アクセスカウンタ

zoom RSS テーマ「か行の作家」のブログ記事

みんなの「か行の作家」ブログ

タイトル 日 時
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島  朽木祥 講談社
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島  朽木祥 講談社 「美」はいつも心に新しい感動をくれる。美しさは人の心の扉を開いて、そっと奥底に滑り込む。夕焼けが、樹々や海の色が人の心にいつも何かを語りかけるように、「美しい」ということは私たちの心を解き放つのだ。ヒロシマの物語、というと「怖い」「恐ろしい」という拒否反応が特に子どもたちには生まれがちだが、この『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』は、ヒロシマの記憶を残された人たちの心と共に伝えながら、しみじみと美しい。この作品は、児童文学というジャンルにおいて、「ヒロシマを美を以て語る」という難しいことをやっ... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 3

2013/10/31 14:48
引き出しの中の家 朽木祥 ポプラ文庫
引き出しの中の家 朽木祥 ポプラ文庫 時々更新しておかないと、ブログ内検索が出来なくなってしまうので、移転先に書いたのと同じ内容ですが、アップしておきます。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2013/06/13 00:02
サエズリ図書館のワルツさん1 紅玉いづき 星海社
サエズリ図書館のワルツさん1 紅玉いづき 星海社 最初は、ごく普通の町にある図書館の物語かと思っていました。しかし、どうも違うらしいと気づいてから一気に面白くなって読みふけることに。この物語は、近未来の図書館。しかも、本というものがとてつもなく高価で手に入りづらくなってしまった時代の図書館のお話です。まるで骨董品のような扱いを受けている紙の本。それを、登録さえすればただで貸してくれるという、この時代には非常識な場所。それがサエズリ図書館です。そこには、ワルツさんという若くて聡明な特別探索司書(!)がいて、「こんな本が読みたい」というと魔法のよう... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

2012/09/29 23:39
バク夢姫のご学友 柏葉幸子 児嶋なおみ絵 偕成社
バク夢姫のご学友 柏葉幸子 児嶋なおみ絵 偕成社 この人、何だかいけ好かない、と思う。感じわるーい、もしくは、きっと友達にはなれないよね、と思う。でも、学校でも仕事でも、どうしてもその人と一緒に行動しなきゃいけなかったりすることがあります。この物語の主人公の女の子・五月も、いきなり、ちょっと変わったお上品な言葉を話すバクと過ごさなくてはならなくなります。ぽっちゃり、いや、ぽってり体型、五月曰く「イノシシの変種」みたいな外見なのに、自称「夢姫」。慇懃無礼な物言いの、プライドが高くて凄い音痴の妙なバク。学校なら避けることも出来るけれど、どういうわけ... ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2012/09/07 22:45
カンナ道のむこうへ くぼひでき 志村貴子絵 小峰書店
カンナ道のむこうへ くぼひでき 志村貴子絵 小峰書店 今、職業教育というのが、早くから行われています。自分の好きなこと、将来の夢を見つけて、そこに向かって努力しましょう、と小学生の頃から言われたりします。文科省の答申でも、小学校高学年の目標として「憧れとする職業をもち、今しなければならないことを考える」「将来の夢や希望を持ち、実現を目指して努力しようとする」なんて書いてある。将来の夢や希望が早くから見つかれば、それは素晴らしいことだと思いますが、たかだか10年くらいしか生きてないのに、将来何になるか考えなさい、っていうのは酷なことですよねえ。思うに... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 0

2012/08/19 00:19
ラモーナは豆台風 ベバリイ・クリアリー 松岡享子訳 ルイス・ダーリング絵 学研
ラモーナは豆台風 ベバリイ・クリアリー 松岡享子訳 ルイス・ダーリング絵 学研 たくさんの子どもたちに愛されている『ゆかいなヘンリーくん』シリーズの一冊です。新しく改訂新版が出ているので、嬉しくなって手に取りました。長く読まれている本は、時々こうして新版を出してもらうと、いいですね。人気のある本ほどボロボロになってしまうのが図書館の宿命。でも、いざ買い換えようと思うと絶版になっていたりすることが、ままあります。子どもには、きれいな本を手にして欲しいと思うんですよ。児童室の本は、痛むのもある程度了解済みだと思いますが、これが不思議なことに痛んでいる本だと、子どもの扱いも、より... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

2012/08/16 22:43
八月の光 朽木祥 偕成社
八月の光 朽木祥 偕成社 広島は、朽木さんのライフワークだ。この本には、広島の原爆をテーマにした連作『雛の顔』『石の記憶』『水の緘黙』が収録されている。アマゾンから週末に届き、何度も何度も読み返した。安易に泣いてはいけないと思うのに、後から後から涙が溢れて止まなかった。読めば読むほど、何をどんな風に書けばいいのか、作品の内包するものの大きさに打ちひしがれてしまうのだけれど、せめてこの作品を読んだ、自分の想いは伝えたいと思う。この三つの物語は、朽木さんがあとがきで書いておられるように、実在のモデルがある、何十万の苦しみのう... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2

2012/06/29 00:41
無菌病棟より愛をこめて 加納朋子 文藝春秋
無菌病棟より愛をこめて 加納朋子 文藝春秋 加納さんが、急性白血病で闘病してらっしゃることなど、何一つ知らず・・・。この本も頁を開くまで小説なのかと思っていたのでした。何と、2010年の6月から、ずっと闘病してらしたらしい。これは、その闘病の記録です。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 2

2012/04/26 21:53
曽根崎心中 原作 近松門左衛門 角田光代 リトルモア
曽根崎心中 原作 近松門左衛門 角田光代 リトルモア 角田光代さんが描く「曽根崎心中」。想像したより原作に忠実で、この作品の孕む熱がむせかえるように伝わってきました。熱いです。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

2012/02/03 00:18
クロックワークスリー マコーリー公園と三つの宝物 マシュー・カービー 石崎洋司訳 講談社
クロックワークスリー マコーリー公園と三つの宝物 マシュー・カービー 石崎洋司訳 講談社 煌びやかな都会と深い闇の大きな森がある19世紀末のアメリカ東部の町を舞台にした、3人の少年と少女が繰り広げる冒険活劇です。自動人形、オペラ、タロット、降霊会、孤児院、大道芸人・・・もう、ありとあらゆるものを詰め込んで息つく間もなく物語が展開していくのが楽しくて仕方がない。主人公たちと一緒に町を走り回っているうちに時間が経つのを忘れてしまう―いいですね、こんな時間って。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

2012/01/30 23:58
神様 2011 川上弘美 講談社
神様 2011 川上弘美 講談社 この本は、川上さんが1993年に書かれたデビュー作を、「2011」という形で書き換えたもの。元の短編と、書き換えた「2011」が並べてあります。わざわざ「2011」とタイトルを付けた意味は、今年あった、私たちの意識や価値観を、生活を、大きく揺るがした出来ごと、震災です。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

2011/11/21 23:14
帰命寺横町の夏 柏葉幸子 講談社
帰命寺横町の夏 柏葉幸子 講談社 死んだ人が生き返る。そんなことは、絶対に無いのだけれど。もし、自分の周りに、そんな人、いや、亡者がいたら・・・。この物語は、思いがけず、そんな出来ごとに遭遇してしまった男の子のお話です。こう書くと、一瞬ゾンビ系のホラーと思われてしまいそうが、決してそうではなく。「生きる」ということの切なさ、かけがえのなさが、胸いっぱいに満ちるような柏葉ワールドでした。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 4

2011/10/10 23:12
ふくろう女の美容室 テス・ギャラガー 橋本博美訳 新潮社クレストブックス
ふくろう女の美容室 テス・ギャラガー 橋本博美訳 新潮社クレストブックス 昨日書いた『あの日、ブルー・ムーンと。』は、YA世代にぴったりの物語でしたが、この『ふくろう女の美容室』は、もうがっつり大人の小説です。私たちくらいの、人生のあれこれにいい加減疲れてんねん、という気持ちに、じっくりしみ込んでくる感じ。短編が10篇と、エッセイが2篇収録されていますが、一つ一つが深くてぎゅっと濃いので、いっぺんには読めません。一日一つ、じっくりと。そんな感じで読ませて貰いました。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 1 / コメント 2

