽海野さんは、どうしてもこの物語を書かなくては いけないんだろうな、と強く思います。 だから、何と言うか・・・この主人公である零が進んでいく旅を、 最後まで見届けたい。勝負の道は非情に孤独で、盤上に 向かっている時は、ただ一人、自分だけの世界。 先日、ナボコフの「ディフェンス」という物... ...続きを見る

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2010/04/09 23:33
麗しき花実 乙川優三郎 朝日新聞社
時代小説が大好きなんですが、最近はなかなか読む暇がない。 でも、乙川さんの本は、出たら必ず読むようにしています。 独特の、乙川さんだけの世界が色濃くあるのがいいんですよね。 みっしりと内容が詰まっているのに、いつも、言葉で語られる事よりも 語られないことの方が多く心に残る。 乙川さんの物語の主人公は「突き詰めていく」人が多いです。 この物語の主人公・理野もそうですが、その突き詰め方の厳しさは 乙川さん自身にも繋がっていくものだろうと思います。 そのマニアックな徹底ぶりが気持ちいい... ...続きを見る

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2010/04/08 01:37
バルサの食卓 上橋菜穂子・チーム北海道 新潮文庫
いやー、美味しそうです。この本は、上橋先生の物語に 出てくるお料理を再現したもの。 バルサの活躍する守り人シリーズや、「獣の奏者」のシリーズを 読んでいると、それはそれは美味しそうなお料理にたくさん遭遇します。 上橋先生は、いつも「自分の食べたいものを書いてる」と おっしゃってましたが。結構な食いしん坊とお見受けしました(笑) そんな脳内にいっぱい蓄積されていたお料理の数々が並んでいて ちょっと興奮してしまいました(笑) ...続きを見る

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2010/04/07 23:28
ピアノの森 17巻 一色まこと 講談社
やっと、ショパンコンクールの第二次予選が始まりましたね。 ショパン・コンクールというのは、第三次予選まであって、 やっと本選なんですよね? とすると、この先、一体どれだけ書かな、このコンクールが 終わらへんねんな・・と、ちょっと呆然としますが(笑) ショパンコンクールって、5年に一回なんですね。 あまりに影響力が大きなコンクールだけに、 実際にも色々ともめ事も尽きないとか。 この作品でも、なかなか波乱万丈の展開ですが、 こういうコンクールというのは 読んでいても非常にスリリン... ...続きを見る

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2010/03/28 00:43
現代霊性論 内田樹 釈徹宗 講談社
今、飛ぶ鳥を落とす勢いの内田樹さんと、 浄土真宗の住職さんである釈徹宗さんとの 「かけあい講義」を一冊の本にしたもの。 言葉で自分の考えを形にし、会話することによって 思考が発展し、先へ、先へ、と展開していく。 その道筋をたどる面白さがありました。 その会話の中に、自分の思考も滑りこませながら、 一緒にものを考えていく余地がある。 哲学における「会話」の意味って、こういう発展性に あるんでしょうね。 ...続きを見る

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2010/03/25 03:03
グーグーだって猫である 5 大島弓子 角川書店
猫が、どんどん増えている。 これは、何となくわかる。猫が、猫を呼ぶんである。 大島さんは、いい加減な事が出来ない。 とにかく真っ直ぐな人なんだろうと思う。 全力で彼らを救いたいと毎日奮闘する。 猫も、1匹、2匹ならともかく、5匹を超えると、世話は 相当大変である。その上、子猫を拾い、野良猫を招き入れ、 大島さんは必死で彼らに愛情を注ぎ続ける。 腱鞘炎になるわ、帯状疱疹になるわ、それはもう満身創痍でも 大島さんは、目の前にいる、小さな命を放っておく事は出来ないのだ。 彼女にとっ... ...続きを見る

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2010/03/03 00:33
オール・マイ・ラヴィング 岩瀬成子 集英社
例えば、「昔、ビートルズが好きだったな」 「いや、私はローリング・ストーンズ」 「ベイ・シティ・ローラーズもいたよねえ」とか、 自分が若い時に好きだった音楽の事を、ふっと思い出す事が あると思う。私たちの世代なら、ABBAに、カーペンターズ、 ベイ・シティ・ローラーズ、キッス、なんていうパンクのグループも あった。サイモン&ガーファンクルとか。 私も生まれて初めて買ったレコード(レコードですから・爆)は ビートルズの「ヘイ・ジュード」だったと思う。 ジャニス・イアンや、ロッド・... ...続きを見る

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2010/02/28 01:56
肝心の子供 磯崎憲一郎 河出書房新社
ブッダ、ブッダの息子、孫という三人の物語。 しかし、その三人を合わせて、106頁という薄さ。 ギリギリまでそぎ落とした文章が、読んでいて心地いい。 ...続きを見る

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2010/02/25 22:35
上橋菜穂子さんの講演会 「物語の魅力と魔力」
今日、茨木市立図書館で開催された、上橋菜穂子先生の講演会に行った。 「物語の魅力と魔力」と題した講演会で、上橋先生がこれまで どのようなきっかけで物語と出会ってきたか。 そこから、何を受け取り、どんな想いで物語を書くようになったのか、 というお話を聞かせて頂いた。 ...続きを見る

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2010/02/22 01:43
日本辺境論 内田樹 新潮新書
日本人は辺境人である。 常に、よって、日本人は、世界との比較を持ってしか、 日本を語れない。「これが日本人である」という バックボーンや、スタンダードがない。 「これが世界標準なんですよ」と言われると、 議論することなしに、「ああ、そうですか」と納得する。 物事を決定するのは、理論や哲学ではなく、「気分」である。 しかし、その辺境人である事は、「学ぶ」という上では 非常に都合が良い。特に日本語においては、辺境にあるが 故に、他の言語では難しい、「翻訳」を容易にする事で 独自の... ...続きを見る

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2010/02/16 01:52
シアター! 有川浩 メディアワークス文庫
午後から雨が降り出して頭が重い。 眠気と闘っていたが、有川浩さんの「シアター!」を読んで 一気に目が覚める。有川さんの文章には、読者を巻き込む テンポとパワーがありますね。 ...続きを見る

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2010/01/25 22:46
ウィッティントン アラン・アームストロング もりうちすみこ訳 さ・え・ら書房
猫は、一匹一匹物語を背負っている。 だから、あんなにいつも何か考えてるような顔を してるんじゃないかなあ・・(猫バカ) この本は、私のような猫バカには、ほんとに美味しい本でした。 ...続きを見る

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2010/01/17 01:00
SOSの猿 伊坂幸太郎 中央公論新社 
あけましておめでとうございます。 正月三が日はバタバタしていたのもあり、落ち着いて本が読めず。 やっと今日、新年一作目を読み終えました。 伊坂幸太郎氏の新作。読み終わって、あとがきを読んで 知ったのですが五十嵐大介さんとの、コラボだという事で。 競作企画なんですね。 どちらも好きな作家さんなので、その二人がコラボする、 というのは何だか嬉しい。 五十嵐さんの『SARU』も、発売されたら読みたいと思います。 ...続きを見る

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2010/01/05 01:04
夜明けの縁をさ迷う人々 小川洋子 角川書店
2009年も終わります。 色んな不安やほどけない糸を抱えながら それでも一年が過ぎていきます。 もっと、書きたいと思いながら、なかなか更新が進まなかった今年でした。 来年は宿題となって残したままのことを、なるべく実現させるべく こつこつとやっていかねば・・と思っています。 ...続きを見る

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2009/12/31 23:37
カラーひよことコーヒー豆 小川洋子 小学館
あっという間に、2009年も終わりますね。 大掃除やら何やかんやで、なかなか本も読めずですが。 もっとも、忙しいと、余計に逃避して本が読みたくなるのは、いつもの事です(笑) ...続きを見る

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2009/12/29 01:19
アナザー Another 綾辻行人 角川書店
この本を手にした時に、むちゃ長い・・と思って、眩暈がしましたが(笑) 読み出したら、一気でした。まず、装丁がいいですねえ。この本の成功は、半分ほど、この装丁が担ってるんじゃないかと思うほど、鮮烈な印象の表紙です。こういうホラーは、入れ物がとても大事。角川、いい仕事しましたねえ〜〜。(何者やねん) ...続きを見る

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2009/12/22 20:11
通訳ダニエル・シュタイン リュドミラ・ウリツカヤ 新潮クレストブックス
この一週間、ずっとこの小説を読んでいました。 あまりにも内容がぎっちり詰まっていて、しかも読みとばせない。 上下巻のがっつりした長さでしたが、緊張感が途切れず。 物語を読みながら、頭の中にいろんな思いが渦巻く、考える読書の醍醐味を たっぷり感じさせてくれる本でした。 ...続きを見る

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2009/12/19 00:28
霧の森となぞの声 こそあどの森の物語 岡田淳 理論社
大好きなこそあどの森シリーズ10作目。 今回は、スキッパーはじめ、おなじみの森の皆が、妖しい歌声に とり憑かれます。いつも、ふわっと違う世界に足を踏みいれてしまう スキッパーですが、今回の冒険は、ちょっとキケンなかほりです。 でも、キケンだからこそ、美しくて、抜け出せなくなる・・そんな世界が、 この目に映る風景の、そこここに隠れている。感じるものだけが わかる暗号のような秘密の魅力を、岡田さんらしい視線で描いてあって 素敵でした。 ...続きを見る

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2009/12/11 02:10
無理 奥田英朗 文藝春秋
急に、とっても寒い。 私は寒くなると動きが鈍くなる・・。(変温動物か) 非常に体温が低く、血圧も低いので、一旦身体が冷えると 復活できないのだ。できれば、ムーミンのように冬眠したいなあと 思う今日この頃・・。 ...続きを見る

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2009/11/05 11:41
フリーター、家を買う。 有川浩 幻冬舎
未曾有の就職難だとか・・。 ちょうど就職活動に入る息子を持つ身としては、 色々と心配なわけです。 しかしねえ・・こればっかりは、もう、親の出る幕はありません。 とにかく、自分で何とかしてもらわんと。 まあ、スーツ作ったりしてやるくらいが、関の山。 ・・とはいいながら、あれこれ悲観的なニュースを見ては ため息をつく今日この頃ですが。 ...続きを見る

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2009/10/27 00:38
あるキング 伊坂幸太郎 徳間書店
ここまで面白くなさそうな人生を送っている男の話を 初めて読んだ(笑)もう、読んでいて、気の毒になるくらい しんどい人生・・・でも、彼は天才なのだ。 マクベスが題材になっているのだから、これは悲劇なんだろうけれど 段々、それがホラーのようになっていくところが、面白い。 ...続きを見る

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2009/10/21 01:23
雪だるまの雪子ちゃん 江國香織 絵・山本容子 偕成社
冬を前にした、今の季節には、ぴったりの可愛い 物語です。久々に、江國さんの文章に酔いました。 キュートで、ちょっとほろ苦い、野生の匂いがする、 雪だるまの雪子ちゃん。こんな女の子を書かせたら 江國さんは、とってもお上手です。 ...続きを見る

