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zoom RSS テーマ「ま行の作家」のブログ記事

みんなの「ま行の作家」ブログ

タイトル 日 時
母の遺産 新聞小説 水村美苗 中央公論新社
母の遺産 新聞小説 水村美苗 中央公論新社 しみじみと、日本も私も中年になってしまったなと、この物語を読みながら思ったことでした。「汚れちまった悲しみは 倦怠のうちに死を夢む」と詠んだ中原中也は、中年になる前に生を終えてしまったのだけれど、私たち日本人の大多数は、汚れちまった悲しみを抱えたまま、親を見送り、自らの老いと直面する、長い時間を過ごすことになります。もう、その現実を、これでもか、これでもかと畳みかけてくる、この小説のスリルと緊迫感といったら(笑)深く骨身にしみました。他人事じゃない悲惨さを、これでもかと描いてあるんですが・・・「... ...続きを見る

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2012/09/25 23:55
かえるのそらとぶけんきゅうじょ 村上勉 偕成社
かえるのそらとぶけんきゅうじょ 村上勉 偕成社 小さな頃は、かえるが苦手でした。教室で、いきなり大きな牛がえるを男子に投げつけられて絶叫したこともありました。でも、最近はかえるさんがとても可愛いと思うんですよ。うちの庭には、何匹かアマガエルが棲みついていて、よくカラーの葉の上でくつろいでいます。ちっさなちっさな手に、粟粒のような吸盤が付いていて、緑の宝石のように綺麗で見惚れてしまう。かえるって、どこか人くさいと思うのは、このちっさくて可愛い手があるからなのかもしれません。この村上さんの絵本のかえるさんも、緑の手で空飛ぶ羽を作ります。いつもこの... ...続きを見る

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2012/08/20 23:28
ふたりのイーダ 松谷みよ子 司修絵 講談社
ふたりのイーダ 松谷みよ子 司修絵 講談社 私が言うまでもなく、非常に有名な作品です。映画にもなってますね。この作品が書かれたのは1969年。私が、まだイーダの年齢に近い頃です。それから40年以上が過ぎましたが、この本はずっと読み継がれています。8月6日になると読み返す、という人がたくさんいることを先日ツイッターで発見して、思わず再読しました。 ...続きを見る

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2012/08/15 14:38
ロブロィエクの娘 マウゴジャタ・ムシェロヴィチ 田村和子訳 未知谷
ロブロィエクの娘 マウゴジャタ・ムシェロヴィチ 田村和子訳 未知谷 初読みの人なんですが、何だかずっと前から読んでいるかのような、共振を感じてしまう作品でした。骨太の構成の中に、瑞々しいバラの花のような感受性が花開いていて、その鮮やかさにハッとします。人生という困難な航海を真正面から見据えようとする勇気。暖かな眼差しとユーモア。あちこちに散りばめられたひねりの効いた議論やアイロニーを読んでいると、国や時代を超えて話の通じる友人に出逢えたような喜びを感じるのです。 ...続きを見る

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2012/07/28 00:10
鷹のように帆をあげて まはら三桃 講談社
鷹のように帆をあげて まはら三桃 講談社 まはらさんの物語は、いつも「手」がとても重要な役割を果たします。『たまごを持つように』での、ふわりと力を抜いて弓を構える手の大切さ。そして、『鉄のしぶきがはねる』の、旋盤加工を極めるために研ぎ澄ます手。そして、この物語では、主人公の女の子の手は、しなやかに美しい命を乗せるために、まっすぐ差し出されます。手を使うということは、自分の感覚を研ぎ澄ますことです。頭というものは、時として理屈が先行して私たちを悩ませますが、手というものは、使えば使うほどしっくりとモノと馴染んで、私たちを別の次元に連れ... ...続きを見る

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2012/07/15 23:07
相田家のグッドバイ 森博嗣 幻冬社
相田家のグッドバイ 森博嗣 幻冬社 これは家族の物語です。殺人も、事件も、何にも起こりません。相田家という、昭和を生きた、ごくごくまっとうな、真面目な家族の日々を、淡々と綴ってあるだけ。でも、これがもう、見事にミステリーなんですよ。それぞれの家庭は、それぞれの価値観で出来ている社会の最小単位で、いわば密室。「家」というハコに入ってしまうと、そこでどんな会話が交わされ、どんな食事を取っているのかも、よそからは見えません。一つの家族が、どんなメンバーで成り立ち、お互いの相互作用で、どんな価値観を作り上げ、生き、死んでいくのか。そのを、... ...続きを見る

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2012/04/09 22:25
1/12の冒険 マリアン・マローン 橋本恵訳 ほるぷ出版
1/12の冒険 マリアン・マローン 橋本恵訳 ほるぷ出版 小さいことは、チェスタトンが「棒大なる針小」で書いていたように、ドラマチックなこと。例えば・・・この身体が、ウルトラマンサイズになってしまったとしたら。ちょっと歩けば家を踏みつぶす。山を歩けば崖崩れ。海辺を歩けば、港を壊す。迷惑この上ないですよね。(昔テレビで、ウルトラマンが怪獣と格闘するたびに、私はそれがとても気になっていた。怪獣よりも、ウルトラマンが潰してる家の方が多いかもしれん、と憂鬱になったりしていた。気が小さい子だったんです)だから、でっかくなってしまったら、ひたすら何も無いところで、... ...続きを見る

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2011/09/29 22:02
ゴランノスポン 町田康 新潮社
ゴランノスポン 町田康 新潮社 今夜はこれを読んで、町田さんに、ズバっと斬られてしまったのである。ほんとに気持ちよく、心の底から斬られてしまった。読み始めは、何やら可笑しいのである。あらあら。やあねえ、そんな事まで書いちゃって、ねえ・・と想っているうちに、それぞれの短編から、蓬髪の町田侍が駈け出してきて、この時代と自分がいろんな顔して纏ってる嘘や、ええかっこしいなとこや、見て見ぬふりをしてるところや、ぬるく淀んでいるところに、ビシバシと斬りつけてくるのである。やだー、もうやだー、と想いつつ、何だかもう、やたらにピンポイントに恥... ...続きを見る

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2011/08/22 20:33
おおきなかぶ、むずかしいアボガド 村上ラヂオ2 村上春樹 大橋歩画 マガジンハウス
おおきなかぶ、むずかしいアボガド 村上ラヂオ2 村上春樹 大橋歩画 マガジンハウス プロだなあ。と、プロ中のプロを相手にヘンな感嘆の仕方をしてしまうけれど、それが素直な感想です。気軽に書いた文章ほど、自力の差が出るもんですが・・。軽いジョギングでも、毎日走り続けているランナーと、まだ靴にも慣れていないランナーでは、フォームにも、リズムにも、呼吸の仕方ひとつにも大きな差が出ます。その差は、誰が見てもわかる。春樹氏の文章は、やっぱり誰が読んでも明快で、的確で、彼が長年刻んできた、心地よいリズムに満ちている。彼の書く小説は、そのわかりやすい文章で、この世界で一番言葉になりにくいものを... ...続きを見る

