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zoom RSS テーマ「児童書」のブログ記事

みんなの「児童書」ブログ

タイトル 日 時
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島  朽木祥 講談社
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島  朽木祥 講談社 「美」はいつも心に新しい感動をくれる。美しさは人の心の扉を開いて、そっと奥底に滑り込む。夕焼けが、樹々や海の色が人の心にいつも何かを語りかけるように、「美しい」ということは私たちの心を解き放つのだ。ヒロシマの物語、というと「怖い」「恐ろしい」という拒否反応が特に子どもたちには生まれがちだが、この『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』は、ヒロシマの記憶を残された人たちの心と共に伝えながら、しみじみと美しい。この作品は、児童文学というジャンルにおいて、「ヒロシマを美を以て語る」という難しいことをやっ... ...続きを見る

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2013/10/31 14:48
さがしています アーサー・ビナード 写真・岡倉禎志 童心社
さがしています アーサー・ビナード 写真・岡倉禎志 童心社 ここに映されている「もの」たちは、かっては人の体温に寄り添っていたものたちだ。お弁当箱。鼻眼鏡。手袋。日記。帽子・・・。本来なら、人生の時の中で、ゆっくりと持ち主に寄り添い、役立ち、共に朽ちていくはずだった「もの」たち。でも、彼らが寄り添っていた人たちは、あの広島の暑い夏の日に一瞬で消えてしまった。だから、彼らの時間は止まったままなのだ。彼らは原爆資料館にいて、小さな椅子が彼だけのイーダを待っていたように、ずっと持ち主を待っている。彼らはもの言わぬけれど、確実に持ち主だった人と繋がっているのだと... ...続きを見る

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2012/10/04 15:12
弟子 アラルエン戦記1 ジョン・フラガナン 入江真佐子訳 岩崎書店 
弟子 アラルエン戦記1 ジョン・フラガナン 入江真佐子訳 岩崎書店  身寄りのない孤独な少年が、優れた先達に素質を見出され、修行を詰み紆余曲折を経ながらその才能を開花させていく―というのは、ファンタジーの型の一つです。弱者であると周りに思われていた少年が、ヒーローになっていく。ある意味RPGの王道ですが、面白いなと思ったのが、日本の忍者ものに設定が似ていること。さる王国の孤児院で大きくなった少年が「レンジャー」という国のために偵察活動をする道に入っていく物語です。塔を体一つで登ったり、敵国の情報集めをしたり、国内の情勢を見て歩いて領主に進言したり、というまさに隠密... ...続きを見る

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2012/10/01 01:19
金沢 日帰り旅行記1 〜玉川こども図書館
金沢 日帰り旅行記1 〜玉川こども図書館 金沢に「おいしい本箱」の相方と日帰り旅行に行ってきました。金沢は、加賀百万石のお膝元。元々好きな町ではありましたが、久々にその文化の厚みと豊かさにすっかり魅了されて帰ってきました。当初の目的は21世紀美術館だったのですが、行きのサンダーバードの中でいろいろ地図を見ているうちに、『玉川こども図書館』という名前を見つけて、いきなり目的地に追加。これがとっても大当たりの素晴らしいこども図書館で、実り多き小旅行になりました。 ...続きを見る

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2012/09/22 01:02
日本児童文学 2012 9・10月号 『ソルティー・ウォーター』と『明日美』
今号の『日本児童文学』のテーマは「3.11と児童文学」である。震災から1年半ほど時間が経って、3.11が少しずつ文学という形に現れてきた。この号では、3.11以降の核の問題をテーマにして、芝田勝茂さんの『ソルティー・ウォーター』と、菅野雪虫さんの『明日美』という作品が掲載されている。どちらも、核とともに生きていかねばならない子どもたちの物語だ。 ...続きを見る

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2012/09/14 00:51
バク夢姫のご学友 柏葉幸子 児嶋なおみ絵 偕成社
バク夢姫のご学友 柏葉幸子 児嶋なおみ絵 偕成社 この人、何だかいけ好かない、と思う。感じわるーい、もしくは、きっと友達にはなれないよね、と思う。でも、学校でも仕事でも、どうしてもその人と一緒に行動しなきゃいけなかったりすることがあります。この物語の主人公の女の子・五月も、いきなり、ちょっと変わったお上品な言葉を話すバクと過ごさなくてはならなくなります。ぽっちゃり、いや、ぽってり体型、五月曰く「イノシシの変種」みたいな外見なのに、自称「夢姫」。慇懃無礼な物言いの、プライドが高くて凄い音痴の妙なバク。学校なら避けることも出来るけれど、どういうわけ... ...続きを見る

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2012/09/07 22:45
かえるのそらとぶけんきゅうじょ 村上勉 偕成社
かえるのそらとぶけんきゅうじょ 村上勉 偕成社 小さな頃は、かえるが苦手でした。教室で、いきなり大きな牛がえるを男子に投げつけられて絶叫したこともありました。でも、最近はかえるさんがとても可愛いと思うんですよ。うちの庭には、何匹かアマガエルが棲みついていて、よくカラーの葉の上でくつろいでいます。ちっさなちっさな手に、粟粒のような吸盤が付いていて、緑の宝石のように綺麗で見惚れてしまう。かえるって、どこか人くさいと思うのは、このちっさくて可愛い手があるからなのかもしれません。この村上さんの絵本のかえるさんも、緑の手で空飛ぶ羽を作ります。いつもこの... ...続きを見る

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2012/08/20 23:28
ラモーナは豆台風 ベバリイ・クリアリー 松岡享子訳 ルイス・ダーリング絵 学研
ラモーナは豆台風 ベバリイ・クリアリー 松岡享子訳 ルイス・ダーリング絵 学研 たくさんの子どもたちに愛されている『ゆかいなヘンリーくん』シリーズの一冊です。新しく改訂新版が出ているので、嬉しくなって手に取りました。長く読まれている本は、時々こうして新版を出してもらうと、いいですね。人気のある本ほどボロボロになってしまうのが図書館の宿命。でも、いざ買い換えようと思うと絶版になっていたりすることが、ままあります。子どもには、きれいな本を手にして欲しいと思うんですよ。児童室の本は、痛むのもある程度了解済みだと思いますが、これが不思議なことに痛んでいる本だと、子どもの扱いも、より... ...続きを見る

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2012/08/16 22:43
ふたりのイーダ 松谷みよ子 司修絵 講談社
ふたりのイーダ 松谷みよ子 司修絵 講談社 私が言うまでもなく、非常に有名な作品です。映画にもなってますね。この作品が書かれたのは1969年。私が、まだイーダの年齢に近い頃です。それから40年以上が過ぎましたが、この本はずっと読み継がれています。8月6日になると読み返す、という人がたくさんいることを先日ツイッターで発見して、思わず再読しました。 ...続きを見る

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2012/08/15 14:38
願いのかなうまがり角 岡田淳 田中六大・絵 偕成社
願いのかなうまがり角 岡田淳 田中六大・絵 偕成社 おじいちゃんの出てくる物語には、読み手を安心させる力があると思います。親ではない一歩引いた余裕というか。長い人生を歩き抜いてきたおじいちゃんがそこにいてくれる安心というのは、子どもにとってとてもいいものなんじゃないかと思います。例えば、ファージョンの『町かどのジム』。オルレブの『くじらの歌』。いとうひろしさんの『だいじょうぶ だいじょうぶ』。朽木さんの『風の靴』のおじいちゃんはカッコいい系かな。最近読んだところでは、『ダーウィンと出会った夏』のおじいちゃんも、ユニークな味を出してました。... ...続きを見る

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2012/08/01 23:31
女王さまがおまちかね 菅野雪虫 ポプラ社
女王さまがおまちかね 菅野雪虫 ポプラ社 夏休みの宿題の定番、読書感想文。書けないと悩む女の子が主人公です。これがねえ・・・私も大嫌いでした。なぜかというと、この物語で現が分類した、類型的な読書感想文みたいになるのがイヤだったんですよね。どうしても、学校のリストにあがっている本で、大人の満足するような感想文を書こうとすると、ステレオタイプになる。大人が何を求めているのかをわかってしまったりするのが、これまたうんざりするというか。面倒というか。戦争に関する本を読んで、「戦争はいけないと思いました」などと書くのが、特に思春期近くになるととて... ...続きを見る

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2012/05/30 00:23
まるごと日本の季節 学研もちあるき図鑑 学習研究社
まるごと日本の季節 学研もちあるき図鑑 学習研究社 最近、図鑑や事典が再び人気のようです。その気持ち、わかります。人気の原因は、「所有感覚」にあるんじゃないかな、と想います。コレクションの喜び。美しいものを心に刻む喜び。図鑑や事典を一冊持つことで、私たちはある秩序をもって整えられた引き出しを手に入れる。この世界の一部を手に入れることが出来る。先日読んだ『異性』という本の中で、穂村弘さんが男性の所有感覚について語ってらした。曰く、男というものは、「見る」だけで、その言葉を唱えるだけで、「オレのもの」という所有感覚を味わうことが出来るらしい。美しい女... ...続きを見る

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2012/05/23 00:55
グリフィンとお茶を 〜ファンタジーに見る動物たち〜 荻原規子 徳間書店
グリフィンとお茶を 〜ファンタジーに見る動物たち〜 荻原規子 徳間書店 動物、というのはファンタジーと縁が深い。どちらも、「物語」の源流に近いものだからかもしれない。人が焚火の前で子どもたちに語ってきかせた、生のままの物語。そこでは、きっと自然に住まう神々と繋がるものとして、たくさんの動物たちが登場したはずだ。かって、真の暗闇に住んでいた頃、私たちは動物よりもずっと下の存在だったはず。彼らのような運動能力や、嗅覚や、するどい爪や、翼を持たない私たちは、自然の大きさの中ではいつも弱者だったろうと思う。何しろ、つい100年くらい前まで、日本にだってお狐さまや、タヌキに化... ...続きを見る