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2009/10/16 01:04
ソーネチカ リュドミラ・ウリツカヤ 沼野恭子訳 新潮社 
物語というのは、不思議だ。 国境とか、人種とか、言葉とか、そんなものをひらりと飛び越えて 胸のうちに、熱いシンパシーを呼び起こす。 ウリツカヤは初読みなんですが、ここに描かれるロシアの女の 一生に、深く感じ入ってしまった。ロシア文学には、一代記が良く似合う。 大きな大地から、生まれいずるもの、という懐の深さがあります。 その懐の深さは、ロシア文学というものが持つ深さに通じているのかも しれません。アンナ・カレーニナとか、好きだったなあ〜・・。 ...続きを見る

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2009/10/08 15:57
絶望ノート 歌野晶午 幻冬舎
ほんとは、昨日アップしたかったんですが、 夜中、ずっとログインできない状態が続いて いたんですよね。がっくり_| ̄|○ ...続きを見る

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2009/08/07 12:02
肩胛骨は翼のなごり デイヴィッド・アーモンド 山田順子訳 創元推理文庫
この物語が、私の、デイヴィッド・アーモンド初読みでした。 今回、文庫になっているのを見つけて、再読。 久々に読んで、この何とも言えない独特の詩情に、うっとりして しまいました。 ...続きを見る

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2009/07/27 09:12
夜想曲集 カズオ・イシグロ(早川書房)と、最終目的地 ピーター・キャメロン 新潮社
このブログを、すっかり更新せず、ご無沙汰してました。 薬師寺のライブのあと、そのあまりの凄さに、 すっかり腑抜けになっていたのが一つ。 うーん・・彼は、まさに奈良という地に降り立った 若き音楽の神の化身のようでした(イタタ・・) そして、おまけに風邪をひいたという、おバカさんで もひとつおまけに、ぎっくり腰?背中?をしてしまった という。あ〜あ・・。 風呂掃除をしていた時に、ふと腰を伸ばした 瞬間、ぐきっと音がして、背中から腰が固まりました。 ダメですね・・。これまで、ぎ... ...続きを見る

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2009/07/21 00:22
水深五尋 ロバート・ウェストール 金原瑞人・野沢佳織訳 宮崎駿絵 岩波書店
ウェストールです。何とも重厚な、訳者の金原さんも おっしゃってますが、非常にウェストールらしい作品。 戦争という中で、少年がたくさんの現実を見据えて 成長していく。社会という、不条理が詰め込まれた 世界にこぎ出していく若い心が捉えた真実を、深く、 広く掘り下げながら描いた骨太の作品です。 この作品は「"機関銃要塞"の少年たち」の続編にあたりますが 前作を読んでいなくても十分に楽しめます。 ...続きを見る

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2009/06/26 20:37
小川洋子の偏愛短編箱 小川洋子 河出書房新社
小川さんが自分の大好きな短編を集めたもの。 かなり怪しいラインナップになっています。 お気に入りの短編を、十六の仕切りのある箱に集めたという コンセプトらしいのですが、まさに収集した、という感じ。 収集といえば、小川さんのキーワードです。 「沈黙博物館」の村人たちが生きた証を集める技師。 そして、「薬指の標本」の、秘密の場所に蓄えられる標本たち。 「貴婦人Aの蘇生」の剥製たち・・・。 集められることで、新しい光を浴びて、自己主張しだすコレクション。 この短編たちも、こうして小川... ...続きを見る

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2009/06/09 22:01
三匹のおっさん 有川浩 文藝春秋
有川さんは、面白いなあ。 図書館戦争シリーズで、日本中を萌えさせた 有川節が、どんな感じでやってくるのか楽しみ だったんですが、これまた、渋いところを主人公に もってきましたね。連載が別冊文藝春秋ということで 新しいファン層も、きっちり開拓しつつ、また裾野を 広げてしまったんですね。恐るべし(笑) ...続きを見る

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2009/06/07 00:44
ゴーストアビー ロバート・ウェストール 金原瑞人訳 あかね書房
何と嬉しいことに、ウェストールの新刊です。 しかも、幽霊・・というか、自分の意志を持った 幽霊屋敷のお話。これが、上手いんだわ、ほんとに。 ...続きを見る

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2009/05/24 19:38
喋々喃々 小川糸 ポプラ社
タイトルの「喋々喃々」というのは、男女がうちとけて 小声で楽しげに語りあう様子だそう。 この物語は恋愛の話。それも、大声で笑いあう声ではなくて ひそやかに睦みあう、静かで、静かだからこそ激しい恋のお話。 色気から、すっかり遠くなってしまった私ではごさいますが(笑) 恋のお話は、大好きです。 ...続きを見る

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2009/04/07 00:24
三つ穴山へ、秘密の探検 ペール・オーロフ・エンクイスト 菱木晃子訳 あすなろ書房
可愛い本でした。主人公の子どもたちの可愛さに くつくつ笑っているうちに、あっという間に物語に 引き込まれてしまって、可愛いまま物語が 進行していくのかと思ったら、今度は何とも スリリングな展開に。 六歳のミーナをして、「あのとき、あたしはまだ小さかったから こわくなったのよ」なんて言わしめる、忘れられない冒険が 待っていたんです。作者のペール・オーロフ・エンクイストは 初めて子どもの本を書かれたそうですが、読み手を惹きつけるのが なんとも上手い。すっかり楽しませて頂きました。 ... ...続きを見る

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2009/04/03 00:56
子どもに本を買ってあげる前に読む本 現代子どもの本事情 赤木かん子 ポプラ社
赤木かん子さんを知ってますか。 児童文学の専門家で、YAや児童書の紹介の本を たくさん書かれています。本の探偵さん、つまり 「昔読んだ、こんな本のあったんだけど、タイトルがわからない」と 悶々とする人たちに「ああ、その本ならこれよ」と教えてあげられると いう、生き字引のような人です。そして、赤木さんは 児童書と一緒に生きてきた人ではなくて、子どもと一緒に 生きてきた、つまり現場を知る本の専門家です。 その赤木さんが、「今」の子どもたちの読書事情を書いたのが この本。いやー、ほん... ...続きを見る

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2009/03/13 02:50
MOE3月号 石井桃子特集&『ノンちゃん雲に乗る』
MOEの三月号は、石井桃子さんの特集です。 「子どもの本へのかぎりない愛」というタイトルが 付いていますが、ほんとに、日本に生まれた 子どもたちで、石井さんの本に触れたことがない人は いないのではないか、と思うほどの大きな存在ですよね。 「石井桃子」という名前は知らなくても、 「クマのプーさん」(A.A.ミルン)や 「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン) 「こねこのぴっち」(ハンス・フィッシャー) 「おやすみなさいのほん」(マーガレット・ワイズ・ブラウン) そして、... ...続きを見る

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2009/02/26 02:16
北緯14度 絲山秋子 講談社
絲山さんがセネガルに2ヶ月滞在した、その記録です。 講談社は太っ腹です。「書き下ろしの紀行文のためにセネガルに二ヶ月も行く」という企画を、ポン、と許すあたり、「儲かってる?」と、ちょっと下種なことを考えてしまいますが(笑)また、なぜセネガルなのか、という絲山さんの動機もけっこう適当で、「9歳の時にみた、ドゥドゥ・ンジャエ・ローズのファンだ」という事以外には、さしたる理由もなかったらしい。もっとも、若い頃に留学経験もあり、フランス語がけっこうできるという事も、あったらしいですが。(アフリカは、植... ...続きを見る

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2009/01/23 23:19
四とそれ以上の国 いしいしんじ 文藝春秋
このタイトルを見た時、「四」が何なのかわからなかったんですが、「四国」なんですね。「塩」「峠」「道」「渦」「藍」の五つの短編で構成されているのですが印象としては、この短編すべてが響きあって一つのいしいさんだけの「四国」を作っているらしいということ。これは、「感じる」文学。これは何?とか、どうなってるの?とか考えるのではなく、この次から次へと繰り出される言葉の海に溺れ、奔流のように立ち上がるイメージに身を任せ、どこまでも流されてみるのが正解かと。 ...続きを見る

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2009/01/09 02:09
NO.6 ナンバーシックス 7 あさのあつこ 講談社YA!エンターテイメント
やっと・・7巻で敵の中心部に入り込んだ二人。 物語は展開するか?・・と思ったんですが、これが・・。 あんまり展開しないんですよ_| ̄|○ というか、この物語、ずっと序章が書き綴られているような もどかしさが常にあるんですけど、何ででしょう。 (誰に聞いてるんだか) ずーっと、ずーっと気を持たされて、それでいて なかなか心開いてくれない人を待ってるうちに 疲れてしまった・・・ちょっと、そんな感じがします。 失礼なこと、言うてますねえ・・。でも、こういう展開の 物語って、テンポが... ...続きを見る

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2009/01/06 00:47
まいなす 太田忠司 理論社ミステリーYA! 
理論社のミステリーYA!のシリーズです。 最近、どこの出版社でもYAシリーズに力を入れる ようになってきてますが、理論社は、YAについては 昔から強い出版社。それだけ力が入るシリーズかな、 と思ったりします。 まず、この装丁がいいですねえ・・。理論社はいつも 装丁のセンスがいい。鮮やかな水色の表紙に、 ユーモラスなイルカのイラスト。ごちゃごちゃせず、 それでいておもねらず、いい感じです。 中の目次も、このイルカが飛んでいて、ポップな 楽しい雰囲気です。 内容も、とても読みや... ...続きを見る

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2008/12/19 23:13
正直書評。 豊崎由美 学習研究社
「文学賞メッタ斬り」などで、いつも、「そうやん!! そこ、そこ〜〜!!」と、そのキレのいい書評に カツを入れてもらっている、豊崎さんの書評集。 「正直」っていう言葉が刺さります。 そう・・。私のような零細ブロガーも、この「正直」って いうところに、いつも迷うわけです。 もうねえ〜、「これ、何やねん!」と思う小説は幾らでも あって(笑)大体、私はここに書く本の二倍がたは本を 読んでいるわけですが、書けないことが多すぎる。 どうしても、言葉で「負」の感情をあらわしてしまうことに ... ...続きを見る

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2008/12/16 23:48
光車よ、まわれ! 天沢退二郎 ジャイブ ピュアフル文庫
この本の初版は1973年。実に30年以上前に 書かれた物語ですが、このファンタジーの放つ 強烈なインパクトは、全く衰えていません。 2004年に、読者の熱い希望で、復刊ドットコムから 再び発行され、ジャイブから文庫になりました。 この文庫版が、定本になるようです。 ...続きを見る

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2008/12/12 02:44
モダンタイムス 伊坂幸太郎 講談社
人は知らないものにぶつかった時、まず何をするか? 「検索するんだよ」 ...続きを見る

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2008/11/28 20:38
フングリコングリ 図工室のおはなし会 岡田淳作・絵 偕成社
週末は忙しくて、どうもうまく更新できません(言い訳かあ) うーん、もっと色々書きたいんですが・・。 元来器用に書けない性質で、がっつり書きたい人間だからなあ。 ...続きを見る

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2008/11/25 02:04
『セーヌの川辺』池澤夏樹(集英社)と『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』内山節(講談社)
たまたま続けて読んだのですが 何となく、自分の中で考えるところがあったので、 一緒に書いてみようかと。 ...続きを見る