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2011/08/20 21:25
あの日、ブルームーンに。 宮下恵菜 ポプラ社
あの日、ブルームーンに。 宮下恵菜 ポプラ社 とっても愛らしくて切ない初恋の物語でした。主人公の女の子が可愛いんだなあ、ほんとに。まっさらの心が、初めて感じる、「好き」という気持ちに色づいていく。女の子なら・・・まあ、私なんぞはウン十年前の女の子ですが(笑)だからこそ余計に、このピュアさが愛しい。誰かを好きになるって、いいよなあとしみじみ思ってしまう物語です。こんなおばちゃんがそう思うんだから、初恋現役世代にはこたえられないと思います。 ...続きを見る

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2011/08/12 22:09
野良猫ケンさん 村松友視 河出書房新社
野良猫ケンさん 村松友視 河出書房新社 猫もの第3弾・・って、猫ブログじゃありませんからっ!(笑) 村松さんとこの猫さんと言えば、有名すぎるほど有名なアブサン。彼は、21歳で大往生を遂げた。ほんとに大事にされてたんですよねえ・・・21歳って、ほんとに長生きですもん。彼の大往生には泣きました。あれから、猫が飼えない村松さんと奥さんの気持ち、わかるなあ・・。 でも、ここに綴られているのは、いわゆる外猫として村松さんのところにやってくる猫たちの話。自分の飼い猫ではないから、付き合い方の距離感というか、間合いが大切になる。関わりすぎず、干... ...続きを見る

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2011/07/23 20:01
乙嫁語り 3 森薫 エンターブレイン
乙嫁語り 3 森薫 エンターブレイン 待ってましたよ〜!乙嫁の3巻!発売日に絶対買うぞ、と意気込んで朝から本屋に出かけたくらい、待ってました。分厚い3巻。嬉しいよなあ、と感涙にむせびつつ読み始めたんですが・・・前の巻までの、ある意味能天気なまでのラブラブな二人の話から離れて、今回はやたらに切ないじゃないですか! ...続きを見る

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2011/06/16 23:31
猫とあほんだら 町田康 講談社
猫とあほんだら 町田康 講談社 町田さんのところには、10頭の(町田さんは猫に『匹』を使わない。それもまた、町田さんらしい猫への敬意なのだろうと思う)の猫がいる。自宅に4頭。そして、仕事場に6頭。自宅の猫は自分の飼い猫。そして、仕事場の猫は、ボランティアさんからの預かり猫で、病気を持っているから、自宅の猫とは一緒に出来ない。野良出身の彼らは、町田さんにも奥さんにも身体も触らせない。これだけの数の猫がいるというのは、誠に世話だけでも大変なことだ。でも、町田さんは「あほんだら」で、猫よりも身分が低い存在なので(笑)とにかくお猫さま... ...続きを見る

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2011/06/16 00:35
ヴォイド・シェイパ 森博嗣 中央公論新社
ヴォイド・シェイパ 森博嗣 中央公論新社 何と、森さんが剣の世界を書かれるとは・・意表を突かれました。意表を突かれましたが、これがまた森さんらしい、面白い世界になっています。 主人公は、物心ついてから、一歩も山から下りることなく、カシュウという剣の達人と暮らしていた若者・ゼン。彼には親もなく、カシュウ以外の人間と知り合いもおらず、一振りの剣以外何も持たない。カシュウが死んでしまったことをきっかけに山を降りたゼンは、初めて人間の世界に足を踏み込む。 何も持たず、カシュウ以外の人間のことを何も知らず、ただ呼吸するように剣を使うゼンの目は... ...続きを見る

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2011/05/20 21:52
しっぽちゃん 群ようこ 角川書店
しっぽちゃん 群ようこ 角川書店 「しっぽちゃん」というタイトルを見ただけで、これは読もうと心に決めました。私もよく、うちの猫さんに、「しっぽちゃん」「おしっぽさん」と呼びかけているので(笑)いいですよね〜、動物のしっぽ。私もうちの猫さんのしっぽに執着しています。名前を呼ぶと、パタパタっと動くしっぽちゃんは、私の宝物です。 ...続きを見る

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2011/05/15 22:36
ドラゴニア王国物語 みおちづる 角川書店 銀のさじシリーズ
ドラゴニア王国物語 みおちづる 角川書店 銀のさじシリーズ これ、もっと長編でも良かったんちゃうん、と読み終わると同時に頁を閉じてため息をつき、作者に突っ込んでしまいました。面白かったんです。熱く鼓動する竜の卵を抱いて走りに走る少女のひたむきさが、ビンビンと伝わってきて、読み始めたら止まらず。途中できざす、「これは、もしかしたら・・・」という期待が、少女の希望と重なって胸の中に熱い塊を作るようでした。その塊に押されるように、前へ前へ自分の気持ちも動いていく。そんな高揚を久しぶりに味わって、とても充実した読書の時間でした。あー、もっと読みたかった。もっと、... ...続きを見る

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2011/05/10 00:26
鉄のしぶきがはねる まはら三桃 講談社
鉄のしぶきがはねる まはら三桃 講談社 読んでいて、とても主人公達が羨ましくなるような、手がうずうずする物語だった。まはらさんは、手の感覚が生み出すものに拘る人だ。『たまごを持つように』でも、弓道を追求する高校生たちが、毎日毎日手を鍛錬し、弓を放つ感覚を少しずつ確かなものにしていく姿が描かれていた。今回のこの作品は、旋盤加工という技術をテーマに、やはり自分の手で何かを掴もうとする若者たちの姿が描かれている。旋盤加工というものが、奥の深い職人芸であることは知っていたけれど、この作品の中で語られる「鉄」の美しさがとても魅力的で、思わず一気... ...続きを見る

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2011/04/08 23:50
ばんば憑き 宮部みゆき 角川書店
ばんば憑き 宮部みゆき 角川書店 今日、近所の桜のつぼみが、ほころびかけているのを見た。もうすぐ4月とは思えないほど寒い毎日だったけれど、ようやく春の気配が近づいてきているように思う。 ...続きを見る

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2011/03/29 00:12
雑文集 村上春樹 新潮社
雑文集 村上春樹 新潮社 仕事に行く他は、ずっと家にいて本を読んでいる。ここ関西でも買占めをする人が出ていたりして、買いものに行ったりするだけで、結構疲れるものがある。こういう時は、日ごろ隠れている人の様々な衝動や不安が増幅される。そして、それに振り回されてしまうだけで、心にも身体にも疲れが溜まっていくように思う。しかも、昨日から寒い。寒さが、また皆の不安スイッチを入れてしまうのかもしれない。 ...続きを見る

