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zoom RSS テーマ「は行の作家」のブログ記事

みんなの「は行の作家」ブログ

タイトル 日 時
さがしています アーサー・ビナード 写真・岡倉禎志 童心社
さがしています アーサー・ビナード 写真・岡倉禎志 童心社 ここに映されている「もの」たちは、かっては人の体温に寄り添っていたものたちだ。お弁当箱。鼻眼鏡。手袋。日記。帽子・・・。本来なら、人生の時の中で、ゆっくりと持ち主に寄り添い、役立ち、共に朽ちていくはずだった「もの」たち。でも、彼らが寄り添っていた人たちは、あの広島の暑い夏の日に一瞬で消えてしまった。だから、彼らの時間は止まったままなのだ。彼らは原爆資料館にいて、小さな椅子が彼だけのイーダを待っていたように、ずっと持ち主を待っている。彼らはもの言わぬけれど、確実に持ち主だった人と繋がっているのだと... ...続きを見る

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2012/10/04 15:12
弟子 アラルエン戦記1 ジョン・フラガナン 入江真佐子訳 岩崎書店 
弟子 アラルエン戦記1 ジョン・フラガナン 入江真佐子訳 岩崎書店  身寄りのない孤独な少年が、優れた先達に素質を見出され、修行を詰み紆余曲折を経ながらその才能を開花させていく―というのは、ファンタジーの型の一つです。弱者であると周りに思われていた少年が、ヒーローになっていく。ある意味RPGの王道ですが、面白いなと思ったのが、日本の忍者ものに設定が似ていること。さる王国の孤児院で大きくなった少年が「レンジャー」という国のために偵察活動をする道に入っていく物語です。塔を体一つで登ったり、敵国の情報集めをしたり、国内の情勢を見て歩いて領主に進言したり、というまさに隠密... ...続きを見る

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2012/10/01 01:19
レガッタ! 水をつかむ 濱野京子 講談社 YA!ENTERTAINMENT
レガッタ! 水をつかむ 濱野京子 講談社 YA!ENTERTAINMENT オリンピックが気になって、寝不足です(笑)さすがに夜中は寝てしまうのですが、結果が気になって早起きしてしまう。皆、とってもいい顔してますよね。努力に努力を重ねてきた人だけが持つ輝きがあります。それにしても、いろんな競技種目がありますよね。例えば、フェンシングなんて、日常生活の中ではまずお目にかからない競技。でも、世界の強豪と互角以上に闘う人たちが、ちゃんといる。一体、どこで皆、自分の競技に出逢ったんだろうとか、果てしない努力を繰り返すモチベーションの在り方についてとか、ついつい考えてしまいます。... ...続きを見る

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2012/08/10 00:00
かあさんふくろう イーディス・サッチャー・ハード作 クレメント・ハード絵 おびかゆうこ訳 偕成社
かあさんふくろう イーディス・サッチャー・ハード作 クレメント・ハード絵 おびかゆうこ訳 偕成社 この表紙の、かあさんふくろうの鋭い眼差しに惹きつけられました。4羽のひなを守りつつ、あたりを睥睨するかあさんふくろうには、威厳が備わっています。青と茶を基調にした版画の色合いの美しさにもうっとりします。後書きでかこさとしさんが、この絵本について書かれています。ふくろうの子育てする姿を、化学的に正しく、しかも詩情豊かに描いてあるところが、この絵本の素晴らしいところだと。いや、かこさとしさんの指摘はさすがです。音もなく獲物を狙うふくろうの羽風を感じるような、素晴らしい絵です。 ...続きを見る

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2012/08/09 00:28
ブルックリン・フォリーズ ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社
ブルックリン・フォリーズ ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社 物語は細部に宿る。今日の午後、寝ている猫たちの横で、しみじみ小説を読む喜びに浸ってしまった。ずっと好きで読んでいる作家さんの物語は、長年の友達と語り合うように、行間のニュアンスまで心に沁みる。ニューヨークのブルックリンに住む人々が刻む小さな暮らしのリズムが、あれよあれよという間にジャズのセッションを重ねるように見事な音楽を奏でる、その妙に酔いしれました。 ...続きを見る

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2012/07/21 00:36
なのはな 萩尾望都 小学館
なのはな 萩尾望都 小学館 震災のあと、月刊誌に連載しておられた作品を、まとめられたものです。 萩尾さんの想いが、深く込められた一冊。 特に表題の『なのはな』『なのはなー幻想「銀河鉄道の夜」』は、胸に迫ります。 ...続きを見る

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2012/03/22 00:29
紅に輝く河 濱野京子 角川書店 銀のさじシリーズ 
紅に輝く河 濱野京子 角川書店 銀のさじシリーズ  『碧空の果てに』『白い月の丘で』に続く、シューマ平原の国々を舞台にしたファンタジー3作目です。国の行く末を左右する運命を背負った王女・・というドラマチックな設定。濱野さんのリリカルな魅力が満載の物語です。そして、いつもいいなと思うのが、登場人物たちがいつも自分の想いに忠実なこと。生まれる時代、国、家庭・・自分がいる場所のルールというものに、私たちは意識する、しないに関わらず左右されて生きているわけですが。大切なことを決断する時、自分の心が欲するところよりも、そのルールを優先させてしまうことがあっ... ...続きを見る

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2012/03/18 01:02
小公女 フランシス・ホジソン・バーネット 高楼方子訳 福音館書店
小公女 フランシス・ホジソン・バーネット 高楼方子訳 福音館書店 金曜に、猫を拾ってしまいました(汗)夕方の駅前のロータリーという、人も車も自転車も激しく行き来する場所で、激しく鳴くちっさい猫を発見。道行く人に、にゃんにゃんとむしゃぶりついては鳴いているんです。友人と思わず近寄ってしまったのが運のつき(笑)首輪をしているので飼い猫かもしれないと思い、とりあえずキャリーを家から持ってきて保護し、あちこち聴いてみたのですが、空振りでした。結局、獣医さんに寄って検査してもらって、家に連れて帰ってきてしまいました。キジ模様の、ちっさい、1歳になるかならないかの女の子ち... ...続きを見る

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2012/01/19 01:31
お父さんのバイオリン ほしおさなえ 徳間書店
お父さんのバイオリン ほしおさなえ 徳間書店 最近、人の心の無意識の領海の大きさについて、よく考えます。私たちが意識している部分の下に、膨大な量の何かが眠っているーというのは、若い頃にユング心理学をかじったときから知ってるつもりだったのですが。知ってるつもりと、それが身に沁みてわかることの間には、大きな大きな壁があるんですよね。この年齢になってそれを実感します。河合隼雄さんもおっしゃっていましたが、自分の中に眠る未知の領域に足を踏み込むことは、非常に恐い、怖ろしいことです。でも、そこから目をそらしていると、いつしか一歩も身動きできなくなる時... ...続きを見る

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2012/01/06 00:12
一瞬と永遠と 萩尾望都 幻戯書房
一瞬と永遠と 萩尾望都 幻戯書房 萩尾さんの、文字で書かれたエッセイ集です。うわー、珍しい、と想ってさっそく読んでみました。 ...続きを見る