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2008/11/15 00:13
ラブコメ今昔 有川浩 角川書店
この本は、図書館の順番待ちが長かった・・。 有川さんの本は、最近あっという間に予約待ちでいっぱいになる。 それにしても、人気作家になりましたねえ、彼女は。 初めて有川さんの本を読んだのが2005年の12月。 そして、ブレイクのきっかけとなった「図書館戦争」の シリーズのレビューを書いたのが、2006年の3月。 あの当時、私がレビューを書いたのは、一番早い部類だったかと 勝手に想っていますが・・と、何が言いたいかというと、 つまり、自分に先見の明がある、という事を、ちょっと自慢 ... ...続きを見る

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2008/11/13 00:24
RDG レッドデータガール はじめてのお使い 荻原規子 角川書店
荻原さん、久々のファンタジー。 長編になりそうな気配です。 ...続きを見る

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2008/11/11 23:50
フロスト気質 上・下 R・D・ウィングフィールド 芹澤恵・訳 創元推理文庫
今日は一日曇り空。 初冬のこんなお天気は苦手です。 低気圧が通過する時、私はよく頭痛に襲われて しまうんで、じっと身動きせずにやり過ごすのに 苦労します(笑) だから・・ひたすら読書(いいわけかいな) こんな時に、シリアスな本を読むと、どかんと落ちて しまうので、上質なミステリーなどが最適です。 そして、できれば、なじみの古友達なぞに会えると もっと嬉しい。 で・・むっちゃ久しぶりにフロストのおっちゃんに 嵌りました。これ、図書館の順番待ちが凄かった・・。 上下巻ものとい... ...続きを見る

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2008/11/04 01:42
ばかもの  絲山秋子  新潮社
「ばかもの」というタイトルが、印象的でとても気になってました。ほんとに、ばかものの話なんですが。読後・・なんだか、泣けてしまって困りましたよ。ばかものである、人間がなんだか愛しくて。絶望の果てに、人を愛しいと思わせてくれる絲山さんが好きですね。 ...続きを見る

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2008/10/28 21:11
非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークZ 石田衣良 文藝春秋
うーん、こってりとした ミルハウザーを読んでしまったので、 この石田さんの本が、ひらひらと軽く(笑) これは、いいのか悪いのか。 このシリーズも7作目。 趣向も落とし方もすっかり安定してきて、 マコトくんが、ジーンズを履いたサラリーマンに 見えてきたくらいです。 いつもながら、石田さんの世界は、非常にわかりやすい。 読みやすい文章と相まって、さらさらと読めてしまいます。 ...続きを見る

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2008/10/22 20:39
きのうの世界 恩田陸 講談社
分厚かったわ・・。長かったわ・・。 でも、読んだ(笑)誰かに褒めて頂きたいくらいですが そんなん、知らんがな、っていうところですね。 ...続きを見る

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2008/10/14 21:49
生きるとは、自分の物語をつくること 小川洋子 河合隼雄 新潮社
小川洋子さんと、河合隼雄さんの対談です。 本当は、もっと回数を重ねる対談になるはずだったようですが 途中で河合さんが亡くなられたので、二回だけで終わっています。 その後は、小川さんの追悼文が載せられています。 河合さんは、カウンセリングの大家であるだけに、会話を重ねて いく間に、小川さんの心の内にある言葉を、どんどん引き出していく。 また、小川さんが「人の話を聴く」という事に対して、まさに「耳を傾ける」と いう言葉がぴったりの姿勢をお持ちなので、お互いの考えが シンクロしながら広... ...続きを見る

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2008/10/03 11:25
夏のくじら 大崎梢 文芸春秋
威風堂シリーズ以外の、大崎さんの物語を初めて読みました。 これはミステリー、というより青春小説ですね。 爽やかな青い空と、オレンジの匂い。好感の持てる物語でした。 ...続きを見る

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2008/09/17 00:27
ラジ&ピース 絲山 秋子 講談社
いつも不機嫌なFM放送DJという、ちょっと盲点を突かれたような気持ちになる設定の小説だった。主人公の野枝は、自分が醜い、という価値観を木の根っこのように心に張り巡らせている人。物心ついたときから、そのアイデンティティで生きてきた ものだから、他人に心を開くこともなく、人に甘えることもなく物欲しそうな顔をしたこともない。他人が自分に親切にする、ということを、一切信用しまいとして生きている。その彼女が、分厚いガラスに隔てられた放送ブースに入ると生き生きした声を放ち時間を操る・・。その落差もなかなか... ...続きを見る

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2008/09/11 22:20
不連続の世界 恩田陸 幻冬社
中篇が五つ。 日常の風景が、ぐらりと揺らぐ不安と酩酊。 恩田さんの小説は、いつも着想が面白い。 その着想が、時として竜頭蛇尾に終わることも 多いのだけれども、中篇・・ということで、いい感じに 酔っ払ったまま、次の世界に進める利点が(おいおい) それぞれの物語が共鳴して、不思議な音楽を奏でているような いい感じの非日常を味わわせて頂きました。 幾つかの物語に、なじみの深い文学作品が出てきたのが 面白かった一つの要因かもしれません。 ...続きを見る

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2008/09/10 00:17
別冊 図書館戦争U 有川浩 アスキー・メディアワークス
ようやく涼しくなってきまして、うれしい限りです。 今年の夏は、ほんとに暴力的な暑さでした。 ・・と、毎年言ってるような気もして、また来年が恐ろしいことです。 ...続きを見る

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2008/08/25 00:39
別冊 図書館戦争 有川浩 アスキーメディアワークス 
なんやね〜ん、なんでこんなにラブラブやねん!! と、のっけから突っ込みたくなる、ラブラブぶりの堂上と郁ちゃん(笑) お互い、ガマンしてた3年のタガが外れた、というか 何というか・・。 二人が恋人になってからの、なんやかんやが書いてある本でした。 なんやかんやって・・なんやかんやは、なんやかんやです(笑) ほんと、後書きで有川さんが書いてはる通りの ベタ甘・・ありさんウハウハのベタ甘でしたね、はい。 (この、くどいセリフがわかるあなた・・あなたは、私の仲間です・爆) ...続きを見る

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2008/08/08 18:41
切羽へ 井上荒野 新潮社
井上さんの小説は、いつも読んでいるのにレビューを書くのは 久しぶり。何でやったんかなあ・・。 大体、ここに書くより、何倍かは本を読んでいるんですが レビューを書こう、と思う本は割りと少なかったりするんですよね。 面白い、と思っても何も書けないこともあるし、あかん、悪口になるで、 と思って書かないこともある(笑) 書きたい、と思う引っかかりが自分の中に、その時あるかないか、なのかも しれません。タイミング、みたいなもんですねえ。 ...続きを見る

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2008/06/27 17:35
灯台守の話 ジャネット・ウィンターソン 岸本佐知子訳 白水社
・・・わたしは日が暮れるまで灯台に残った。去るとき、太陽は沈みかけ、 反対側の空に満月が昇ろうとしていた。わたしは両手をのばし、 片方の手に沈む陽を、もういっぽうの手に昇る月をおさめた。 わたしの金と銀、わたしの人生からの贈り物。人生という贈り物。・・・ ...続きを見る

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2008/06/25 17:22
流れ行く者 ―守り人短編集― 上橋菜穂子 偕成社
本編が完結した後の外伝。 短編というか・・中篇が三つ入っています。 バルサの少女時代の出来事を描いてあるのですが、 一つ一つが、とても深い。 上橋さん、今更言うのもなんですが、さすがです。 ...続きを見る

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2008/06/04 02:20
科学の扉をノックする 小川洋子 集英社
「博士の愛した数式」で、数学の持つ「美」に開眼した小川さん。 今度は、科学という、大きなジャンルにノックです。 小川さんが、それぞれの分野の第一人者に、頬を染めて 話を聴いている、その初々しい感じが、とてもいいですわ。 小川さんという聞き手が柔らかで感受性に満ちているので お話をされる偉い先生たちも、自分のカードを、思わず深くまで 見せてしまっている、そんな感じ。 私も、小川さんに負けず劣らずの理系ダメダメ人間なんですが それだけに、小川さんが感じるあれこれを、同じように新鮮に ... ...続きを見る

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2008/05/30 02:33
食堂かたつむり 小川糸 ポプラ社
ピン、と一本糸が張っているような、強さを持った作品でした。 ちょっと気力が弱っていた私は、この物語を読むのに、何日も かかってしまった。読み流すことができない、というか。 目をそむけたくなるものを、ちゃんと見なさい、と言われる感じ。 いや、そんな命令口調ではないな。 流し込んだり、よそ見しながら食べたりできなかった。 丁寧に作られた料理を前にして、背筋を伸ばして、ゆっくり頂きました。 ...続きを見る

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2008/05/16 23:06
ショコラティエの勲章 上田早夕里 東京創元社
最近、やたらにお菓子を食べたい(笑) 特に、チョコレートがやたらに食べたい、今日この頃・・。 太る、という恐怖と抱き合わせの快感でございますが。 甘いもん、美味しいですねえ〜。 何かしら、家に甘いもんがないと、心がさびしゅうございます。 デパ地下なんて歩くと、あれこれ食べたい欲望でうずうずしますが いかんせん、そんなには胃袋が大きくない。 でも、何かしら買ってしまうんですよね。 そして、また、最近のケーキというのが、お高い!! ちっさくても、一つ500円くらいするのは、当たり前... ...続きを見る

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2008/05/15 23:24
5年3組リョウタ組 石田衣良 角川書店
どうも、最近エロ傾向が強い石田さん。 ちょっと馴染めないことが多いんですが・・。 いや、私、エロいのは嫌いじゃないです。 エロスは、大事だと思ってます。 でもねえ・・石田氏の最近のエロ系は なんというか、男の人に都合のいいエロス のような気がして、感覚的に馴染めない。 ということで、ちょっと敬遠してたんですが、これは舞台が 小学校ということで読んでみました。 ...続きを見る

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2008/03/26 00:52
フラミンゴの家 伊藤たかみ 文藝春秋
徹頭徹尾、コテコテの大阪弁の物語。 コテコテ・・というか、非常にリアルな大阪弁。 ドラマなどで扱われる大阪弁は、もうちょっと 昔の大阪弁であることが多い。 そう。ちょっと、誇張された、いかにも、の 大阪弁なんですが、この伊藤さんの大阪弁は、 リアル大阪弁という感じの、今、この時に、あちこちで 使われている、生の匂いのする大阪弁だった。 ...続きを見る

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2008/03/19 23:26
美の旅人 フランスへ 伊集院静 小学館
前作「美の旅人」はスペイン絵画が主だったの ですが今回は、フランス絵画です。 フランスといえば、もう芸術の都、パリ。 そしてルーブルということで・・。 読み応えある、とても興味深い一冊でした。 ...続きを見る

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2008/03/02 01:25
阪急電車 有川浩 幻冬社
阪急電車、地元でございます(笑) 若い頃は、ずっとこの電車で学校に、 仕事に通っておりました。 関西の人間には、この物語に出てくる駅が 「ああ・・あそこね」と想像できて、余計に 楽しいですね。 ...続きを見る