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2011/03/18 01:13
海に沈んだ町 三崎亜記 写真・白石ちえこ 朝日新聞出版
海に沈んだ町 三崎亜記 写真・白石ちえこ 朝日新聞出版 三崎さんのモチーフである、失われた町のシリーズに連なる短編集。夢の中の遊園地。海を漂流する団地。海に沈んだ町。眠りから覚めない町・・。少しずつ現実とずれるパラレルワールドが積み重なって、独特の磁場を作っている。妙に郷愁を誘う写真がいい味を出していて、一枚一枚に見入ってしまう。短編たちがいつもより少し抑えめな感じなのは、この写真とのコラボを意識してのことなのだろう。読んでいて少々物足りない気持ちはありましたが、失った片腕が疼くような、独特の空気感は健在でした。三崎さんの小説では、「何故」という所が... ...続きを見る

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2011/02/23 00:27
ノルウェイの森 映画と原作
ノルウェイの森 映画と原作 映画『ノルウェイの森』に行ってきました。 映像が非常に綺麗でしたねえ。 特に、直子とワタナベが草原を歩くシーン。 波打つ草原に吹き荒れる風が、見事な心象風景になって 二人を通り過ぎていくのがわかりました。 あのシーンだけでも見る価値がありました。 直子役の菊池凛子も、ワタナベくん役の松山ケンイチも ものすごく頑張って熱演してはりましたし。 特に松山くんが、あのセリフとして非常に難しい春樹語を きちんと気持ちを込めて語ってはるのに感心しました。 静謐で、孤独で、一歩世の中から引... ...続きを見る

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2011/01/07 01:37
私は売られてきた パトリシア・マコーミック 代田亜香子訳 作品社
私は売られてきた パトリシア・マコーミック 代田亜香子訳 作品社 これは、非常に辛い本です。 毎年、たくさんの・・後書きによると、年間一万二千人近い ネパールの少女たちが、インドの売春宿に売られているとのこと。 それも、たった300ドル。円高であることを考慮に入れても、たった 三万円くらいのお金と引き換えに、売られていく。 この本は、その少女たちのことを実際に取材し、自分の目と足で 確かめた著者が、一人の少女を主人公に、物語という形にまとめたもの。 ですので、フィクションですが、この本に書かれていることは、事実です。 今も、この世界のどこかで起... ...続きを見る

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2011/01/05 00:56
まえがみ太郎 松谷みよ子 福音館書店
まえがみ太郎 松谷みよ子 福音館書店 お正月のお話を一つ。 えらく昔の本です。私の持っているのは、1966年刊行のもの。 昔、幼い頃に読んだ本を、そのまま持っているという(笑) 漢字を覚えたての頃に読んだんでしょうねえ。 いちいち、漢字に線を引いて、自分でルビを振ってるのが笑えます。 ...続きを見る

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2011/01/03 22:22
小説のように アリス・マンロー 小竹由美子訳 新潮クレストブックス
小説のように アリス・マンロー 小竹由美子訳 新潮クレストブックス 年末からちびちびと読んでいて、やっと読了。 上手いなあ・・としみじみ思う。小道具の使い方、 小説の中での時間の扱い方、目線の配り方。 緻密な文章。うーん。お見事。なんですが、どうも私はこの人が苦手。 何で苦手なのか、読みながらずっと考えていました。 ...続きを見る

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2011/01/03 01:34
小暮荘物語 三浦しをん 祥伝社
小暮荘物語 三浦しをん 祥伝社 アパートもの、なんてジャンルは無いんでしょうが(笑) 「風が強く吹いている」の時にも思ったんですが、 こういう連鎖していく人間群像を書くのが、しをんさんは とっても上手い。ぼろっちい、「小暮荘」。安普請の壁は ペラペラで、どの部屋の音も筒抜け。 うーん・・・実は、私はこんな建物が大好きなんですよ。 うちの近所にも、こういうアパートがまだ数軒残ってます。 いつから建ってるねん、と突っ込みたくなるくらい古くて、 トタン屋根もボロボロで、しかも線路の真横なんですよ。 電車が通ると、半... ...続きを見る

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2010/12/09 23:13
あんじゅう 宮部みゆき 中央公論新社
あんじゅう 宮部みゆき 中央公論新社 前作「おそろし 三島屋変調百物語事始」の続編です。 前作もとても面白かったんですが、今回もその筆の冴えは 衰えず。・・というか、ますます冴えて、すっかり時を忘れて 読みふけってしまいました。 ...続きを見る

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2010/08/26 23:32
小暮写真館 宮部みゆき 講談社
小暮写真館 宮部みゆき 講談社 何だかもう、バタバタと毎日が過ぎていく(汗) どうして、こんなに時間がないんだか・・。 ブログの、こんなレビューでさえ、なかなか更新できないのに 恐ろしく分厚い小説を書きあげてしまう宮部さんは、ほんとに 凄いと思う。(そこに感心するんかいな) 初めて見た時は、この分厚さに驚いたんですが、読み始めたら―。 やっぱり長かったけど(笑)面白かった! 人生が、いっぱい詰まってる。 宮部さんの物語は、とても奥行きがあって・・。 登場人物一人一人の背景、つまり生まれた場所や両親の出身地、 ... ...続きを見る

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2010/07/09 19:51
天国旅行 三浦しをん 新潮社
天国旅行 三浦しをん 新潮社 ワールドカップ、日本は8強ならず。 しかし、ほんとに頑張りました。 PKなんて、時の運ですもん。 今回、まさか、ほんとに予選を勝ち抜くとは思っていなかったと 日本中の人が思っていた事を思えば、これはほんとに一発逆転くらいの 快挙です。今回のチームは下馬評が悪かった。 ほんと、マスコミには酷い言われようでした。 それが、まさに「掌を返す」とはこの事か、という持ち上げっぷり。 現金なもんですねえ。 ゴールポストを揺らすかどうか、それで天国と地獄が別れてしまう。 今回の予選だって、... ...続きを見る

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2010/06/30 22:03
乙嫁語り 2 森薫 エンターブレイン
乙嫁語り 2 森薫 エンターブレイン やっと、このウェブリブログにも、サイト内検索機能がついた! 嬉しいなあ。長らくこうして書いていると、過去の自分の記事を 見つけるだけでも一苦労だったりするんですよね。 この機能が欲しくてブログを移動しようかと思ったりしてたので・・。 とりあえず、めんどくさいことしなくて済んで目出たいです(笑) ...続きを見る