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2012/03/27 01:31
ネジマキ草と銅の城 パウル・ビーヘル 野坂悦子訳 村上勉絵 福音館書店
ネジマキ草と銅の城 パウル・ビーヘル 野坂悦子訳 村上勉絵 福音館書店 村上勉さんの表紙と挿絵に、思わず手が伸びました。子どもの頃から、村上さんの絵が大好きなんです。佐藤さとるさんのコロボックルのシリーズは言うまでもなく・・昔、村上さんの挿絵の「家なき子」を持っていたんですよ。今でも、頭の中にくっきり浮かぶほど印象的な本だったんですが、残念なことに、もう手元にはありません。村上さんの絵はとても躍動感があって、頭の中で、イマジネーションが膨らみます。だから、寓話の要素を多く含んでいるこの物語のような作品には、まさにぴったり。 ...続きを見る

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2012/03/20 01:02
精霊の守り人 上橋菜穂子 二木真希子絵 偕成社 @
精霊の守り人 上橋菜穂子 二木真希子絵 偕成社 @ 守り人シリーズの幻の作品、『炎路の旅人』が収録された最新刊、『炎路を行く者』が発売されました。『炎路の旅人』は、『蒼路の旅人』の前に書かれていた小説ですが、上橋先生曰く、このヒュウゴの物語が生まれたからこそ、そのあとの壮大な『天と地の守り人』全3巻が上橋先生の中で立ちあがったということ。さっそく買って読み、感想を書こうと思ったのですが・・・どうしてもその前に、『守り人シリーズ』を全部読み返したくなりました。大好きなこのシリーズの感想を、私はあまり書いていないんですよね。感想というよりも、「ここが... ...続きを見る

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2012/03/02 01:26
本へのとびら 岩波少年文庫を語る 宮崎駿 岩波新書
本へのとびら 岩波少年文庫を語る 宮崎駿 岩波新書 年に1回か2回、銀座にある教文館ナルニア国という、子どもの本屋さんに行きます。ここは、品ぞろえが素晴らしいんですよ。子どもの本、YAに対する深い理解があって作られている本棚だということがよくわかります。ここでしか買えないテキストや研究書などもあるので、行くと必ず散財してしまうことになるのですが、そこにいつもたくさん並べてあるのが、岩波少年文庫。図書館にも当たり前のようにたくさんあるのですが、少年文庫だけを集めて揃えてあるわけではないので、なかなか一覧では見られないんですね。じっくりとその作品群を... ...続きを見る

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2012/02/28 01:58
時の旅人 アリソン・アトリー 松野正子訳 岩波少年文庫
時の旅人 アリソン・アトリー 松野正子訳 岩波少年文庫 この本が書かれたのは、1939年、この岩波少年文庫に翻訳されたのは、1998年。まさに、長い時を旅してきた物語です。イングランドの田舎を舞台にして、現在と過去を行き来する少女の日々がとても色鮮やかに描かれていて、ここ数日私はこの古い農園に、主人公のペネロピーと一緒に魅入られていました。 ...続きを見る

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2012/02/22 01:26
ねこが見た話 たかどのほうこ 瓜南直子絵 福音館書店
ねこが見た話 たかどのほうこ 瓜南直子絵 福音館書店 1998年刊行の本です。ねこがみた、ちょっとヘンな話の連作短編なんですが、これが面白いんですよ!ナンセンス味の短編が4つ。そこはかとなくブラックな味わいにぞくぞくして、ニンマリです。たかどのほうこさんは、ほんとにセンスが良い。独特のユーモア感覚が冴える短編に、すっかり楽しませて頂きました。 「キノコと三人家族のまき」「もちつもたれつの館のまき」「おかあさんのいすのまき」「天国か地獄か?のまき」。このタイトルを見ただけで、もはや可笑しいですよね。 ...続きを見る

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2012/02/16 00:48
リンデ ときありえ 高畠純絵 講談社文学の扉
リンデ ときありえ 高畠純絵 講談社文学の扉 この、高畠さんの表紙がたまりません。リンデの笑顔です。おっきな犬が持つ、ゆったりした笑顔。思わず頁を開かずにはいられませんよね、こんな顔されたら。愛する人を失うことの不安に攫われそうになっていた男の子を、ぽかぽかの犬の体温が包み込みます。ここのところ、毎日寒くて、お日様にもあまりお目にかかれない。気分も落ち込みがちでしたが、この物語にしっかり湯たんぽして頂きました。 ...続きを見る

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2012/02/08 23:09
宇宙からきたかんづめ 佐藤さとる ゴブリン書房
宇宙からきたかんづめ 佐藤さとる ゴブリン書房 この本は、1967年に発行されたものの再刊だそうです。加筆修正もされているそうなんですが、なんと私とあまり変わらない年齢の物語です(笑)それにしては、なんとも瑞々しく、まったく古くなっていないのに驚きました。すぐれた物語というのは、実に年を取らないですね。羨ましい限りです。 ...続きを見る

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2012/02/01 23:31
クロックワークスリー マコーリー公園と三つの宝物 マシュー・カービー 石崎洋司訳 講談社
クロックワークスリー マコーリー公園と三つの宝物 マシュー・カービー 石崎洋司訳 講談社 煌びやかな都会と深い闇の大きな森がある19世紀末のアメリカ東部の町を舞台にした、3人の少年と少女が繰り広げる冒険活劇です。自動人形、オペラ、タロット、降霊会、孤児院、大道芸人・・・もう、ありとあらゆるものを詰め込んで息つく間もなく物語が展開していくのが楽しくて仕方がない。主人公たちと一緒に町を走り回っているうちに時間が経つのを忘れてしまう―いいですね、こんな時間って。 ...続きを見る

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2012/01/30 23:58
小公女 フランシス・ホジソン・バーネット 高楼方子訳 福音館書店
小公女 フランシス・ホジソン・バーネット 高楼方子訳 福音館書店 金曜に、猫を拾ってしまいました(汗)夕方の駅前のロータリーという、人も車も自転車も激しく行き来する場所で、激しく鳴くちっさい猫を発見。道行く人に、にゃんにゃんとむしゃぶりついては鳴いているんです。友人と思わず近寄ってしまったのが運のつき(笑)首輪をしているので飼い猫かもしれないと思い、とりあえずキャリーを家から持ってきて保護し、あちこち聴いてみたのですが、空振りでした。結局、獣医さんに寄って検査してもらって、家に連れて帰ってきてしまいました。キジ模様の、ちっさい、1歳になるかならないかの女の子ち... ...続きを見る

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2012/01/19 01:31
父さんの手紙はぜんぶおぼえた タミ・シュム=トヴ 母袋夏生訳 岩波書店
父さんの手紙はぜんぶおぼえた タミ・シュム=トヴ 母袋夏生訳 岩波書店 「愛」と気軽に人は言うけれど。「愛」ってこういうことなんだよ、と説明することも、目に見えるように提示することも、あまりに難しい。その昔、向田邦子さんが、「愛」という言葉を聞くと、ゆでたまごを思いだすと書いてらしたことがあった。遠足のとき、同級生のお母さんが、娘のためにクラス全員に卵をゆでて持ってきた。お母さんが恐縮しながら渡すその卵の温もりが、当時学級委員だった向田さんは忘れられない・・そんな内容だったと思う。そして私は、これから「愛」と聞くと、この本のことを思い出すと思う。この中に収められてい... ...続きを見る

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2012/01/07 18:33
お父さんのバイオリン ほしおさなえ 徳間書店
お父さんのバイオリン ほしおさなえ 徳間書店 最近、人の心の無意識の領海の大きさについて、よく考えます。私たちが意識している部分の下に、膨大な量の何かが眠っているーというのは、若い頃にユング心理学をかじったときから知ってるつもりだったのですが。知ってるつもりと、それが身に沁みてわかることの間には、大きな大きな壁があるんですよね。この年齢になってそれを実感します。河合隼雄さんもおっしゃっていましたが、自分の中に眠る未知の領域に足を踏み込むことは、非常に恐い、怖ろしいことです。でも、そこから目をそらしていると、いつしか一歩も身動きできなくなる時... ...続きを見る

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2012/01/06 00:12
ピートのスケートレース ルイーズ・ボーデン 福音館書店
ピートのスケートレース ルイーズ・ボーデン 福音館書店 新年あけましておめでとうございます。 ...続きを見る

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2012/01/02 21:34
2011年を振り返って
久しぶりの更新です。 この三カ月、ずっとある事にかかりきりで、こちらがおろそかになっていました。でも、ずーっと、ずーっとこちらを書きたくて仕方なくて。今日、やっと解放されたので、いそいそと更新です。すっかり世間から忘れられてる感がありますが(笑)新年から、がんばって書いていきますので、どうかよろしくお願いします。 ...続きを見る

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2011/12/31 01:23
帰命寺横町の夏 柏葉幸子 講談社
帰命寺横町の夏 柏葉幸子 講談社 死んだ人が生き返る。そんなことは、絶対に無いのだけれど。もし、自分の周りに、そんな人、いや、亡者がいたら・・・。この物語は、思いがけず、そんな出来ごとに遭遇してしまった男の子のお話です。こう書くと、一瞬ゾンビ系のホラーと思われてしまいそうが、決してそうではなく。「生きる」ということの切なさ、かけがえのなさが、胸いっぱいに満ちるような柏葉ワールドでした。 ...続きを見る