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2008/02/27 02:12
番ねずみのヤカちゃん リチャード・ウィルバー 松岡享子訳 福音館書店
先日、この物語をストーリーテリングで聴く 機会がありました。 ストーリーテリングというのをご存知ですか? 図書館や学校などでよく行われるもので、 子ども達に、物語などを 語って聞かせることを言います。 紙芝居や絵本の読み聞かせは、 絵を見せて行いますが、 ストーリーテリングは、暗記で語りますので、 非常に語り手の力量が問われます。 子ども達は、語り手の言葉だけを聴いて 頭の中に、その情景を思い浮かべるのです。 ちょっと落語に似てる かもしれませんね。 ...続きを見る

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2008/02/23 02:53
オチケン! 大倉崇裕 理論社
最近、若い人の間で、落語がちょっとしたブーム らしいですね。うちの息子もIpodにたくさん落語を 入れて聞いています。落語っていいんですよね〜。 私は、やはり上方落語が好きで、桂米朝師匠を 尊敬しております。 枝雀師匠も、大好きやったなあ・・・。生きてくれて はったら、どんなにええやろ、と今でも思います。 ...続きを見る

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2008/02/04 00:54
群青の空に薄荷の匂い 焼菓子の後に 石井睦美 ジャイブピュアフル文庫
今日は、この本を読んで、とても幸せな気分です。 心が、女の子になれました(ほんまんかいな) ...続きを見る

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2008/02/02 00:55
ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎 新潮社
伊坂氏の久々の長編。物語を読む楽しみ、 たっぷり体感させて頂きました。力作です。 面白かった・・。ずっとドキドキしながら 読んでおりました。時々頁から目をあげると、 うちの猫が気持ちよさげに昼寝しておりまして。 どっぷりこの物語の緊張感にはまっていると、 そんな光景もとても大切に思えてきたりしました。 ...続きを見る

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2008/01/17 23:51
やがて目覚めない朝が来る 大島真寿美 ポプラ社
饒舌に語る物語と、語らないことによって何かを描き出そうとする物語がある。 この大島さんの「やがて目覚めない朝が来る」は、後者だ。 何も、詳しくは語られない。それは、すべて耳の大きな有加という女の子が その耳で聞いたことだけ。しかし、そこから放たれる「いつかあったこと」の香りは どこからか匂う薔薇のように「生」の輝きを放ち続ける。 ...続きを見る

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2008/01/10 20:45
そのぬくもりはきえない 岩瀬成子 偕成社
年の初めから、この本を読んで、ちょっと辛かった。 大人で母親である自分と、子どもの時の、自分がこの世界のどこに 身をおいたらいいのか、よくわからずに呆然としていた頃の自分の 間で、ウロウロしてしまう感覚。痛かったなあ〜・・・。 ...続きを見る

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2008/01/02 01:43
図書館革命 有川浩 メディアワークス
このシリーズも完結です。 郁と堂上の恋も・・期待通りの大円団でしたねえ〜。 シリーズ4冊。当初の勢いを失わないまま、最後まで 突っ走ることができたのは、誠にめでたい。 今回も、「表現の自由」を巡っての「良化委員会」と図書隊との闘いが 続いているわけですが。相変わらずのテンポの良さが、小気味いいです。 ...続きを見る

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2007/12/15 01:14
キャベツ 石井睦美 講談社
いいお兄ちゃんだなあ・・と、うっとりしながら読みました。 こんなお兄ちゃんに、毎日ご飯を作ってほしい(そこかい) 毎日、ちゃんと晩御飯を作ってくれるお兄ちゃん・・。 お弁当まで作ってくれるお兄ちゃん。 こんなお兄ちゃんを好きにならずにいられようか。ねえ・・。 ...続きを見る

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2007/12/01 19:50
読んだ本3冊
読む速度と書く速度が追いつかない。 これは3冊とも明日返却期限。走り書きのようになってしまうけれど・・。 桜庭一樹さんの読書日記読んでたら、よし、今日はこれでいこう、という気分に なったんで(笑) ...続きを見る

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2007/09/29 01:36
頭のうちどころが悪かった熊の話 安東みきえ 絵・下和田サチヨ 理論社
理論社らしい丁寧な装丁の、可愛い本。 どれも短編。読むのに時間はかからないのに、ぴりっとブラックな味わい。 そう・・ピリ可愛く、何やら不思議に愛しい物語たち。 柔らかい肌触りに引かれてうっとり撫でていたら、チクっと刺さった棘に 掌を噛まれてしまったりします。それでいて、その傷を、そっと誰かに伝えたくなるような 生きている味わい。 子どもが読んでも楽しいけれど、大人が読むと、もっとじんわりきます。 ...続きを見る

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2007/09/19 17:59
クレイ デイヴィッド・アーモンド 金原瑞人訳 河出書房新社
デイヴィッド・アーモンドの作品は、いつも詩情と奇妙な味を湛えた 独特な味わいなんですが、この作品も、その両方を味わえる佳品に なっています。自分達の街にやってきた、一人の少年。 なにやら異端の匂いを漂わせる、その少年は、やたらに粘土で 人の形を作るのが上手い・・。その少年に何故か惹かれていくデイビイは、 その少年・スティーブンの言うがままに、粘土で男の形を作って 命を吹き込む儀式を行う。途中でコワくなって逃げ出した次の朝・・。 デイビィは、いつも苛められていたモウルディという少年が... ...続きを見る

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2007/09/10 00:11
サニーサイドエッグ 荻原浩 東京創元社
ハードボイルド・・フィリップ・マーロウ・・さらば愛しき人よ。 トレンチコート、ギムレット、煙草の煙・・。 ニヒルでシャイで、タフな私立探偵。いや〜、永遠の憧れですなあ。 荻原さんは作家として、いろんなジャンルに挑戦する多彩な人ですが このシリーズは、荻原さんの良いところが素直に出てるような気がします。 ユーモア、暖かさ、やりすぎない諧謔。 探偵物が好きでさぞかし読み込んだだろうと思うセリフが随所にちりばめられて それを探すのも、ハードボイルド好きにはたまらんでしょう。 和服が似合... ...続きを見る

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2007/09/07 00:45
スカイブレイカー ケネス・オッペル 原田勝訳 小学館
前作「エアボーン」の続編です。 ...続きを見る

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2007/08/25 23:48
木漏れ日に泳ぐ魚 恩田陸 中央公論新社
恩田さんの、密室心理劇。 男と女。生活を共にしていた二人が過ごす、最後の夜。 お互いに、言いたいことを胸に抱えながら、それをどこで切り出そうか どこで吐き出してしまうか、もやもやとしながら、空っぽの部屋で 会話が始まる・・。初めは普通の恋人同士かと思っていた二人は 二人だけの秘密を共有しているらしい。その秘密をナイフのように ちらつかせながら進む、探り合い。その緊迫感を楽しむ趣向ですね。 ...続きを見る

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2007/08/25 00:55
YA作品 2冊 
「楽園」のレビューを書いてるんですが、これがなかなか手ごわい。 で・・合間に読んだYA作品を二つ。残り少なくなってきた夏休みに読むのも、いいかも。 ...続きを見る

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2007/08/19 01:36
読む人間  読書講義 大江健三郎 集英社
「読む」ことによって人生を過ごし、「読む」ことに触発されて小説を 書き、一生をすごしている人の、自らの読書の記録。 ...続きを見る

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2007/08/15 01:36
カボチャの冒険 五十嵐大介 竹書房
読むべき本を、たくさん抱えているのだけど、なかなか読めなくて ストレスです・・。夏は忙しい。その上、当たり前やけど、暑い・・。 体力を奪われて、つい仕事から帰ってきたあとに、うとうとしたりして、 気が付いたら、時間がなかったりして。う〜ん・・。宮部みゆきさんの 新刊を持っているのだから、早くそれを読まないといかんのですが。 ...続きを見る

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2007/08/13 01:55
ふじこさん 大島真寿美 講談社
ちょっとここのところ、いろんな事に疲れて心が弱っていて。 大きな話が読めない・・。自分の持っている熱量が、大作を受け止めきれない。 頁をあけては気が遠くなり、ぼけ〜っとしたり。停滞気味なんですよね・・。 そんな時には、大島さんです(笑) ひっそり心に抱いて忘れてる小さなピアノを鳴らしてみるような。 そのピアノは、長らくほっとかれて調律も少し狂っていたりするんですが、 思い出してゆっくり鳴らしているうちに、ぷつんと張り詰めた糸がゆるんで 心ほどける・・。そんな快感があります。 ...続きを見る

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2007/07/29 00:11
サイン会はいかが?(威風堂書店事件メモ) 大崎梢 東京創元社
人気シリーズになりましたね。 威風堂でも、この本は売れているのかしらん。 前回の長編から、一作目と同じ形式の短編に。このほうが、やっぱり 面白いですね。このミステリーの魅力の半分くらいは、本屋さんの裏話あれこれに あるんで。長編だと、そこが弱くなるんですよね。 ...続きを見る

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2007/07/20 23:05
みずうみ いしいしんじ 河出書房新社
この何日か、ずっとこの本を抱えて、読みかけては眠り・・眠っては起きてこの本を読み・・コポリ、コポリと音を立てる湖のほとりをさまよっていたのだ、イエー・・。 ...続きを見る

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2007/07/08 00:27
夕暮れのマグノリア 安東みきえ 講談社
初めて人が死んでしまう存在なんだと知ったときの事を覚えている。 なぜ「死」を意識したのか覚えていないのだけれど、いつか一人ぼっちに なっていなくなってしまうんだという事が寂しくて悲しくて、理由も言わずに 泣いていた覚えがある。私は小さいころ、非常に怖がりの泣き虫だったので 親も、「またか」みたいな感じでほっといてくれたなあ。 そういう、大切で、でも目に見えないから誰も説明してくれないことを、 自分で感じる瞬間。それは、答えのない答えを自分で探していく旅の 始まりなのかもしれない。 ... ...続きを見る

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2007/07/05 00:42
天と地の守り人 第三部 上橋菜穂子 二木真希子絵 偕成社
とうとう守り人シリーズが完結したんですね。 実はこれ、忙しくて家で読む前に、美容院で、頭をいろいろいじくられながら 読んでおったのです。私は美容院でも大概自分の本を読んでいるんですが この本は、失敗でした。泣けて仕方なかった。これまでのチャグムやバルサの旅 のあれこれが思い出されて、もう冷静に読んでいられない・・。 あかん、家で読もう、と思うけれども続きが気になって仕方ない。 ちょっと、と思って読むと、泣ける・・。ほんま、頭にタオル巻いて泣くあやしい 人でしたわ。最後のクライマック... ...続きを見る

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2007/06/15 01:27
グーグーだって猫である 3 大島弓子 角川書店
もう、大島さんと言えば、猫なんである。 名作「綿の国星」を何度読んだことか・・。 チビ猫ちゃんを、何度抱きしめたいと思ったか。 ...続きを見る

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2007/06/11 23:29
あかりの木の魔法 (こそあどの森シリーズ) 岡田淳 理論社
大好きな岡田さんの「こそあどの森」シリーズです。 平和で、おだやかに時が流れていく「こそあどの森」にも、 ちょっとだけ世間の風が吹いている。 ...続きを見る