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2010/06/24 00:07
洋梨形の男 ジョージ・R・R・マーティン 中村融訳 河出書房新社
洋梨形の男 ジョージ・R・R・マーティン 中村融訳 河出書房新社 この「奇想コレクション」のシリーズはチェックする事が多いです。 いわゆる「奇妙な味」の作品が読めるので楽しみにしています。 何しろ、外国語に疎いので、もう翻訳&編集して 下さる方のセンスに頼ってしまうしかない、外国作品・・と いうことで(笑)柴田元幸さんとか、岸本佐知子さんとかの 名前を翻訳で見ると、嬉しくなりますが。 この中村融さんも、たくさんの作品を訳してらっしゃる方ですが こういう、しゃれた味わいのものを集めて下さるのは、とても 嬉しい。この「洋梨形の男」というタイトルを見... ...続きを見る

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2010/06/19 01:03
1Q84 BOOK3 村上春樹 新潮社
1Q84 BOOK3 村上春樹 新潮社 青豆は、死んでいなかった。 しかも、子、子どもが・・。何もしていないのに、子どもがねえ。 うーん、凄い展開ですねえ。ちょっとびっくりしました。 ...続きを見る

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2010/06/05 00:51
荒呼吸 3 松本英子 講談社
荒呼吸 3 松本英子 講談社 ユニークな、というか、マニアックな突っ込みと 独特なタッチの絵が人気の、イラストレーター&漫画家さん。 猫のハナちゃんの事を書いた漫画が、私の松本さん初読みだったかと。 その時に、奔放、かつ賢いハナちゃんのファンになってしまった ものですが、それからいろんなジャンルで、いろんな引き出しの作品を 書きつつ、独自路線を歩く松本さんの漫画、楽しみにしてきました。 決して、彼女の漫画は明るく楽しいわけじゃない。 読んでいて、爆笑してしまう事もあるんですが、その笑いには、必ず 自らの暗部と... ...続きを見る

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2010/05/28 20:05
コロヨシ!! 三崎亜記 角川書店
コロヨシ!! 三崎亜記 角川書店 凝りに凝った長編。 いつもながらの、この世界とは少しずれた感じの 仮想空間が舞台なんですが、三崎さんの描き出す異次元は 何だか、いつも懐かしい。 これまでの三崎さんの作品を読みこんできた読者には 軽くデジャブも誘う、彼ならではの世界です。 三崎さんの、この設定の面白さには、いつも唸らされます。 今回のテーマは、掃除。 この掃除は、私たち主婦が常日頃苦しんでいる(笑)掃除とは 起源としては同じなのですが、全く別ものです。 その、似て非なる世界を見事に構築し、競技としての哲学を ... ...続きを見る

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2010/05/20 23:57
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 万城目学 ちくまプリマー新書
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 万城目学 ちくまプリマー新書 先週金曜に、奈良の明日香村に、ライブに行ってから グダグダになってました。 いやー、寒かった!ほんっとに寒かった(笑) 奈良の星空の下、剛くんの歌声を聴いている時は、 それでもまだ持ちこたえてましたが、ライブ終了とともに、 震えがくるほどの寒さでした。 そのせいか、ちょっと風邪気味になってましたが、何とか回復。 溜まってるレビューを書かねば・・という所でございます。 ライブレポは、違う所にあげる予定なので、そちらを見て下さい。 (どこやねん!・爆) ...続きを見る

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2010/05/18 00:34
偏愛ムラタ美術館 村田喜代子 平凡社
偏愛ムラタ美術館 村田喜代子 平凡社 自分の好きな絵画について、小説家の人が書いた エッセイなどが、けっこう好きだ。 もちろん、美術史家の方が書かれたものも好きで時々 読むけれど、この村田さんのように「偏愛」的な、美術作品に 対する、個人的な思い入れを書いたものが好きなのである。 美術的な価値とか、歴史的な意味とか、そんな事とは関係なく、 「好きなんだよね」と、野放図に言ってしまえる楽しみがいい。 絵画という、エネルギーの塊から、私は力を貰うことが多いけれど 村田さんの視点もそんな感じ。絵画という、言葉ではない、強烈... ...続きを見る

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2010/05/07 00:14
膝のうえのともだち 町田康 講談社
膝のうえのともだち 町田康 講談社 町田さんとこの猫である。 写真も町田さん。プロじゃない。 だから、私が撮る猫の写真みたいな感じ。 つまり、素人写真。全然上手じゃない。 猫たちも、すっかり無愛想だ。 大概の猫がレンズを凝視していて、何だか ふてぶてしい感じ(笑)これはきっと、町田さんが、 猫を自分と同等の存在として、生活を共にしている からだろう。そのまっすぐな瞳がこちらを射抜く。 町田さんは、たくさんの野良さんを、ボランティアとして 引き受けている。猫が絶えることのない・・というか 猫に時間と人生をけっこ... ...続きを見る

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2010/04/23 20:08
初夜 イアン・マキューアン 新潮クレストブックス
初夜 イアン・マキューアン 新潮クレストブックス 非常に美しくて残酷な物語だった。 人生の中で出会う事は、一期一会。 それが、自分にとってどんな意味を持つのかは、 振り返ってみなければわからない。 そんな人生の分岐点を、マキューアンらしい緻密さで 描きあげた物語。 ...続きを見る

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2010/03/12 15:59
遥かなる水の音 村山由佳 集英社
遥かなる水の音 村山由佳 集英社 村山さんらしい、ドラマチックな作品。 パリからサハラへの旅。 一人の男の遺骨を持って、それぞれの愛情の 軌跡と共に旅をする4人の男女。 村山さんの小説の登場人物たちは、ドラマっぷりがいつも過剰で 私はそのせいで物語に入れない事がある。 この物語も概して皆、かっこいい俳優さんがその役を演じて いる感じなのだけれど、それが異国情緒の中で、かえって 非現実の面白さを醸し出していた。 これは、あれですね、異国を旅するけれども、いかにも日本人的な 浄瑠璃の世界ですね。 ...続きを見る

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2010/02/06 20:29
ビッチマグネット 舞城王太郎 新潮社
ビッチマグネット 舞城王太郎 新潮社 物語を信じることで社会も人間も成り立っているなら、あはは、 なんとも呪術的な社会じゃない? ...続きを見る

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2010/01/22 19:27
扉守 潮の道の旅人 光原百合 文藝春秋
扉守 潮の道の旅人 光原百合 文藝春秋 光原さんの故郷である、尾道を舞台にした、幻想連作短編。 地名は、尾道ではなく、「潮の道」になっています。 旅人になって、「潮の道」という場所の小さな扉を七つ開けるような 心温まる物語たちでした。 ...続きを見る

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2010/01/08 10:35
喋る馬  バーナード・マラマッド 柴田元幸翻訳叢書 スイッチ・パブリッシング
喋る馬  バーナード・マラマッド 柴田元幸翻訳叢書 スイッチ・パブリッシング クリスマスですね☆ 皆様、どんな夜をお過ごしですか? 私はというと、まったく特筆するべき事もなく(笑) ただ、今日はとてもいいお天気で、空がとても綺麗で ふと気が付くと、空を見上げてばかりおりました。 ただそれだけで、何となくいい気分の一日。 安上がりだなあ〜(笑) ...続きを見る