2011/08/13 23:34
台所のマリアさま ルーマー・ゴッデン 猪熊葉子訳 評論社
台所のマリアさま ルーマー・ゴッデン 猪熊葉子訳 評論社 こないだ読んだ『バレエ・ダンサー』から、すっかりゴッデンづいてしまったので(笑)以前に赤木かん子さんの本で紹介されていたのを読んで、これも一度読んでみたいと思っていた作品。やはり読みだしたら止まらずで、ゴッデンという人の魅力を改めて感じさせてもらった一冊でした。気難し屋で、「すっかり自分の世界にこもって」いて、誰ひとり自分の部屋に立ち入ることも許さず、自分の猫にさえ触らせない、それでいて夕暮れになると「ふさぎこまざるを得ないような、やりきれない気分を感じる」少年が、初めて心を許した人のために美し... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2011/08/06 20:44
バレエダンサー 木曜日の子どもたち ルーマー・ゴッデン 渡辺南都子訳 偕成社
バレエダンサー 木曜日の子どもたち ルーマー・ゴッデン 渡辺南都子訳 偕成社 読みたい、読みたいと思っていたゴッデンの『バレエダンサー』を一気読み。上下巻、長い物語ですが、もう読みだしたら止まらない面白さでした。副題の「木曜日の子どもたち」は、マザー・グースからきています。「木曜日の子どもの道は遠く・・」という歌詞だそう。バレエという表現芸術に全てを捧げて、はるかな遠い道をゆく子どもたち・・という意味がこめられています。幼い頃からレッスンにレッスンを重ねて、プロになれるのはほんの一握り。芸術とはそういうある意味残酷なことですが、その残酷さと背中合わせの喜び、まばゆい光と、... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2011/08/04 20:43
おかしな本棚 クラフト・エヴィング商會 朝日新聞出版
おかしな本棚 クラフト・エヴィング商會 朝日新聞出版 これはもう、本好きにはこたえられない。特に、作家さんなど本に関係するお仕事をされる方の本棚に、興味しんしんの、私のような輩にとっては、猫にかつぶし状態で何度も何度もこの中におさめられている本棚の写真を眺めてうっとりした。クラフト・エヴィング商會というのは、吉田浩美さん、吉田篤弘さん、という多才な御夫婦のユニットです。それだけに、本たちに貫かれている美意識があって、気持ちよく混沌で、本棚がそれだけで一つの物語なんですよ。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 1 / コメント 4

2011/07/31 23:53
闇のダイヤモンド キャロライン・B・クーニー 武富博子訳 評論社ミステリーBOX
闇のダイヤモンド キャロライン・B・クーニー 武富博子訳 評論社ミステリーBOX 物凄く古い話なんですが。昔、「花々と星々と」という犬養道子さんの連載を、母が買っていたミセスという雑誌で読んで、アメリカという国へのあこがれを募らせていた時期がありました。そこには、弱いものに手を差し伸べ、自主独立の気概を持ち、常に正義を意識する良きアメリカが描かれていたんですよね。犬養道子さんと言えば筋金入りの上流階級。今にして思えば、彼女が触れたアメリカは、庶民のアメリカではないわけですが。そののち、繰り返される海外出兵なんかを見るにつけ、いろんなものを読むにつけ、アメリカという国のメンタリ... ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 31 / トラックバック 0 / コメント 0

2011/07/30 20:53
深海魚チルドレン 川合二湖 講談社
深海魚チルドレン 川合二湖 講談社 もう一度行ってみたい、と思う喫茶店があります。金沢大学の近くだったと思うんですが、まるで穴ぐらのように薄暗い店内に、木を使った渋い内装。長年続いてきた風格を漂わせて、とても居心地が良かった。今はやりのカフェではなく、純然たる喫茶店です。ジャズがかかっていて、その音量もちょうどいい。薄暗いけれど、本を読むには十分なスポットが席にあたっていて、ここなら何時間いてもいい・・そう想いました。コーヒーもとても美味しかった。あんな喫茶店が近くにあったらな・・と思いますが、喫茶店というのも文化の一つなので、私... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

2011/07/28 00:41
オン・ザ・ライン 朽木祥 小学館
オン・ザ・ライン 朽木祥 小学館 何故かわからないけれど、それまでの人生が、一瞬で砕けることがある。ほんとにそれは全くの偶然の積み重ねだったり、それこそ天災だったりするのだけれど、そのことが起こる前と起こってしまった後では、まったく違ってしまう何か。そんなものに襲われたことのない人生なら、どんなにか嬉しかろうと思うけれど、人間そんなわけにはいかない。そこから、どうまた歩き出すか。その辛いところを、正面から描いた朽木さんらしい、直球のYA物語です。前半の、テニスと友情と、美しい人に対するほのかな恋、という輝かしい青春がまぶしければ... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 20 / トラックバック 0 / コメント 4

2011/07/21 01:04
彼女のためにぼくができること クリス・クラッチャー 西田登訳 あかね書房 YA Step!
彼女のためにぼくができること クリス・クラッチャー 西田登訳 あかね書房 YA Step! 原題は[Staying Fat Sarah Byrnez]。つまり、[サラ・バーンズのためにデブのままでいる]という意味。どうして主人公はデブのままでいるのか?それは、親友のサラ・バーンズが、世にも醜い顔をしているから。幼いころに大火傷を負った彼女は、残酷な父親に形成外科の治療も受けさせてもらえなかった。そのサラと親友のエリックは、白鯨(モービー)と呼ばれるくらいの太っちょだ。実は、彼は今痩せようとすれば、すぐに痩せられる。水泳の特訓を受けているから。でも、彼は何とかしてデブのままでいようと努力... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 2

2011/06/30 21:40
雛の顔 朽木祥 (鬼ヶ島通信 2011年夏号)
「広島」の物語です。あの、暑い暑い夏の日、原爆が落とされた朝の。今、これを書いている今もとても暑くて陽射しがまぶしくて、私は一人、あの日のことを想う。あの日はいつかの遠い昔のことではなく、確実に今に繋がる、そして未来に繋がっていく「あの日」なのだ。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2

2011/06/24 15:22
ラストラン 角野栄子 角川書店銀のさじシリーズ
ラストラン 角野栄子 角川書店銀のさじシリーズ 『魔女の宅急便』のシリーズで有名な角野栄子さんの自伝的小説です。角川もとても気合が入っていて、サイトにも角野さんのインタビューが動画で貼ってありました。角野さん、初めて拝見しましたが、とても上品な素敵な方です。ああ・・イメージ通り、と嬉しく拝見しました。バックのピンクの本棚がオシャレでこれまた素敵。ご自宅でしょうか。その本棚に何が入っているのか見たい、と目を皿のようにしましたが、どうもよくわからない。残念でした。(どこを見てるんだか) ...続きを見る

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 9 / トラックバック 0 / コメント 2

2011/03/05 10:58
ナマズの幸運。(東京日記3) 川上弘美 平凡社
ナマズの幸運。(東京日記3) 川上弘美 平凡社 川上さんは、やっぱりちょっとヘンな人だ。このエッセイを読みながらツッコミどころがあまりに満載で、はじめはいちいち付箋を付けていたんですが、しまいにやめてしまいました。だって、ぜーんぶツッコミたくなるんですもん(笑) ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

2011/03/04 22:58
小泉惇作展(大阪高島屋)&開高健展(なんばパークス)
小泉惇作展(大阪高島屋)&開高健展(なんばパークス) 今日はえらい雪・・。湿った重い雪が積もっています。大阪では珍しい。日ごろ降らない所で雪が積もるとトラブルの元。阪神高速は、多分日本で一番雪に弱い高速道路だと想う(笑)明日の出勤は気を付けなくちゃ。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2011/02/15 00:00
クリスマス人形のねがい ルーマー・ゴッデン バーバラ・クーニー絵 掛川恭子訳 岩波書店
クリスマス人形のねがい ルーマー・ゴッデン バーバラ・クーニー絵 掛川恭子訳 岩波書店 クリスマスが近いですね。という事で、クリスマスにちなんだ絵本を。 この本は『人形の家』などで有名な、ゴッデンの作品。挿絵は、 バーバラ・クーニー。クーニーは、クリスマスの絵本をたくさん書いていて、 私は「ちいさなもみのき」が大好きですが、この絵本もとてもいい。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2010/12/15 22:11
ふゆねこ かんのゆうこ(文)こみねゆら(絵) 講談社
ふゆねこ かんのゆうこ(文)こみねゆら(絵) 講談社 今日、図書館で新しい絵本をチェックしていて、見つけました。 ひゃあ、可愛い・・と思ったら、こみねゆらさんの絵。 ピンクのマフラーをした、白い猫。これは、たまらん・・と、 連れて帰ってきてしまいました。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2

2010/12/12 01:12
フォスターさんの郵便配達 エリアセル・カンシーノ 宇野和美訳 偕成社
フォスターさんの郵便配達 エリアセル・カンシーノ 宇野和美訳 偕成社 味のある、「人生」を感じさせる大人が出てくると、 児童書にはとても深みが出る。 最近の日本の児童文学やYAには、そういう作品が 少ないなあと思うんですが。 この作品は、1960年代のスペインを舞台にしたもの。 社会的な背景の中で、様々な過去を持つ大人との 関わりの中で、一人の少年の心が成長する瞬間を 詩情豊かに書きあげてあります。 だいぶ前に、この作者の『ベラスケスの十字の謎』を読んだ事が あります。スペイン、という国に私は惹かれる所があります。 ゴヤや、ベラスケスがとても好... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2010/12/09 00:55
この世のおわり ラウラ・ガジェゴ・ガルシア 松下直弘訳 偕成社
この世のおわり ラウラ・ガジェゴ・ガルシア 松下直弘訳 偕成社 この方の本を読むのは2冊目です。 前作の「漂泊の王の伝説」がとても良かったので、 期待しながら本の扉を開きました。 読み始めたら、やはり止まらず(笑) この本が、20歳でのデビュー作だったらしいのだけれど、 そう想わせないほど、力強い作品になっています。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 1