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2007/06/08 18:06
小川洋子対話集 小川洋子他 幻冬社
大好きな小川さんの対話集!嬉しいやん、ということで 誰と対話してはるのか知らずに読み出したんですが、これが面白かった。 私は小川さんを、作品やエッセイからしか知らないんですが、こういう対談と いうのは、いろんな人と話をする、ということでその人の持つ多面性がでますね。 ファンとして、なるほど、と思うところがたくさんあって興味深い本でした。 私は小川さんから発せられる言葉が好きなんだが、対談でも、そこかしこに、 はっとする言葉があって、それに惹かれてしまう。その言葉が小川さんから 出て... ...続きを見る

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2007/06/07 01:27
ダーティ・ワーク 絲山秋子 集英社
これが非常に凝った短編集であることに、しばらくは気づかないまま読んでいた。積み上げた短編のそこかしこに、見え隠れする、それぞれの登場人物たち。それがモザイクのように、一つの世界を作る面白さ・・。いつもの、会話のキレと緻密な構成が組み合わさって、独特の世界を作り上げている。 ...続きを見る

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2007/06/01 23:07
風の館の物語 1 あさのあつこ 講談社文学の扉  講談社
あさのさんの、ちょっと久々かな、と思う大人向けではない物語。 ここのところ、大人の小説を書くことが多いあさのさんですが、 私はやはり、このジャンルに帰ってきたときの、あさのさんが好きだなあ。 こんなことを言うと、あさのファンに怒られてしまいそうだけど、大人の文学の あさのさんは「ちょっと、無理してる」感じがあって、しんどいことがある。 あさのさんの魅力の、ストレートな爽やかさが、ちょっと影を潜めてしまう。 これは、久々に直球で、面白かった。 ...続きを見る

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2007/05/26 00:11
家日和 奥田英朗 集英社
熟練の気配ですね〜、奥田さん。 どこにでもある生活の、どこにでもある人生の一コマ。 それを、喜怒哀楽、きっちり掬って過不足なく物語として描き出す。 今、テレビでいいホームドラマって、少なくなったじゃないですか。 なんかこう・・こんな世界、あるんかいな、っていう設定だったり、 やたらに感動モノだったり、なんだか違うなあ、と思うことが多い。 (と言っても、ほとんどテレビ見ない私が言っても信憑性ないですか・爆) でも、やっぱり小説、ドラマの一番の普遍性って、ホームドラマにあると思います。... ...続きを見る

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2007/05/21 01:00
ウラナリ、さよなら 板橋雅弘 講談社YA!ENTERTAINMENT
ウラナリくんとさくらちゃんのシリーズの、これが最終巻です。 終わってしまうんやなあ・・と感慨にふけりながら読み出したんですが・・。 えっ?ええ〜〜っ?何で、こんな展開なん?と眼が点に。 これは・・ありですか? 私は、こんな展開を読みたかったわけじゃないんやけど・・と、なんだか とっても悲しい気持ちになってしまった。 こういうシリーズの登場人物って、自分の中で命を持っている感覚なんですよね。 友達・・というには、年齢が離れすぎてるけど、お母さんみたいな、 半分友達みたいな感覚で二人... ...続きを見る

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2007/05/18 00:30
千年樹 荻原浩 集英社
樹齢千年を越す、楠をめぐる物語。 過去と今が交錯し、その「場」の中で時空が繋がり、人々の様々な感情に リンクしていく。葉ずれのざわめきと共に、過去と現在が交錯する・・。 千年の時を、ただじっと生きる「樹」の強さに対する畏怖の念。 底知れなさに対する恐れが、物語に幻想性を添えている。 「押入れのちよ」の系列かと思うが、私はこちらの方が面白かった。 ...続きを見る

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2007/05/05 23:41
水上のパッカサリア 海野碧 光文社
日本ミステリー文学大賞の新人賞作品。 ハードボイルド。書かれたのは女性らしい。 ハードボイルドに出てくる女性は、大体似てくるもんなんだけど、 (なんと言うか、まあ、こんな女はおらんやろう、という男の人から見た 女性が多い・・それも、あながち悪くないが) この「奈津」という女性は、なかなかに魅力的でした。 緻密な構成の中にはさまれるエピソードから、その外見とは関係ない 人柄の綺麗さが、すこしずつ、香りのように立ち上って読者を包んでいく。 生い立ちと、裏家業のせいで、女というものに、... ...続きを見る

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2007/04/28 00:15
もう一日 ミッチ・アルボム 小田島則子・小田島恒志訳 NHK出版
もう、自分の人生にどうしようもなく絶望してしまった時。 命を絶とうと思いつめた時。 一度だけ過去に戻ってやり直せたら・・。そんな奇跡を描いた物語。 ...続きを見る

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2007/04/21 23:09
獣の奏者 王獣編U 上橋菜穂子 講談社
なかなか更新できない・・。 早くこのバタバタがおわりますように(祈) ...続きを見る

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2007/03/22 16:28
図書館危機 有川浩 メディアワークス
ほんまにバタバタしてますが・・。 これは、書かんとあきません。凄い楽しみにしてたシリーズなんやから。 何しろ、前回郁ちゃんの王子様が堂上だということを、彼女自身が初めて 知ったところで終わってましたからね!!どうなんねん・・と思ったら、意外に あまり進展はなかった、というか、純情が服着て歩いてるようなこの二人に ふさわしく、もうイライラするような奥手っぷりです(爆)これで、郁ちゃんが やっと堂上を、一人の男性としてきちんと意識するというスタート地点にたった・・。 うん、これで、いい... ...続きを見る

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2007/03/13 01:10
フィッシュストーリー 伊坂幸太郎 新潮社
短編というより、中篇か。 「動物園のエンジン」 「サクリファイス」「フィッシュストーリー」 「ポテチ」 の 4編所収。物語同士の関連性はあまり、ない。したがって「死神の精度」「チルドレン」の ように伊坂ワールドを楽しむ、というところまでいかない。しかし、それぞれに いつものように凝ったつくりで、楽しめる一冊になっております。 ...続きを見る

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2007/03/04 01:50
蟲師 8 漆原友紀 講談社
出ましたね、8巻。 映画化にもなって、オダギリジョーが白髪?!でギンコになってましたねえ。 これだけ話題になってしまうと、続きを書くのもプレッシャーでゃないかと 思ったりするんですが、続きが出て、ちょっと安心。 やっぱり、この人の物語の、空気感みたいなものが、いいなと思います。 ここではない、日本のような、どこか。 時代も空間もわからないままの、ここが妙に懐かしい感じ。 二話目、亀の山のヌシ様がでてくる話が、いいなあ。 甲羅の上に、雪と苔みたいに生えてる植物を載せて、そのまんま ... ...続きを見る

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2007/02/24 21:59
ファンタジーのDNA 荻原規子 理論社
「空色勾玉」や、「西の善き魔女」のシリーズで有名な荻原規子さんが ファンタジーについて書いた本です。ファンタジーというものに対する 荻原さんのスタンス、創作していく上での姿勢、これまで影響を うけた作品についてなど、たくさんのことを語っておられて、荻原さんの ファンなら、見逃せない内容。また、ファンタジーというもの、漠然と 皆がファンタジーとはなんぞや、と考えているものについて、荻原さん なりの見解を示しておられてそれも面白い。ファンタジー好き、そして 読書というものが、自分という... ...続きを見る

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2007/02/23 21:20
獣の奏者 闘蛇編 T 上橋菜穂子 講談社
上橋先生、面白すぎます、これ!! と、読み終わった途端に続きが読みたくなり、じたばたしてしまいました。 冒頭、暗い水の底から、滑らかに水をまとって浮かび上がる 巨大で神性を持つ闘蛇の姿に魅了されるエリンに、一瞬にして同化してしまった。 主人公に、思い切り感情移入して、物語の中にひきずりこまれること。 これは、素晴らしいファンタジーの第一条件です。もう、掴みから、上橋さんの 語り部としてのうまさが際立っていて、鳥肌が立ちました。 ...続きを見る

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2007/02/07 20:18
だいじょうぶ だいじょうぶ いとうひろし作・絵 講談社
人に「大丈夫」って、言うのは難しいなあ・・。 と、しみじみ考えたりする、今日この頃です。 この一言を、心をこめて言いたい、と思うことが多いにもかかわらず、 どんな言葉で、どんな顔で、どんな裏づけを込めてこの一言を言えば いいのか、わからなくなる・・・。 最近、そんなシチュエーションに立たされることが多い。 その時に、しみじみ思う。いろんなしんどさや、辛さの中にいる人に 「大丈夫だよ」と、説得力を持って云える人間にどうやったらなれるんかな、と思う。 一歩間違えれば、安請け合いの軽さ... ...続きを見る

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2007/01/30 01:08
エスケイプ/アブセント 絲山秋子 新潮社
昨日は、青春のロードムービー。今日は、中年の旅の話。どっちが胸に沁みるか。この正臣という、オジさんのする空っぽな旅の手ごたえが、なんだか心に染み渡る。ああ、私も同じように空っぽだあ、って思うと、なんだかほっとする。お互い、空っぽだねえ、って。でも、空っぽでも今の私は風通しよくないんだが、この男の今は、やたらに風通しがいいのだ。この、からんとした虚無と、ちょっとそっぽむいた気配。ふっと思い出したのは、金子光晴の「おっとせい」。 ...続きを見る

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2007/01/25 22:48
中庭の出来事 恩田陸 新潮社
「チョコレートコスモス」に引き続いての、演劇がテーマの ミステリー。 ...続きを見る

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2007/01/14 22:33
虹色天気雨 大島真寿美 小学館
自分の生きている空間というのがあって、その中で人は限られた 人間関係の中で生きている。自分の家族、自分の友達、 自分の仲間・・。その同心円のなかで重なり合ったり、離れたり。 この物語を読んで感じたのは、女のコミュニティの強さというもの。 仕事や損得ではない、なにやら腐れ縁、みたいな、同士の関係ですね。 その人生の一部分を共有してしまってるような繋がりを、一人の少女を 核にして書いてあります。 ...続きを見る

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2007/01/05 23:19
クリスマスの幽霊 ロバート・ウェストール 坂崎麻子 光野多恵子訳 徳間書店 
年末は忙しい・・。更新もままならず(汗) ...続きを見る

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2006/12/22 02:07
天と地の守人 第一部 上橋菜穂子 偕成社
守人シリーズ最新刊です。前回の「蒼路の旅人」のラストが あまりに気になる終わり方でしてね!!海に飛び込んで 暗い波の間に消えていったチャグム・・・。お〜い、これはないよお!! とジタバタしたんですが、ようやっと彼のその後を知ることができる・・。 と、心躍らせながら本を開いたんですがっ!! なかなかチャグムが出てこない・・。たまらなくかっこいい、女用心棒バルサ が、再び登場。海に消えていったチャグムの行方を追って、そりゃもう あちこちをさ迷い歩き、その姿を追い求める彼女の戦いがえんえ... ...続きを見る

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2006/12/20 00:28
青いリボン 大島真寿美 理論社
この本、装丁がほんまに可愛いんですよ!! 白と黒の表紙のデザインも、中の挿画もとってもセンスがいい。 つい手にとってみたくなります。理論社はいつもこういうとこが上手で 心惹かれます。特にYA作品は、センスが大事。だって、今の若い子 ってむっちゃおしゃれやもん。私らの若い頃なんか比べもんにならへん ほど綺麗にしてるもんなあ。特に女の子。可愛い子が多いな、と思いますよ。 そんな美意識に敏感な世代に読んでもらおうと思ったら、このくらい おしゃれでないとね。 ...続きを見る