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2011/10/10 23:12
1/12の冒険 マリアン・マローン 橋本恵訳 ほるぷ出版
1/12の冒険 マリアン・マローン 橋本恵訳 ほるぷ出版 小さいことは、チェスタトンが「棒大なる針小」で書いていたように、ドラマチックなこと。例えば・・・この身体が、ウルトラマンサイズになってしまったとしたら。ちょっと歩けば家を踏みつぶす。山を歩けば崖崩れ。海辺を歩けば、港を壊す。迷惑この上ないですよね。(昔テレビで、ウルトラマンが怪獣と格闘するたびに、私はそれがとても気になっていた。怪獣よりも、ウルトラマンが潰してる家の方が多いかもしれん、と憂鬱になったりしていた。気が小さい子だったんです)だから、でっかくなってしまったら、ひたすら何も無いところで、... ...続きを見る

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2011/09/29 22:02
シンポジウム 子どもの物語・大人の物語
昨日、大阪産業創造館であった、日本ペンクラブ主催のシンポジウムに行ってきました。パネリストは、今江祥智さん、里中満知子さん、越水利江子さん、令丈ヒロ子さん、進行はひこ・田中さんという豪華なメンバーです。いやー、ほんとに楽しかった!会場には、他にもいろいろと作家さんが来られていて、話が広がるわ、広がるわ、初めのテーマからどんどん膨らんで・・・。皆さん、とてもお話がお上手です。そろって関西出身でらっしゃるせいか、心やすく楽しい雰囲気が初めから漂って、とてもリラックスした空気の中、有意義なお話をたくさ... ...続きを見る

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2011/09/25 22:19
パンプキン!模擬原爆の夏 令丈ヒロ子 講談社
パンプキン!模擬原爆の夏 令丈ヒロ子 講談社 とろとろと書いているうちに過ぎ去ってしまったが。9月11日は、アメリカの同時多発テロがあった日であり、あの3月11日の震災から、半年という日でもあった。10年前のあの日も、半年前のあの日も、呆然としてテレビの前で座り込み、延々と繰り返される映像を見ていた。生きている間に、こんな恐ろしい光景を見ることになると、想像したこともなかった。しかも、リアルタイムでその光景を、メディアが伝える映像で繰り返し見る、ということを体験し、私は「見る」ということについて、いろいろと考えたり、本を読んだりしてずっと考... ...続きを見る

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2011/09/16 23:09
町かどのジム エリノア・ファージョン 松岡享子訳 学習研究社
町かどのジム エリノア・ファージョン 松岡享子訳 学習研究社 少しずつ、古い作品などもきっちり読んでおきたいなあと思ってます。児童書やYAを好き勝手に眼につくままに読んできただけなので、体系的な視点に欠けるし、時代と作品との関係などの知識も希薄だし。勉強不足この上ない(汗)ということで、まずファージョンかな、と少々勉強気分でこの本を読んだのですが。何のことはない、ファージョンの自由で暖かい日射しをいっぱい浴びて、ただひたすら楽しんでしまったという結果に(笑)文章に品とユーモアがある。優れた古典教育を受け、なおかつ自由な精神を持っている人にしか書けない文章だ... ...続きを見る

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2011/08/19 20:00
ルイジアナの青い空 キンバリー・ウイリス・ホルト 河野万里子訳 白水社
ルイジアナの青い空 キンバリー・ウイリス・ホルト 河野万里子訳 白水社 ここ数日、非常に残暑が厳しいです。夏空全開。こんな時は、涼しいところで読書が一番です(笑)夏らしい本を読みたいなあと思って、表紙が青空のこの本を・・。『ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日』で、鮮やかな少年の夏を描いたホルトのデビュー作です。主人公は12歳の少女。大人への入り口にさしかかる年齢です。自分の両親が、いわゆる普通ではないことに傷つき、大切な人との別れに遭遇し・・痛みの中で、戸惑い、悩み、成長する姿が、瑞々しく描かれています。物語の背景と、登場人物たちの心のひだが、さりげなく、深く書き込... ...続きを見る

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2011/08/11 23:19
台所のマリアさま ルーマー・ゴッデン 猪熊葉子訳 評論社
台所のマリアさま ルーマー・ゴッデン 猪熊葉子訳 評論社 こないだ読んだ『バレエ・ダンサー』から、すっかりゴッデンづいてしまったので(笑)以前に赤木かん子さんの本で紹介されていたのを読んで、これも一度読んでみたいと思っていた作品。やはり読みだしたら止まらずで、ゴッデンという人の魅力を改めて感じさせてもらった一冊でした。気難し屋で、「すっかり自分の世界にこもって」いて、誰ひとり自分の部屋に立ち入ることも許さず、自分の猫にさえ触らせない、それでいて夕暮れになると「ふさぎこまざるを得ないような、やりきれない気分を感じる」少年が、初めて心を許した人のために美し... ...続きを見る

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2011/08/06 20:44
バレエダンサー 木曜日の子どもたち ルーマー・ゴッデン 渡辺南都子訳 偕成社
バレエダンサー 木曜日の子どもたち ルーマー・ゴッデン 渡辺南都子訳 偕成社 読みたい、読みたいと思っていたゴッデンの『バレエダンサー』を一気読み。上下巻、長い物語ですが、もう読みだしたら止まらない面白さでした。副題の「木曜日の子どもたち」は、マザー・グースからきています。「木曜日の子どもの道は遠く・・」という歌詞だそう。バレエという表現芸術に全てを捧げて、はるかな遠い道をゆく子どもたち・・という意味がこめられています。幼い頃からレッスンにレッスンを重ねて、プロになれるのはほんの一握り。芸術とはそういうある意味残酷なことですが、その残酷さと背中合わせの喜び、まばゆい光と、... ...続きを見る

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2011/08/04 20:43
だれにもいえない 岩瀬成子 網中いずる絵 毎日新聞社
だれにもいえない 岩瀬成子 網中いずる絵 毎日新聞社 ここ数日、大阪は曇りがちで涼しかったのだけれど、今日は日差しが出て暑い。とうとう我慢できなくなってクーラーを入れたら、室温が33℃だった(笑)暑さに強すぎですか・・。暑い中で長編を読むのはけっこうきついので、薄くて表紙が涼しげなこの本に手が伸びました。主人公は10歳の女の子。「だれにもいえない」ことが、ふつふつと生まれてくる頃・・それまでお猿だった尻尾が取れて、「ニンゲン」に近付いてくる年頃です。小学校卒業ぐらいまでまだまだお猿の男子と違い、女子は早くに大人に近づきますからね。この物語には、心に... ...続きを見る

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2011/07/29 00:43
テッドがおばあちゃんを見つけた夜 ペグ・ケレット 吉上恭太訳 スカイエマ絵 徳間書店
テッドがおばあちゃんを見つけた夜 ペグ・ケレット 吉上恭太訳 スカイエマ絵 徳間書店 年を重ねるにつれ、段々身の回りに増えてくる話題が、親の介護。幸いにして、うちはまだ母が元気なので、その問題はまだ無いのだが、とにかく友達同士顔を合わせると、必ず出る話題がこれです。友人にも相談されたりすることが多いし、ほんとに他人事じゃないとしみじみ思う。なので、この本のテーマは、私にとっても身近で切実な問題です。 この物語の主人公であるテッドの家にも、おばあちゃんがいる。昔はしっかりもので楽しい人だったおばあちゃんは、今はすっかりアルツハイマーが酷くなって、いつも讃美歌を口ずさみ、おもちゃの... ...続きを見る

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2011/07/08 22:15
千年の森をこえて キャシー・アッペルト 片岡しのぶ訳 デイビッド・スモール絵 あすなろ書房
千年の森をこえて キャシー・アッペルト 片岡しのぶ訳 デイビッド・スモール絵 あすなろ書房 この間、楽しみにしていた『ホットスポット・最後の楽園』の第6回を見ました。最終回は日本で、森に暮らすニホンザル達が主な主人公だったんですが・・その日本の森の美しさに息を飲みました。このシリーズはとても映像が美しくて、これまで紹介された国の自然もとても感動的だったんですが、この日本の森には、ほんとにぐらっとするほど感動してしまいました。これは、自分の日本人としてのDNAがそうさせるのかなあと思ったりもするのですが、ほんとに日本の森、川というのは他にはない瑞々しさです。潤いと緑の色が違いますよね。し... ...続きを見る

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2011/07/02 20:27
真夜中のパーティ フィリパ・ピアス 岩波少年文庫
真夜中のパーティ フィリパ・ピアス 岩波少年文庫 新刊ばかり読んでいると疲労が溜まるのは、私だけでしょうか。どことなく、本を読む神経が荒れてくるように思う。感覚器官の肌触りが荒くなって、繊細なところを読み落としてしまいそうになる。そんな時は大好きな作家さんの本を読みます。すると、ブラッシュ・アップ効果といいましょうか、心にしっくり馴染む言葉たちが、荒れたところを修復してくれるように思います。ということで、今回はとてもピアスが読みたくなり、この短編集を引っ張り出しました。ここに描かれているのは、ごくありふれた子どもの日常です。誰しも経験のあるよう... ...続きを見る