2010/12/03 23:04
ファンム・アレース 4 香月日輪 講談社YA!ENTERTEINMENT
ファンム・アレース 4 香月日輪 講談社YA!ENTERTEINMENT いつの間にか、この物語も4巻。 青い瞳の王女・ララと、元賞金稼ぎの、用心棒・バビロンの 冒険も、そろそろ佳境に入ってきた感じです。 こういう、仲間とお宝アイテムを見つけて、経験値を増やして いく旅は、RPGタイプのファンタジーの王道ですね。 香月さんは、生き生きとした人物を描くことがとてもお上手なので 登場人物が魅力的です。身分を超えたロマンスに、正義の為の闘い。 そういうツボもきちんと押さえつつ、香月さんらしい、 楽しい物語になっています。こういうハイ・ファンタジーは、 設定... ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2010/11/20 21:38
なくしたものたちの国 角田光代 松尾たいこ 集英社
なくしたものたちの国 角田光代 松尾たいこ 集英社 角田さんと、松尾さんのコラボによる、5つの物語。 後書きを読むと、まず松尾さんの絵があって、それに 角田さんが物語をつける形だったようだ。 この二人の描く世界が、何やら私のツボに非常にハマって しまった。・・心の芯、みたいな所にズシンとこたえて、 後書きで松尾さんもおっしゃっているのだが、まるで5つの 短編が自分の物語のように、シンクロしてしまった。 何なんだろう、このシンクロ具合。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

2010/11/01 23:35
怪訝山 小池昌代 講談社
怪訝山 小池昌代 講談社 梅雨に入ったようです。一日中、雨。 珍しく家にいた週末は、目が溶けるほど眠い。 ぼんやりした頭でこの作品を読んでいたら、 どこまでも地中に沈み込んでいきそうな気がした(笑) ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2010/06/14 00:36
にんぎょうげきだん こみねゆら 白泉社
にんぎょうげきだん こみねゆら 白泉社 可愛い可愛いこみねゆらさんの絵本。 「にんぎょう」・・人形は、絵本と並んで、 こみねゆらさんのもう一つの表現手段です。 つまり、この絵本は、こみねゆらさんの拘りが いーっぱい詰まってらっしゃるのではないかと 予想しておりましたが、その予想に違わぬ、 非常に凝った絵本になっております。 でも、その凝り具合が、マニアックな方向に向かわずに、 愛情になって、結実してるのが伝わります。 ...続きを見る

かわいい ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 2

2010/06/02 23:50
つづきの図書館 柏葉幸子 山本容子絵 
つづきの図書館 柏葉幸子 山本容子絵  「つづきが知りたい」と、読み終わった本を目の前にして 思う事・・何度もある。主人公に感情移入して、まるで 自分の一部のようになってしまった時は、特に。 もしかしたら、本の方も、読んでくれた人に対してそう思って くれてるのかも・・というのが、この物語の設定。 だから、「つづきの図書館」というのは、本の続きではなくて、 読んでいた人、読者のつづきです。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 4

2010/05/30 23:57
ストロベリー・ブルー 香坂直 角川書店
ストロベリー・ブルー 香坂直 角川書店 最近、ちょっとやさぐれてました(笑) やさぐれてる時にレビューを書くと、いらん事を書いて しまうので、自重しておりましたが(ほんまかいな) この香坂さんの物語たちの瑞々しい香りに、心洗われて 戻って参りました(笑) ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

2010/05/04 02:36
幸田文 旅の手帖 幸田文・文 青木玉・編 平凡社
幸田文 旅の手帖 幸田文・文 青木玉・編 平凡社 この「旅の手帖」は、幸田文さんの、旅についての エッセイをまとめたもの。 ここに描かれる「旅」は、決して派手なものではない。でも、その 一つ一つが大切に書かれている。吉行淳之介のエッセイに、 「街角の煙草屋までの旅」というタイトルがあるけれど、 その旅がたとえほんのそこまでの小さなものだとしても、 自分の心が動き、その心を見据える自分の眼があれば それは「旅」なのである。繊細な感性と、冷徹な作家の眼。 その絶妙な兼ね合いで成り立つ幸田さんの文章に 吸い寄せられるように、読んでし... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2010/04/11 00:40
引き出しの中の家 朽木祥 ポプラ社
引き出しの中の家 朽木祥 ポプラ社 小さい・・という事は、どうしてこんなに人の心をくすぐるのだろう。特に、女子の心を。この物語を読んでいる間、私はすっかり少女になってしまって、この物語に出てくる少女たちと、煌めくような幸せを味わっていた。煌めくような幸福なんて、滅多にない事。この本には、女の子には堪えられない、小さな幸せがいっぱいに詰まっている。可愛くて愛しい、朽木さんだけの小宇宙の美しさ・・。装丁も、挿絵も、とっても可愛い。この本が、そのまま、心の中の、もうひとつの引き出しみたい。朽木さんの文章の香気を吸いこんで、春の風を感じる... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 4

2010/03/07 21:39
ファンム・アレース 3 賢者の教え 香月日輪 講談社YA!ENTERTAINMENT
ファンム・アレース 3 賢者の教え 香月日輪 講談社YA!ENTERTAINMENT 真央ちゃん、頑張りましたね。 もう、フリーの演技は、母親みたいな気持ちになってしまって、 薄目で演技を見てました。トリプル・アクセルを、2回も決めて 偉かったなあ。泣き顔が辛かったけど、インタビューの最後、 「次も」と明るい笑顔を見せていて・・強いなあと感心しました。 銀メダルというものが、どれだけ凄いものでも、自分で納得できて いなければ、本人にとっては通過点にしか過ぎない、 という事なんでしょう。ラフマニノフも重厚で良かったけど、 真央ちゃんには、やっぱりキラキラの笑顔が似合... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2010/02/27 00:55
これでよろしくて? 川上弘美 中央公論新社
これでよろしくて? 川上弘美 中央公論新社 川上さんは、ちょっとヘンな人だ。 私は、その、ちょっとヘンの具合・・というか、人間を見る独特の目が とっても好きでエッセイなどもよく読む。 川上さんの目は、心のどこかで気が付いているけれども、言葉にしなかった事を 実に見事に突いてきて、「ああ・・そうやったわ」とため息をつかせるのである。 この小説は、その川上さんの何とも絶妙な人間観察の視線に、もう、ずーっと 「あるある」「うわ、めっちゃわかる」「そうやん」と笑ったり、共感したり、 えらく楽しい時間を過ごさせてもらった。 これは、... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/12/04 00:37
魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち 角野栄子 福音館書店
魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち 角野栄子 福音館書店 夜が長くなって、本をゆっくり読みたい季節です。 これから、年末年始・・とか。大掃除・・とか。 待ってる12月が来るので、なかなかうまくいきませんが・・。 私には、やっぱり、一人でゆっくり本を読む時間がないと、 心が死んでしまう感じがするので。 年々、時間に加速度が付いている気がするのが、辛いなあ。 お母さんになって、子ども達が旅立つ年齢になったキキも、 そんな事を感じているのかしらん。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/11/24 01:16
とびらをあければ魔法の時間 朽木祥 ポプラ社
とびらをあければ魔法の時間 朽木祥 ポプラ社 この物語の中には、ふわっと優しい時間が 流れていました。うん、私が昔から、ほしいな・・と 思っていた時間が、ここにあったような。 そんな気持ちにさせてもらいました。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 2

2009/07/24 16:22
少年少女飛行倶楽部 加納朋子 文藝春秋
少年少女飛行倶楽部 加納朋子 文藝春秋 加納さんの青春もの。 「底抜けに明るい青春ものが書きたくなった」と 加納さんはおっしゃってます。うん、とっても楽しかった。 不器用で、ちょこっといびつな星たちが、集まって キラキラの星座を作ってるみたいな感じです。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 2 / コメント 0

2009/06/11 00:51
ぼくのネコにはうさぎのしっぽ 朽木祥 片岡まみこ絵 学研
ぼくのネコにはうさぎのしっぽ 朽木祥 片岡まみこ絵 学研 朽木さんの最新作です。 これがもうねえ、何とも言えないくらい、可愛い本です。 お話が三つ入っていて、そのどれもが、とっても ハートフルで、あったかいし。 そして、挿絵と装丁をされている、片岡まみこさんの 版画が、素晴らしいです。命・・生きとし生けるものへの 愛が、ギュギュっと詰まった一冊です。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