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2009/12/25 20:40
星間商事株式会社社史編纂室 三浦しをん 筑摩書房
星間商事株式会社社史編纂室 三浦しをん 筑摩書房 普通に、面白かったです。 肩の力が抜けた感じ。 社史にまつわる謎、恋愛、仕事、家庭、そしてオタクな生き方、 同人誌のBL小説まで(笑)けっこう盛りだくさんに詰め込まれてるのに、 それらのバランスが良くて、最後まで飽きなかった。 ...続きを見る

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2009/10/06 01:27
1Q84 村上春樹 新潮社
1Q84 村上春樹 新潮社 久々の更新が、『1Q84』というのは、どうなのか(笑) やっと図書館の予約の順番が回ってきたという・・。 ですので、すっかりブームには乗り遅れましたが 読みました、2巻とも。 ...続きを見る

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2009/09/21 22:18
宵山万華鏡 森見登美彦 集英社
宵山万華鏡 森見登美彦 集英社 「きつねのはなし」を思わせる、京都を舞台にした 短編連作です。全ての短編がリンクしながら、ぐるぐる 繋がっていきます。クルン、と万華鏡をひっくり返すように 形を変えながら、いろんなモチーフが複雑な模様を描く。 凝ってますねえ〜。この、読んでいるうちに、頭がくらっと して、京都の小さな路地に入りこんでしまう感じ。 いい意味で、微妙にうざくて上手いです。 ...続きを見る

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2009/09/03 21:23
刻まれない明日 三崎亜記 祥伝社
刻まれない明日 三崎亜記 祥伝社 8月も終わります・・って。これを書いているうちに、 9月になってしまうかもしれない(笑) ENDLICHERI☆ENDLICHERIのライブ後、お決まりのように 体調を崩してました(笑) あまりにその時が楽しすぎて、受け止めるものが 大きすぎて、反動がくるんでしょうねえ・・。 やっと自分のペースに戻ったか・・と思った頃に、今年は 次のライブのお知らせがあったりして、とても嬉しいことですが このアップダウンにいつまで、この体がもつのかしら・・と いらん心配をしたりする(笑) ど... ...続きを見る

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2009/09/01 01:03
神去なあなあ日常 三浦しをん 徳間書店
神去なあなあ日常 三浦しをん 徳間書店 三浦さんの、「仏果を得ず」に続く、若者と 仕事を描いた作品。 文楽も、そりゃもうマイナーな存在ですが、 今回は「林業」という、これまたマイナーな お仕事です。 ...続きを見る

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2009/07/03 00:55
たまごを持つように まはら三桃 講談社
たまごを持つように まはら三桃 講談社 「道」とつく武道は、深いものがあるように思う。 元々は、闘うためのものだから。日本の武道は、 「己」に向かっての闘い。特に弓道は、的に向かって 弓を射るというだけに、その要素が強い感じです。 だからかなあ・・弓道というと、とても「凛」とした イメージがあるんですよね。 まっすぐ弓を飛ばす・・・その弓が的を貫く時の 気持ちよさは、経験のない私でも、想像できます。 そんな爽快感がこの物語を包んでいて、とても気持ち良く 読みました。 ...続きを見る

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2009/05/24 00:00
プリンセス・トヨトミ 万城目学 文藝春秋
プリンセス・トヨトミ 万城目学 文藝春秋 ほんとに更新が出来てなくて(汗) ちょっと体力・気力が落ちておりますが・・。 ...続きを見る

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2009/05/15 00:40
君と一緒に生きよう 森絵都 毎日新聞社
君と一緒に生きよう 森絵都 毎日新聞社 な〜んにも予備知識なしに、ただ、森さんの本だと いうだけで、何の気なしにページを開いたんである。 そしたら・・・。もう、読み終わるまで涙が止まらなかった。 ...続きを見る

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2009/04/23 02:46
恋文の技術 森見登見彦 ポプラ社
恋文の技術 森見登見彦 ポプラ社 非常に忙しくて、なかなかレビューを書けません(汗) なんでこんなに忙しいんだか・・。 ...続きを見る

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2009/04/18 01:11
黄金旋律 旅立ちの荒野 村山早紀 角川書店
角川が、「銀のさじ」というYAシリーズを始めました。 この「銀のさじ」というネーミング、いいですね。 この本は、まず装丁が素敵で、ぱっと目を引きます。 YAや、児童書って、結構装丁って大事だと思いますよ。 手にとってみたくなるか、ならないか。視覚的な効果って 大きい。この片山若子さんの表紙は、つい、手にとって みたくなる、いい雰囲気です。 でも、内容は、この表紙よりも、なかなか重いものなんですけどね。 ...続きを見る

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2009/03/26 12:14
英雄の書 宮部みゆき 毎日新聞社
花粉症に、すっかり負けている毎日です・・。 脳にもすっかり花粉がまわっているようで 薬を飲むと朦朧としちゃうし・・という悪循環ですわ。 いやですねえ、ほんとに。 ...続きを見る

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2009/03/12 01:46
廃墟建築士 三崎亜記 集英社
廃墟は好きです。積極的に廃墟めぐりをしたりは しませんが、今にも崩れそうな家や建物はとても 気になります。廃墟も色々ありますが、私は、 そこにかって住んでいた人や店の気配を包み込んだまま、 建築物がたそがれていくのが好きですね。 廃墟は、私たちの認識では、自然発生というか、積極的に 作るものではない。その常識を、くるっとひっくり返してみる ところに、三崎さんのセンスを感じます。 ...続きを見る

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2009/03/01 11:27
フイッシュ L.S.マシューズ 三辺律子訳 鈴木出版
「見えるところにいないと、元気かどうか、まだ生きているかどうか、 わからない?」ガイドはたずねた。 わたしはうなずいた。 「おかあさんはどうだ?もしそばにいなかったら、もう自分のことを 愛してないと思う?」 「ううん、もちろんそんなことない」 「その愛は、目に見えるか?」 「ううん、見えない」 「だが、間違いなく存在する。希望も同じだ」ガイドはやさしく言った。 ...続きを見る

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2009/02/25 02:21
四人の兵士 ユベール・マンガレリ 田久保麻理訳 白水社
非日常の中に、ぽっかり浮かんだ至福の時。 家族ではない「仲間」だけがかもし出すことのできる 不思議なほどの安らぎの時間が、ここに、ある。 その、二度と帰ってこない「時間」が、この物語の中に 刻まれていることが、奇跡のように思えます。 ...続きを見る

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2009/01/29 02:04
日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で 水村美苗 筑摩書房
非常に面白かった。この本については、色々とネット上でも議論があるようですが、こういう文学や言語についての論争を巻き起こすパワーが確かにありますね。一気読みしました。 ...続きを見る