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2011/02/18 22:30
大草原のちいさなオオカミ 姜戎(シャンロン)作 唐亜明・関野喜久子/訳 講談社
大草原のちいさなオオカミ 姜戎(シャンロン)作 唐亜明・関野喜久子/訳 講談社 「哲学者とオオカミ」を読んでから、私はオオカミに深い畏怖の念を抱いているので、実はこの物語を読みだしてすぐに放り出したくなってしまった。この物語に描かれる小狼というオオカミの子が、無残な行く末をたどるのが即座にわかってしまったから。モンゴルに生きるオオカミの猛々しい誇り高さと、彼らを取り巻く人間の愚かしさが、有り体に描かれる。その対比が鮮やかであればあるだけ、小狼を苦しめてしまった「ぼく」の後悔が胸に苦く残ってやりきれない。しかし・・これはきっとこの世界にありふれた事であり、人間である私が感じな... ...続きを見る

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2011/02/12 22:53
11をさがして パトリシア・ライリー・ギフ 岡本さゆり訳 文研出版
11をさがして パトリシア・ライリー・ギフ 岡本さゆり訳 文研出版 ディレクシア、という学習障害を抱える子どもたちがいます。 知的能力には全く問題が無いにも関わらず、文字が読めなかったり、書けなかったりする、そんな症状が現れます。この物語の主人公のサムは、ディレクシアを抱える男の子。その戸惑いや苦しさが、等身大に伝わってきます。その彼を、しっかり抱きしめて見つめる、周りの大人たちの暖かさが、とても印象的な本でした。 ...続きを見る

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2011/01/31 22:12
わたしの犬、ラッキー ダイアン・メイコック 若林千鶴訳 あすなろ書房
わたしの犬、ラッキー ダイアン・メイコック 若林千鶴訳 あすなろ書房 この本を読みたいと思ったのは、表紙の女の子の表情に惹かれたから。口をきゅっと結んで、谷を見下ろす少女は、ふさふさした毛並みの犬を従えている。そのワンちゃんの、こっちをちらっと見ている様子と、何かの決意を体中に漲らせている少女の背中に、「どうしたの?」と声をかけたくなったんです。 ...続きを見る

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2011/01/21 23:35
まえがみ太郎 松谷みよ子 福音館書店
まえがみ太郎 松谷みよ子 福音館書店 お正月のお話を一つ。 えらく昔の本です。私の持っているのは、1966年刊行のもの。 昔、幼い頃に読んだ本を、そのまま持っているという(笑) 漢字を覚えたての頃に読んだんでしょうねえ。 いちいち、漢字に線を引いて、自分でルビを振ってるのが笑えます。 ...続きを見る

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2011/01/03 22:22
うさぎの庭 広瀬寿子 あかね書房
うさぎの庭 広瀬寿子 あかね書房 来年はうさぎ年です。 そこで、うさぎのお話を何か・・と探していて、 表紙の絵が柔らかくていい感じなので手にとりました。 表紙というのは大事ですねえ。うん。 私の勘は当たっていて、これがとてもいいお話でした。 ...続きを見る

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2010/12/28 01:04
赤い髪のミウ 末吉暁子 講談社
赤い髪のミウ 末吉暁子 講談社 思春期の男の子の難しさ、というのは母親泣かせです。 この物語の主人公・航の抱える、もやもやを読んでいて、 昔のことを色々と思い出し・・まあ、今もそんなにすっきりした わけでもないんですが(笑)少々苦しくなってしまった、ダメ母です。 女子のもやもやは、やはり自分も通ってきた道なんで、大方 見当がつくんですが、この頃の男の子の不安定さと、 エネルギーの過剰さは、当たり前なんですが、女子と違う 方向からやってくるので、非常に戸惑うわけです。 でも、やっぱり、一番戸惑ってるのは、もやもや... ...続きを見る

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2010/12/02 02:38
おコン草子 斎藤飛鳥 童心社 
おコン草子 斎藤飛鳥 童心社  楽しい本を見つけました。 とっても活きのいい、キツネと人間のあいの子、 おコンちゃんが繰り広げる、冒険のお話。 まるでアラレちゃんのように爆走しつつ、びしばしと 自分のやるべき事に邁進するおコンちゃんに、 いっぱいパワーを貰えて元気になれます。 ...続きを見る

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2010/11/24 00:39
理論社がんばれ!
ネットニュースで知って驚きました。 理論社が、民事再生法の適用を申請したらしいですね。 今、出版社はどこも苦しいと思います。 その中でも苦しいのは、児童書、そしてYA(ヤングアダルト)の 本をたくさん出版しているところだと思われます。 言わずと知れた少子化。活字離れ・・。 でも、まだ絵本はマシかもしれません。 子どもが小さいうちは、絵本を買うお家は多いです。 でも、例えば子どもが小学校高学年、中学生になった時に 子どもに参考書以外の本を買う親はどれぐらいいるんでしょう。 そう... ...続きを見る

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2010/10/12 20:37
『秘密の花園』ノート 梨木香歩 岩波ブックレットNo.773
『秘密の花園』ノート 梨木香歩 岩波ブックレットNo.773 梨木さんがバーネットの「秘密の花園」を読みこんだ ガイドブックです。面白い。「秘密の花園」については 河合隼雄さんも言及しておられて、その時に幼い頃 大好きだったこの本も一度読み返しているのだが、 梨木さんのナビゲートぶりにつられて、また読み返して しまった。 ...続きを見る

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2010/09/20 23:06
産経児童出版文化賞
ネットニュースで見つけました。 授賞式があったんですね。 今年の受賞作は、 ...続きを見る

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2010/06/06 00:53
つづきの図書館 柏葉幸子 山本容子絵 
つづきの図書館 柏葉幸子 山本容子絵  「つづきが知りたい」と、読み終わった本を目の前にして 思う事・・何度もある。主人公に感情移入して、まるで 自分の一部のようになってしまった時は、特に。 もしかしたら、本の方も、読んでくれた人に対してそう思って くれてるのかも・・というのが、この物語の設定。 だから、「つづきの図書館」というのは、本の続きではなくて、 読んでいた人、読者のつづきです。 ...続きを見る

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2010/05/30 23:57
シカゴよりこわい町 リチャード・ペック 斎藤倫子訳 東京創元社
シカゴよりこわい町 リチャード・ペック 斎藤倫子訳 東京創元社 『賞をとった子どもの本』という本を読んでいます。 ルース・アレンというアメリカの方の大著を、 玉川大学出版部が発行してくださいました。 これが非常に面白い。 この本については、また改めて書きますが、 改めて、賞をとった子どもの本、特にYAのジャンルのものを 読みなおしてみようと思っています。 特に、アメリカ・ニューベリー賞のもの。 なぜかというと、このニューベリー賞を貰った本というのは 絶対に絶版にならないんですね。 つまり、アメリカにおいて、永遠のスタンダードになっていく本... ...続きを見る

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2010/03/16 00:26
引き出しの中の家 朽木祥 ポプラ社
小さい・・という事は、どうしてこんなに人の心をくすぐるのだろう。特に、女子の心を。この物語を読んでいる間、私はすっかり少女になってしまって、この物語に出てくる少女たちと、煌めくような幸せを味わっていた。煌めくような幸福なんて、滅多にない事。この本には、女の子には堪えられない、小さな幸せがいっぱいに詰まっている。可愛くて愛しい、朽木さんだけの小宇宙の美しさ・・。装丁も、挿絵も、とっても可愛い。この本が、そのまま、心の中の、もうひとつの引き出しみたい。朽木さんの文章の香気を吸いこんで、春の風を感じる... ...続きを見る

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2010/03/07 21:39
ピーターと象と魔術師 ケイト・ディカミロ 長友惠子訳 岩波書店
雪の夜、しーんとした気配の中で、読みたくなる本です。 クリスマスを家族で祝った後、興奮気味の子どもたちを寝かせて、 ほっと一息ついた時に、そっと開いてみるのもいいかも。 私は、出不精なので、子どもたちが大きくなってからは、静かに 本を読んで過ごすことが多いです。 定番は、やはり、ディケンズの「クリスマス・キャロル」なんですが、 今年アニメになっているのを、CMで見て、幻滅しました。 自分の心の中で培ってきたイメージが大きすぎるからなのかもしれませんが・・。 あと、一番好きなのは、... ...続きを見る

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2009/12/14 02:26
霧の森となぞの声 こそあどの森の物語 岡田淳 理論社
大好きなこそあどの森シリーズ10作目。 今回は、スキッパーはじめ、おなじみの森の皆が、妖しい歌声に とり憑かれます。いつも、ふわっと違う世界に足を踏みいれてしまう スキッパーですが、今回の冒険は、ちょっとキケンなかほりです。 でも、キケンだからこそ、美しくて、抜け出せなくなる・・そんな世界が、 この目に映る風景の、そこここに隠れている。感じるものだけが わかる暗号のような秘密の魅力を、岡田さんらしい視線で描いてあって 素敵でした。 ...続きを見る

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2009/12/11 02:10
マルベリー・ボーイズ ドナ・ジョー・ナポリ 相山夏奏訳 偕成社
昔、「母をたずねて三千里」というアニメがあって、必死で見たものでした。 遠く出稼ぎに出た母の行方を捜して一人、イタリアのジェノバから、 アルゼンチンへと旅に出るマルコという少年のお話。 たくさんの人と出会いながら、一人旅を続けるマルコの、苦難と感動の物語。 この物語の少年も、イタリアのナポリから、アメリカに旅立つんですが・・。 マルコと違うところは、母に、アメリカに送られてしまうところ。 つまり、彼は捨てられてしまったわけです。たった9歳で。 そのベニアミードが、たった一人アメリカ... ...続きを見る