2009/06/03 00:57
この世界の片隅に 下 こうの史代 双葉社
この世界の片隅に 下 こうの史代 双葉社 上、中と続いていた、このシリーズが 完結しました。実は、買って、読み終わったのは 少し前なんですが・・。 想いがなかなか言葉にならなかった。 こうのさんにとって、この作品は「夕凪の街 桜の国」に 続く、とても大事な作品だったのではないかな・・。 あとがきの「正直、書き終えられるとは思いませんでした」という 一言に、たくさんの気持ちがあふれていると思う。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/05/22 03:17
風の靴 朽木祥 講談社
風の靴 朽木祥 講談社 少年の日々の、輝くような、三日間。 先日読んだ「ベルおばさんが消えた朝」に、 死ぬ前に、もういちどだけ過去に戻っていいと 思える一日・・というような言葉がありましたが。 この物語の主人公・海生と、その親友の田明が 過ごした、この三日間は、きっとそんな時間 だったろうと思います。大阪の片隅で、この物語を 読みながら、私の心は鎌倉の海に飛んでおりました。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 2 / コメント 4

2009/04/01 10:09
囚われちゃったお姫さま 魔法の森T パトリシア・C・コーデ 田中亜希子訳 東京創元社
囚われちゃったお姫さま 魔法の森T パトリシア・C・コーデ 田中亜希子訳 東京創元社 シンデレラも白雪姫も、御伽噺は大概 王子様と結婚して幸せに暮らしました、 という所で終わりますが、その後二人が 幸せに暮らしたかどうかは、わからない(笑)とは よく言われることですが、この物語のお姫様は 「お姫様らしく」生きていくことに反旗を翻して ドラゴンのところに自分から囚われちゃった、 まあ、言えば就職しちゃったお姫様のお話です。 ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 10 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/01/16 01:07
空とセイとぼくと 久保寺健彦 幻冬社
空とセイとぼくと 久保寺健彦 幻冬社 まったく予備知識なしに読んだ物語なんですが 楽しくて一気読み。 主人公が大変な目にあう物語ではあるんですが、 不思議なユートピア感がただよう、爽やかな作品に 仕上がっています。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

2009/01/07 01:19
猫の形をした幸福 小手鞠るい ポプラ社
猫の形をした幸福 小手鞠るい ポプラ社 このタイトルが良くて読みたくなった本。 綺麗な小説だった。 アメリカの田舎、深い森の中の、古くて大きな家で くらす、恋人のような夫婦と猫一匹。 絵になる風景の中で、過去のある夫婦が 大切なものを育んでいく、その生活が静かに 描かれていて、小春日和の陽射しをたっぷり 浴びたような気持ちになれました。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/12/16 01:31
ノンタンの作家・キヨノサチコさんが亡くなられました・・。
ノンタンの作家・キヨノサチコさんが亡くなられました・・。 ノンタンの絵本・・きっと、誰もが一度は 読んだことがあるのではないでしょうか。 私も、息子たちに、たくさん読んできかせました。 「ノンタン、ぱっぱらぱなし」とか「にんにんにこにこ」 「じどうしゃぶっぶー」・・。たくさんタイトルが出てくるほど 買って、何度も読んで、ボロボロにして。 長らく息子たちの可愛い友達だったノンタン。 今も、子どもたちに絶大な人気を誇ります。 そのノンタンの生みの親のキヨノサチコさんが 6月に亡くなっておられたそうですね・・。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 2

2008/12/10 00:27
どこから行っても遠い町 川上弘美 新潮社
どこから行っても遠い町 川上弘美 新潮社 川上さんの、短編連作集。 雑誌で連載されていたものを、拾い読みしたことは あったのだけれども、こうして一冊に纏まると、 それぞれが響きあって、一つの世界になるのが 楽しい。 東京の、どこかの下町。ごちゃごちゃした界隈の中に たくさんの人がいて、何となく関わりあって生きている。 小さな円が、すこしずつ重なり合って、交じり合い、滲み、 色が重なっていく・・。 いつだったか、画家の安野光雅さんが、風景を描くところを NHKの番組で見たことがある。安野さんは、キャンバスに、おおまかな... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 2

2008/12/07 00:52
精神のけもの道 つい、おかしなことをやってしまう人たちの物語 春日武彦 吉野朔実・絵  アスペクト
精神のけもの道 つい、おかしなことをやってしまう人たちの物語 春日武彦 吉野朔実・絵  アスペクト 著者の春日さんは精神科医だそうである。 その体験から、「つい、おかしなことを やってしまう人たち」のヘンテコリンな話を 集めてある。 「精神のけもの道」とは、精神の自己抑制能力の タガが外れてしまい、一見普通に見えながら どこかおかしい人・・という意味合いらしい。 屋根歌部屋に、誰かが住んでいると思っている 老婦人の話。お医者さんに憧れながら、地味な 努力をするのはいや。医療器具をそろえたり 専門用語を使ってみることで、妙に満足している人。 覚せい剤を使っているドラ息子のこ... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/10/31 23:10
蟋蟀 栗田有起 筑摩書房
栗田さんの本を読むのは久しぶり。 でも、読み出すと、ああ、この感触、と 思い出せる。ゆるいような、とぼけたような、 ちょっと眠いような、もやっとした感触。 昼寝から起きたときみたい。 まだ頭は半分眠りの中にいて、 体だけ起き上がっている。 さっき見た夢がぼんやり前頭葉あたりに 漂ってるんだけど、はっきりとはしない。 午後の、少し傾きかけた陽射しの中で 夢と現の間にいる感じ・・。 見たあと、薄ぼんやりと寂しくて目覚めてしまってよかったような、 ちょっと残念なような、そんな夢... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/10/10 20:20
新世界より 上下 貴志祐介 講談社
最近、長編を読むのが苦しいんですが(笑) 頑張って読みました。長かった・・分厚い分厚い上下巻。 「人間の醜さ」を、貴志さんらしい独特の美学が充満する グロテスクさで書き上げた力作でした。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/10/06 00:02
ヴァン・ショーをあなたに 近藤史恵 東京創元社
このシリーズ、大好きです。 口ベタな三舟シェフが作る、何とも美味しそうな料理の数々。 そのお料理に絡んだ、ちょっとした謎。 わずかな手がかりから、その謎を解決する気持ちよさ。 ・・そう、読んでいて、ほんとに快いんです。 とってもお洒落な短編ばかり。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2008/08/19 17:18
妖精物語 遥かな国の深い森で 朽木祥・文 スザンナ・ロックハート・絵 講談社
非常に美しい仕掛け絵本です。 仕掛け絵本と言っても、読む人をびっくりさせたり、 意表を突くための仕掛けではありません。 読む人を、楽しい妖精の世界にいざなうための仕掛けなのです。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2008/07/15 22:21
メジルシ 草野たき 講談社
母と娘の問題、というと、「イグアナの娘」という、 萩尾望都さんの作品を思い出してしまうのだが、 この草野さんの「メジルシ」も、連鎖ともいうべき、母と、娘の 苦しさを取り上げた物語。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2008/07/04 20:34
東京島 桐野夏生 新潮社
タフだわ。桐野さんのタフネスぶりには感嘆詞をいくつ つけても足りないくらい感心します。 設定も展開も、「生」のエネルギーが、これでもか、これでもか、と 迸って、ちょっとぐったりするほどです。 無人島に流れ着いた32人の男達と、一人の女。 その人間たちの「生きる」ことを巡る、ごちゃごちゃの攻防が描かれて いて、ド迫力でした。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/06/28 23:12
変愛小説集 岸本佐知子編訳 講談社
「愛」って、何? なんて、からかいがちによく言いますが。 何かを愛する・・囚われてしまうほど強く愛する、っていうのは ほんとに傍から見たら、ある意味滑稽なことでもありますよね。 なぜ、その人を、もしくはそれを好きなのか、魅かれてしまうのか。 本人にとっては抜き差しならない思いであればあるだけ、 人には理解してもらえなかったり。 この短編集は、そんな、「愛」の、へんてこりんで、奇妙な一面を 描き出した物語を集めたもの。訳しているのは、これまた奇妙な味の エッセイを書かれる岸本さん... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/06/20 01:51
風花 川上弘美 集英社
川上さんの小説は、いつもながらレビューが書きにくい。 ここに描かれているのは、徹頭徹尾、言葉にし難いその時の 一瞬の空気、匂い。心に差し込む光に刻々と映っていく風景・・。 主人公の「のゆり」の記憶が、自分の中に積み重なっていくうちに 私は、この自分のいる場所から、、のゆりの心の中の迷路に迷い込んでしまう。 そこから、私はずっとのゆりの中に潜んだまま、ただ「感じて」いた。 理屈も理由もなく、のゆりの目に映り、その指先が感じることを・・。 いつもそうなんですが、川上さんの小説の主人... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 4 / コメント 0