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2009/01/07 20:48
ナイフ投げ師 スティーブン・ミルハウザー 柴田元幸訳 白水社
久々に、非常に好みの作家に出会って しまった。空中楼閣の楽しみ。 12の短編が収録されています。 非常に精緻な、磨きこまれた小さな世界。 こういう物語が読みたかった・・と、 どの短編も、むさぼるように読んでしまいました(笑) 言葉の紡ぎ出す魔法。職人芸のようなプロのお仕事です。 うっとり・・。私が知らなかっただけなんでしょうが、 こういう作家に出会うと、いやー、本を読んでてよかったな、 と思いますわ。 ...続きを見る

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2008/10/20 20:13
おそろし 三島屋変調百物語事始 宮部みゆき 角川書店
番付にすると上々吉。貫禄の出来栄え。 鮮やかな芝居の幕があがるように語り始める宮部さんの 筆は、まさに熟練の冴えを見せて、かつ変な「慣れ」はない。 語りたいことと、その筆力がぴしっと釣り合い、読者を引き込んでいく 名人芸・・。とくと見せて頂きました。 ...続きを見る

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2008/09/02 22:58
ラン 森絵都 理論社
装丁が、理論社らしい、シンプルで垢抜けたいい感じです。 こういうセンスの良さって、なかなかたどりつけないもので 理論社の意気込みを感じてしまいました。 森さんですもんね。うん、わかる、わかる、とページを開きました。 ...続きを見る

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2008/07/31 22:54
アンのゆりかご 村岡花子の生涯 村岡恵理 マガジンハウス
「赤毛のアン」というと、村岡花子さんです。 アンのシリーズが好きで・・。どれだけ読み返したか わからないほど読んだ本。 多分、初めて読んだのが小学生くらいの時で、それから自分の 成長に伴って、大人になって、家庭を持っていくアンに、また魅かれ、 ほんとに、本がボロボロになるほど繰り返して読んでいます。 やたらに本を読む子どもの常として、私にとっては周りにいる友人達よりも アンが腹心の友であった時期が、あったんだなあ・・。 そういう意味でも、この物語があったことで、私は随分助けられた... ...続きを見る

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2008/07/23 01:18
死刑 森達也 朝日出版社
この本を、図書館で予約してから、随分経ってしまっていたので 自分でも忘れてしまっていたくらいなんですが、 なんとも、タイムリーな時に来たなあ、と・・・。 読め、っていうことなんやろうなあ、と今日はこれに一日埋没しておりました。 ...続きを見る

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2008/04/26 01:36
鼓笛隊の襲来 三崎亜記 光文社
三崎さんの短編集。 なかなか切れ味よくて、どれも三崎さんならではの味わいの短編ばかり。 日常の中に、ふっと一つ、架空の設定を混ぜてある。 台風の変わりに、鼓笛隊がやってきたり。 公園の滑り台に、本物の象がやってきたり。 美しい女の背中に、ボタンが付いていたり・・。 噛み切れない異物を飲み込む違和感を感じながら、その物語世界を 咀嚼していく、その痛みのような感覚が、いい。 確かに、一つ一つはありえない設定なんだけれども、その設定が、なにやら どこか懐かしい。懐かしい、という言... ...続きを見る

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2008/04/24 01:35
悶絶スパイラル 三浦しをん 太田出版
久々のしをん節、炸裂。 読み終わったあと、しばらくぶりにあったオタク友達と 一晩中語り合ったように、ぐったりしました(笑) ボーイズラブ関係は、まったくうとい私ですが、漫画には やはりこの人生かけてきた私。(そんな人生なんか・・) そこで、しをんさんに習って、泣ける漫画ベストファイブ、 というのを考えてみました(笑) ベストファイブやけど、順不動でね。 ...続きを見る

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2008/02/09 19:27
仏果を得ず 三浦しをん 双葉社
しをんさんが文楽にハマっている。 これは、かなり重症にハマってはるんやなあ・・というのが 読んでの感想。描き出されてる文楽の世界は、かなり漫画 チックにデフォルメされているが、しをんさんが「文楽」という 芸能に惹かれている、その深いところは、少し覗けた気がした。 ...続きを見る

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2008/01/08 22:00
猫のあしあと 町田康 講談社
たくさんの猫が、町田さんのところにやってくる。 町田さんは、どんな猫でも、はい、と言って受け入れる。 町田さんにとって、この猫は受け入れるけれど、この猫は受け入れない、という ことは耐えられない。それは、町田さんの業というか、内なる声なのである。 その声に抗えない町田さんは、どこにも行き場のない猫たちを自分の 懐に入れてしまう・・。一匹一匹を引き取るとき、やっぱり町田さんも 悩むのである。自分の力が小さなことであることも、知っている。 全ての困っている猫を助けるわけにはいかないのだ... ...続きを見る

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2007/11/30 17:39
走ることについて語るときに僕の語ること 村上春樹 文藝春秋
私はハルキスト、というわけではないけれども、村上春樹の 本が出ると、読む。二十ウン年、読み続けているんだから、大したもんだわ(笑) そして、その間ずっと第一線の小説家であり続けていることは、やはり 凄いと思う。まず、一通り作家もメンバーが入れ替わってますからね。 その持続力の秘密・・というか、この人の気質が、とてもよく現れた エッセイだと思う。「走る」ことについて語りながら、彼が小説を書く姿勢、 「書く」ことに立ち向かうときの、意識を同時に語ることになっております。 ...続きを見る

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2007/11/29 22:58
リビアの小さな赤い実 ヒシャーム・マタール ポプラ社
自分のよく知らない国の物語を読みたいと思うことがある。 この世界の端っこにいて、半径1kmくらいの間でしか生きていないもんだから・・。 本を読みたい、という欲求には、きっと「知りたい」という欲望が半分くらいあるんですが、 よその国の物語を読む、ということは、その国の人の心の中に旅すること。 ・・・最近イスラム圏の国の物語を読んでみたいと思うのは、やはり色んなニュースを 見たりする上で、「わからへん国」という自分の無理解を悲しく思うからだろうと思う。 イスラムという宗教の概要はわかって... ...続きを見る

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2007/09/18 01:55
鴨川ホルモー 万城目学 産業編集センター
万城目さんの物語を読むのは、これで二作目。先に「鹿男あをによし」を 読んじゃったんですよね・・。まあ、いいんですが。 ...続きを見る

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2007/09/01 23:54
楽園 宮部みゆき 文藝春秋
圧巻の上下巻。やっぱり、凄いですね、宮部みゆきさんは。 あれだけの分厚い上下巻、一気読みでした。全く筋運びが だれることもなく、たくさんの登場人物が混同することもなく。 見事に物語が盛り上がり、クライマックスに向かって収束し、最後に 消えない余韻を残して、完結する。いつも宮部さんに進呈している言葉ですが やはり彼女はミステリーの女王です。 ...続きを見る