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2009/12/07 20:20
魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち 角野栄子 福音館書店
夜が長くなって、本をゆっくり読みたい季節です。 これから、年末年始・・とか。大掃除・・とか。 待ってる12月が来るので、なかなかうまくいきませんが・・。 私には、やっぱり、一人でゆっくり本を読む時間がないと、 心が死んでしまう感じがするので。 年々、時間に加速度が付いている気がするのが、辛いなあ。 お母さんになって、子ども達が旅立つ年齢になったキキも、 そんな事を感じているのかしらん。 ...続きを見る

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2009/11/24 01:16
とびらをあければ魔法の時間 朽木祥 ポプラ社
この物語の中には、ふわっと優しい時間が 流れていました。うん、私が昔から、ほしいな・・と 思っていた時間が、ここにあったような。 そんな気持ちにさせてもらいました。 ...続きを見る

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2009/07/24 16:22
ロジーナのあした 孤児列車に乗って カレン・クシュマン 野沢香織訳 徳間書店
孤児列車・・というものがあったという事を 始めて知りました。1850年代から1929年にかけて アメリカで行われていたらしいです。 都会の浮浪児や孤児を集めて、西部の農家などに 紹介し、里親になってもらうという計画だったようです。 しかし、実際には労働力としてこき使われたりした子も いたそうで、そのあと、廃止になりました。 この物語は、そんな孤児列車に一人で乗ることになった ロジーナという少女の、物語です。 ...続きを見る

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2009/06/13 21:16
ぼくのネコにはうさぎのしっぽ 朽木祥 片岡まみこ絵 学研
朽木さんの最新作です。 これがもうねえ、何とも言えないくらい、可愛い本です。 お話が三つ入っていて、そのどれもが、とっても ハートフルで、あったかいし。 そして、挿絵と装丁をされている、片岡まみこさんの 版画が、素晴らしいです。命・・生きとし生けるものへの 愛が、ギュギュっと詰まった一冊です。 ...続きを見る

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2009/06/03 00:57
メニメニハート 令丈ヒロ子 講談社
とーっても可愛い本でした。 装丁も、すごく可愛い♪でも、何といっても この、お互いのハートが入れ替わってしまう、 二人の女の子たちが、とっても可愛くて・・・。 何だか、こういう物語を読むと、ほっとします。 ...続きを見る

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2009/04/29 00:34
三つ穴山へ、秘密の探検 ペール・オーロフ・エンクイスト 菱木晃子訳 あすなろ書房
可愛い本でした。主人公の子どもたちの可愛さに くつくつ笑っているうちに、あっという間に物語に 引き込まれてしまって、可愛いまま物語が 進行していくのかと思ったら、今度は何とも スリリングな展開に。 六歳のミーナをして、「あのとき、あたしはまだ小さかったから こわくなったのよ」なんて言わしめる、忘れられない冒険が 待っていたんです。作者のペール・オーロフ・エンクイストは 初めて子どもの本を書かれたそうですが、読み手を惹きつけるのが なんとも上手い。すっかり楽しませて頂きました。 ... ...続きを見る

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2009/04/03 00:56
子どもに本を買ってあげる前に読む本 現代子どもの本事情 赤木かん子 ポプラ社
赤木かん子さんを知ってますか。 児童文学の専門家で、YAや児童書の紹介の本を たくさん書かれています。本の探偵さん、つまり 「昔読んだ、こんな本のあったんだけど、タイトルがわからない」と 悶々とする人たちに「ああ、その本ならこれよ」と教えてあげられると いう、生き字引のような人です。そして、赤木さんは 児童書と一緒に生きてきた人ではなくて、子どもと一緒に 生きてきた、つまり現場を知る本の専門家です。 その赤木さんが、「今」の子どもたちの読書事情を書いたのが この本。いやー、ほん... ...続きを見る

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2009/03/13 02:50
MOE3月号 石井桃子特集&『ノンちゃん雲に乗る』
MOEの三月号は、石井桃子さんの特集です。 「子どもの本へのかぎりない愛」というタイトルが 付いていますが、ほんとに、日本に生まれた 子どもたちで、石井さんの本に触れたことがない人は いないのではないか、と思うほどの大きな存在ですよね。 「石井桃子」という名前は知らなくても、 「クマのプーさん」(A.A.ミルン)や 「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン) 「こねこのぴっち」(ハンス・フィッシャー) 「おやすみなさいのほん」(マーガレット・ワイズ・ブラウン) そして、... ...続きを見る

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2009/02/26 02:16
ドリーム・ギバー 夢紡ぐ精霊たち ロイス・ローリー 西川美樹訳 金の星社
心のありようと「眠り」というものは 深く繋がっていると思う。 気持ちよく熟睡できて、めざましに たたき起こされることなく目覚め、 まるで生まれた時のように新鮮な目を 開いて目覚める・・。 そんな朝は、とんとないように思います。 それは何故なのかな〜、何てこの本を 読みながら思ってしまいました。 ...続きを見る

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2009/01/22 02:02
リンゴの丘のベッツィー ドロシー・キャンフィールド・フィッシャー 多賀京子訳 徳間書店
私は、昔から、孤独な少女が自分の場所を見つけて 幸せになっていく話がとっても好きです。 これは、自分のどんな願望が反映してるのか わかりませんが(笑) 例えば「赤毛のアン」「小公女」「足ながおじさん」 「秘密の花園」「ペリーヌ物語」・・・。 一番耽溺したのはアンのシリーズで、どの時期のアンの 姿も好きですが、やっぱり一番ドキドキするのは 第一作目、「赤毛のアン」ですね。 誰からも必要とされなかった孤児のアンが、マシュウと マリラという子どもを持ったことのない兄妹の家に 引き... ...続きを見る

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2009/01/15 02:11
わしといたずらキルディーン マリー王女著 長井那智子訳 春風社
1922年初版です。作者はイギリス王室の王女さま。 ルーマニアに嫁いて王妃さまになった人だそうです。 そして、この主人公のキルディーンも王女さまなので ひらひら、ふわふわのお菓子みたいな物語かと思ったら けっこうブラックな味わいの、荒々しい心理劇なのに ちょっとびっくりしました。 ...続きを見る

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2009/01/09 23:54
光車よ、まわれ! 天沢退二郎 ジャイブ ピュアフル文庫
この本の初版は1973年。実に30年以上前に 書かれた物語ですが、このファンタジーの放つ 強烈なインパクトは、全く衰えていません。 2004年に、読者の熱い希望で、復刊ドットコムから 再び発行され、ジャイブから文庫になりました。 この文庫版が、定本になるようです。 ...続きを見る

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2008/12/12 02:44
雪の日のたんじょう日 ヘレン・ケイ バーバラ・クーニー絵 あんどうのりこ訳 長崎出版
今年は、台風が上陸しなかった。 こういう冬は、雪が深くなると天気予報で 言っていたけれども、ほんとかな〜。 この本は、雪が降る朝の、しーんとした気配を 感じるような本。 絵は、バーバラ・クーニーです。 この人の絵は、いいなあ。 『baby mammoth』に書いたクリスマス絵本の紹介にあげた 『ちいさなもみのき』もそうだし、『うまやのクリスマス』も 好きで、ほんとはあげたかったくらいです。 ...続きを見る

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2008/12/10 02:22
YA作品 2冊 ファイアベリー 考えるカエル、旅に出る & 路上のヒーローたち
『ファイアベリー 考えるカエル、旅に出る』 J・C・マイケルズ 小田島則子・小田島恒志訳 NHK出版  ...続きを見る

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2008/11/26 01:25
フングリコングリ 図工室のおはなし会 岡田淳作・絵 偕成社
週末は忙しくて、どうもうまく更新できません(言い訳かあ) うーん、もっと色々書きたいんですが・・。 元来器用に書けない性質で、がっつり書きたい人間だからなあ。 ...続きを見る

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2008/11/25 02:04
児童書3冊
ちょっと、書くのが間に合わないんで 怠慢な更新をします(汗) ...続きを見る

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2008/11/14 01:39
空へ、いのちのうたを デボラ・ワイルズ よねむら知子訳 ポプラ社
「死」というもの。親しい人、大切な人の「死」を、 どう受け止めるか。 これは人としての永遠のテーマ。 主人公のコンフォートは、家族で営む葬儀社の 末っ子。だから「死」には慣れているはずなのに、 大好きな家族の「死」は 彼女を動揺させ、苦しめる。 大切な人・・大切な命を失うことは、 この上なく辛いことだけれども、 その体験をしないと、人は「生きる」ということの 大切さを心に刻むことができない。 「死」は、大切な人が最後に残してくれた プレゼントなんだ・・という事。 言葉に... ...続きを見る

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2008/11/12 22:02
ルチアさん 高楼方子 フレーベル館
「飛ぶ教室」の2008年春号に 12歳の自分に、今プレゼントするなら どんな本にするか、という特集があって 自分なら何にするか、つらつらと考えていました。 上橋さんの「守り人」のシリーズなんかもいいし 梨木さんの「西の魔女が死んだ」も読ませたい。 朽木さんの「たそかれ」の河童くんにも会わせて やりたかったもんだとか、色々悩んでたんですが、やっぱり 一冊あげろと言われたら、たかどのさんの 「時計坂の家」(レビューはこちら)かな、と思い至りました。 12歳であった私が感じていた、... ...続きを見る

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2008/11/05 01:50
縞模様のパジャマの少年 ジョン・ボイン作 千葉茂樹訳 岩波書店
縞模様のパジャマというのが、何を意味するのか。 その本当の意味が、最後まで読むとわかる。 わかってしまう事がつらいのだが、それが「戦争」や「残虐」を 許してしまう、人間の一面なのだと思う。 ...続きを見る