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2006/12/12 00:30
たまちゃんハウス 1 逢坂みえこ 集英社
久々に逢坂さんのマンガを買いました。 「永遠の野原」は好きやったなあ。「ベルエポック」も途中まで読んでた。 あんまりレディースコミックは見ないんで、(いい年して少女マンガが大好き) これが連載になってるとは知りませんでした。 なんと、上方落語のマンガじゃありませんかあ!!いいねえ。 落語、大好きです。特に上方落語が好きですわ。 やっぱり、自分のところの言葉で語るニュアンス、っていうもんが大好きです。 このマンガは、「桜花亭春福」という落語家の、内弟子と娘が繰り広げる楽しい 物語。... ...続きを見る

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2006/12/08 22:08
リアル 6 井上雄彦 集英社
井上先生・・リアルです。この子たちの抱えてる喜びとか、 希望とか、苦しみとか。やるせなさとか、頑張りだとか、愛されたい 気持ちだとか。つまり、人生そのものか・・。 たくさんの登場人物たちの物語を交差させながらそれを過不足なく 書ききっていく見せ方が、凄いですね。ハンディキャップを抱えるという ことが軸なんですが、この物語は、そこから歩きだす物語なんですよね・・・。 ...続きを見る

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2006/11/30 00:23
ウラナリは泣かない 板橋雅弘 講談社 YA!ENTERTAINMENT
ウラナリくんが、ちょっとずつ少年から青年になっていく・・・。 大きな男は、ゆっくり大きくなっていったら、いいんだよ。 (オカンみたいやね)・・・同じ年頃の息子がいるんで、つい オカン目線で読んでしまうんですが。なんだかねえ。この不器用さ が、可愛いというか、愛しいというか。相変わらずさくらちゃんに 振り回されつつ、がんばってるウラナリくん。でも人生は、なかなかに手厳しい。 ...続きを見る

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2006/11/21 11:57
パパとムスメの七日間 五十嵐貴久 朝日新聞社
よくある、と言えばよくある入れ替わりものです。 父親と、娘。娘からしたら、これほど入れ替わりたくない人も いないだろう、と言う・・。東野さんの「秘密」は、母親と娘でしたね。 あれは切ない話でしたが、これはコメディタッチで、笑えます。 ...続きを見る

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2006/11/17 22:39
海 小川洋子 新潮社 
小川さんの短編集です。 うん。キラキラしてます。言葉の一つ一つが、小川に沈み込んだ小石のように 水気を含んで光ってる。この言葉たちに魔法をかけられ、気持ちよく酩酊する ことができる。前にも書きましたが、小川さんの文章は、とっても肌に合う。 長編も素敵ですが、こういう短編の小さな世界に旅に出るのも、いいですね。 色合いの違う風景の中に佇んで、それを心に映していると、やさしい水が 胸に流れ込んでくるように思えます。いろんな現実にへこんだところや、 ひび割れた部分に、しみこんでいくような... ...続きを見る

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2006/11/14 01:28
四度目の氷河期 荻原浩 新潮社
「自分は普通じゃない」と思うところから、47億分の一としての 自分自身にたどり着くまで。一人の少年が、大人になるまでの、軌跡。 ・・・ということになるのかな。その時期を、「自分が、クロマニヨン人の子供だ」 と思うことをアイデンティティとした男の子の話です。 ...続きを見る

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2006/11/09 22:27
今日読んだ本 
長いのを書くのが、ちょいとしんどい今日・・・。 しかし、図書館の返却期限が来てますんで、またナマケモノして まとめちゃおう、という(爆) ...続きを見る

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2006/11/07 00:13
晩夏に捧ぐ 〜威風堂書店事件メモ(出張編)〜 大崎梢 東京創元社
前回の「配達赤ずきん」から、ほどなくしてのシリーズ二冊目。 ちょいとびっくりの本格ミステリ仕立てでした。 長編じゃないですか。前回と同じコンセプト、つまり短編でいくのかと 思っていたので、これはうれしい誤算。ミステリーの楽しみは長編にあり・・。 ということで、期待して読みました。 う〜ん・・。いろいろと目につくあれこれはあれど、この大崎さんがミステリー というものを真剣に愛して書いていこうとされているのだ、ということは伝わり ましたよ。 ...続きを見る

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2006/11/05 22:34
映画 薬指の標本 小川洋子原作 ディアーヌ・ベルトラン監督
昨日の夜、「そうそう、これ、いつまでの上映だったかしらん」と HPを開くと・・。なんと、今日までじゃあありませんかあ! いや、10日まではやってるんですが、今日を逃すとレイトショーのみ。 ミナミまで行かなあかんのに、レイトショーは見られへん・・ということで 急遽いってまいりました。しかし、一週間くらいしか上映してないやん・・。 どんだけマイナーやねん!!と思いながら、早くから電車に乗ってミナミへ。 (あ、ミナミというのは大阪弁で難波、つまり道頓堀やアメリカ村のある一大 歓楽街のこと... ...続きを見る

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2006/11/02 23:32
レインツリーの国 World of delight 有川浩 新潮社
先日読んだ「図書館内乱」の中に、この物語が出てきてました。 クールな小牧さんと可憐な毬江ちゃんのエピソードです。 毬江ちゃんは、難聴者です。「突発性難聴」という病気のせいで 音が聞こえにくくなってしまった彼女を支え、愛していく小牧さんが 素敵で、とてもいい感じだったのですが、この「レインツリーの国」の ひとみと伸も、率直で真摯で、お互いをてさぐりしながら触れ合っていくその過程が くっきりと心に残る、いい物語でした。 ...続きを見る

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2006/10/24 23:47
No.6 #5 あさのあつこ 講談社 YA!ENTERTAINMENT
久々の刊行のような気がするなあ・・。 待ってました!!の5巻。 前回非常に気になるところで終わっていたんで、楽しみにしてました。 ...続きを見る

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2006/10/06 00:03
図書館内乱 有川浩 メディアワークス
ライヴ終わって放心しておりました。 あきませんねえ・・。ライヴはこの上なく楽しいけど、後遺症がでる(汗) 気合〜〜〜!! ...続きを見る

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2006/10/04 23:17
薬指の標本 小川洋子 新潮文庫
この小説が、フランスで映画化され、公開されるそうですね。 小川さんの小説はフランスで人気があるそうで・・。 フランスの翻訳エージェントに招待されて渡欧した話をエッセイで 読みましたが、なんだかそれ、わかるような気がします。 あの繊細な文体で「場」を作り上げていく感じが、フランス人の好みに あってると思う・・。見たい〜!!そこで今日これを買って読み直してみました。 ...続きを見る

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2006/09/28 22:50
ポールと小鳥 朝倉勇 童話屋
詩人であり、コピーライターである朝倉さんが、初めて書いた 童話。70という年齢を過ぎて、初めて書かれた童話です。 著名な方なので、出版にもたくさん知り合いがおられるはずなんですが 朝倉さんは、これを書き上げて、一面識もない童話屋の編集の方に 送られたらしい。童話屋のHPによると、その編集の方はすぐさま 出版を決めたそうで・・。初出版にして装丁が安野光雅氏というすばらしい 本に仕上がっています。内容もとても素敵でした。朝倉さんが子供たちに 伝えたいことが、美しい言葉とやさしい物語とな... ...続きを見る

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2006/09/22 00:27
八月の路上に捨てる 伊藤たかみ 文芸春秋
芥川賞受賞作です。 むりくり一冊の本にしました、というのが匂う本ですが(爆) この際、それは仕方ないですね。旬のときに発売しないと・・・。 文芸春秋の活字で読むのがちょっと苦手なんで、単行本の発売まで まってた私としては、うれしい限りでございます。 ...続きを見る

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2006/09/20 01:28
ダック・コール 稲見一良 早川書房
先日この人の「セント・メリーのリボン」を読んでから、そのかっこよさが 忘れられず・・。またしても図書館から借りてきてしまいました。 そして、やっぱり一人つぶやいてしまった。「かっこいい・・」 短編6つからなる「鳥」をテーマにした連作なんですが、その一つ一つが ドラマチックで、舞台も設定もこれでもか!というほど凝っていて、素晴らしい。 恐ろしくたくさんの本を読んでおられる気配もあり、しかもリアルな「生」の 手ごたえに満ちています。 ...続きを見る

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2006/09/13 21:03
新耳袋コレクション 恩田陸編 木原浩勝・中山市朗/著 メディアファクトリー
現代の怪談を集めた「新耳袋」のシリーズから、恩田陸さんが 選んだ九十九の話をあつめたもの。 いわゆる「怪談」から連想する幽霊話ではなく、ちょっと不思議な話、という 構成になっているのが恩田さんらしい。 「何だか引っ掛かる。よく考えると怖い。不条理だ。」 という話に惹かれる、という恩田さんが選んだ話は、読んでいると、ふっと 異空間にさまよういこむような感覚を引き起こす。 「新耳袋」は全部ではないけれども、目についたら読むので この中にも知っている話もけっこう含まれていたんだが、 ... ...続きを見る

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2006/09/02 21:25
セント・メリーのリボン 稲見一良 新潮文庫
この本をどこかで見かけて、ふと図書館で借り、しばらく そのままになってました。この稲見一良、という作家を私は 読んだことがない。初めて読む作家の本は、向こうが「読んで」と 呼びかけてくるのを待つことにしています。「出会う」時がある、と 思うので・・・。今日呼ばれたので、この本に身を浸してみましたが、 とても読み応えのある一冊でした。 ...続きを見る

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2006/08/30 22:07
ありふれた風景画 あさのあつこ 文藝春秋
今回のあさのさんの物語は、目に鮮やかな感じ。 久々に(?!)少女達が主人公です。 あ、そうか、「テレパシー少女蘭の事件ノート」がありましたね。 あ、そういえばあの蘭と翠に雰囲気が似てますね。 琉璃が蘭で、周子が翠かな。やはり周子は、特殊な能力 を持つんですが・・。特殊な能力というよりは、感受性が非常に 強い、といったほうがいいのかもしれない。 鳥や、動物や、樹と会話をかわす少女。その感受性ゆえに 家族にも理解されず、同級生たちにも「変わってる」「気味悪い」 といわれる周子。魅力... ...続きを見る

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2006/08/22 22:34
配達あかずきん 威風堂書店事件メモ  大崎梢 東京創元社
「これ、むっちゃ面白いで」という読書仲間の友達に すすめられて読んだんですが・・。ほんとに、むっちゃ 面白かった!!ミステリ・フロンティアのシリーズは掘り出し物 が多いんですが、これはアタリ!!でした。 本好きにとって、一番ウキウキドキドキする本屋さんという 場所。そのお仕事の一部始終を知る楽しみと、そこで起こる 本にまつわるちょっとした事件の謎が、とてもいい感じに まとまっています。出てくるキャラも、個性があってとっても楽しい。 何よりも、本を売るということに愛情を持っていると... ...続きを見る