2008/05/06 00:05
狐火の家 貴志祐介 角川書店
密室ミステリ4編。 「硝子のハンマー」の、元(?)泥棒、防犯コンサルタント榎本と 女弁護士青砥のコンビ。二人のやりとりは、ちょっとずつギャグが 滑っていく気配がありますが(笑)これが、また独特の味わいかも。 「密室」という、もう、ミステリの王道中の王道に、真っ向から勝負した 貴志さんの心意気を買いますね。 ミステリは、密室に始まり、密室に終わりますね。 でも、この世の中に、どれだけ密室トリックが溢れているかを考えると 私なんかは呆然としてしまうので、「密室書くぞ」と思いはるという... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2008/05/04 00:17
ボクシング・デイ 樫崎 茜 講談社
「ボクシング・デイ」って、何かご存知ですか? 私も、この本で初めて知ったんですが、一日送れで クリスマスプレゼントを開ける日だそうです。 普通、クリスマスプレゼントは、24日のイブか、 25日に開けるものですよね。 でも、皆が皆、そうできるわけじゃない。 いろんな事情で、プレゼントを開けられなかった 人のために、ある日。それが、ボクシング・デイ。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 1 / コメント 0

2008/03/14 02:14
ほかに踊りを知らない。(東京日記2) 川上弘美 絵 門馬則雄 平凡社
私は、やっぱり川上さんの文章が、好きだなあ・・。 こういうのは理屈ではなくて、感覚の問題なんだろうけれど そう言ってしまうと、このレビューは終わってしまうんである(笑) ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 4 / コメント 2

2008/03/05 01:11
タルト・タタンの夢 近藤史恵 東京創元社
美味しい料理にうっとりしながら、同時に謎解きの楽しさも 楽しめる。最近、こういうグルメミステリーとも言うべき物語を よく見かけます。それだけに、二番煎じではない、自分の色を 出すのは、なかなか大変なことかもしれません。 単なるウンチクものになっても詰まらないですしね。 近藤さんは、さすがにお上手です。七編ある物語、一つだけ・・と 思って読み始めたら、とまらず。メニュー仕立てになっている 短編を、一つ残らずお腹に収めてしまいました。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 3

2008/02/06 01:04
この世界の片隅に 上 こうの史代 双葉社
こうのさんの独壇場ともいえる、おだやかで、 優しい世界。 書き込まれている昭和の風景に、 心が穏やかに和んでいく。 私は、こうのさんのお書きになる物語の 主人公が大好きで。 ぼ〜っとしてるように見えるのは、 いつも大事なものをゆっくり 見つめているから。私のようにバタバタしていると、 つい大事なものを落としてしまうだけれど、 このすずちゃんは、違う。 例えば、相手の人となりも、ほとんど知らずに 嫁いできた、その日に、 並んで坐っている人が、緊張で何も 喉が通らない... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/01/24 23:07
星へ落ちる 金原ひとみ 集英社
これねえ、けっこう新刊なんですけど、図書館の棚にポツっと あって。あら、と思って借りました。新刊にはあっという間に 予約が何十人と入るうちの図書館で珍しいこと・・と思って たんですが。う〜ん、ちょっとね、この本は、寂しさが募りますね。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2008/01/23 23:32
彼岸花はきつねのかんざし 朽木祥 学研
小さきものへの眼差し。 この世で、たった一つの、ささやかな小さなものをしっかりと描く眼差しのみが、人がやはり持つ底知れない残虐さに対抗する唯一の手段であると思っています。人を、そこに息づくひとりとして捉えることができない想像力のなさ、鈍感さが果てしない残虐を生んでいくように思うから・・。この物語は、そのかけがえのない命の愛しさと、それを破壊してしまった原爆というものの非情さを、静かに、詩情豊かに描いた作品だと思います。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2008/01/17 02:09
借金取りの王子 垣根涼介 新潮社
本当にこんな職種があるんでしょうか。 リストラ請負会社。一定の人数の人員を整理したい企業から 業務を委託されて、リストラ勧告を行い、円満に事を運ぶことを 目的とする。でも、これは、絶対あたるな。だって、同じ会社の人間が 同僚に、退職勧告をするのは、けっこう心理的に厳しいし、いらない 揉め事も、感情のもつれも引き起こしてしまう。でも、そこを第三者に 噛んでもらうことで、穏便に事を済ませることができる。 考えましたね〜〜。ビジネスチャンス、っていうのは、こういうことろに 転がっている... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 3

2008/01/06 01:15
おめでとう 川上弘美 文春文庫
小説っていうのは、言葉を使って、言葉にならない思いを 書く・・という、もうそれ自体二律背反みたいな矛盾を抱えたもの で、その格闘が、読みどころだと思っているんですが。 川上さんの小説は、その「言葉にならない」ところを、あたかも 手でさわるかのように書き現してしまう、その芸当ゆえに、 「小説」というよりは、そこに、ぽかん、と当たり前のようにあるのが、 凄い。この小説も、ふっと拾った石ころを12個集めて、ポケットで ころころ言わせているような、愛しい感じ。 ほんとは、この石ころは、私... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 3

2007/12/29 23:42
リボン 草野たき ポプラ社
この物語は、一年間進研ゼミの中学講座で連載されたものらしい。 揺れる中学校三年生の一年間。その女の子の心の記録。 草野さんらしい繊細さと、伸びやかさが素敵な一冊でした。 タイトルの「リボン」は制服の胸に付けるリボン。 卒業式で尊敬する先輩にリボンを貰うという習慣・・これは よくあります。彼氏を作ることが伝統とされている卓球部で 人気のなかった先輩に、リボンを貰いにいく役目になってしまった 亜樹。人助けのつもりで貰いに行ったリボン。なのに、その 先輩にあっさりリボンを渡すのを断られ... ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 2 / コメント 3

2007/12/13 01:33
ねにもつタイプ 岸本佐和子 筑摩書房
小川洋子さんと対談されているのを読んでから、ずっと 気になっていました、この本。しかし、何しろ今しようと思った ことも、すぐ忘れるマヌケなんで、ついつい忘れてたんですよ。 そしたら、若いお友達が「これ、面白かったですよ」と教えてくれて 「そうそう!」と飛びついたという次第。面白かった。 この小さな小さなミクロの、非常に個人的な世界に、思い切り共感 しました。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 6

2007/11/03 10:49
サクリファイス 近藤史恵 新潮社
非常によく練りこまれた、緊迫感に満ちた物語でした。 「サクリファイス」とは「犠牲」ということ。自転車競技では エースを勝たせるために、チーム全体でそれをサポートする。 つまり、一つの勝利のためには、常に捨て駒が存在するということ。 もちろん、スポーツであり、勝負の世界である限り、そこには 人の感情が渦を巻く。この物語は、そんな自転車の世界に生きていく 人間の心の中を緻密に追いかけてあります。 自転車という競技の駆け引きと、そんな人間のドラマが見事に絡み合う。 いや〜・・自転車とい... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 4 / コメント 3

2007/11/01 23:56
予定日はジミー・ペイジ 角田光代 白水社
あの妊娠中の、自分の体が自分でないような、あの独特の 感覚を久々に思い出してしまった。私はすぐに妊娠に 気づいてしまう方で・・。まだ小さすぎて写真にも写らない 週数でお医者さんにいきましたね。それは、何と言うか・・ 一言で言うと異物感です。普段ではありえない 違和感があるんですよ。この物語は、そんな妊娠する、 子どもを生む、ということに女の人なら誰でも一度は抱く 違和感を丁寧に書いてありますね。 角田さんらしい毒のオブラートに包まれた、剥き出しの世界。 そこに含まれてる本音... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 3 / コメント 4

2007/11/01 00:49
映画篇 金城一紀 集英社
大事な人と、過ごす時間。大事な人と語り合う時間・・・。 たまたま出会った人が、かけがえのない人になるきっかけ。 映画というものが、人生にたくさん落としてくれる思い出を 描いてあります。ばらばらなお話でありながら、皆どこかで ちょっとずつ繋がっている。その鍵になるのが「ローマの休日」 なのも、素敵でした。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 9 / コメント 4

2007/09/27 22:17
ぐるぐる猿と歌う鳥 加納朋子 講談社ミステリーランド
加納さんの書く、ミステリーランド。期待していたんですが これがまた、なかなか面白かった。加納さんらしい・・子どもの頃に 吸っていた空気を、久しぶりに吸い込むような、懐かしい匂いのする物語でした。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