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2008/10/09 02:28
海賊黒パンと、プリンセスに魔女トロル、2ひきのエイリアンをめぐるぼうけん ガース・ニクス 原田勝訳 
いやー、長いタイトルです。おかげで、タイトルに、出版社が 書けなかった(笑)主婦の友社です。 ...続きを見る

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2008/09/30 22:46
透明人間のくつ下 アレックス・シアラー 金原瑞人訳 竹書房
アレックス・シアラーの最新作は、ドタバタコミックホラー。 いつも、何かしらピリっとした風刺を織り込んであるシアラーに しては、あっさりと軽い感じ。 ...続きを見る

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2008/09/05 17:16
曲芸師ハリドン ヤコブ・ヴェゲリウス作 菱木晃子訳 あすなろ書房
課題図書です。中学生の部。 ハリドンという主人公の曲芸師の、孤独と不安の一夜を 書いた物語なので、課題図書としては、少し異色なのかもしれない。 この、探しても探しても、逢いたい人が、見つからないという シチュエーションは、最近経験した猫探しの数日を思い出させて デジャブ感いっぱい・・。読後少々疲れました。 ...続きを見る

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2008/07/11 20:43
漂泊の王の伝説 ラウラ・ガジュコ・ガルシア 松下直弘訳 偕成社
何気なく手に取った本なのですが これが、思いがけず良かった。 時間を忘れて、必死で読む本って、いいですねえ・・。 舞台はアラビア半島。 昔、とっぷりはまった、千一夜物語を思い出させる物語なんですが 一人の王子の数奇な人生を通して、自分と闘う力、運命と闘う意味を 考えさせる冒険の物語になっています。 ...続きを見る

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2008/07/11 00:36
ペチカは、ぼうぼう 猫はまんまる やえがしなおこ ポプラ社
ほれ、ペチカはぼうぼう 猫はまんまる おなべの豆は、ぱちんとはじけた ...続きを見る

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2008/02/25 02:13
時計坂の家 高楼方子 リブリオ出版
最近、この本の話を、コメントに来てくださった夢子さんがしておられました。そこで、何となく随分昔に読んだっきりになっていたこの物語を再読しました。感想は・・やはり、高楼さんは凄い。この一言です。 ...続きを見る

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2008/02/20 02:25
アントン ―命の重さ― エリザベート・ツェラー 中村智子訳 主婦の友社
歴史、というものを見たとき、その残虐さに 目を覆いたくなることが、それはもう、たくさん ある。世界史などを少し覗くと、そこはもう 残虐と戦争の歴史・・。他にないんかいな、と 思うほどの血塗られた出来事ばかりで、 うんざりしてしまうことがある。 その中で、繰り返されてどんどん増幅していく 憎しみや、ゆがみを、心を体に受け止めてしまうのは いつも弱いもの、と相場が決まっている・・。 ...続きを見る

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2008/02/13 00:39
幸子の庭 本田明 小峰書店
この本は、「会社ともおの読書日記」のともおさんに、 あなたは好きなはず ですよ、と教えていただいた本。・・はい、 その通りでした。 庭から生まれる命の瑞々しさと、少女の感性が 見事に呼応しあう素敵な作品でした。 ...続きを見る

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2008/02/08 02:36
彼岸花はきつねのかんざし 朽木祥 学研
小さきものへの眼差し。 この世で、たった一つの、ささやかな小さなものをしっかりと描く眼差しのみが、人がやはり持つ底知れない残虐さに対抗する唯一の手段であると思っています。人を、そこに息づくひとりとして捉えることができない想像力のなさ、鈍感さが果てしない残虐を生んでいくように思うから・・。この物語は、そのかけがえのない命の愛しさと、それを破壊してしまった原爆というものの非情さを、静かに、詩情豊かに描いた作品だと思います。 ...続きを見る

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2008/01/17 02:09
そのぬくもりはきえない 岩瀬成子 偕成社
年の初めから、この本を読んで、ちょっと辛かった。 大人で母親である自分と、子どもの時の、自分がこの世界のどこに 身をおいたらいいのか、よくわからずに呆然としていた頃の自分の 間で、ウロウロしてしまう感覚。痛かったなあ〜・・・。 ...続きを見る

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2008/01/02 01:43
緑の模様画 高楼方子 福音館書店
「女の子って何でできてる? 女の子って何でできてる? 砂糖にスパイス それに 素敵なものばかり そういうもので できてるよ」 ...続きを見る

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2007/09/12 01:45
魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木 角野栄子 福音館書店
キキがね、19歳になったんですよ。 相変わらず元気で、いろんな場所に飛んでいくキキですが、 少女から、大人へ心が揺れ動きます。そんな一瞬のあわいを 優しい筆致で描いて、やはり大好きなシリーズ。 ...続きを見る

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2007/07/25 01:34
魂食らい クロニクル千古の闇3 ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 酒井駒子画 評論社
このシリーズも3作目になりました。 段々主人公のトラクの運命が大きく回りだしていくんですね・・。 その分、受難も多い。魂食らい、と言われる魔導師たちとの対決です。 ...続きを見る

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2007/06/09 22:37
あかりの木の魔法 (こそあどの森シリーズ) 岡田淳 理論社
大好きな岡田さんの「こそあどの森」シリーズです。 平和で、おだやかに時が流れていく「こそあどの森」にも、 ちょっとだけ世間の風が吹いている。 ...続きを見る

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2007/06/08 18:06
風の館の物語 1 あさのあつこ 講談社文学の扉  講談社
あさのさんの、ちょっと久々かな、と思う大人向けではない物語。 ここのところ、大人の小説を書くことが多いあさのさんですが、 私はやはり、このジャンルに帰ってきたときの、あさのさんが好きだなあ。 こんなことを言うと、あさのファンに怒られてしまいそうだけど、大人の文学の あさのさんは「ちょっと、無理してる」感じがあって、しんどいことがある。 あさのさんの魅力の、ストレートな爽やかさが、ちょっと影を潜めてしまう。 これは、久々に直球で、面白かった。 ...続きを見る

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2007/05/26 00:11
幸福に驚く力 清水眞砂子 かもがわ出版
最近、この方の「そして、ねずみ女房は星を見た 大人が読みたい子どもの本」を 読んで自分なりに衝撃を受けまして、 (レビューはこちら)→ http://oisiihonbako.at.webry.info/200701/article_18.html この本も入手して読んでみました。感想は・・一言で言うと、改めて尊敬する方と出会えて 幸せやな、と思いました。この年になると、謙虚さが段々薄れて、なんでも わかったような気になりがちなんですが・・・。この方の、学んで、学んで、学び続けて そ... ...続きを見る

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2007/04/05 00:11
アル・カポネによろしく ジェニファ・チョールデンコウ こだまともこ 訳 あすなろ書房
アル・カポネ、なんて言っても、今の子どもたちにはピンとこないかも しれない。アメリカ禁酒法時代の、マフィアの有名なボス。 この物語は、その時代、アルカトラズという一つの島が、まるまる刑務所で ある島での家族の物語。島には、監獄で働く、看守や技師の家族が、一緒に 住んでいたらしい。それも知らなかったなあ・・・。 扉の惹句は、 ...続きを見る

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2007/02/06 21:23
トムは真夜中の庭で フィリパ・ピアス 高杉一郎訳 岩波少年文庫
先日亡くなられましたね、フィリパ・ピアス。言わずと知れた児童文学の巨匠です。この「トムは真夜中の庭で」「ハヤ号セイ川をいく」などの有名な作品があります。繊細な心理描写と確固たる作品構成・・・。とかいうと、なんだか専門家みたいなわかってるよ、みたいな口ぶりですが。児童書に、おばちゃんになってからはまりだした私は、ピアスを読み出したのも最近です。でも、いいんだよねえ、これが・・。追悼の意味を込めて、この本のレビューを・・。 ...続きを見る

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2007/02/01 01:33
そして、ねずみ女房は星を見た 大人が読みたい子どもの本 清水眞砂子 テン・ブックス
本当に、ふと手にした本なんですが、衝撃を受けました。 毎日、書いている自分のレビューが、どんなに 拙いものかということを、思い知らされてしまった・・・。 物語を読む、ということをまた一から教えてもらったような気がします。 ゲド戦記の訳者であり、評論家であり、長年大学で教鞭をとって おられる清水眞砂子さんが書かれた、児童書についての本。 13点の物語について述べておられるのですが、そのどれをとっても 驚くほど深い。その本を長年読み込み、何度も何度も愛してこられた その気持ちがひしひ... ...続きを見る

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2007/01/20 00:07
海辺の王国  坂崎麻子/訳 ロバート・ウェストール 徳間書店
この物語は年末に読み終えておりました。名作とは聞いていたのですが、初読みです。そしてやはり心を打ちぬかれてしまい、その気持ちをどう伝えていいのか考えておりました。その答えはでないんですが、とりあえず書いてみようという、チャレンジ精神でございます。物語を読んで、非常に感銘を受けた時、どこまでも語りたくなるときと口をつぐんでしまいたくなる時がある。あまりに完成された物語を読むと、私が何か言う余地があるのかしらん、と思ってしまったりする。でも、やはり心が感じたことを伝えたい。 ...続きを見る

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2007/01/10 00:54
かかしと召し使い フィリップ・プルマン 金原瑞人訳 理論社
フィリップ・プルマンと言えば、「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」 「琥珀の望遠鏡」の三部作が有名です。私も、このライラのシリーズには 非常に感銘を受けまして、以前長々とレビュー書きました。 ...続きを見る