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2006/08/12 22:13
灰色のピーター・パン 池袋ウエストゲートパークY 石田衣良 文藝春秋
池袋ウエストゲートパークのシリーズ六作目。 安定感。一言で言うと、それか(爆)マコっちゃんは、あくまで モテなく、さりげなく、しかも事件が絡むと、かっこよく・・・。 (あ、でも今回最後にもててたなあ) マコっちゃんのやること、なすこと全部ツボにはまってきれいに解決 しすぎやん、という感じはあります。Gボーイズのタカシ君に頼りすぎてんの ちゃうのん、という感じもあります。皆がみんな実はいい人すぎるや〜ん、という 感じもあります。でも、それもひっくるめてこのシリーズは、やはり好きだなあ... ...続きを見る

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2006/08/02 22:03
優しい子よ 大崎善生 講談社
ドキュメンタリーと小説・・。その違いはどこにあるのだろうか。 そんな事を考えながらこの小説を読んでいた。 この本に納められた4編の小説は、どれも実話も元にしたもの。 元々ドキュメンタリーからこの世界に入られた 作者であり、この物語もそこから始まった二つのドラマを 書き綴ったもの。ドキュメントとしても十分に魅力的な題材だけに、 これを小説にした作者の気持ちを考えてしまいました。 ...続きを見る

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2006/07/26 00:23
びっくり館の殺人 綾辻行人 講談社
今日も今日とて、講談社ミステリーランド(爆) おかしなもんで、一緒に図書館の順番が回ってくる、という・・。 しかし、こうやってまとめて読むと、これは子供向けシリーズなんか? という疑問が(前からあるけど)ふつふつとわいてきますね。 子どもをダシにして、大人も楽しもうという感じですが。 綾辻さんも、お得意の館シリーズ。 古い洋館に、妖しい少女のしゃべる人形、という正統派館モノです。 ...続きを見る

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2006/07/07 23:56
銃とチョコレート 乙一 講談社
ほんとうに久々の乙一の作品。 待ちましたね、ほんと。しかも、書き下ろしで・・。 この講談社ミステリーランドのシリーズは、けっこう凝った装丁なんですが、 この本も非常に乙一らしい、ダークな作りになってます。 それを見るだけでも、面白いんですが、中身もこれまた乙一らしいものでした。 人間の、人に向けてる顔の裏にあるものが、次々と現れてくるところが 非常に乙一らしい。 ...続きを見る

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2006/07/07 00:36
貴婦人Aの蘇生 小川洋子 毎日新聞社
「ミーナの行進」を読んでいて、なんとなくこの作品が 気になり、久しぶりに再読してみました。 面白いことに、そう思って眺めるせいか、この物語は 明るく暖かい「ミーナの行進」の裏返しのような世界なんだなあ。 ...続きを見る

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2006/06/29 00:33
ミーナの行進 小川洋子 中央公論新社
この物語の中に流れる時間がえらく気持ちよくて、 一息に読み終わるのがもったいなく毎日ちょっとずつ 読んでました。時々ありますね、こういういつまでもひたって いたい本、というのが・・。懐かしくて、暖かくて、快い。 さよならしたくなかったなあ。 ...続きを見る

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2006/06/15 23:22
ミスター・ヴァーティゴ ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社
この本が初めて出たとき、「オースター初のファンタジー」 という惹句を見たような気がするんですが・・。 確かに「空を飛ぶ」というところは、ファンタジーかもしれない。 でも、それもこの物語の中ではそれはファンタジーじゃないような 気がします。ウォルトは、飛ぶべくして、飛んだ。 そして、落ちるべくして、落ちた・・・。 このウォルトの人生は、その繰り返し。 「酒場横丁育ちの、脳味噌が膿でできた薄汚い小僧」だったウォルトの、 数奇な人生の物語。それは、常に人と出会うことから始まる。再読なん... ...続きを見る

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2006/05/19 23:15
陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎 祥伝社
これ、映画になってるんですね。 さかんに宣伝しておりますな〜。5月13日から全国公開 だそうで。それに、これの続刊がでる、という話を聴きまして。 そうだ、これまだ書いてなかったよ〜、と思った次第です。 ...続きを見る

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2006/05/10 23:39
星を数えて デイヴィッド・アーモンド 金原瑞人訳 河出書房新社
「肩甲骨は翼のなごり」「火を喰う者たち」などの 作品を書いたイギリスの作家・デイヴィッド・アーモンドの短編集。 彼が少年時代をすごした北イングランドの炭鉱町・フェリングを舞台 にした、自分の追憶を綴った作品達です。 両親と兄、妹たちと過ごした少年の日々。 まさに星を数えるような小さく輝いている物語たちが ちりばめられています。 ...続きを見る

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2006/05/06 22:16
町長選挙 奥田英朗 文藝春秋 
「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」に続く伊良部先生 シリーズの三作目。ああ、これはまぎれもなくあの人 のことだわ、というモデルがある。息子も読んで、まさしく そうと思ったらしいんで、これは誰が読んでもわかるんでしょうね。 一話目はナベツネ、二作目はホリエモン、そして三作目は う〜ん、黒木瞳さんかなあ・・。ウケ狙い、という意見もありますが、 奥田さんはそういわれることもわかって書いてるような気がします。 誰でも知ってる人を笑いものにする、というんではなく、 そんな人たちから匂う空... ...続きを見る

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2006/05/05 20:22
犬のしっぽを撫でながら 小川洋子 集英社
なんだか小川さんとは、皮膚感覚がとっても似てる というか、肌に会うんですよね・・。 毎日けっこう本を読んでいると、いろんな世界に足を つっこんでる気分になるんです。それはとっても 楽しいことなんですが、時々妙に疲れたりする。 そんな時、小川さんの小説を読むと、すごくほっとするんです。 彼女の小説がわかりやすい、とかいうのではなくて 彼女の世界が、自分の感覚になじみやすい、というか・・。 彼女の小説には、私が紛れ込む余地がある。 あの静謐なところの片隅に、私だけの小さな椅子がある... ...続きを見る

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2006/05/04 11:06
チョコレートコスモス 恩田陸 毎日新聞社
恩田陸さんの新刊。 いや、面白かった。 最近ちょっと辛口批評が続いてたんですが。 「演劇」という世界の底知れなさがうまく書かれていました。 ...続きを見る

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2006/04/12 22:54
40(フォーティ) 翼ふたたび 石田衣良 講談社
一言でいうと。 40代への応援歌、ですね。 「週間現代」に連載ですからね〜。 「おい、40代よ、もっぺん頑張ろうぜ」という気合に 満ちている。人生の折り返し地点、なんていう言葉が 頻繁にでてくるんですが。 う〜ん、どうも私達40代はこれ、というインパクトに 欠けます。前にも書いたことがありますが、 一つ上の団塊の世代。 これはもう”団塊の世代論”なんてものが たくさん書かれるほど存在感があるわけです。 その青春もけっこうドラマチックだったりしますが、 その方たちの闘い?が... ...続きを見る

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2006/04/05 23:02
アンネ・フランクの記憶 小川洋子 角川書店
前に読んだこの本が「沈黙博物館」を読んでから ず〜っと気になっていて、読み返そう、と思っていた。 まあ、それからどれだけ時がたったのよ・・。 あっという間に年をとっちゃうはずだわ(汗) これは月並な感慨なんですが、本当に年齢を 重ねれば重ねるほど時はあっという間に駆け抜けて いってしまう・・。ああ、こわいこわい・・。 ...続きを見る

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2006/04/03 23:44
図書館戦争 有川浩 メディアワークス
これ、文句なしにハマりました。 もう直接有川さんに電話して「面白かったッス!」 と報告したいほど、ツボにはまりました。 自分が図書館で働いているせいもあると 思うんですが、この「図書館」プラス「戦闘」という おそろしくぶっとんだ設定にまず度肝を抜かれ、 しかもそれが「図書館の自由」という 公共図書館の大原則が根拠になっている、というところに しびれました・・。 ...続きを見る

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2006/03/30 23:35
弥勒の月 あさのあつこ 光文社
あさのあつこさんの、時代小説です。 「時空ハンターYUKI 」で江戸時代が舞台になる 話を書いておられますが、純粋な時代小説は 初めてなのでは? 時代小説フリークとしてはどんな出来上がりになって いるのか興味津々でしたが。 なかなか面白いあさのあつこさん独特の時代物になっていると 思います。・・・というか、ああ、かえってあさのあつこ色が全開に なっている、と思いました。 ...続きを見る

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2006/03/22 00:40
月族 今村恭子 海竜社
なんとも美しい天野喜孝さんの表紙に ひかれて、手に取った。 月の光を浴びるような、なんともきれいな物語だった。 初めて出版された本らしいのだが、その初々しさもまた 好ましかった。 ...続きを見る

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2006/03/12 23:44
ペダルの向こうへ 池永陽 光文社
その土地の持つ力、というのがあるのかもしれない。 この物語を読んでいてそう思った。 人間の力だけでは回復できないことでも、 地面にたち、そこの空気を呼吸することで そこに潜在する力をもらえる。 そんな日々を送りながら再生していく父と子の話が、胸に沁みた。 ...続きを見る

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2006/03/09 23:17
窓の灯 青山七恵 河出書房新社 
今日はイギリスの探偵小説を読んでいたのだけれども、それがうまく頭に入ってこず、こちらを先に読んでしまった。ちょっと疲れてうすぼんやりした頭で読んだのだが、それがかえってこの作品のけだるい感じにあっていたかもしれない。 ...続きを見る

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2006/03/07 23:29
ガール 奥田英朗 講談社
小説は女が書けたら一人前、といわれますが。 奥田さん、グッジョブ!でした。 仕事をしてる女の人の物語、5編。 どれも「あ〜あ、わかるよ、これ・・」と 思い、クスクス笑って、共感して、ほろっとできて。 読後感さわやかです。 ...続きを見る

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2006/03/04 20:04
ザ・チーム 井上夢人 集英社
久々の井上夢人さんの新刊です。 彼の書くミステリーは、いつも新鮮で期待して待っている。 今回の設定も、なかなか意表をつくものではあったが、 ちょっと彼のものとしては、小粒かな? ...続きを見る

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2006/02/26 21:41
ぬまばあさんのうた こそあどの森の物語 岡田淳 理論社
「こそあどの森の物語」シリーズ最新作です。 岡田さんのこのシリーズは、私にとって大切な物語たち。 ウニマルに住むスキッパー、小説家のトワイエさん、 物静かなギーコさんとスミレさんの兄弟、ほのぼの夫婦のトマト さんとポットさん、いつもにぎやかなふたご。 この森に住む人々も風景も、ちゃんと心の中にあって、 岡田さんのご案内で透明人間になってそこにお邪魔できる、 という感覚です。シリーズ物のよさは、そこですね。 このシリーズを岡田さんは本当に大切にしていて、心血を 注いで書いていらっ... ...続きを見る

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2006/02/05 21:25
砂漠  伊坂幸太郎 実業之日本社 
とっても気になっていた、伊坂氏の新刊です。 「大学」というオアシスですごした四年間の 「青春グラフィティ」とも言うべき物語。 語り手である北村、やませみのような髪型を したいまどきの若者鳥井、 クールな美人の東堂、おっとりしてそうでなかなか 凄い能力の持ち主の南、 そしてこの物語の核になる爆弾男、西嶋。 読みすすめるうちに、彼らの四年間が終わるのが ちょっとさみしくなってわざとゆっくり読んだりして。 うん、大満足の一冊でした。 ...続きを見る

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2006/01/09 22:42
海の底 有川浩 メディアワークス
なんとなく借りた本なんですが、これが思いがけず面白かった! この巨大ザリガニが横須賀を襲撃する、という荒唐無稽な話を ここまでリアルに書ける、ということがすごいですわ。 エビを食べるのが怖くなりそう。 ...続きを見る

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2005/12/04 14:31
チルドレン 伊坂幸太郎 講談社
先日読んだ「魔王」がちょっと自分では消化不良気味だった ので、初めて読んだ伊坂作品であるこれをひっぱり出してきた。 やっぱり好きだなあ、これ。伊坂氏の体質のようなユーモア感覚が いい。 ...続きを見る

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2005/10/31 23:13
ラッシュライフ 伊坂幸太郎 新潮社
え〜、伊坂幸太郎シリーズ3つ目でございます。 何で3つ目がラッシュライフなのか?いや、単に読み返した 順番でございますよ。もうねえ、読んだ本を次々に忘れて いくというか、エッセンスみたいな匂いは残っているんですが、 細部はすぐにドッカン、と抜けていく。同じ本や漫画を二冊 買ったこと、ありませんか?私はよくあります。(笑) おかげで読み返す本が常に新鮮だ。自慢すんなって。 ...続きを見る

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2005/09/08 22:45
2005年のロケットボーイズ 五十嵐貴久 双葉社
すっかり涼しくなって秋だよね、とトップのデザインを秋仕様に したのに、(写真も変更しようと思ったのに、なぜか何度やっても このバラなんです。何でかな〜・・。) またまた今日は暑い!台風のせいですか? 季節に翻弄されますね。 でも、こういう熱さなら大歓迎の、アツくて楽しい青春爆発の物語 でした。五十嵐貴久さんの小説を実は初めて読んだのですが、 予想以上に面白くて、昨日寝る前にちょっと、と思って読み始め たのに結局全部読んじゃいました。物作りに情熱を傾けてしまった 高校生たちのお... ...続きを見る

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2005/09/01 22:17
福音の少年 あさのあつこ 角川書店
あさのあつこさんの新刊です。おおた慶文さんの表紙が美しい。この人の絵がそれほど好き、というわけではないのですが、とても印象的な、つい手にとりたくなる感じですよね。 ...続きを見る

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2005/08/18 22:51
すきまのおともだちたち 江國香織  白泉社
先週忙しすぎたせいか(遊びすぎ、という説もありますが)ほんと夏バテでございます。やたらに眠くてやる気がおきない。(これもいつも、という説もありますが) ...続きを見る

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2005/08/17 22:21
重力ピエロ 伊坂幸太郎 新潮社
トラキチさんの活字中毒日記の、伊坂幸太郎ランキングに投票しようと、この作品を読み返してみました。なんともカッコいいですなあ、やはり。 ...続きを見る

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2005/08/10 23:03
東京DOLL 石田衣良 講談社
今日手に入れて、一気読み。一気に読める、ということは、面白い ということですな。いや〜、素敵なラブシーン満載のドキドキ小説でした。 青少年には刺激が強い?かも。でも、彼の描くラブシーンは、とてもきれい で健全にいやらしくて、とてもいいと思うんです。青少年もぜひ読んで、悶々と していただきたい(爆) ...続きを見る

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2005/08/06 23:31
百鬼夜行抄 13巻 今市子 朝日ソノラマ
暑い。地獄のような暑さの中、このマンガを買うために汗だくになって出かけました。しかも、一軒目にはなし。なんでこのマンガがないんだよ!と放浪し、やっと手にいれました。田舎の本屋はこれが困る。あ〜、でも読めてよかった。幸せです。 ...続きを見る

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2005/07/21 23:54
死神の精度 伊坂幸太郎 文藝春秋
おしゃれというかストイックというか、とても凝った短編集です。死神の話、というのはよくある題材です。このタイトルを見た息子も、「へ〜、デスノート?」といってたくらいですしね。それだけに設定にオリジナリティがないと大コケしそうですが、さすが伊坂氏。 ...続きを見る

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2005/07/20 21:42
ぎぶそん 伊藤たかみ ポプラ社
まず装丁がカワイイ。ゴツボ×リュウジという漫画家(らしい)の表紙なんだけど、安っぽくならないでカッコよく垢抜けた感じ。「ぎぶそん」というタイトルの字体がいいのかな。気を遣ってあります。 ...続きを見る

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2005/07/19 21:11
蒲公英草紙 常野物語 恩田陸 集英社
昨日予告編(!?)を書いたので、やはり今日はこの「蒲公英草紙」で。 初めて恩田陸という作家を知ったのは、この「常野物語」の一作目でした。「常野」の人々の設定が新鮮で面白くて、夢中になって読んだのを覚えています。当時あまり有名ではなかった恩田陸という作家を、「面白いよ!」と人に勧めまくった記憶が・・。それからあれよあれよという間に次々と作品を発表されて、一躍メジャーな存在になられましたねえ。思い出のあるシリーズなので、とても楽しみにしていました。 ...続きを見る

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2005/07/17 16:29
夜のピクニック 恩田陸 新潮社
梅雨は明けたんですよね。何なんだ、この暑さは!祇園さんの時には暑いのが当たり前ですが、急にこれではおかしくなりますよ、全く。今日は恩田陸の「蒲公英草紙」について書こうと頑張って読んでいたのですが、あえなく撃沈。明日頑張るとして、今日は予告編恩田陸シリーズで、「夜のピクニック」です。(何が予告編なんだかわかりませんが) ...続きを見る

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2005/07/16 22:23
透明な旅路と  あさのあつこ 講談社
あさのあつこさんの珍しい大人向けホラーです。装丁が彼岸花で、これまた幻想的。中身も・・。彼岸花。たった一日さいて散ってしまう彼岸花のような、過去の記憶と幻の間をただよう数日間の物語です。すべてに行き詰まって行きずりの女を殺して逃げている男。いや、逃げているという意識もなく、ただ疲れて漂っている、と言ったほうがいいのかも。そんな男が、山奥のトンネルの向こうで、幼女を連れた少年に出会います。「お家に帰る」というカコという幼女の言うままに車に乗せて、鄙びた温泉に向かう3人。どう考えてもおかしい二人... ...続きを見る

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2005/07/12 21:54
蟲師6 漆原友紀 講談社
蟲師の6巻が出ました〜! このマンガは、非常に私の好みにマッチするんですよね。「物の怪」のような、この世ならぬものが書かれた世界。そして、そこはかとなく漂う民俗学のかほり。その昔「遠野物語」を読んで、背筋をそっとなでる「異界」の気配に魅了されて以来、ついこの手の世界を書いたものには敏感に反応してしまいます。 ...続きを見る

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2005/06/26 23:00
世にも美しい数学入門 藤原正彦  小川洋子 筑摩書房
「博士の愛した数式」によって新境地を開拓した小川洋子さんと、数学者の藤原正彦さんの対談。これがバリバリの文系の私にも、本当に面白かった。数学の持つ永遠の真理としての美しさと不思議。その不思議を、神様に見せてもらうために何十年も追い続ける数学者のロマン。 ...続きを見る

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2005/06/24 23:30
黙の部屋 折原一 文藝春秋
久しぶりに読んだ折原一さんの絵画ミステリー。 「石田黙」という画家の作品に運命的な出会いをした「水谷」という美術誌編集者が、 彼の作品と人を追い求めるうちに謎に引き込まれていく、というミステリーです。 ...続きを見る

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2005/06/23 22:17
風神秘抄 荻原規子 徳間書店
「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」という、日本の歴史的時代を舞台ににた勾玉シリーズの4作目。今回は平安末期が舞台で、、後白河法皇、源頼朝、という有名人も登場します。このシリーズ、大好きで心待ちにしていたので、楽しく一気読みしました。時間を忘れて読んで、「面白かった〜」としみじみ満足するのは、本当に楽しいですねえ。今回も期待にたがわず、魅力的なファンタジーでした。 ...続きを見る

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2005/06/21 22:39
博士の愛した数式 小川洋子 新潮社
もう私が何か言わなくても十分に有名な小説なんですが、やはり好きなんで。 今週、私はけっこう新しい本を読んだのですよ。でも、数を読んでも、だめなものはだめなんですよね。あきません。私はここでは好きな本だけ紹介したいので、そういう時は、本棚からお気に入りをひっぱりだすことにします。 ...続きを見る

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2005/06/17 22:11
ずーっといっしょ。 伊集院静 堂本剛 朝日新聞社
この本は伊集院静さんのエッセイに、堂本剛さんがイラストをつけたもの。少しクタっとした感じのダンディな伊集院先生と、ほのぼの笑顔の剛くんのツーショットがいいんですよ。共通点は、どちらも「少年」であるってことな。もう二人とも年齢的には、本当は「少年」ではないのだけれど、なんだかピュアで、目に映る小さなことに心を動かしてドキドキしたり、がっかりしたり。伊集院さんの小説も好きなんですが、エッセイもいいですね。この人がモテるのが、よくわかります。大人の毒と少年のピュアさを併せ持っている、二面性が人... ...続きを見る

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2005/06/14 22:25
反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク 石田衣良 文藝春秋
いつもながらクールで熱いマコトくんの、人気シリーズ「池袋ウエストゲートパーク」の最新作です。このシリーズの魅力は「弱者」の視線をマコトが絶対になくさないところではないのか、と思います。あちこちの事件に顔を突っ込んではボーイズの帝王タカシの力を借りてスッパリとそれを解決していくマコトくん。池袋のお助けマンなのですが、都会の孤独とその人情に厚いところが溶け合っているところが魅力です。 ...続きを見る

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2005/06/13 22:06
バッテリー 6 あさのあつこ 教育画劇
「バッテリー」の完結編です。なんだか終わってほしくなかった気持ちです。巧と豪のぎりぎりの青春をもっと読んでいたい、そう思いました。お話としては、ここで一区切り、という感じで終了、というスッパリした結末ではないので、余計にそう思うのかも。 ...続きを見る

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2005/06/12 21:35
十二国記 月の影影の海 小野不由美 講談社ホワイトハート文庫
これはアニメにもなった、あまりにも有名なシリーズですが、やはり「おいしい本箱」 (http://www.oishiihonbako.jp/)のために読み返してその見事さに舌を巻いてしまいました。 もっとも読み返す必要もないくらい何度も読んだ本なのですが、読むたびに面白いです。 ...続きを見る

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2005/06/10 23:23
そらとびタマシイ 五十嵐大介作品集 講談社
やはり風邪をひいてしまったようで、昨日はパソコンも立ち上げずにダウンでした。 なんでこんな時期に風邪・・。夏風邪は馬鹿がひくといいますが、ほんとにそうかも。 ...続きを見る

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2005/06/08 20:43
PLUTO(プルートウ) 浦沢直樹 小学館
今日は朝から風邪気味なのかなんなのか、鼻水がとまらない状態。 本はしんどくて、こんなときはやはりコミックですね。といっても、この浦沢先生のPLUTOは、軽く流せるようなお話ではありませんが。 ...続きを見る

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2005/06/06 22:18

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