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2007/08/20 00:55
ジャック・デロシュの日記 ―隠されたホロコースト ジャン・モラ作 横川晶子訳 岩崎書店
この世で一番恐ろしいもの・・それは「無関心」という怪物なのかもしれない。 この「エマ」という少女がその無関心に必死で爪を立てる、一見もがいて いるしようにしか見えない姿に、実はたった一つの希望がある・・。 非常に大きな問いを含んだ物語です。 ホロコースト。もう、何十年も昔のこと・・と忘れ去ることはできない、記憶。 それを受け止めるのか、忘れたふりをするのか。 それを一人で抱え込もうとした、少女の葛藤がリアルで、読んでいる間中 緊張感が抜けなかった。 ...続きを見る

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2007/08/03 00:18
【新釈】走れメロス 他四篇 森見登美彦 祥伝社
森見さん、楽しく遊んでおられます。 この芸の細かい遊び方が、なかなか楽しい。 「山月記/薮の中/走れメロス/桜の森の満開の下/百物語」の五編の小説を 下敷きにして、「夜は短し歩けよ乙女」で出てきたキャラクターなんかも 登場して、もう独特の森見ワールドが展開されています。 ...続きを見る

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2007/07/07 01:56
夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦 角川書店
いや〜遊んでますね(笑) この、ちょとレトロな香りの遊び、なかなか心地いいです。 高等遊民、なんて言葉をちょいと思い出しました。 ...続きを見る

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2007/06/25 00:19
きみはポラリス 三浦しをん 新潮社
恋愛をテーマにした短編集です。 どうやら、三浦さん、恋愛をテーマにした作品を依頼されることが多いらしい。 いくつかはあちこちで読んだこともある作品もあったんですが、こうやって並ぶと また、それぞれに味わい深いですね。バラエティに富んでます。 最後に、それぞれの短編の与えられたお題、そして自分お題を上げてはるんで それを見ながら、それぞれを楽しむのも一興です。 最近、ぐんと作品が深くなりはったなあ。 ...続きを見る

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2007/06/14 01:34
聖餐城 皆川博子 光文社
読んだ!!読み終わった!!ふわあい!!と、それだけでテンションが あがる大作。長かった・・読み応えがあった。そして、面白かった。 皆川さん、素晴らしいです。ほんと、これだけの物語を書けることに。 これだけの、一大叙事詩を描き出し、一時も退屈させない、力量に。 そして、この大作を貫く、素晴らしいロマンに・・・。 ゴシックロマンの女王と、お呼びしたい。 ...続きを見る

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2007/06/05 18:09
鹿男、あをによし 万城目学 幻冬社 
「あをによし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり」 ...続きを見る

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2007/06/02 20:30
でかい月だな 水森サトリ 集英社
「小説すばる」の新人賞を受賞した作品。 つまりこれが初読みなんですが、情感のある、けっこう好きな文章です。 ...続きを見る

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2007/04/20 22:12
ごくせん 15巻 最終巻 森本梢子 集英社
何と、これで完結ですわ〜。 残念やけど、可愛い4組の生徒達も無事卒業して、いい終わり方 やったなあ・・。初めの花火大会の慎ちゃんの女ったらしぶりには、大笑い しつつ萌えました(爆)ま、カッコイイ慎ちゃんじゃないと、使えない技ですけど♪ ヤンクミと慎ちゃんの仲も、ファンが期待するとおりのいい感じやし。 最後の、あまりにもさらっと告白する慎ちゃんに対して、ヤンクミ反応しすぎ(爆) 慎ちゃんに手玉にとられつつ、ハッピーエンドですね。 この漫画の魅力は、このヤンクミの不器用な真っ直ぐさと、... ...続きを見る

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2007/04/20 20:47
九月の恋と出会うまで 松尾由美 新潮社
なんだか気だるい四月・・皆様、お元気ですか。 この時期は、どうも苦手で、心も体も不安定になるんですが。 いろいろあった疲れもあり、特にだらだらしてしまっております。 TB、コメント、遅れがちで申し訳ありません。 故あって、しばしば新幹線に乗っておるのですが、フレッシュマンらしい 方たちによく出会います。ブラックのスーツに、ちょっと緊張した笑顔。 全てが動き出す、春。それを超えがたく思うのは、もはやフレッシュでは なくなったせいか(爆)・・・いやいや、もう一花。桜は散りかけですが、 ... ...続きを見る

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2007/04/13 15:44
時計を忘れて森へいこう 光原百合 創元推理文庫
ちょっと色々あって、レヴュー更新が 滞っております。ま、こういう時もある・・・。 こんなときは、無理せず自分のペースで、と思ったりしてます。 ...続きを見る

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2007/02/16 23:25
きつねのはなし 森見登美彦 新潮社
京都を舞台にした、物語の中で時が止まっているような幻想を 描き出した、短編四つ。登場人物が重なる部分もあるが、どれもが 少しずつ違う位相の中に重なり合うような、ゆるい意味での連作である。 この作者は初読みだったのだが、その気配がかもし出す懐かしいような でも思い出したくないような幻を、堪能しました。 ...続きを見る

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2007/01/29 00:50
失われた町 三崎亜記 集英社
三崎さんの本を読むのは、これで三冊目かな。 この「失われた町」、がっつり長編なんですが、彼の力量が伺える 力作やな、と思います。設定がね、面白いですね。「バスジャック」も 設定がピカ一でしたが、この一つの町が丸ごと失われるという発想が 秀逸です。楳図かずおの「漂流教室」は学校がそのまま空間移動 してしまう話でしたが、これは町の人間のみがいなくなってしまう、という 設定。しかも、その消失には「町」の意志が働いているという・・・。 ...続きを見る

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2006/12/29 01:10
SPEEDBOY! 舞城王太郎 講談社
「講談社BOX」という、若者向けのノベルスのシリーズが 始まったようですね。西尾維新、清涼院流水、など人気の キレ者作家を取り揃えるようで・・。まんまとウチの長男も乗せられ 楽しみにしてるようです。講談社は、こういうところが、うまい。 フットワークが軽いですね。時々軽すぎるけど(爆) マスコミ関係で若い人が就職したいところのNo.1だそうですが、 わかるような気がします。 ...続きを見る

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2006/12/06 22:15
今日読んだ本 
長いのを書くのが、ちょいとしんどい今日・・・。 しかし、図書館の返却期限が来てますんで、またナマケモノして まとめちゃおう、という(爆) ...続きを見る

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2006/11/07 00:13
風が強く吹いている 三浦しをん 新潮社
三浦さんの新作が箱根駅伝の話とは意表を突かれました。 スポーツ物は初めて・・だと思うんですが。 これが、面白かった!!三浦さんの新しい一面を見せてもらいました。 こう・・こんな事いって偉そうなんですが、書きたいことと作品のバランスが 良くなってきた、という感じです。幅が広がりましたね。 個性豊かな10人が、大学駅伝の最高峰、箱根をめざす。 その過程が楽しくて、一気読みしました。 ...続きを見る