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2007/01/04 00:00
竜神七子の冒険 越水利江子 小峰書店
子どもが子どもであることって、時にはほんとにしんどいことかもしれない。 大人なら自分の生き方も自分で選べるけれども、 子どもではそうはいかないから。どうしても、大人の都合の中で 自分の居場所を確保することが大きな課題になってしまう。 今、私達の頃に比べたら、格段に豊かになっていると思うと思ったりするけれど 子どもをめぐる事件はあとをたたず、大人に振り回されてしんどい思いを している子どもたちは、多い・・。多いですよね。 この物語の女の子もなかなか大変なところを生きています。 でも... ...続きを見る

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2007/01/02 11:48
クリスマスの幽霊 ロバート・ウェストール 坂崎麻子 光野多恵子訳 徳間書店 
年末は忙しい・・。更新もままならず(汗) ...続きを見る

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2006/12/22 02:07
ブラッカムの爆撃機 ロバート・ウェストール 宮崎駿編+タインマスへの旅 岩波書店
昨日、これを読んで、この物語の世界にガツンと頭を殴られて 寝られなくなり、今日は寝不足で疲れました・・(爆) ...続きを見る

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2006/12/18 00:15
難民少年 ベンジャミン・ゼファニア 金原瑞人・小川美紀 訳 講談社
アフリカのエチオピア出身の少年・アレム。 父親はエチオピア、母親はエリトリアの部族の出身。 その二つの部族が対立し、内乱が起こったことから、混血である アレムの身に危険がおよぶことを恐れた両親は、アレムをイギリスに 連れて行き、そのままそこを去る・・。 彼は難民として保護され、フイッツジェラルド氏というイギリス人の 家庭に保護される。そこから、学校にも通わせてもらうのだが、 彼が難民をして認められるには、裁判所に申請をして、認められなければ ならないのだ。フイッツジェラルド氏の一... ...続きを見る

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2006/10/15 23:50
シルバーチャイルド T ミロと6人の守り手 クリフ・マクニッシュ 金原瑞人訳 理論社
ちょっと変わった雰囲気のファンタジーでした。 舞台は大きなゴミ捨て場。そこに、決して美しいとはいえない 異形の子どもたちが集まり、どうやらこれから何かと戦うらしい。 らしい、というのは、その戦う相手も正体も、何も明らかには なっていないから。どうやらこれは三巻完結のファンタジーらしい。 ダークな感じ。 ...続きを見る

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2006/10/11 23:01
八月の髪かざり 那須正幹 佼成出版社
この本、八月のうちにレヴューを書いておきたかったなあ。 広島の、原爆のお話です。 那須さんといえば、「ズッコケ三人組」。もううちの図書館でもとても 人気がありまして、「よく読まれる本」のところに別置になっています。 長く、子ども達に愛されるシリーズを書く、ということがおできになる 那須さんは凄いですね。だって、子どもというのは正直ですから。 名前だけでは本を読みません。一冊読んで面白くなければ、はい、それ までよ〜、ですから。 ...続きを見る

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2006/09/18 00:34
牡丹さんの不思議な毎日 柏葉幸子 ささめやゆき絵 あかね書房
曖昧なこと、はっきりしていないこと、境界線がぼやけて、あっちこっち 行ったり来たりしてしまうこと。 それって、一般的にはあまりいい印象をもたれないことかもしれない。 お金、ビジネス、約束。これははっきりしているに越したことはないんですが。 人間白黒はっきりできることって、思いのほか少ないのかも。 今日思ってることも、明日には違うかもしれない。 今正しいと思うことも、10年後には、ひっくり返ってるかもしれない。 善と悪も。光も闇も。一刻一刻姿を変えてしまうものかもしれない・・。 そ... ...続きを見る

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2006/09/16 22:46
木槿の咲く庭 スンヒイとテヨルの物語 リンダ・スー・パーク 柳田由紀子訳 新潮社
第二次大戦中の朝鮮を舞台にした、兄と妹のお話です。 こう・・正直に言いますと、やはり日本に住んでる側としては、 こういうテーマの本を読むのは、気が重いものがありました。 特に最近の、この戦争責任の問題に関しての世情はとげとげしく 報道を見ているだけでも、やりきれない思いに襲われてしまうので・・。 いつまで憎みあわなければならんのか・・。ほんとにやりきれない。 でも、この物語は静かな、感受性豊かなスンヒィという少女の目を 通して描かれた、誠実な家族の記録でした。そして、やさしく穏やか... ...続きを見る

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2006/09/06 23:55
少女小説から世界が見える ペリーヌはなぜ英語が話せたか 川端有子 河出書房新社
この本は少女小説、特に日本で愛され、長く愛されてきた5編の 小説にスポットをあてて、歴史的な背景からこれらの物語を読み解こう とする試みの本です。少女の頃に、どれも繰り返し読んだ本ですが、 こうやって専門家の視点から読み解いてもらうと、また違った一面が見えて 面白い。 ...続きを見る

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2006/09/05 23:21
ひなぎくの冠をかぶって グレンダ・ミラー 伏見操訳 
家族の誰かが亡くなってしまった時、それがもしかしたら自分の せいではなかったか、自分にはもっとできることがあったのに それをしなかったせいで、大事な人を失ってしまうことになってしまった んではないか、と思う・・。でも、この思いは心に重たくて、なかなか 人に語ることも、自分で消化することもできないもの。 だって、失った人は二度と帰ってこない・・。そんな思いをやさしく 解き放つ物語でした。 ...続きを見る

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2006/09/01 23:49
海賊の息子 ジェラルディン・マコックラン 上原里佳訳 偕成社
「不思議を売る男」などの作品で有名なジェラルディン・マコックラン の新作。「海賊アドベンチャー」という宣伝文句なんですが・・。 ちょっと、血沸き、肉踊る、といった気配でなく、そこはマコックランらしい 苦さのただよう、風変わりな味のファンタジーになっています。 海賊、金ピカの財宝、なんかはちゃんと出てくるんですが・・。 これは実は大人の小説かもしれない。 ...続きを見る

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2006/08/17 01:19
ベラスケスの十字の謎 エリアセル・カンシーノ 宇野和美訳 徳間書店
これは一応児童書なんですが・・。 どうなんだろう、ちょっと難しいかな? 絵画やベラスケスを全く知らない子どもがこれを読んで理解できるかな、 と思いつつ。 でも、後で書きますが、これは絵画モノとしてではなく、この主人公の ニコラスの物語として読むほうが面白いかもしれない。 ベラスケス。17世紀の画家として、巨星のような存在ですね。 後世の多くの画家に影響を与え、今でもプラドの一室は、この 「宮廷の侍女たち」(ラス・メニーナス)のために用意されているんですから。 私はこのラス・メニ... ...続きを見る

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2006/08/04 21:58
本朝奇談(にほんふしぎばなし) 天狗童子 佐藤さとる あかね書房
これを図書館で見つけ「佐藤さとるさんの新刊だ!」と 興奮してしまった・・。「誰も知らない小さな国」のシリーズ は、幼少のみぎりの愛読書。大人になって読み返したら、またまた その深い教養と見事なオリジナリティーに脱帽いたしました。 日本の古典や、民俗学・歴史に対する並々ならぬ理解がおありに なるのでは・・。尊敬する児童文学の方は、そういう方が多いですね。 「教養」というものが、自分を深く教え養うものである、ということを 痛感いたします。この「天狗童子」も、平家物語や浄瑠璃といった ... ...続きを見る

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2006/08/01 23:52
きみときみの自転車 沢村凛 学習研究社
沢村凛さんの児童書をはじめてよみました。 どうやらこれは「ぼくがぼくになるまで」という作品の 続きらしいですね。でも、これだけで独立した物語の ようなんで、まあ、いっか・・・と。またそっちも読んでみよう。 ファンタジー大賞の優秀賞から作家になられた方なんですよね。 これは、そっちも読んでみないと・・・。 ...続きを見る

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2006/06/24 23:54
ようこそ!ムーミン谷へ 〜ムーミン谷博物館コレクション〜 講談社
ムーミン谷博物館に収められている資料を紹介しながら トーベ・ヤンソン、そしてムーミンシリーズについてなかなか詳細な 解説を加えた本。ムーミンファンにはこたえられない一冊。 ...続きを見る

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2006/06/02 22:40
その歌声は天にあふれる ジャミラ・ガヴィン 徳間書店
舞台は18世紀のイギリス。産業革命が始まりかけ、 ヨーロッパの列強が自分達の欲望をむき出しにして いた時代。この物語は、その中であわれにも捨てられ、 殺され、こき使われた子供たちの悲劇を軸に、それが 織り成す人間模様をドラマチックに描いた作品。 光と影、富と貧しさ、人の愛の美しさと身勝手な醜さ・・。 その対比の中で、運命という名の必然に振り回される 人間の悲しみ。その上に少年たちの美しい歌声が 天上の音楽のようにふりそそいでいる。 ...続きを見る

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2006/03/02 11:58
ティーン・パワーをよろしく テルティス城の怪事件 6 エミリー・ロッダ 理論社
エミリー・ロッダさんは、私はローワンのシリーズが 一番好きなんですが。このティーン・パワーの シリーズも、楽しくていいですね。 児童文学でも、私はつい影のあるものに惹かれがちですが、 こういう明るくて、読むと元気がでるような物語も、いいなあと 思います。物語の空気が伸びやかで、明るい。 学校でいやなことがあった時、なんだか自分を取り巻く いろんなものが重くて、鬱陶しいときなどは、こういうスカっと したものを読んで「あ〜、面白かった」と思うだけで、 随分ラクになれる。そういうちょ... ...続きを見る

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2006/02/27 23:59
かはたれ 散在ガ池の河童猫 朽木祥 福音館書店
情緒に満ちた、繊細な物語でした。日本語の美しさをとても意識して書いておられる、と・・。こういう物語を読むと、日本人でいてよかったな、と思います。 ...続きを見る

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2006/02/11 01:07
ぬまばあさんのうた こそあどの森の物語 岡田淳 理論社
「こそあどの森の物語」シリーズ最新作です。 岡田さんのこのシリーズは、私にとって大切な物語たち。 ウニマルに住むスキッパー、小説家のトワイエさん、 物静かなギーコさんとスミレさんの兄弟、ほのぼの夫婦のトマト さんとポットさん、いつもにぎやかなふたご。 この森に住む人々も風景も、ちゃんと心の中にあって、 岡田さんのご案内で透明人間になってそこにお邪魔できる、 という感覚です。シリーズ物のよさは、そこですね。 このシリーズを岡田さんは本当に大切にしていて、心血を 注いで書いていらっ... ...続きを見る

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2006/02/05 21:25
すみれちゃん 石井睦美・文 黒井健・絵 偕成社
絵がとってもかわいらしい。 「すみれちゃん」というタイトルにふさわしい ほのぼのしてしまう絵。しかもかわいいのに、 あまり甘くない。やっぱり児童書は絵と装丁 が良くないとあきません。 またこのすみれちゃん、おしゃまで、子どもらしくて 幸せそうなんですよ。 親子でほのぼのできちゃう、いい本だと思います。 ...続きを見る

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2006/01/21 17:37
顔をなくした少年 ルイス・サッカー 新風社
「穴」「道」などで知られるアメリカの児童作家 ルイス・サッカーの新刊。わたしはその二作しか読んだこと がないのですが、そのユニークさは印象に強い。 期待感いっぱいでませていただきました。 ...続きを見る

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2006/01/12 23:36
翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった 金原瑞人 牧野出版
最近海外のヤングアダルト、児童書、ファンタジー を読む機会が増え、やたらにこの金原さんの翻訳 に出会うことが多くて、「どんな方なのだろう?」と 気になっていました。 彼の訳している本達が、またこれけっこういい本、 話題の本が多い。 「バーティミアス」「エルデスト」「ミッシング」 「チョコレートアンダーグラウンド」「トロール・フェル」 「青空のむこう」「スカイラー通り19番地」・・・。 読みたい、と思っている本にすごい頻度でお名前を 拝見するので、その活躍ぶりに感嘆しておりまし... ...続きを見る

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2006/01/10 22:17
あさのあつこ完全読本 公式ガイドブック 河出書房新社
あさのあつこファンにはこたえられないガイド本です。 ...続きを見る

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2006/01/07 20:31
おりの中の秘密 ジーン・ウイリス あすなろ書房
今日は珍しく大掃除に燃えて午前中を費やして 台所を片付けたんですね。本当に珍しく・・。 そして帰ってきた息子に「どう?きれいになったやろ?」 と聞くと、「どこが?」といわれ・・。脱力。 ちょこっと相槌うつくらいの柔軟性を身に付けろよ! ・・・しかし、家事というのは基本的にむくわれないものです。 そして昼から実家に届け物に車ででかけたんですが、 いつもの道にたくさんのお巡りさんがいて、通行止め。 ちょこっと迂回してみたけど、そこもペケで、仕方なく 大回りしてなおかつ帰りも大回りし... ...続きを見る

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2005/12/14 22:27
ムーミン谷の冬 トーベ・ヤンソン
もうこれは名作中の名作です。 ファンの方も多いことでしょう。私もトーベ・ヤンソンが 非常に好きで筑摩書房から出ている「トーベ・ヤンソン・コレクション」 を買ってしまったほどでございます。 未だ未読の巻もあるんですが、これが本棚にある、 というだけでなんとなく豊かな世界を手にしたような 満足があるんです・・。なんて。 ...続きを見る

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2005/12/12 20:59
ピカピカのぎろちょん 佐野美津男 ブッキング
ともおさんのブログで紹介されているのを見て興味を ひかれ、入手してみました。初版は1968年なんですね。 私は幼い頃に読んだ覚えがありません。昔は近くに 図書館がなく、本はもっぱら買ってもらうか、学校の図書室 にあるものしか読めなかったのです。これは児童書ですが、 多分学校の図書室には入らないだろうな、という作品ですね。 ぎろちょんって、何?とタイトルを見て初めに思ったの ですが、「ギロチン」です。そう、あの首を落とす「ギロチン」。 いわゆる「良書」ではないでしょう。でも、このシ... ...続きを見る

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2005/12/07 22:29
クリスマスの猫 ロバート・ウェストール 徳間書店
クリスマス本、第二弾です。 ちょっと苦いクリスマスなんですが、読み終わったあとは、 ちゃんとあったかくなれる。主人公のキャロラインの力強さが 魅力。 ...続きを見る

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2005/12/06 23:36
まんげつのよるに 木村祐一 講談社
ごめんなさい、今日は辛口です。 おっと、と思う方は読まないでね。 「あらしのよるに」のシリーズ最新刊です。 ヤギとオオカミの種族を超えた友情物語の最終章なんです。 きれいなきれいな終わり方。 うん。だって、これは子ども向けの本なんだもんね。 こうやってきれいに終わるのが一番なんだろうなあ・・・。 ...続きを見る

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2005/12/05 21:09
フィオナの海 ロザリー・K・フライ 綜合社
トップに友だちが撮った写真を貼ってみました。 陽だまりのあったかさがよくでてる写真だと思うんですが、 どうでしょう?私は絵画的な才能が皆無なので、こういう写真は 撮れないなあ・・。ただのモノしか映らない。 ...続きを見る

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2005/11/30 21:30
新訳 星の王子さま サンテグジュペリ 小島俊明訳 中央公論新社
「星の王子さま」の新訳です。翻訳の著作権が切れた、という ことで各社こぞって新訳を刊行しましたね。 これまでの内藤訳は日本語としてちょっとこなれてない 感じがあったので、それぞれ期待して読みました。 私は池澤夏樹訳と、この小島氏訳をとりあえず読みました。 倉橋由美子訳は、まだです。池澤訳の評価がとても高い ようですが、私は個人的にこっちのほうが好きかな。 ...続きを見る

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2005/11/25 22:35
わたしたちの帽子 高楼方子(たかどのほうこ) フレーベル館
「秘密」を共有すること。それもワクワクするような不思議な「秘密」。 これは、女の子の願望であり、儀式でもあります。 「二人だけの秘密だからね。」というセリフを言ったことがない 女の子は、あんまりいないんじゃないだろうか・・? その言葉は女の子を強く結びつけると同時に、もう果てしない泥沼 のトラブルも巻き起こす(経験ないですか?)魔法の言葉。 この物語は、そんな「秘密」の楽しさを、存分に書いた高楼方子さん らしい可愛い物語です。 ...続きを見る

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2005/11/19 21:25
チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダール 評論社
もうすぐ映画「チャーリーとチョコレート工場」として、ジョニー・ディップの主演で公開されるそうですね。ハリウッド映画という「興行」の中で、この作品のシニカルな自由さがそこなわれずに再現できるのかなあ。「シザー・ハンズ」の監督さんだそうで、あんまりハリウッド調にならずにすむかも。私も見にいきたいと思っています。 ...続きを見る

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2005/08/30 21:55
子どもが本を好きになるには? 
先日、うちの図書館で「一日図書館員」という子どもむけの行事がありまして、お手伝いいたしました。小学生の子ども達が半日エプロンをかけて図書館の仕事を体験する、というもので、なかなかの人気です。少し緊張した面持ちでバーコードリーダーを握る横顔が、かわいいですね。とても楽しみにしてくれていた子どももいて、「やるぞ」と張り切ってるんですよ。いいなあ、子どもって。クーラーの効きが悪くてえらく暑かったのが気の毒でしたが。こんな経験を通じて、図書館が、本が好きになってくれたらいいな、と思います。 ...続きを見る

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2005/08/11 22:57
小さな人のむかしの話:コロボックル物語・別巻:講談社青い鳥文庫  佐藤さとる
暑さと仕事疲れと宴会で、体調はなはだ悪し・・。宴会は自業自得ですが、この暑さだけはもう勘弁してほしい。人間の耐えうる暑さを年々越えているような気がしますね。これはあんまり言いたくないセリフですが、昔はこれほど暑くなかった・・。中学生になるまで、うちにはクーラーなんてなかったし。いかん、年がばれる。 ...続きを見る

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2005/08/10 00:04
夏休みの読書感想文というものについて
夏休みですねえ。いや、もうとっくに夏休みなんですが、うちの息子はまだ夏休みではないもんで、なんだか実感ありません。しかし、図書館で働いていると、常連さん以外の夏休み利用者が格段に増えます。 ...続きを見る

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2005/08/04 23:58
ともだちは海のにおい 工藤直子/長新太 理論社
初版は1984年です。去年新版が出ました。本を新版にするとき、よく挿絵などの質が落ちてがっかりすることが多いのですが、さすがは理論社。はじめのよさをそのままに、いい感じの装丁にしてあります。理論社の児童書は、装丁や絵が、とてもいい。児童書は特にそこが大切だと思います。 相手が子どもだからこそ、センスを絞って100%最上級のものを届けてほしい。神経の使われていない児童書のなんて多いことか・・。この本は、長新太さんの挿絵がとっても素敵です。工藤直子さんのやさしさに満ちた文章と、長新太さんののびや... ...続きを見る

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2005/06/04 20:49

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