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2011/09/11 23:06
町かどのジム エリノア・ファージョン 松岡享子訳 学習研究社
町かどのジム エリノア・ファージョン 松岡享子訳 学習研究社 少しずつ、古い作品などもきっちり読んでおきたいなあと思ってます。児童書やYAを好き勝手に眼につくままに読んできただけなので、体系的な視点に欠けるし、時代と作品との関係などの知識も希薄だし。勉強不足この上ない(汗)ということで、まずファージョンかな、と少々勉強気分でこの本を読んだのですが。何のことはない、ファージョンの自由で暖かい日射しをいっぱい浴びて、ただひたすら楽しんでしまったという結果に(笑)文章に品とユーモアがある。優れた古典教育を受け、なおかつ自由な精神を持っている人にしか書けない文章だ... ...続きを見る

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2011/08/19 20:00
ルイジアナの青い空 キンバリー・ウイリス・ホルト 河野万里子訳 白水社
ルイジアナの青い空 キンバリー・ウイリス・ホルト 河野万里子訳 白水社 ここ数日、非常に残暑が厳しいです。夏空全開。こんな時は、涼しいところで読書が一番です(笑)夏らしい本を読みたいなあと思って、表紙が青空のこの本を・・。『ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日』で、鮮やかな少年の夏を描いたホルトのデビュー作です。主人公は12歳の少女。大人への入り口にさしかかる年齢です。自分の両親が、いわゆる普通ではないことに傷つき、大切な人との別れに遭遇し・・痛みの中で、戸惑い、悩み、成長する姿が、瑞々しく描かれています。物語の背景と、登場人物たちの心のひだが、さりげなく、深く書き込... ...続きを見る

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2011/08/11 23:19
迷子のアリたち ジェニー・バレンタイン 田中亜希子訳 小学館SUPER! YA
迷子のアリたち ジェニー・バレンタイン 田中亜希子訳 小学館SUPER! YA YAという分野の中で、「傷つけた者」の罪の意識を書いた物語は、印象深い作品が多いんです。すぐに思い浮かぶのは、ポール・フライシュマンの「風をつむぐ少年」、アン・キャシディの「JJをさがして」、ソーニャ・ハートネットの「サレンダー」などですが。この「迷子のアリたち」もまた、傷つけた者を描いた物語ではありますが、先にあげた作品たちとは、少し趣が違う。偶然や、環境などから犯してしまった罪ではなく、「いじめ」という積極的な傷つけ方をしてしまった主人公を描いた、という点においてとても珍しい作品かと思います... ...続きを見る

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2011/08/05 21:47
テッドがおばあちゃんを見つけた夜 ペグ・ケレット 吉上恭太訳 スカイエマ絵 徳間書店
テッドがおばあちゃんを見つけた夜 ペグ・ケレット 吉上恭太訳 スカイエマ絵 徳間書店 年を重ねるにつれ、段々身の回りに増えてくる話題が、親の介護。幸いにして、うちはまだ母が元気なので、その問題はまだ無いのだが、とにかく友達同士顔を合わせると、必ず出る話題がこれです。友人にも相談されたりすることが多いし、ほんとに他人事じゃないとしみじみ思う。なので、この本のテーマは、私にとっても身近で切実な問題です。 この物語の主人公であるテッドの家にも、おばあちゃんがいる。昔はしっかりもので楽しい人だったおばあちゃんは、今はすっかりアルツハイマーが酷くなって、いつも讃美歌を口ずさみ、おもちゃの... ...続きを見る

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2011/07/08 22:15
どこ行くの、パパ? ジャン=ルイ・フルニエ 河野万里子訳 白水社
どこ行くの、パパ? ジャン=ルイ・フルニエ 河野万里子訳 白水社 「どこ行くの、パパ?」フランス語の原題は、[Où on va, Papa?]。 これは、作者のフルニエ氏の息子であるトマが、車に乗るといつも繰り返した言葉。フランス語で読んでみると、それが幼い子にはとても発音しやすい音だということがわかります。何度も何度も口の中で繰り返していると、この言葉が不思議な音楽のように聞こえてくるようにも思います。 トマと、トマの兄のマチューは、生まれつき障害を持っていて、知能はずっと幼い子どものままでした。マチューはあまり目もみえず、耳も聞こえず・・... ...続きを見る

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2011/07/07 16:12
君がいない夜のごはん 穂村弘 NHK出版
君がいない夜のごはん 穂村弘 NHK出版 穂村さんのエッセイには、同世代のツボを突かれてしまう。前にも書いたことがあるけれど、私たちの世代は影が薄い。団塊の世代ほど自己主張もなく。昭和の高度成長時代と一緒に育ってきているので、子ども時代は見事に貧しく、大人になると変にバブリーだったりして、ふり幅が大きい分、何でもありなんですよねえ。ほんと、私たちの世代ほど、情報機器や食文化が大きく変わって、なおかつそれに順応してしまった世代はないかもしれないですね。私たちより少し上だと、パソコン駄目、とかゲーム機器まったく使えないとか、DVDの録画予約... ...続きを見る

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2011/06/23 00:59
なずな 堀江敏幸 集英社
なずな 堀江敏幸 集英社 赤ちゃんを抱っこすると、ほわ〜んとあったかくて、甘い、とってもいい匂いがします。お乳の匂い。ミルクの匂い。それだけじゃない、生まれたての命から発散する、うっとりする匂い。あの匂いを嗅ぐと、母性本能がぎゅっとくすぐられます(笑)赤ちゃんの存在感って、ほんとに凄いものなんですよね。今話題になっている『八日目の蝉』は赤ちゃんを連れ去るお話ですが、その衝動は理屈ではなく、ずしんと身体の奥底にこたえるものがあります。 ...続きを見る

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2011/06/14 00:28
馬を盗みに ペール・ペッテルソン 西田英恵訳 白水社
馬を盗みに ペール・ペッテルソン 西田英恵訳 白水社 この本は、大好きなぱせりさんのブログで紹介されていた本。もっとも、私はまずタイトルだけ控えて、まだぱせりさんのレビューは読んでいないんです。(このレビュー書いたら読みに行こうっと。楽しみ!)私は、新しい本を読むとき、なるべく誰のレビューも読まないで臨みます。自分の心を出来るだけ何の先入観も持たないでまっさらにしておきたいから。だから、この本もこの『馬を盗みに』というタイトルを見て、ぎゅっと惹かれた気持ちのままで読みました。うーん、もう何と言ったらいいか・・ありきたりな言葉だけど、素晴らしかった。... ...続きを見る

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2011/06/02 23:11
フライ・ハイ ポーリン・フィスク 代田亜香子訳 あかね書房 YA Step
フライ・ハイ ポーリン・フィスク 代田亜香子訳 あかね書房 YA Step 一つ前に書いた『キリエル』もそうなんですが、これもあかね書房の『YA Step』というシリーズの一冊。図書館向けの読み物セットなんですが、なかなかラインナップが良くて楽しみです。YAシリーズなんですが、あまり甘くない。この出版社によるYAものの違いは、けっこう面白いものがあります。角川も最近『銀のさじ』シリーズをたくさん出していますが、あちらはそこはかとなくロマンチック志向なんですね。このあかね書房のシリーズは、ファンタジーの言い方を借りるとしたら、リアルYAです。まあ、根本的に国内作品か、翻訳... ...続きを見る

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2011/04/30 19:51
白い月の丘で 濱野京子 角川書店 銀のさじシリーズ
白い月の丘で 濱野京子 角川書店 銀のさじシリーズ 濱野さんの新作、楽しみにしてました。『碧空の果てに』の続編とも言えるファンタジーです。『碧空の果てに』も、魅力的なラブロマンスでしたが、この作品も、素敵でした。柔らかく息づく若い心を、奥深い異国の背景に乗せて描く、魅力あふれる一冊でした。 ...続きを見る

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2011/04/01 15:41
夏の小鳥たち ペネロピ・ファーマー 山口圭三郎訳 山口幸平画 篠崎書林
初版は昭和51年です。挿絵を描いている山口幸平さんの絵に、とても惹かれます。この『夏の小鳥たち』は、先日読んだ七河迦南さんの本に出てきたので、図書館の書庫から探し出してきたのですが、表紙を見た途端、「あっ!」と想ってしまいました。昔、確かのこの方の挿絵の本を読んだことがある。タイトルを思い出せないのが悔しいんですが。そんな山口さんの繊細で独特の表情のある挿絵に引きずり込まれるように、読んでしまいました。ただ、悲しいことに古すぎて表紙の画像がありません。残念・・。 ...続きを見る

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2011/02/09 00:40
希望(ホープ)のいる町 ジョーン・バウアー 中田香訳 作品社
希望(ホープ)のいる町 ジョーン・バウアー 中田香訳 作品社 作品社の<金原瑞人選オールタイムベストYA>の一冊。 このシリーズ、注目してます。ロレッタ・エルスワースの『とむらう女』も、先日レビューを書いた『わたしは売られてきた』も、印象深い作品でした。選書している金原さんの言葉によると、シンシア・カドハタの『きらきら』のような作品を中心に据えたいとか。うん、なるほど。という事で、この『希望のいる町』にも期待していたのですが、これもとても読み応えのある作品でした。 ...続きを見る

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2011/01/27 00:59
SCAT(スキャット) カール・ハイアセン 千葉茂樹訳 理論社
SCAT(スキャット) カール・ハイアセン 千葉茂樹訳 理論社 『HOOT』『FLUSH』に続く、ハイアセンのYA第3作目。これがもう、読みだしたら止まらない面白さだった。久々に、読んだあと元気が貰えるイキのいい物語で、読後感もすっきり。 ...続きを見る

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2011/01/22 21:17
卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフ 田口俊樹訳 早川書房
卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフ 田口俊樹訳 早川書房 芥川賞と直木賞が決まりましたね。 ...続きを見る

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2011/01/18 01:37
ローカル・ガールズ アリス・ホフマン 北條文緒訳 みすず書房
ローカル・ガールズ アリス・ホフマン 北條文緒訳 みすず書房 古い本ですが、『二十歳の原点』という本をご存じですか。全共闘時代真っただ中に、若くして命を絶ってしまった 高野悦子さんの日記をまとめたもので、若い頃、随分熟読しました。高野さんは、自死を選んでこの世を去ってしまわれますが、30を過ぎてこの本を読み返した時、高野さんに、あの夜を一緒に過ごす女友達がいたら、踏切の中に身を躍らせた時のあの瞬間をやり過ごせていたかもしれない、そう思った事があります。そしたら、彼女は案外たくましい大人になって、子どもなどガンガン生んでいたかもしれない、いや、ほんとに... ...続きを見る

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2011/01/15 01:57
うさぎの庭 広瀬寿子 あかね書房
うさぎの庭 広瀬寿子 あかね書房 来年はうさぎ年です。 そこで、うさぎのお話を何か・・と探していて、 表紙の絵が柔らかくていい感じなので手にとりました。 表紙というのは大事ですねえ。うん。 私の勘は当たっていて、これがとてもいいお話でした。 ...続きを見る

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2010/12/28 01:04
アギーの祈り 濱野京子 偕成社
アギーの祈り 濱野京子 偕成社 今年、濱野さんの作品を読むのは、これで3作目では ないかしら。 『ヘヴンリープレイス』(これはレビューを書き損ねてる) 『竜の木の約束』、そして、この『アギーの祈り』。 どれも繊細で、それでいて、伝えたいことがまっすぐ 心に届く強さを持った作品だと思う。 この『アギーの祈り』は、架空の国を舞台にした ファンタジー・・と言っていいのかどうか。 泥沼のような戦の中で、舞姫と呼ばれた女性と、 両親を亡くし、学堂という施設の中で「舞い」に目覚めていく少女の物語。 混沌の中に咲く凛とし... ...続きを見る

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2010/12/16 21:43
ヒトラー・ユーゲントの若者たち 愛国心の名のもとに S.C.バートレッティ 林田康一訳 あすなろ書房
ヒトラー・ユーゲントの若者たち 愛国心の名のもとに S.C.バートレッティ 林田康一訳 あすなろ書房 ヒトラー・ユーゲントとは、「ヒトラー青年団」のこと。 当時、ドイツでは、若い世代にヒトラーはとても人気があった。 第一次世界大戦に敗れたあと、「不安定で頼りない政府、 高い失業率、そして貧困の蔓延に苦しんでいたとき」 (本文からの抜粋ですが、うーん・・どこか今の日本と 似ています)「わくわくするような高揚感」を若者に与え、 自分についてきたら、輝かしい未来がやってくると 約束し、若い世代に強烈にアピールしたんです。 その結果、何百万という若者たちが、ヒトラーに賛同し、 彼の躍進... ...続きを見る

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2010/12/06 01:11
世界でいちばん長い写真 誉田哲也 光文社
世界でいちばん長い写真 誉田哲也 光文社 今日は、夕方から友人の貸してくれた「とりぱん」を 読み続け、目がショボショボ。 コタツにこもって、ずーっとマンガを読んでいると、 「私って、ほんとに役立たず」感いっぱい。 冬の夕方の物侘しさと相まって、とっても自虐的な 快感でございます。でも、面白いな〜、「とりぱん」。 でも、書くレビューは、全然違う本についてです。(何でやねん!) ...続きを見る

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2010/11/27 00:39
竜の木の約束 濱野京子 あかね書房
竜の木の約束 濱野京子 あかね書房 私たちは、何も自分で選んで生まれてくることが出来ない。 性別も、親も、自分の容貌も、家庭環境も。 与えられた環境の中で生きていかねばならない子ども時代を 経て、思春期というのは、「こうありたい」と願う自分に向かう、 第一歩。しかし、その一歩をうまく、スムーズに踏み出す事は なかなか難しい事だと思う。これまでの親との関係、この年齢 特有の、友達との微妙な距離。何より、それまでの自分という強敵。 絡みつく引力を振り切る翼を、その肩に生やすには、痛みが伴う・・。 その痛みを、濱野さんは... ...続きを見る

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2010/11/19 23:12
空想オルガン 初野晴 角川書店
空想オルガン 初野晴 角川書店 有川浩さんの「ストーリー・セラー」を読んだのですが うまく気分が乗れなくて、残念でした・・。 きっと、こちらの体調的なものだろうと思うんですが。 今回、ちょっと、やりすぎじゃなかったですか? (誰に聞いてんねん!) もしかして、すれちゃったのかもねえ、私・・とも想ったりして。 ...続きを見る

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2010/10/01 00:38
ぼくの宝物絵本 穂村弘 白泉社
ぼくの宝物絵本 穂村弘 白泉社 歌人の穂村さんが、自分の絵本に対する 偏愛を綴ったもの。 偏愛・・というと、変態っぽい感じになりますが 「愛」は偏って当たり前なので、この「偏愛」という 言葉は、私の最大級の賛辞でございます。 子どものための・・というよりは、大人のための 絵本紹介ですが、私は「絵本」というものは、、 魂に直接乗りこんでくる強さのある、希有な表現方法だと 思っているんで、この穂村さんの描く絵本の魅力は 大人、子どもを超えた「魂に訴えるもの」として 強い説得力があると思います。 ...続きを見る

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2010/08/07 11:50
船に乗れ! U 独奏 藤谷治 ジャイブ
船に乗れ! U 独奏 藤谷治 ジャイブ 1巻のレビューで、「これから、彼は「音楽」という、 比類なく美しいものの持つ、残酷さに直面していくのだろう」 何て書いちゃったんですが。ドンピシャでした。 「美しく在る」という事は、何て難しいんだろうと。 音楽という「美」が求めるものは、時には残酷で苦しい。 その残酷さに、怒涛のように飲みこまれる2巻です。 ...続きを見る

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2010/06/26 00:22
絵本が目をさますとき 長谷川摂子 福音館書店
絵本が目をさますとき 長谷川摂子 福音館書店 ブックスタートをしている関係上、時々赤ちゃんを持つ お母さんから、読み聞かせの事について聞かれたりします。 まだ言葉も離せない赤ちゃんに、絵本を『読む』と言われても どうしたらいいのか、わからない、とか。 絵本って、いつぐらいから読んであげたらいいんですか、とか。 いろんなお話をしたいと思うんですが、限られた時間の中で、 思うようにいかない事もしばしばです。 大体、私自身、ちゃんと理論や哲学を持って、子どもに絵本を 読み聞かせていたわけでもなかったなと、この本を読んでしみじみ ... ...続きを見る

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2010/05/23 00:50
送り人の娘 廣嶋玲子 角川書店 銀のさじシリーズ
送り人の娘 廣嶋玲子 角川書店 銀のさじシリーズ うーん。お話の要素としては、結構好きな感じなんです。 額に入れ墨を持つ少女・伊予は、送り人の娘。 送り人とは、死者の魂を、黄泉の国まで送り届ける人の事。 送り人の真由良に育てられた少女・伊予は、ある日禁忌を やぶって、死んでしまった狼を生き返らせてしまう。 その事が、永遠の命を望む王・猛日王の耳に入り、 彼女はおわれる身に。伊予は自分の助けた狼の闇真と 逃亡の日々に。しかし、王に捉えられてしまった彼女は 窮地に陥ってしまう・・・。 ...続きを見る

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2010/04/04 00:51
勇気の季節 ロバート・B・パーカー 光野多恵子訳 早川書房
勇気の季節 ロバート・B・パーカー 光野多恵子訳 早川書房 「われらがアウルズ」に続く、パーカーのYA物語、 第2弾です。 スポーツと、事件と、初恋。 その三つを軸にして、少年の成長を描いた物語。 前作はバスケットでしたが、今回のスポーツは、パーカーの 大好きなボクシング。読みやすくて楽しい青春ものに 仕上がっています。 ...続きを見る

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2010/03/19 00:42
やんごとなき読者 アラン・ベネット 市川恵里・訳 
やんごとなき読者 アラン・ベネット 市川恵里・訳  トヨザキ社長が面白いとあげてはったのを見て 気になってたんですが。 これが、なかなかのヒットでございました。 イギリスならではのユーモアの中に、「本を読むこと」の 楽しさとか、「なるほど」と思う見識が含まれていて 笑いながら、感心してしまいました。 こういう設定の物語が書けるイギリスの伝統が面白いなあ。 ...続きを見る

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2010/02/04 02:15
ミスター・ピップ ロイド・ジョーンズ 白水社
ミスター・ピップ ロイド・ジョーンズ 白水社 久しぶりに眼科に行ってコンタクトを作りなおしたら、 以前にも増して黒目が大きくなっていると言われた(笑) この年で黒目がちの瞳が人さまに何かアピールするとは 思わないが・・。これは、あれですかね。 やっぱり、本の読みすぎか。 本の読みすぎで、黒目が大きくなる事が・・ないわなあ・・。 視力を何度も測られて疲れてしまったが、帰ってきて本を2冊読む。 一冊は『東と西1』(小学館)。 今、旬である作家さんたち・・いしいしんじさん、西加奈子さん、 栗田有起さん、池田新吾さん(この方は初読... ...続きを見る

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2010/02/02 01:41
船に乗れ! 1 合奏と協奏 藤谷治 ジャイブ
船に乗れ! 1 合奏と協奏 藤谷治 ジャイブ 真っ向勝負の青春小説でした。 著者の藤谷さんは、私とすっかり同世代の方で・・。 この青春は、私たちの世代の匂いがします。 芸術に対する大きな尊敬とあこがれ。 難しい本を読むと、何やらすっかり賢くなったように思えた 非常に素直に分かりやすかった自分(笑) あの頃は、まだそういう「気分」が残ってました。 訳が分かろうと分かるまいと、とにかく背伸びして 難しい本を読んだり、ジャズをいっぱしな顔して聞いたり とにかく、「大人」になりたかった時代。 今は、どちらかと言うと、とにかく子ど... ...続きを見る

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2010/01/27 19:31
WILL 本多孝良 集英社
WILL 本多孝良 集英社 家族って、多分、この世の中で一番難しい関係なんだと思う。 親子・・大体、順番として、子が親を見送る。 私もそうでしたが、なかなか、準備してその日を迎えることは 無いんですよね。大抵、バタバタとした中で、怒涛のようにさよならを 言わなければならない。だから・・後で思い返すと、 「ああすればよかった」 「あそこは、なぜ、あんなことになってしまったんだろう」と いつまでも心に引っかかってしまう事が出てくるもんです。 そして、その引っかかってる事って、元をたどれば、家族のこれまでの 在... ...続きを見る

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2009/12/03 00:27
初恋ソムリエ 初野晴 角川書店
初恋ソムリエ 初野晴 角川書店 ミステリを書くのは大変だ・・と、しみじみ思います。 何しろ、この世の中には、星の数ほどミステリが生まれている。 どんだけ刊行されんねん、という数の、本たち。 そして・・これまで世に出たミステリたちを並べたら、地球を3周くらい リボン包装できませんか・・って、適当なこと言ってますが。 その中で、自分にしか書けないミステリをその列に加えようとする、 その心意気が、凄いと、私なんぞは思うわけです。 ...続きを見る

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2009/11/20 23:52
ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日 キンバリー・ウィリス・ホルスト 河野万里子訳 白水社
ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日 キンバリー・ウィリス・ホルスト 河野万里子訳 白水社 あるところで、皆にお勧め頂いたのに、未読でした・・。 今回やっと読んで、この本が、たくさんの人に支持されて いるわけがわかりました。 ...続きを見る

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2009/11/09 21:30
碧空の果てに 濱野京子 角川書店 銀のさじシリーズ
碧空の果てに 濱野京子 角川書店 銀のさじシリーズ 時間を忘れて読みふける本に、久々に出会った。 ヒロインが、とってもカッコイイ。 美しくて、潔くて、悩み深くて、真っ直ぐで。 とっても直球のファンタジーですが、読んでいてとても 気持ち良かった。 ...続きを見る

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2009/10/15 01:17
極北で ジョージーナ・ハーディング 小竹由美子訳 新潮クレスト・ブックス
極北で ジョージーナ・ハーディング 小竹由美子訳 新潮クレスト・ブックス 昨夜から、空気が冷たい。 寒いのが苦手な私は、すぐに手先と足先が冷えて かちかちになってしまう・・。 そんな私にとって、この小説に描かれている北極の世界は あまりにも厳しく、その癖、ぞっとするほど美しくて どっぷりと引き込まれてしまいました。 ...続きを見る

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2009/04/25 01:20
ベルおばさんが消えた朝 ルース・ホワイト 光野多恵子訳 徳間書店 
ベルおばさんが消えた朝 ルース・ホワイト 光野多恵子訳 徳間書店  とてもきめ細やかな物語でした。 小説は、心を描き出すもの。それは当たり前の事のようで なかなか難しい。特に、思春期の子どもたちの心を映し出すのは 難しいことです。12歳、13歳、というのはやはり、人生の ターニングポイントです。心も、体も激烈に変わっていく。 大人という世界の入り口に立って、扉を開く。 いろんなものが見えてくる・・これまで見えなかった物語、 今まで感じなかった物語が、胸の中で膨れ上がってくる年頃です。 あの頃の心のおののきって、幼少期と並んで、人生の 第二の原点... ...続きを見る

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2009/03/30 00:17
退出ゲーム 初野晴 角川書店
退出ゲーム 初野晴 角川書店 最近、「草食系男子」という種族が 急増中らしいです。曰く、恋愛、異性にガツガツしない。 男らしさにこだわらず、異性とも友達づきあいすることが多くて おだやか。人の気持ちに敏感な、今時の男子を、そう呼ぶらしいです。 いやー、うちの息子たちも、どちらかといえば、こうですねえ。 変に、異性に対する気負いがない分、人となりで付き合うことが できて、いいんじゃないかなあと思うんですが。 恋愛力には欠けるかもしれないですが、友達力はありますよ。 ...続きを見る

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2009/03/02 23:13
かなりや 穂高明 ポプラ社
かなりや 穂高明 ポプラ社 私は、理系のことには、あまり詳しくない、というか 全くダメダメなんですが。 多次元宇宙・・というものについては、よく考えることがあります。 「あの時、ああしていたら」もしくは、「あの時、ああしていなかったら」と 考えることは・・人間よくありますよね。 人生の分岐点なんて、後になってみたいとわからないんだけれども その分岐点から枝分かれした人生が、どこかに漂っていそうで 見えやしないかと、目を凝らしてしまったりしますね(笑) この本には、四つのお話が収録されていますが どの主人公... ...続きを見る

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2009/02/20 01:37
サレンダー ソーニャ・ハートネット 金原瑞人・田中亜希子訳 河出書房新社
サレンダー ソーニャ・ハートネット 金原瑞人・田中亜希子訳 河出書房新社 ハートネットの物語に、私はいつもいい意味で うちのめされてしまうのだが、この作品には いつもに増して圧倒されてしまい、すぐには レビューが書けなかった。 ここ何日か、ずっと机の上にはこの本があって、 折に触れて触っては、考えている。 この物語の、二人の少年について。 彼らが吸っていた、この小さな町の風を感じながら 必死の思いで生きていた少年の背中の細さを思った。 その孤独な闘いを、誰も支えてやれなかった大人の身勝手を思った・・。 残酷で、美しくて、気高くて泥まみれな、ハートネ... ...続きを見る

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2009/02/12 00:59
殺人者の涙 アン=ロール・ボンドゥ 伏見操訳 小峰書店
殺人者の涙 アン=ロール・ボンドゥ 伏見操訳 小峰書店 小さな温もりがもたらす不安と恍惚。 誰かに心を動かし、大切に思い、失いたくないと思う 心の慄きが、流れ始めた血液のように流れ込んでくる 物語でした。地の果てのような土地の荒々しさの中で その愛情の悲しさが、胸を打ちます。 ...続きを見る

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2009/02/04 00:54
聖女の救済 東野圭吾 文藝春秋
聖女の救済 東野圭吾 文藝春秋 東野さんの新作・・。いやー、これも図書館の 順番待ちが、長かった。今・・多分400人以上の 予約の順番待ちがあると思います。 東野圭吾、強し!! もう、早く読んでかえさなきゃ、と焦りますわ。 いつもながら、読み始めるとすらっと1時間くらいで 読めてしまう。このさらさらと読める文章は、さすがに お上手です。ストーリーも最後まで緊迫感が とぎれずに、ぐいぐい読ませて、飽きさせない。 自分から心が離れた夫を殺す妻・・という、ありふれた感 いっぱいのテーマを、ここまで目新しく読ませる... ...続きを見る

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2008/12/24 02:24
われらがアウルズ ロバート・B・パーカー 光野多恵子訳 早川書房
ロバート・B・パーカーといえば、ミステリー。 うちの図書館にも、それはたくさんの作品が 並んでおります。この本は、そのパーカーが 初めて若者向けに書き下ろしたYA小説です。 ...続きを見る

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2008/12/05 01:43
未見坂 堀江敏幸 新潮社
堀江さんの小説は、非常に繊細だ。 いつも連想するのは、気が遠くなるほどの手間をかけて 紡がれた、蜘蛛の糸。過去という名の記憶・・・。 その「土地」に生きて、暮らしてきた人たちが 積み重ねてきた、ひそやかな溜息や眼差し。 そして、「今」をともにする人と人との、繋がり。 縦と横にはりめぐらされた、ひそやかな人生の糸に 一瞬の陽があたって煌く「今」を、文章の力で見せてくれる。 それは、私たちが日常の中で、誰でも持っていながら 自分では捕まえられない「今」なのだ。 ...続きを見る

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2008/12/03 08:52
家庭の医学 レベッカ・ブラウン 柴田元幸訳 朝日文庫
親を見送る・・という事のあれこれ。 誰しもが経験する、でも、特別なこと。 その一部始終を、丁寧に書いてある本でした。 ...続きを見る

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2008/11/01 21:42
武士道セブンティーン 誉田哲也 文藝春秋
「武士道シックスティーン」の続編です。 転校で、離れ離れになった、早苗と香織。 それぞれの場所で、戸惑い、迷い、新たな人と出会い 自分の生き方をさぐっていく二人。 道は二本線になっても、お互いの存在が、心の支えになる・・。 そんな心の繋がりが、青空のように眩しい一冊でした。 ...続きを見る

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2008/10/24 01:02
武士道シックスティーン 誉田哲也 文藝春秋
誉田さんの小説は初めて読みましたが・・。 切れ味良かった。涙と笑い、主人公たちの心の成長、 どれも鮮やかで、後味もよい。素敵な青春小説になってました。 ...続きを見る

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2008/09/19 17:40
ノック人とツルの森 アクセル・ブラウンズ 浅井晶子訳 河出書房新社
ただ、タイトルに惹かれて読み始めたのですが まず引き込まれたのは、文章の力。そして、少しずつ 明らかになっていく、主人公アディーナの生活の異様さ。 非常に悲惨な話でありながら、独特の詩情をたたえる、その 語り口が印象的な物語でした。 ...続きを見る

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2008/09/12 20:40
追放されしもの ―クロニクル千古の闇 4― ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 評論社
楽しみにしている、このシリーズ。 四作目、大人への階段をのぼるトラクは、最大の危機を迎えます。 前作で、魔道士セシュルに付けられてしまった「魂食らい」の印が 一族に知られてしまい、「ハズシ」として追放されてしまうことになって しまったのだ。「ハズシ」は死者として扱われ、氏族の森から追放されて しまうのだ。身一つで。 ...続きを見る

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2008/06/05 10:48
流星の絆 東野圭吾 講談社
ここのところ、ちょっとイマイチな感じが続いていた 東野さんですが。 これは、よかったですよ。 ストーリーテラーの面目躍如ですね。 ...続きを見る

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2008/05/09 00:28
新・御宿かわせみ 平岩弓枝 文藝春秋
秘かに、時代小説はずっと大好きです。 高校時代に池波正太郎先生にハマってから それはたくさんの時代小説を読んできましたが。 やはり、この「御宿かわせみ」は外せないシリーズ ですよね、時代劇ファンなら。 いつから読み始めたのかも定かではないくらい このシリーズを読んできました。 はじめは、るいと東吾の恋の行方が、よみたくて。 そして、長らく読むうちに、私の中には、この「かわせみ」の 世界がずっと別世界として存在するようになる・・。 これは、シリーズものの強さです。 この「かわ... ...続きを見る

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2008/03/12 01:22
3月のライオン 羽海野チカ 白泉社
「はちみつとクローバー」で一世を風靡した羽海野さん。 今もドラマが現在進行中ですね。 その彼女の新作です。 テーマが将棋とは、ちょっと驚きました。 いや〜、これも面白くなりそうです。 ...続きを見る

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2008/02/27 21:38
怪人エルキュールの数奇な愛の物語 カール=ヨハンセン・ヴァルグレン 立石光子訳 ランダムハウス講談社
これは、一見そうとは思わなかったんですが、 バレンタインに相応しい愛の物語でした。 ...続きを見る

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2008/02/15 02:09
幸子の庭 本田明 小峰書店
この本は、「会社ともおの読書日記」のともおさんに、 あなたは好きなはず ですよ、と教えていただいた本。・・はい、 その通りでした。 庭から生まれる命の瑞々しさと、少女の感性が 見事に呼応しあう素敵な作品でした。 ...続きを見る

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2008/02/08 02:36
彩乃ちゃんのお告げ 橋本紡 講談社
彩乃ちゃんは、11才の教祖さま。おばあちゃんが、始めた 宗教の教祖さまとして、どうやら運命付けられているらしい。 そして、よくある跡目争いというのに巻き込まれてしまうたびに あちこちに潜伏・・というか。預けられてしまう。 その預けられた3箇所での、彩乃ちゃんと、彼女によって、ちょっと 運命が変わった人たちのお話。 それぞれの運命の変わり方は、本当にささやかなんですが、そのささやかさが 細やかな彩乃ちゃんの優しさそのもののようで、心にとても気持ちいい。 ...続きを見る

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2007/12/29 02:12
ダイイング・アイ 東野圭吾 光文社
東野圭吾さんです。新刊です。 ここのところ、続けて、ん?な作品が続いているので、今回は 東野さんだ、ということを忘れて読みました(笑) で・・結果は・・やっぱり、う〜ん・・。あんまり好きじゃないですねえ。 ただこれ、1998年から、99年に、雑誌に連載されていたもの らしいので、今とは交通事故の量刑も違っているし、東野さん自身 変わっておられるでしょうから、今これを評価する、というのも少し 間抜けであるのですが。 ...続きを見る

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2007/12/13 20:34
漫画二冊
いや〜、そろそろ更新しないと忘れられそうです(笑) ちょっと目と肩が辛くて・・調子がでない。 で・・こんな時は漫画です。 ...続きを見る

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2007/10/29 01:16
読んだ本3冊
読む速度と書く速度が追いつかない。 これは3冊とも明日返却期限。走り書きのようになってしまうけれど・・。 桜庭一樹さんの読書日記読んでたら、よし、今日はこれでいこう、という気分に なったんで(笑) ...続きを見る

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2007/09/29 01:36
遊戯 藤原伊織 講談社
藤原伊織さんの遺作です。 読みながら・・途中で終わってしまったらどないしよう・・と 思いながら読んでいたら、やっぱり途中で終わってしまった。 これはもう、本当に寂しいことで・・。 またこれが面白いんですよね。 ネットゲームがきっかけで知り合った男女。 伸びやかで聡明な女と、父親に絶え間なく暴力を振るわれて育った 孤独しか知らないような男。その二人が、淡々と、さりげなく関わりを 深めていく様子が、非常に細やかに描き出される。 運命の恋・・・というにはあまりにも落ち着いた、さりげな... ...続きを見る

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2007/08/31 01:55
ちんぷんかん 畠中恵 新潮社
若旦那・・・とうとう三途の川の手前まで行ってしまったんですね・・。 ...続きを見る

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2007/07/30 01:42
夜明けの街で 東野圭吾 角川書店
不倫の話でしたねえ・・。 もう、初め主人公の渡部が派遣社員の秋葉と深い仲になって いくとこなんか、もうあんまりベタなんで、どうしようかと思いましたよ(笑) これって、男の人の夢だよなあ・・。 美人の、他の男には冷たいツンデレタイプの若い女の子が、なぜか 自分には積極的。秘密のデート。あっさり抱かれてくれて・・・。 なんでこんなにベタな恋愛書いてるねん、と突っ込みたくなった ところにやっと事件の影が見えてきて、正直ほっとしました。 ...続きを見る

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2007/07/15 22:15
正義ノミカタ 本多孝好 双葉社
正義・・って、難しい。 正義と自己満足との線引きとか。 正義という名で行われる暴力とか。 自分で正義だと思っていることは、本当に正義なのか。 一歩ひっくり返ると、正義は何にでも変質する。 これは、自分の弱さを自分の力にしていこうとする、勇気の物語。 読み終わったあと、とても爽やかな気持ちになりました。 ...続きを見る

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2007/07/14 00:10
めぐらし屋 堀江敏幸 毎日新聞社
この本の「めぐらし屋」というタイトルを見たとき、「めぐらす」という 言葉に、なんだか懐かしい響きを感じてしまいました。 ...続きを見る

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2007/07/04 01:36
まんまこと 畠中恵 文藝春秋
もう、大人気の畠中さんの時代物。 名主の家の跡取り息子が主人公。 体は弱くないけれど、叶わない恋を胸に秘めた、一見お気楽な若者です。 ・・・うん、面白かった。安心して読めて、ちょっとキュンとして、楽しい謎解きも あって。いいなあ。時代物は好きです。気負わず、肩肘はらず、素直に読める。 気のいい、主人公に、いい感じの親友二人。 そして、暖かい家庭。憧れの幼馴染の年上の女性・・と、ちょっと「御宿かわせみ」を 思わせる面々です。「御宿かわせみ」は、永遠の時代劇と言ってもいい、憧れのシリー... ...続きを見る

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2007/05/11 23:20
月光スイッチ 橋本紡 角川書店
一言で述べてしまうと、お馬鹿さんなことをしてる、恋人達の話、に なってしまう。何しろ、奥さんの出産の留守の間に、その家に転がり込んで よろしくやっている間の話なんだからなあ・・。 世間的には、おいおい、っていう愚かな話。 誰にも褒められない、誰に相談しても、「やめときいな」って、言われてしまう話。 いや・・誰にも言えない話。 ...続きを見る

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2007/05/07 00:33
シャルビューク夫人の肖像 ジェフリー・フォード 田中一江訳
私は妄想派だと、よく人に言われてるんですが(爆) その妄想派の心の中にふくれあがる幻想を、これでもか、と書いた 秀作。見えないものを想像するということの果てしない営みを 細密画のような細かい筆致で書き上げてあります。 ...続きを見る

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2007/04/29 01:06
君になりたい 恋の短歌 穂村弘編 後藤貴志絵 岩崎書店
これは、「めくってびっくり短歌絵本」というシリーズです。 岩崎書店から出ておりまして、ウチの図書館では児童書で いれておりますが、ポップな絵がとても綺麗なんですわ。 大人が見ても十分楽しいと思います。 中に入っている短歌は、与謝野晶子から現代短歌まで、割とスタンダードな 感じです。一つ一つの短歌のページが、ぴらっと三つ折になっていて、 開くわけです。そこに、ほむほむの簡単な解説?感想?が入っている んですが、それがとっても乙女チック・・・いや、ロマンチックなんですよ。 短歌を読み... ...続きを見る

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2007/02/18 02:35
小鳥たちが見たもの ソーニャ・ハートネット 金原瑞人・田中亜希子 役 河出書房新社
何だか不思議な小説なのである。 主人公に、大きな事件がおきるわけではない。 何か急展開があるわけでも、ドラマチックな設定があるわけでもない。 でも、一度読み出すと、ひたひたと迫ってくる空気に押されるように 読むのが、とまらない・・。じわじわと一人の男の子を追い詰めていくもの。 それは、どこにでも転がっているようなことなのだが、まさに子どもの、そして 人間の生きていく不安を克明に描き出している。 ...続きを見る

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2007/02/03 00:44
トムは真夜中の庭で フィリパ・ピアス 高杉一郎訳 岩波少年文庫
先日亡くなられましたね、フィリパ・ピアス。言わずと知れた児童文学の巨匠です。この「トムは真夜中の庭で」「ハヤ号セイ川をいく」などの有名な作品があります。繊細な心理描写と確固たる作品構成・・・。とかいうと、なんだか専門家みたいなわかってるよ、みたいな口ぶりですが。児童書に、おばちゃんになってからはまりだした私は、ピアスを読み出したのも最近です。でも、いいんだよねえ、これが・・。追悼の意味を込めて、この本のレビューを・・。 ...続きを見る

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2007/02/01 01:33
使命と魂のリミット 東野圭吾 新潮社
この本、図書館でも大人気で、けっこう予約待ちました。 東野さんは、コンスタントに常に愛されてるなあ。 幸せな作家さんやと思います。 ...続きを見る

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2007/01/27 00:59
空色ヒッチハイカー 橋本紡 新潮社
ロードムービーの匂いのする、青春小説。 決してかっこよくはないけれども、旅の中で、少年は何かを掴む。 しかも、可愛い女の子が道連れだ。こんなに忘れられない旅は、ないよね。 ...続きを見る

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2007/01/25 00:46
藤城清治 光と影の奇蹟 美術出版社 
藤城清治さんといえば、その美しい影絵で有名。 美智子皇后も愛されているという、まるで夢の世界 そのもののような、光と影の世界。この本を本屋で 見つけたんですが、フイルムがかかってて中が 確かめられなかった。 で、図書館で購入してもらったんですが。 中を見て、これは買いたい!! と思いました。とても美しい印刷で、中にはそりゃ もう素晴らしい影絵やデッサン、そして珍しい立体作品や、 影絵劇の現場など、貴重な映像がいっぱい。 中でも一番素敵なのは、あの細かい、気の遠くなるような ... ...続きを見る

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2007/01/16 00:42
みぃつけた 畠中恵 柴田ゆう画 新潮社
「しゃばけ」シリーズから生まれた、なんとも可愛い本。 柴田さんの絵って、ほのぼのしてて、いい味わいがありますね。 和紙を思わせる表紙の手触りも素敵で、心なごみなすなあ・・。 内容は、おなじみの若旦那一太郎の幼い頃の話。 またもや寝込んでいる一太郎のところに、鳴家(やなり)が遊びにくる お話です。この一太郎がね、むっちゃ可愛いですわ〜。 こんなに可愛かったんか、若旦那!!そりゃ、仁吉も佐助もめろめろに なる、っちゅうもんですね・・。そして、鳴家の百面相が、楽しいです。 個人的には、... ...続きを見る

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2006/12/16 21:29
ピース 樋口有介 中央公論新社 
秩父の田舎町のジャズバー。 一見、犯罪となんの関係もなさそうな場所から始まる物語。 なのに、次々と起こるばらばら殺人。一見なんの関係もなさそうな 被害者たちをつなぐ線は、なんなのか・・。 ...続きを見る

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2006/10/29 00:12
赤い指 東野圭吾 講談社
東野圭吾さんの新刊、ということで図書館でも非常に人気 でして、なかなか順番が回ってこなかった・・。やっと読んだよ!! うん、うまいですね、やっぱり。座布団5枚くらいあげてもいいくらい ですか。(微妙な枚数やね・・) 一見関係ない冒頭のシーンが、ラストでばっちり効いてくる あたり・・。職人芸、と言わせていただきましょう。 「ラストシーンの東野」(勝手に私がいってるだけなんですが) の面目躍如ですね。「秘密」のラストも鮮やかでしたが。 加賀刑事の活躍にも、胸がすきます。 ...続きを見る

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2006/08/24 22:18
ひかりをすくう 橋本紡 光文社
昨日このレヴューを半分くらい書いていたのに、なぜか保存エラー で消してしまった・・。う〜ん・・。これは凹みますね。 ま、気を取り直してもう一度・・・。 ...続きを見る

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2006/08/17 23:03
うそうそ 畠中恵 新潮社
身体の弱い若旦那と、妖(あやかし)たちが繰り広げる 人気シリーズ、第五弾。今回は長編です。なんと湯治にでかけた 若旦那!でも、やはりドタバタに巻き込まれれてしまって・・・。 ちょっとハラハラしました。 ...続きを見る

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2006/07/04 23:35
流れ星が消えないうちに 橋本紡 新潮社
私は橋本さんの作品を全部は読んでいないのですが、 この本は登場人物がいつもよりちょっと年上ですね。 恋人を事故でなくしてしまった奈緒子。旅行先で一人死んで しまった恋人の加地君は、その時別の女の子と一緒だった。 たまたま旅行先で知り合ったどうってことない女の子だったのか。 それとも、加地君はその女の子に特別な思いを抱いていたのか。 その割り切れない気持ちを抱いたまま、一年半がたっている。 その奈緒子と今付き合っているのは、加地君の友人だった巧。 彼も奈緒子と付き合っていることに罪... ...続きを見る

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2006/06/17 00:38
クラバート オトフリート・プロイスラー 中村浩三訳 偕成社
土と因習の匂い。死が背中あわせに待つ閉塞感。 これは児童書でありながら、人の無意識の中に巣くう 夢魔が形をとってあらわれたような物語。 舞台は近世ドイツの、湿地帯にある水車小屋。 村をまわって物乞いをする貧しい生活にくたびれた 14才の少年、クラバートはある日夢で彼をさそうカラスの 夢を見る。その声にしたがってコーゼル湿地のほとりに ある水車小屋にやってきた彼は、まるで当たり前のように そこで働くことになる。なにしろ寝るところと食べるものがある、 というだけでもクラバートにとっ... ...続きを見る

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2006/05/13 23:46
アコギなのかリッパなのか 畠中恵 実業之日本社
「しゃばけ」の若旦那シリーズで人気の 畠中さんの現代物です。 なんと政治の世界を舞台にした、物語ということで、 「どんなん?」と興味津々で読んだんですが・・。 いや、面白かったですよ! 新境地開拓ですね。 ...続きを見る

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2006/03/14 23:56
月への梯子 樋口有介 文藝春秋
これはダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」 を意識して書かれたものなんだと思う。 ...続きを見る

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2006/02/24 00:42
容疑者Xの献身 東野圭吾 文藝春秋
探偵ガリレオの湯川&草薙コンビが出てきます。 純愛ミステリー、ということでどんな純愛なのかな、と 期待しつつ読みました。う〜ん、確かに純愛です。 気の毒なくらい純愛。 ...続きを見る

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2005/10/11 21:19
おまけのこ 畠中恵 新潮社
畠中めぐみさんの人気「しゃばけ」シリーズ、第4作。今回も楽しく読ませていただきました。まず柴田ゆうさんの装丁が可愛い!このシリーズのほのぼのさにぴったりです。小説新潮の8月号にこのシリーズの特集があって、そこに柴田ゆうさんが若旦那と鳴家(やなり)の登場する4コマ漫画を書いておられます。それがまたいいんですよ〜!この短編集の表題になっている「おまけのこ」にはかわいい鳴家が登場するんですが、このイラストの鳴家そのもの、って感じです。 ...続きを見る

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2005/08/31 21:57
セルフ・ディフェンス あなたは正しい! 橋本明子 三五館
自分がいつ犯罪の被害者になってもおかしくない、と思わせるような事件が頻発しています。私の身近でも学校 から送られてくる変質者や不審者の情報がひきも切らない有様。自分の欲望をむき出しにしてはばからない人たちが増えてしまった・・。しかもそのターゲットは常に女性、子ども、お年寄りという状況。肉体的な弱さはある程度どうしようもない以上、私たちは自分で自分の身をまもらなければならないんですよね。 ...続きを見る

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2005/08/28 22:41
本当はちがうんだ日記 穂村弘 集英社
読みかけの本を放ったまま、息子とルパンを見てしまいました。ルパンは不変だ。相変わらず不二子ちゃんに騙されてあげ続けるカッコいいルパン。声優のみなさんがいつまでもお元気であり続けることを願います。栗田寛一は頑張ってる。でも、あの「不二子ちゃ〜ん」というルパンのすべてがこもったセリフの軽味は、やはり故山田康夫さんのものだったなあ。自分を笑うルパンの「男」を感じてしまう「不二子ちゃ〜ん」だった・・。ルパン大好きです。 ...続きを見る

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2005/07/23 00:12
桜蘭高校ホスト部 6 葉鳥ビスコ 白泉社
ビスコさんの「桜蘭高校ホスト部」の6巻がでました! このマンガ好きなんですよ。お金持ち高校のトップに君臨するお坊ちゃまたちと、可愛くてクールな紅一点のハルヒが繰り広げる、ドタバタコメディ。ギャグが中途半端じじゃなくて、切れ味がいい。しかも、みんなかっこよくて、またきらびやかな衣装で登場してくれるんです。やっぱり男前には、ゴージャスな衣装です(笑) ...続きを見る

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2005/07/09 21:24
白い人たち F・H・バーネット 文芸社
軽い気持ちで読んでみたのですが、これが目からうろこ、のいい本でした。「小公女」「小公子」「秘密の花園」などのバーネットの作品は、大好きで昔はまったものでした。とくに「小公女」と「秘密の花園」がすきで、何度も読み返しましたね。セーラが女王様のような生活から、一気に小間使いになり、またそこからダイヤモンドきらきらのお姫様になってしまう、ドキドキする展開。特に殺風景な屋根裏部屋が「魔法」にかかってしまう瞬間など、もううれしくて、プレゼントのひとつひとつを想像したり。無愛想なメアリが、これまた泣いて... ...続きを見る

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2005/07/04 22:56
トラベリング・パンツ ラストサマー アン・ブラッシュアーズ 理論社
梅雨はどこへ行ったのかと思うほど、暑い毎日です。すっかり真夏。近年ほんとに夏が長いですね。 ...続きを見る

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2005/06/25 21:15
6(シックス)ステイン 福井晴敏 講談社
実はこれまでの福井作品は、きっちり読破できてません。軍事関係にあまり興味がない、というのも一因なんですが、作品に感情移入できなかったんです。自分が気持ちを託すファクターがなかったんですよ。(感情移入できないと本が読めない、というのは幼稚なのかしら・・。) ...続きを見る

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2005/06/01 22:29

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