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2006/10/28 00:45
名もなき毒 宮部みゆき 幻冬社
宮部みゆきさんは、やはりミステリーの女王ですねえ・・。 見事、と言わせてイタダキマス。 今日これを読み出して、私はご飯を食べるのめんどくさく なるほど没頭しまして、ほんとに一気読み。お昼はリンゴをかじった だけですませてしまった、という。 導入のうまさ、伏線の見事さ、一見関係ないように見えたことが どんどん重なり合って盛り上がっていく、最後まで切れない緊張感。 う〜ん、と唸ってしまった。もう物語を書くために生まれてきたような 宮部さんですが、やはりミステリーを書かせると、右に出る... ...続きを見る

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2006/09/19 00:31
少し変わった子あります 森博嗣 文藝春秋
森博嗣さんの、「奇妙な味」とも言えるような、面白い味の小説。 ...続きを見る

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2006/09/11 23:15
三四郎はそれから門を出た 三浦しをん ポプラ社
三浦しをんさんのエッセイは心待ちにしてるので、これも 「よしよし」と予約を入れ、入手。一番に借りて「んふふ・・・」 と本をあけたら・・。半分書評じゃないですかあ。 うくく・・。はい。買いますよ。すいませんね、図書館ですまそうとして・・。 私はなるべく自分の読んだ本しか、人様のレヴューを読まないようにしてます。 影響されちゃうから・・。これが専門家やお仕事にしている人なら、いろいろ 参考資料なども読み込んで書かなきゃいけないんでしょうが、私のは 単なる感想ですからね。自分の言葉で感じ... ...続きを見る

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2006/08/26 19:42
銀の犬 光原百合 角川春樹事務所
光原さんの、新作です。あまりたくさん出さない方なんですが、 やはり発売をいつも楽しみにしてる作家さんです。 友達にも好きな人がたくさんいて、今回この本が出たのを皆で キャアキャア言って喜びましたわ。 ...続きを見る

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2006/07/18 00:31
風に舞いあがるビニールシート 森絵都 文藝春秋
恋人に嫌がられながらも、ワガママなパートナーの作るお菓子に魅入られてしまった女。捨て犬の里親を探すボランティアのために夜の仕事をしている女。 あまりにも文学にいれこみすぎて、時間がない男。仏像の修復をしながら、その仏像に取り付かれている男。十年前の約束をなんとか果たそうとする男。そして、難民の少女を助けるために死んでしまった元夫が忘れられない女・・。なにかにとらわれた人たちの六つの物語。 ...続きを見る

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2006/06/20 23:52
これだけは、村上さんに言っておこう 村上春樹 
1996年〜1999年の間に「村上朝日堂」のHPに寄せられた 質問、そして韓国、台湾の読者からの質問に村上春樹自身 がコメントしたものを集めてあります。 村上春樹ファンにはこたえられない本ですね、これは。 ウチの息子がえらく彼に心酔してはりまして、これを 「ほい」と渡してやったら、珍しく「おお」と声をあげて反応 していた(爆) ...続きを見る

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2006/05/11 22:45
屋久島ジュウソウ 森絵都 集英社
森さんの紀行文を初めて読んだ。 紀行文、というのはエッセイとはまた 一味違う楽しさがある。旅に出る、という 非日常のなかでちらっと顔をのぞかせるその 人だけのむき出しなものが、より強く感じられる ような気がするんだろうなあ・・。 作品などからおぼろげに感じているその作家さんの 姿が、ぴたっと焦点を結ぶような気になってしまう。 この紀行文は小説すばるに連載していた 「slight sight-seeing」と「屋久島ジュウソウ」を 収録したもの。「slight sight-se... ...続きを見る

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2006/03/27 21:54
バスジャック 三崎亜記 集英社
前作「となり町戦争」で直木賞の候補にも なった三崎さんの短編集。 ...続きを見る

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2006/02/06 23:30
山ん中の獅見朋成雄 舞城王太郎 講談社
なんでこれを熱のあるときに読むのか。 しかし、ちょっとうだった頭に、この文体が刺さっていく ような妙な快感。舞城王太郎は文体の作家やね。 これは今とても貴重なんやないか、と思う。 ...続きを見る

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2006/01/17 23:39
東京奇譚集 村上春樹 新潮社
さすがの村上春樹。売り上げランキング1位を更新中ですね。 久々の短編集で、あっという間に読めるのも人気の一つかも。 ...続きを見る

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2005/10/01 22:30
つきのふね 森絵都 講談社
お月見です。やっと涼しくなって、秋の気配。 そこで、なにか「月」の本、と思ってこれを選んでみました。 まあタイトルだけという強引さですが・・。 ...続きを見る

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2005/09/17 21:00
メディエータ 2  メグ・キャボット 理論社
「プリティ・プリンセス」で有名なメグ・キャボットというアメリカの 作家さんの作品。 ...続きを見る

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2005/08/25 23:03
白いへび眠る島 三浦しをん 角川書店
2001年に刊行された「白蛇島(はくじゃとう)」の文庫版。文庫だけの掌編がついているというので、再び読み返してみました。やっぱり面白い!ぞくぞくするホラーの要素たっぷりです。排他的な島の雰囲気。その島に主人公である悟史が里帰りするところから物語は始まります。13年ぶりの大祭を前に、島に不穏な気配がじわじわと満ちてくるのですが、そのじわじわさがとてもうまい。ちょっとした伏線と「見える」悟史が感じるいろんな気配で、少しずつ「あれ」がせまってくる恐怖を感じさせます。こうやって隠れてしわじわ来られる... ...続きを見る

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2005/07/29 21:47
孤宿の人 宮部みゆき 新人物往来社
実は大概の本は図書館で調達します。全部買ってたら、まず今でも危ないうちの家の床が抜ける。置き場所ももう限界です。(収納する、というのでななく置く、というところに悲しみがあるわけです)そして気に入ったら買う・・。 しかし、宮部みゆきさんの本は、大体即買いします。やはり期待度がそれだけ高いんですよ。最近上下巻続きでお財布にも辛いところですが、やはり買ってしまいますねえ。 ...続きを見る

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2005/07/25 23:56
ごくせん番外地 森本梢子 集英社
「ごくせん」ファンとして見逃せず、あまり手を出さないオフィシャル・ガイドブックというものを買ってしまいました。おまけの書き下ろしが読みたかったというのもありますが。書き下ろしポスターは、慎ちゃんひとりのアップがよかったんですけど。と思うのは、私だけなんでしょうか・・。 ...続きを見る

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2005/06/22 22:25
いつかパラソルの下で 森絵都 角川書店
森絵都さんの初めての大人向けの小説。内容もなかなか大人で、「おいしい本箱」に登録するにはちょっと刺激的なシーンが・・。 ...続きを見る

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2005/06/05 22:37

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