2007/09/05 00:27
テロル ヤスミナ・カドラ 藤本優子訳 早川書房
自分の人生がひっくり返る。それまで信じていたものを 根こそぎ奪い取られる・・それも、一番愛しているものの手で。 非常に残酷な一撃から始まるこの物語は、自爆テロというショッキングな テーマを扱いながら、同時に繊細な心の襞を追う愛の物語にも成りえていて 読み応えがありました。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/08/30 02:26
YA作品 2冊 
「楽園」のレビューを書いてるんですが、これがなかなか手ごわい。 で・・合間に読んだYA作品を二つ。残り少なくなってきた夏休みに読むのも、いいかも。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/08/19 01:36
魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木 角野栄子 福音館書店
キキがね、19歳になったんですよ。 相変わらず元気で、いろんな場所に飛んでいくキキですが、 少女から、大人へ心が揺れ動きます。そんな一瞬のあわいを 優しい筆致で描いて、やはり大好きなシリーズ。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2007/07/25 01:34
マジカル・ドロップス 風野潮 光文社
「ビート・キッズ」で、音楽に賭ける男の子たちの青春を書いて 印象深かった風野さんの、新作。やはり、音楽がテーマなんですが、 今度の主役は、オバサン。40過ぎたオバサンが、魔法のドロップの力を借りて 15歳の女の子に戻る・・というお話。   昔「メルモちゃん」というマンガがありました。手塚治虫さんです。 魔法のキャンディを食べると、大人になったり、動物になったり・・・。 変身できるのですが、一番多かったパターンが、子どものメルモちゃんが 大人になるというもの。当時メルモちゃんと同じ... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

2007/07/23 00:10
臍の緒は妙薬 河野多恵子 新潮社
久々の河野多恵子さんの短編集。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2007/06/16 01:37
玻璃の天 北村薫 文藝春秋
「街の灯」の続編。ベッキーさんシリーズ2作目です。 この時代の、家柄のいい令嬢が主人公・・って、北村薫さんの雰囲気に よく似合うんですよね。品がいい。先日行った鎌倉で見た、個人のお家とは 思えない素敵な洋館を思い出し、そこに英子ちゃんを坐らせてこの本を読みました。 うん、いいな。とびきりの美人ではないかもしれないが、聡明な面差しと 感じやすい表情が、くるくる入れ替わるような、魅力的な女の子。 その彼女と、「男装の麗人」という言葉が良く似合う、「別宮」ことベッキーさん は、なかなかい... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 3 / コメント 2

2007/05/20 01:57
ハイドラ 金原ひとみ 新潮社
ハイドラとは、ギリシャ神話に登場する九つの頭を持つ水蛇。切っても切っても、 新しい頭が生えてくる化け物である。「沼のようなところにいて、じめじめして、 腐敗臭がする」。そんなイメージを主人公に重ねてあるらしい。主人公は24才の モデルの女性早希だ。新崎という写真家の撮る写真集の、ほぼ専属モデルであり、 なおかつ新崎と暮らしている。新崎は、ほぼ早希をほったらかしで、彼女に お金と空間以外、何も与えない。彼女をがらんどうにしておき、その崩壊する 様を写真に収めるのが目的のように・・。 ... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

2007/05/17 00:29
八日目の蝉 角田光代 中央公論新社
事件を起こす側に、自分がなってしまったら。 いつも人事のように、「ふ〜〜ん」と思っている立場に、もし自分がなって しまったら。そういう小説は、多いんですが、この「赤ちゃん誘拐」っていう のは、女の盲点をつく、というか、本能的なところを責められるようで辛いですわ。 新しく始まったお仕事で、たくさんの赤ちゃんにお会いする機会に恵まれているんですが ほんとに、赤ちゃんというのは魅力が・・魔力がありますね。 小さい体に、命がいっぱい詰まってて。 あちこちを見つめる瞳に、世界への驚きをいっぱ... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 4 / コメント 4

2007/05/09 23:37
言葉のなかに風景が立ち上がる 川本三郎 新潮社
川本さんの文学論は、けっこう昔から好きで、目に付いたら読みます。 文学論って、理屈だけでも、感覚だけでも面白くない。 その折り合い方が、自分の感じと重なることが多いんですよね・・。 あ、私のはただの感想です・・言うまでもないですが。 ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2007/02/25 22:29
星と半月の海 川端裕人 講談社
動物をテーマにした短編集。 自然というものを長らくテーマにしてきた川端さんの生き物に対する考え方 は、深くてまた瑞々しい。種として繁栄し、命を繋ぎ、そして滅びていくこと。 その命の連鎖の中に人間もいて、同じ時をゆっくり刻んでいる・・・。 その生き物たちの心臓の鼓動を聞かせてもらうような気がした。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 3 / コメント 2

2007/01/17 23:44
スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 香山リカ 幻冬社新書
スピリチュアル・・・ブームですね。 図書館でも、非常に人気が高い。私は「オーラの泉」もほぼ 見たことのないスピリチュアル音痴ですが、人気がある、という ことは知っている。そのメンタリティについて書いた本です。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 0

2007/01/11 00:55
モノレールねこ 加納朋子 文藝春秋社
加納さんの短編集です。柔らかくて優しい持ち味は、いつもの まんま。そして、その中に瑞々しく書き込まれる人の心が、こちらに 語りかけてくるように伝わってくる。一篇一篇がとてもよく練られていて 人が自分の顔の後ろにひっそりと隠しているものを教えてくれます。 ほんとに、不器用な人間の気持ちを描くのが、加納さんはうまい。 ...続きを見る

驚いた ブログ気持玉 1 / トラックバック 4 / コメント 5

2007/01/08 20:54
竜神七子の冒険 越水利江子 小峰書店
子どもが子どもであることって、時にはほんとにしんどいことかもしれない。 大人なら自分の生き方も自分で選べるけれども、 子どもではそうはいかないから。どうしても、大人の都合の中で 自分の居場所を確保することが大きな課題になってしまう。 今、私達の頃に比べたら、格段に豊かになっていると思うと思ったりするけれど 子どもをめぐる事件はあとをたたず、大人に振り回されてしんどい思いを している子どもたちは、多い・・。多いですよね。 この物語の女の子もなかなか大変なところを生きています。 でも... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2007/01/02 11:48
天才たちの値段 門井慶喜 文藝春秋社
この作家の作品をはじめて読んだんですが・・。って、なんとこれがはじめての 単行本、デビュー作らしいですよ。 これが、ほんとに面白かった!!しまった、昨日やった今年の、ミステリー 自分ランキングに入れたらよかったあ、と思いましたわ。 最近美術作品、または骨董に関するミステリーって多いんですが、 その中でも出色の出来だと思います。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2006/12/13 22:42
ナイチンゲールの沈黙 海道尊 宝島社
今日本屋さんに行ったら「このミステリーがすごい!」の今年号が 出てまして、「ああ、一年がたったなあ・・」としみじみしてしまったわ。 去年は「容疑者Xの献身」が一位やったんですよね。 今年の一位も見てきたけど、読んでない本やった・・凹凹 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 5 / コメント 2

2006/12/10 22:38
真鶴 川上弘美 文藝春秋社
昨日書いた「東京公園」は、読んでいる間中、ずっと心おだやかでいられた。しかし、この「真鶴」は、なんとも疲れた。いや、疲れた、というのとはちょっと違うのかな。消耗した。あれ?一緒か。この主人公の京には、ずっと一人の女が「ついて」くる。漢字をあてると「憑いて」なんだと思うんだけど。これを読んでいる間中、私が京に「憑かれて」いるように感じてしまい、読みながら、そのまま眠り込んで、物語の続きらしきものを、夢で見たりした。自分と京の境界線が、段々「にじんで」くるように思われ、一緒に真鶴をふらふらしてるよう... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 6 / コメント 7

2006/12/02 00:52
たそかれ 不知の物語  朽木祥 福音館書店
前作「かはたれ」に続く、河童と人間の紡ぐ愛と信頼の物語。 泣きました。自分でも、おかしいくらいに。 読み進めるうちに、どんどん自分の中から涙があふれて止まらなくなり、 ほんと大洪水になってしまった。それは自分の涙であって、自分の涙で ないような感じ。銀色の美しい河童の住んでいた淵の底からあふれて くるような、何かでした。読み終わったあと、その涙に洗われたように 心がしんとして、美しい月の光が差し込んでくるような思いがいたしました。 月読の河童の霊力が私にも降り注いだのかもしれません... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 2 / コメント 2

2006/11/28 23:51
12星座の恋物語 角田光代 鏡リュウジ 新潮社
鏡リュウジさんって、星占いで有名な方なんですか? いろいろと星占いサイトを持っておられるようですが。 なにしろ、あんまり興味がなくて、うとくて、すいません。 その鏡さんと角田さんが組んでの、企画ものの短編集です。 十二の星座の男と女の話を角田さんが短編で書き、その後で それぞれの星座について鏡さんがコメントし説明する、というコンセプトです。 そして、キーワードは「恋」ですね。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 4 / コメント 8

2006/11/19 22:52
ほたる 〜慶次郎縁側日記〜 北原亞以子 新潮社 
好きなシリーズでございます。 多くは語るまい。 江戸の情景と、この世に生きることの切なさと。 時代小説ってね、主人公は「特別」なひとではなくて、普通に生きている 人間なんですわ。生きていくだけで、大変やねんや、昔も今も・・・。 そんなことを思うだけで、今の自分のちっさな人生も、なんだか ちょっとだけ愛しく思えたり。ああ、やっぱりこんな思いは、昔から 変わらんとあるよな、と思ったり・・・。 江戸時代、という設定と舞台装置の中にあるから、生の感情を 素直に受け取れる。そんなとこが、... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2006/11/17 23:14
教室の祭り 草野たき 岩崎書店
この本とは関係ない話なんですが・・。 このところ、やたらにイヤなトラックバックを付けられてまして、ほとほと 困っておりました。嫌がらせだけであんなことをするのが、もう堪らなく 人を滅入らせますよね。あんな作業をひっそりしている精神状態を 考えると、その心根に寒気がいたします。 そして、ニュースを見ると、もう寒々しい話ばかりで。心が痛んで、テレビも 新聞も見る気がうせたりしますね。子どもが傷つくことが多すぎる。 子どもの命が奪われすぎる。なんで、どうして、と思いながら何もできない ... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 4

2006/11/15 01:01
ハズキさんのこと 川上弘美 講談社
最近、川上さんの本を読む機会が多くて、うれしい限りです。 旺盛な執筆欲ですね〜。ノッてはるなあ、そんな感じがします。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 2

2006/10/20 23:44
トモ、ぼくは元気です 香坂直 講談社
大阪弁はええなあ〜・・。 「方言」というものが持つ魅力は、独特のものがありますわ。 日ごろ自分が使ってるから、というのもあるんでしょうが、その言葉 だけが持つニュアンスがびんびん伝わってきます。 生もの、という感じがします。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 2 / コメント 0

2006/10/14 23:45
てのひらの中の宇宙 川端裕人 角川書店
プラネタリウムに行ったのは、数回だけですが・・。 どこだったかなあ、東北のほうに、けっこう大きなプラネタリウム がありまして。(何しろ息子たちが小さいときに行ったので、記憶が あやふや)それが、結構本格的なプラネタリウムで・・。 宇宙、銀河、という大きいテーマの構成で見ごたえがあったんですよ。 ところが、それを見ながら私が感じていたのは、妙な孤独感。 この果てしない宇宙の中で、ほんまに地球だけにしか命がない。 ここを離れたら、あとはただ茫々と広がる無限の沈黙・・。 UFO・・とい... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 5 / コメント 3

2006/10/14 00:12
どちらでもいい アゴタ・クリストフ 堀茂樹訳 早川書房
これもまた先日のボトルネックにも負けず劣らずの行き場のない 小説。最近アゴタ・クリストフの作品をまとめて読める機会に 恵まれていますが、「悪童日記」の諧謔とたくましさに比べると 彼女の行き場のない孤独がそのまま映し出されているようで 胸が苦しくなります。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2006/10/11 00:24
夜をゆく飛行機 角田光代 中央公論新社
ホームドラマ、家族の小説なんですが・・。 この書き方が、全く角田さんらしいです。 この家族は、ちょうどばらばらになりかけているところ。 両親と家族がいて、それぞれの役割があって、わいわい賑やかに くらしてて、なんだかんだあっても、その日常になんとなく流れていってくれる。 そんな、ありふれていて貴重な人生の一瞬の時期を、崩れかけていく過程を 克明に書くことで、掬い上げることに成功している・・そう思います。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 5 / コメント 3

2006/09/27 22:51
銀河のワールドカップ 川端裕人 集英社
そういえば、今年はワールドカップという物があったんですね・・。 日本が惨敗というのもあって、盛り上がりはイマイチだった気がします。 なんだか気合が入らない試合を見ながら、イライラしていたサッカーファンも 多かったのでは?そういう方は、ぜひこれを読んでスッキリして頂きたい! 子供たちの活躍に胸がすいて、「やった!!」と一緒に小躍りしちゃうような 物語です。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 4 / コメント 2

2006/09/26 22:54
牡丹さんの不思議な毎日 柏葉幸子 ささめやゆき絵 あかね書房
曖昧なこと、はっきりしていないこと、境界線がぼやけて、あっちこっち 行ったり来たりしてしまうこと。 それって、一般的にはあまりいい印象をもたれないことかもしれない。 お金、ビジネス、約束。これははっきりしているに越したことはないんですが。 人間白黒はっきりできることって、思いのほか少ないのかも。 今日思ってることも、明日には違うかもしれない。 今正しいと思うことも、10年後には、ひっくり返ってるかもしれない。 善と悪も。光も闇も。一刻一刻姿を変えてしまうものかもしれない・・。 そ... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2006/09/16 22:46
ざらざら 川上弘美 マガジンハウス
短編・・いや、掌編というべきかな。23個の女心。(女心は「個」で いいのか?)自分の心を撫でてみた時に、ちょっとざらっと掌に ひっかかる気持ちを、川上さんらしい、ユーモアと機微でちょこん と掬ってならべてあります。全部楽しい。女同士の暗号がたくさん ちりばめてある感じ。面白いと思ったところに付箋を貼ってたら 本が角だらけになってしまった・・。意味ないやん。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 8

2006/08/18 23:14
オンタロスの剣 (クラッシュ・ブレイズシリーズ) 茅田砂胡 中央公論新社
クラッシュ・ブレイズのシリーズ5作目。 今回も小ネタかと思いきや、ルウがえらい目に・・・。 しかし、ケリーを助けたがために、こんなイヤな目に何度も あうとしたら、こりゃたまらんよなあ。 リィやケリー、ジャスミンの活躍よりも、ルウをひどい目にあわせた その人たちに、果てしない気持ち悪さを感じてしまった。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2006/08/16 01:12
ひとがた流し 北村薫 朝日新聞社
昨日は息子と母親と文楽を見にいってまして。 久しぶりの文楽、「夏祭」。なんと舞台の上にテロップが出る ようになっていて、驚いた!まあね、若い人には呪文にしか聞こえない だろうから仕方ないか・・。でも、けっこう字が出る、ということが気になる 私はお年寄り・・。字に反応しちゃうんだなあ〜・・。 でも、それをのけたら、あの空間は変わらないなあ。以前なら玉男師匠が 遣っていた団七を玉女さんが遣ってはったのと(なかなか素敵な団七でした) 蓑助師匠の使うお辰が、昔より一層深みが増していたのが印... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 7 / コメント 7

2006/08/10 22:03
ドラママチ 角田光代 文藝春秋
コンスタントに作品を発表されている角田さん。 安定感がありますね。どれを読んでも、あまり外れがない。 この作品集は辛口な、角田さんらしい物語達でした。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2006/07/18 23:28
キッドナップ・ツアー 角田光代 新潮社
今日はえらく暑い日でした。 クーラーが嫌いなんで、汗だらだら流しながら耐えるん ですが・・。本を読もうと思いつつ、ミステリーは頭に入って こないし、恋愛モノは暑苦しい・・。 で、これを読み始めたら、このシチュエーションで読むのに ぴったりでした(爆) ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

2006/06/30 00:17
夜の公園 川上弘美 中央公論新社
リリと春名という二人の女性を軸にして流れる 恋愛の時間を、丁寧に描いた物語。 「龍宮」などの幻想の気配はなくて、 あくまでも一人ひとりの登場人物の心のなかの流れを 細かく、丁寧に追ってあるんだけれど、それが丁寧に 書かれれば書かれるほど、人間というものの捉えがたさ に対して茫然とするような心地になってしまう。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 8 / コメント 9

2006/05/17 00:16
文盲 アゴタ・クリストフ 白水社
「悪童日記」で名高いアゴタ・クリストフの自伝。 薄い、あっという間に読めてしまう本なのだが、そこに 詰まっているものの大きさに畏怖を感じてしまう。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2006/05/10 00:18
Doors ドアーズ ジャネット・リー・ケアリー 理論社
ずっと自分が暮らしてきた家、自分の部屋、友達、 愛する犬。急にそんな、あって当たり前と思って いた世界と切り離されてしまったら? 親の都合で自分がそれまで慣れ親しんだ世界 と離れてしまうのは、よくあることなんだけど、 子どもにとってこれほどしんどい事もあまりないかも・・。 もちろん、それまでの自分を捨ててしまいたい場合も あるわけですが、(オトナになると、しばしばこの思いに とらわれることが多くなるんでは、と推測しますが) この物語のゾーイにとっては、もう自分の身が切られる ... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2006/05/08 22:35
おやすみ、こわい夢を見ないように 角田光代 新潮社
「おやすみ、こわい夢を見ないように 」・・・って、充分こわい 夢をみそうな短編7話。 誰かを憎む、憎しみを突きつけられる。 日常の裏側に張り付いたそんな感情をあぶりだす、 角田さん独特の世界。じっとりした怖さに いぶられるような気分になってしまいます(汗) ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

2006/03/11 23:46
黄泉路の犬 南方署強行犯係  近藤史恵 徳間書店
動物に対する人間の身勝手さが読んでいて、辛くて悲しかった・・。 でも、人柄なのかなあ、近藤さんの本は読んだあと、 いつも心があったかくなるなあ。この物語も、主人公の ぽやっとした刑事の圭司、切れ者の上司の黒岩、圭司の お兄ちゃんの宗司と、重いテーマをこの登場人物たちの いいキャラが救ってくれている。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 1

2006/02/24 23:48
Presents 角田光代 絵 松尾たいこ 双葉社
松尾たいこさんの装丁と挿し絵が非常に美しい、「Presents」 と呼ぶにふさわしい造りになっている本。発行時期から思うと クリスマスを意識して作られているようですが、普段のちょっとした 贈り物にもいいんじゃないでしょうか。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 3 / コメント 0

2006/01/11 21:52
月の砂漠をさばさばと 北村薫 新潮文庫
今日は本当にお月様がきれい。 夕方は妙に赤い色だったのが、今みたらくっきりとした鮮やかな 銀色に輝いていた。息子としみじみ眺めてため息。 携帯の写真に撮ろうとして失敗していたうちの次男。 きれいなものは心に残すんだよ、といったら「へへえ」と言われた。 クサかったですね。すいません。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 1

2005/09/18 22:39
写楽・考  蓮丈那智フィールドファイルV 北森鴻 新潮社
新作を心待ちにしているシリーズの一つ、北森鴻さんの 蓮丈那智フィールドファイルでございます。 クールで美貌の蓮丈那智様。たとえ就職が決まっていても 平気で学生をガンガン落第させ、助手の内藤クンをこき使い、 酒豪でヘビースモーカー。「ミクニ」というウイスパーヴォイス (勝手に言ってますが)の一言でワトソン君をメロメロにする あなた様が大好きでございます。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

2005/09/15 22:24
今ここにいるぼくらは 川端裕人 集英社
博士という一人の少年の成長を、7つの短編を通して描いた作品。小学校1年から6年という、子どもがグンと成長する時期の一こまを丹念に書いてあります。年上のお兄ちゃんについて遠くまで無理にいってしまった初めての冒険。転校生として見知らぬ土地にきてしまった不安な日々。両親以外の大人に出会うことで違う人生を知る日。初恋。少年らしいいたずら。思い返すと自分の幼い日々の中にも転がっているあれこれが思い返されるような作品になっています。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 1

2005/08/26 20:48
SPEED 金城一紀 角川書店
かっちょいいです、ゾンビーズ!なんだかかっこ良さが増している。映画の「フライ・ダディ・フライ」を見たせいか、舜臣が私の頭の中では岡田准一君です(爆)タイトル通り、走り抜ける彼らと同じスピードで一気読みしてしまいました。楽しみにしてたんだから、もうちょっとゆっくり読んでもいいのにね。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 7 / コメント 7

2005/08/21 11:50
ハチミツドロップス 草野たき 講談社
大阪桐蔭は負けてしまいましたね。久々に大阪が甲子園で勝ち上がっていたので応援していましたが、残念です。しかし、この暑い時期に毎日の連戦では、疲れもたまりますよねえ。高校生は、すごい。その体力と根性に頭が下がります。私はヘタレですので、中一のときに少々バトミントンをやった以外はずっと文科系です。したがって、この暑いのにがむしゃらに練習する体育会系の方々をただ尊敬してしまいます。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2005/08/19 22:31
ヴェロニカの嵐 茅田砂胡 中央公論新社
クラッシュ・ブレイズのシリーズの新刊です。このシリーズは、もう茅田砂胡さんの作品をほぼ網羅した人しか面白くない、という一部限定ファン向けの特殊なもの。「デルフィニア戦記」全18巻、「スカーレット・ウイザード」全5巻と外伝、「暁の天使たち」全6巻と外伝2巻、そしてやっとこのクラッシュ・ブレイズシリーズと書いただけで、もう読んでいない方はウンザリしそうですが、これが確実にハマる麻薬シリーズなんですね。夏休みにとっぷり読書したい、という人はどうぞ読んでみてください。女の子向け、と思われそうな装丁で... ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

2005/08/16 22:44
輝ける闇 開高健 新潮社
今日は終戦記念日です。 この時期になると、毎年戦争の特別番組が放送されたりするのですが、正直「戦争」というものをどんな風にとらえればいいのか、私にはわからない。それは開高健のいう「多頭の蛇」のようなもので、「どれほど切られても再生して人を咬む」ようなものなのかもしれません。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 2

2005/08/15 21:01
てるてるあした 加納朋子 幻冬舎
やっと読みました、この本。「ささらさや」の続編でございます。 やさしい、いい物語でした。加納さんの本は、いつも人にやさしいなあ。「ささらさや」の登場人物たちが、そのまま出てきます。3人のおばあさん達に、おっとりしたサヤ、そして派手なエリカさん。そして、佐々良の町は、やはり不思議を見せてくれます。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 4 / コメント 1

2005/08/06 00:26
映画 姑獲鳥の夏 : 本 妖怪大談義 京極夏彦 角川書店
「姑獲鳥の夏」見てきました。夜の回なので、「私たち二人だけやったらどう する〜?」などと勝手に盛り上がりつつ行ったのですが、結構いっぱいでした。 京極先生の愛読者が多いのかなあ。図書館の予約もいつもすごいもんね。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

2005/08/03 23:36
水鏡綺譚 近藤ようこ 青林工藝舎
吉本ばななさんの日記で、これが完結していることを知って(遅い!一年たってるよ)読んでみました。ばななさんも書いておられましたが、これは傑作だなあ。近藤ようこさんの中世ものはどれも面白いのですが、これはその中でもするっと作品世界に入り込めて、歴史物を読み慣れない人にも楽しめる作品だと思います。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 1

2005/08/01 22:28
ジーノはハーパと風の丘へ旅立った 河内利衣 図書新聞
とても美しい絵本を見つけました。木口木版画という手法で描かれたとても繊細な画。じっとみているとその細かい線の一本一本に引き込まれてしまいそうです。一ミリに幾本もの線を刻んで描くそうで、その緻密で幻想的な迫力に驚きました。シュールレアリスムの雰囲気が漂う不思議な世界。ボッスの「悦楽の園」を思い出すちょっと変わった動物たち。ゆっくり一枚一枚見ていると、この動物たちと長い旅をしているような、そんな気持ちになれます。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

2005/07/23 23:28
フライ、ダディ、フライ 金城一紀 角川書店
今日、岡田准一・堤真一主演の「フライ、ダディ、フライ」を見にいってきました。良かった。大いに笑って、泣きました。原作はずいぶん前に読んでいました。とても好きな作品なので、少々見るのが怖かったんですが(大概映画にがっかりすることが多いので)これは見事に小説の感動を映画化してありました。脚本を金城一紀さんご本人が書いておられる、というのもあるのかも。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 6 / コメント 3

2005/07/15 23:12
賢者はベンチで思索する 近藤史恵 文藝春秋
「出会い」って、いいですね。ふっとした出会いが、人生をいろんな風に変えていく。 「出会い」なんてないよ、とか思っていても、考えてみれば周りにいるすべての人とは「出会い」で結ばれているんですよね。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2005/07/09 21:48
この本が、世界に存在することに 角田光代 メディアファクトリー
つい手に取ったら、読みかけの本を放り出して全部読んでしまいました。 角田光代さん、のってますねえ。勢いがあります。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

2005/07/03 22:14
NANAの恋愛勝利学 香山リカ 集英社
大人気マンガ「NANA」を題材に、心理学者の香山リカさんが、恋について若者むけに語った本です。「NANA」は私も好きで読んでいるので、香山さんがどんなことを語っておられるのか、興味があって読んでみました。やっぱり先生だけあって、アドバイスはなかなか常識的な、「そうだよねえ」という感じなのですが、マンガの細かい場面からいろいろ心理分析してあるのが、ファンにも面白いかも。 ...続きを見る

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

2005/06/20 23:40
ともだちは海のにおい 工藤直子/長新太 理論社
初版は1984年です。去年新版が出ました。本を新版にするとき、よく挿絵などの質が落ちてがっかりすることが多いのですが、さすがは理論社。はじめのよさをそのままに、いい感じの装丁にしてあります。理論社の児童書は、装丁や絵が、とてもいい。児童書は特にそこが大切だと思います。 相手が子どもだからこそ、センスを絞って100%最上級のものを届けてほしい。神経の使われていない児童書のなんて多いことか・・。この本は、長新太さんの挿絵がとっても素敵です。工藤直子さんのやさしさに満ちた文章と、長新太さんののびや... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2005/06/04 20:49

トップへ | みんなの「か行の作家」ブログ

記事一覧

おいしい本箱Diary か行の作家のテーマ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる