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みんなの「外国男性作家」ブログ

タイトル 日 時
犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄進一訳 東京創元社
犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄進一訳 東京創元社 非常に淡々とした文章で描かれた小説です。それはもう、見事なまでに淡々とした文章で、読んでいて「これは小説なのかしら?」と少々不安になるほど。警察の調書のような(と言っても、実際に見たことは無いんですが)雰囲気が漂う文章です。テーマは、タイトル通り、「犯罪」。様々な犯罪を描いた短編が11篇。内容としてはセンセーショナルなものなんですが、三文記事的な扇情的な匂いはありません。人としてこの世界に生まれ、人生を歩いていくことの根源的な悲しみというか。寄る辺なさというか・・そんなものを感じてしまう。それは... ...続きを見る

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2011/09/20 01:47
やせっぽちの死刑執行人 ダレン・シャン 西本かおる訳 小学館
やせっぽちの死刑執行人 ダレン・シャン 西本かおる訳 小学館 価値観の違い、というものは様々な苦しみを生みだす要因になる。宗教、ジェンダー、文化、人種、世間的な地位・・・それらが「違う」ということと、物事の善悪を混同してしまうことの、なんと多いことか。以前にも触れたんですが、『他者の苦しみへの責任』(みすず書房)という本を、ちびちびと読んでいる。(まだ、読んでる・爆)その中の論文で紹介されている、世界のあちこちで繰り広げられている、弱者への暴力と迫害、構造的な圧力というものに、暗澹たる気持ちになってしまう。まさに、「この世とは、邪悪な人間に満ち溢れた、乱暴... ...続きを見る

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2011/09/04 00:54
田舎暮らしの猫 トビー・ジャグと過ごした英国の四季 デニス・オコナー ランダムハウスジャパン
田舎暮らしの猫 トビー・ジャグと過ごした英国の四季 デニス・オコナー ランダムハウスジャパン 猫の物語にはめっぽう弱い私ですが。この本には、心底やられました。自然をとことん愛するイギリス紳士のオコナー先生と、やんちゃで、賢くて、とっても愛情深いトビー・ジャグという猫の、この上なく幸せな物語。こんな幸せな時間が人生にあれば、他のことは全て色あせてしまうだろうと想うくらいの、黄金の日々です。人間同士よりも、言葉が交わされない分、もっと深い・・猫と人間だからこそ生まれてくる、人生の至福の時間。ノン・フィクションです。 ...続きを見る

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2011/08/17 22:34
スキ・キス・スキ! アレックス・シアラー 田中亜希子訳 あかね書房YA Step!
スキ・キス・スキ! アレックス・シアラー 田中亜希子訳 あかね書房YA Step! アレックス・シアラーのガールズものって、初めてかもしれません。しかも、スターに恋する女の子のお話。いかにも、メグ・キャボットあたりが書きそうな設定なんですが・・そうそう、メグ・キャボットにもありましたね。「ティーン・アイドル」という、アイドルスターが自分の学校に転校してきて・・・という、ラブロマンスが。しかし、あの物語の主人公の女の子は、なんのかんの言いながらアイドルの子に、ぼーっとはならなかったんですが。この物語は違います。もう、主人公のアリーは、ファイブナインというロックグループのスティービ... ...続きを見る

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2011/07/15 20:13
どこ行くの、パパ? ジャン=ルイ・フルニエ 河野万里子訳 白水社
どこ行くの、パパ? ジャン=ルイ・フルニエ 河野万里子訳 白水社 「どこ行くの、パパ?」フランス語の原題は、[Où on va, Papa?]。 これは、作者のフルニエ氏の息子であるトマが、車に乗るといつも繰り返した言葉。フランス語で読んでみると、それが幼い子にはとても発音しやすい音だということがわかります。何度も何度も口の中で繰り返していると、この言葉が不思議な音楽のように聞こえてくるようにも思います。 トマと、トマの兄のマチューは、生まれつき障害を持っていて、知能はずっと幼い子どものままでした。マチューはあまり目もみえず、耳も聞こえず・・... ...続きを見る

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2011/07/07 16:12
ヴァレンタインズ オラフ・オラフソン 岩本正恵訳 白水社
ヴァレンタインズ オラフ・オラフソン 岩本正恵訳 白水社 白水社さんから出る本って、何となく得点が高い、というイメージがある(笑)そして、この本も期待にたがわず面白かった。人生の中で、どうしようもなく壊れていくもの、変わっていくものがあるという苦い事実が、淡々と丁寧に綴られます。それはもう、非常に淡々と。壊れてしまえば、壊れるしか無かったのだと思えることも、そのきっかけはほんのささいな事だったりします。特に人間関係・・・夫婦や恋人という関係においては特に。でも、そのささやかな棘の影には、押し隠してきた感情やすれ違い、つまり変えようのない過去が積み重なっ... ...続きを見る

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2011/07/05 21:48
新訳・チェーホフ短編集 沼野充義 集英社
新訳・チェーホフ短編集 沼野充義 集英社 チェーホフやトルストイや、ドストエフスキーを一生懸命読んだのは10代や20代の若者の時で、その時の私に彼らの作品のことがどれだけわかっていたのか、はなはだ心もとない。だから、今、もう一度しっかり読み返したいとも思うし、最近たくさん新訳が出ているので、どんなんやろ、と少なからず興味もありまして。長編はしんどいんで、まずはチェーホフかな、という気持ちで読み始めたんですが。長編だから、とか短編だから、というのは浅はかな物差しだよな、と読み始めてすぐに思いました。その昔読んでいたときは、チェーホフという... ...続きを見る

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2011/06/17 16:30
馬を盗みに ペール・ペッテルソン 西田英恵訳 白水社
馬を盗みに ペール・ペッテルソン 西田英恵訳 白水社 この本は、大好きなぱせりさんのブログで紹介されていた本。もっとも、私はまずタイトルだけ控えて、まだぱせりさんのレビューは読んでいないんです。(このレビュー書いたら読みに行こうっと。楽しみ!)私は、新しい本を読むとき、なるべく誰のレビューも読まないで臨みます。自分の心を出来るだけ何の先入観も持たないでまっさらにしておきたいから。だから、この本もこの『馬を盗みに』というタイトルを見て、ぎゅっと惹かれた気持ちのままで読みました。うーん、もう何と言ったらいいか・・ありきたりな言葉だけど、素晴らしかった。... ...続きを見る

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2011/06/02 23:11
大草原のちいさなオオカミ 姜戎(シャンロン)作 唐亜明・関野喜久子/訳 講談社
大草原のちいさなオオカミ 姜戎(シャンロン)作 唐亜明・関野喜久子/訳 講談社 「哲学者とオオカミ」を読んでから、私はオオカミに深い畏怖の念を抱いているので、実はこの物語を読みだしてすぐに放り出したくなってしまった。この物語に描かれる小狼というオオカミの子が、無残な行く末をたどるのが即座にわかってしまったから。モンゴルに生きるオオカミの猛々しい誇り高さと、彼らを取り巻く人間の愚かしさが、有り体に描かれる。その対比が鮮やかであればあるだけ、小狼を苦しめてしまった「ぼく」の後悔が胸に苦く残ってやりきれない。しかし・・これはきっとこの世界にありふれた事であり、人間である私が感じな... ...続きを見る

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2011/02/12 22:53
黒猫オルドウィンの冒険 アダム・ジェイ・エプスタイン&アンドリュー・ジェイコブスン 早川書房
黒猫オルドウィンの冒険 アダム・ジェイ・エプスタイン&アンドリュー・ジェイコブスン 早川書房 この表紙の黒い猫。うちの庭にやってくる、タビーにそっくり。(あ、タビーというのは私が勝手につけた彼の名前。白足袋はいてるみたいだから。単純・・)目の色まで同じなんですよ。これは、遺伝学的にそうなってるんでしょうか。しかも、性格的にも、この物語の主人公・オルドウィンに似ています(笑)どことなくふてぶてしく、一匹で生きてきたせいか、非常に用心深くて人馴れしない。そのせいか、妙に親近感を感じながら、この本を読みました。 ...続きを見る

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2011/02/01 22:41
希望(ホープ)のいる町 ジョーン・バウアー 中田香訳 作品社
希望(ホープ)のいる町 ジョーン・バウアー 中田香訳 作品社 作品社の<金原瑞人選オールタイムベストYA>の一冊。 このシリーズ、注目してます。ロレッタ・エルスワースの『とむらう女』も、先日レビューを書いた『わたしは売られてきた』も、印象深い作品でした。選書している金原さんの言葉によると、シンシア・カドハタの『きらきら』のような作品を中心に据えたいとか。うん、なるほど。という事で、この『希望のいる町』にも期待していたのですが、これもとても読み応えのある作品でした。 ...続きを見る

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2011/01/27 00:59
SCAT(スキャット) カール・ハイアセン 千葉茂樹訳 理論社
SCAT(スキャット) カール・ハイアセン 千葉茂樹訳 理論社 『HOOT』『FLUSH』に続く、ハイアセンのYA第3作目。これがもう、読みだしたら止まらない面白さだった。久々に、読んだあと元気が貰えるイキのいい物語で、読後感もすっきり。 ...続きを見る

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2011/01/22 21:17
卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフ 田口俊樹訳 早川書房
卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフ 田口俊樹訳 早川書房 芥川賞と直木賞が決まりましたね。 ...続きを見る

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2011/01/18 01:37
時の書 V 黄金の輪 ギューム・プレヴォー 伊藤直子訳 くもん出版
時の書 V 黄金の輪 ギューム・プレヴォー 伊藤直子訳 くもん出版 タイムトラベルをテーマにした、このファンタジーも3巻で完結。 時のコインを使って、いろんな時代にタイムトラベルするという設定も 最初は何やらぎこちなく感じられたのですが、ここに来て、こなれた感じ。 こなれたら、終わりやん・・という(笑)でもね、タイムトラベル、というのは あまり繰り返してはいけないと思うんですよ、例え物語でも。 タイムトラベルっていうのは、一番の禁じ手ですから。 だって、過去が自分の好きに変えられるとしたら、それはただのご都合主義。 それでは、人生の帳尻が合わなくな... ...続きを見る

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2011/01/06 00:04
オラクル・ナイト ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社
オラクル・ナイト ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社 お正月ひとつめに読んだ本ですが。 読書の喜びを堪能させてもらえる一冊でした。 「オラクル」(oracle)というのは、神託、という意味。 神の一撃が降ってくる夜。抗いがたい、理不尽が人に降る。 偶然なのか、必然なのか、逃れ難い人生の糸に がんじがらめになっていく人間の営みが 見事に描き出されていきます。 構成の見事さ、文章の的確さ。洗練された物腰がそこかしこに 漂って、心憎いほどかっこいい。惚れてしまうわ〜!と 想いながら、読み終えました。 ...続きを見る

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2011/01/02 01:25
クリスマス・キャロル ディケンズ 池央耿訳 光文社古典新訳文庫
クリスマス・キャロル ディケンズ 池央耿訳 光文社古典新訳文庫 世間的にはクリスマスだけれども、個人的には 全く関係ない生活です。 今日も一日大掃除・・しただけ。で、これだけ読みました。 ディケンズの「クリスマス・キャロル」は 愛読書で毎年読みます。 ずっと昔から慣れ親しんでいる村岡花子さんの訳が とても好きなんですが、この光文社の新訳がどんなのか 興味が湧いて買ってみました。 非常に落ち着いた典雅な訳で、スクルージの人物像に 新しい光が当たっています。 それが何かと言うと、後書きで池氏がおっしゃっていますが、 スクルージの持つ商売人と... ...続きを見る

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2010/12/26 00:55
フォスターさんの郵便配達 エリアセル・カンシーノ 宇野和美訳 偕成社
フォスターさんの郵便配達 エリアセル・カンシーノ 宇野和美訳 偕成社 味のある、「人生」を感じさせる大人が出てくると、 児童書にはとても深みが出る。 最近の日本の児童文学やYAには、そういう作品が 少ないなあと思うんですが。 この作品は、1960年代のスペインを舞台にしたもの。 社会的な背景の中で、様々な過去を持つ大人との 関わりの中で、一人の少年の心が成長する瞬間を 詩情豊かに書きあげてあります。 だいぶ前に、この作者の『ベラスケスの十字の謎』を読んだ事が あります。スペイン、という国に私は惹かれる所があります。 ゴヤや、ベラスケスがとても好... ...続きを見る

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2010/12/09 00:55
ミムス―宮廷道化師―  リリ・タール 木本栄 小峰書店
ミムス―宮廷道化師―  リリ・タール 木本栄 小峰書店 ずっと、読もう読もうと思いながら、分厚さに負けていたのだが やっと手を付け、その面白さに一気読み。 主人公のフローリンという王子のたどる運命のジェットコースター 加減に翻弄されて、ドキドキハラハラのひと時でした。 ...続きを見る

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2010/11/11 03:12
哲学者とオオカミ (その2) マーク・ローランズ著 今泉みね子訳 白水社
哲学者とオオカミ (その2) マーク・ローランズ著 今泉みね子訳 白水社 やっと読了しました。 最後の方は、予想した事ですが、涙涙でなかなか読み進まず・・。 ブレニンが年老いて弱っていくのを読むのは辛かった。 しかし、そのブレニンの苦しみと共に存在した日々が、 著者にとって一番大切な、かけがえのない日々であったことが まぎれもない真実として書き記されていて、心打たれた。 ...続きを見る

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2010/10/21 02:57
哲学者とオオカミ 愛・死・幸福についてのレッスン マーク・ローランズ著 今泉みね子訳 白水社
哲学者とオオカミ 愛・死・幸福についてのレッスン マーク・ローランズ著 今泉みね子訳 白水社 ここのところ、身の回りでハードな事柄が続いていて あれこれ考えてしまう今日この頃。 人間の残酷さや、自分の身の内に潜む弱さや、そんなものに 頭がぐるぐるしてしまう。 そんな中・・この本を読み始め、ぐいぐい引き込まれてます。 まだ、全部読めてないんですけど・・他の本でレビュー書こうと 想っていたにも関わらず、この本のことを語りたくてたまらんという(笑) ...続きを見る

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2010/10/19 02:25
アイスマーク スチュアート・ヒル 金原瑞人・中村浩美訳 ソニーマガジンズ
アイスマーク スチュアート・ヒル 金原瑞人・中村浩美訳 ソニーマガジンズ 暑い。ひたすら暑い。 昨日、ちょっと用事があって都会に電車で 出ただけで、今日まで頭痛と吐き気に 悩まされた。どんだけ暑さに弱いねん! ここはひとつ涼しくなる物語でも読むか、と 思って読み始めたら・・。 何ともこれがまた、熱い戦いの物語で すっかりのめり込んで一気読みしてしまいました。 ...続きを見る

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2010/07/25 01:26
くじらの歌 ウーリー・オルレブ 母袋夏生訳 下田昌克絵 岩波書店
くじらの歌 ウーリー・オルレブ 母袋夏生訳 下田昌克絵 岩波書店 なぜだろう、一目みた時に、予感のように心通じる本がある。 「待ってたよ」という、本の呟きが聞こえるんですよね。 私のこの予感は、まず外れた事がない。 久々に「来た!」と予感の働いたこの本は、これから 何度も読み返す心の友になりそうです。 ...続きを見る

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2010/07/22 02:07
洋梨形の男 ジョージ・R・R・マーティン 中村融訳 河出書房新社
洋梨形の男 ジョージ・R・R・マーティン 中村融訳 河出書房新社 この「奇想コレクション」のシリーズはチェックする事が多いです。 いわゆる「奇妙な味」の作品が読めるので楽しみにしています。 何しろ、外国語に疎いので、もう翻訳&編集して 下さる方のセンスに頼ってしまうしかない、外国作品・・と いうことで(笑)柴田元幸さんとか、岸本佐知子さんとかの 名前を翻訳で見ると、嬉しくなりますが。 この中村融さんも、たくさんの作品を訳してらっしゃる方ですが こういう、しゃれた味わいのものを集めて下さるのは、とても 嬉しい。この「洋梨形の男」というタイトルを見... ...続きを見る

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2010/06/19 01:03
月の花 アイナール・トゥルコウスキィ 鈴木仁子訳 河出書房新社
月の花 アイナール・トゥルコウスキィ 鈴木仁子訳 河出書房新社 この方の本を見るのは2作目。「まっくら、奇妙にしずか」で 鮮烈なデビューを果たしてから、数年が経ちましたが、 この2作目も、相変わらずの迫力。 鋭く削られたシャープペンシル一本で描かれる幻想の庭は 相変わらずの迫力です。 ...続きを見る

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2010/05/27 22:26
決戦のとき クロニクル千古の闇6 ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 評論社
決戦のとき クロニクル千古の闇6 ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 評論社 完結しました。やはり、長いシリーズというのは、 読んでいるうちにすっかり登場人物たちが、知り合いや お友達になってしまっているので、彼らの運命や行く末が 気になって気になって・・。その苦しみや悩みが深いほど、 どうか幸せになって欲しい、と願ったりします。 この巻も、最後までハラハラドキドキで・・。 ...続きを見る

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2010/04/23 01:22
時の書 T 彫刻された石 ギョーム・プレヴォー 伊藤直子訳 くもん出版
時の書 T 彫刻された石 ギョーム・プレヴォー 伊藤直子訳 くもん出版 タイムスリップものです。 今までにも、これでもか!というくらい、このテーマは 書かれていると思いますが、やっぱり、ワクワクしますねえ。 筒井康隆の「時をかける少女」が何度も何度もリメイクされて 蘇るように、どうもこのテーマは人の心をくすぐるようです。 ...続きを見る

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2010/04/01 10:30
勇気の季節 ロバート・B・パーカー 光野多恵子訳 早川書房
勇気の季節 ロバート・B・パーカー 光野多恵子訳 早川書房 「われらがアウルズ」に続く、パーカーのYA物語、 第2弾です。 スポーツと、事件と、初恋。 その三つを軸にして、少年の成長を描いた物語。 前作はバスケットでしたが、今回のスポーツは、パーカーの 大好きなボクシング。読みやすくて楽しい青春ものに 仕上がっています。 ...続きを見る

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2010/03/19 00:42
シカゴよりこわい町 リチャード・ペック 斎藤倫子訳 東京創元社
シカゴよりこわい町 リチャード・ペック 斎藤倫子訳 東京創元社 『賞をとった子どもの本』という本を読んでいます。 ルース・アレンというアメリカの方の大著を、 玉川大学出版部が発行してくださいました。 これが非常に面白い。 この本については、また改めて書きますが、 改めて、賞をとった子どもの本、特にYAのジャンルのものを 読みなおしてみようと思っています。 特に、アメリカ・ニューベリー賞のもの。 なぜかというと、このニューベリー賞を貰った本というのは 絶対に絶版にならないんですね。 つまり、アメリカにおいて、永遠のスタンダードになっていく本... ...続きを見る

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2010/03/16 00:26
初夜 イアン・マキューアン 新潮クレストブックス
初夜 イアン・マキューアン 新潮クレストブックス 非常に美しくて残酷な物語だった。 人生の中で出会う事は、一期一会。 それが、自分にとってどんな意味を持つのかは、 振り返ってみなければわからない。 そんな人生の分岐点を、マキューアンらしい緻密さで 描きあげた物語。 ...続きを見る

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2010/03/12 15:59
あなたを探して マルク・レヴィ 藤本優子訳 PHP
あなたを探して マルク・レヴィ 藤本優子訳 PHP 「探し物はなんですか・・」という有名な歌がありますが。 自分が何を探しているのかさえも、わからなくなる事がある。 手に入れたと思ったものがあまりにも簡単にその形を変えて しまう事もあるし、これではなかったんじゃないかと、苦い 後悔の念にかられる事もある。 自分の人生は、たった一つしかなくて・・・。 私たちは、その人生の中でベストを尽くしていくしかないのだけれど。 なんて言うか・・・男の人よりも、女の人生の方が、迷いは大きいと思う。 男の人には人生のわかれ道にならないだろう、結婚や... ...続きを見る

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2010/03/10 01:40
ミスター・ピップ ロイド・ジョーンズ 白水社
ミスター・ピップ ロイド・ジョーンズ 白水社 久しぶりに眼科に行ってコンタクトを作りなおしたら、 以前にも増して黒目が大きくなっていると言われた(笑) この年で黒目がちの瞳が人さまに何かアピールするとは 思わないが・・。これは、あれですかね。 やっぱり、本の読みすぎか。 本の読みすぎで、黒目が大きくなる事が・・ないわなあ・・。 視力を何度も測られて疲れてしまったが、帰ってきて本を2冊読む。 一冊は『東と西1』(小学館)。 今、旬である作家さんたち・・いしいしんじさん、西加奈子さん、 栗田有起さん、池田新吾さん(この方は初読... ...続きを見る

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2010/02/02 01:41
『ジャズ イズ』 と、『シュワはここにいた』
『ジャズ イズ』 と、『シュワはここにいた』 雨で、一日中垂れこめて本を読んだ。 ...続きを見る

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2010/01/28 22:58
ウィッティントン アラン・アームストロング もりうちすみこ訳 さ・え・ら書房
ウィッティントン アラン・アームストロング もりうちすみこ訳 さ・え・ら書房 猫は、一匹一匹物語を背負っている。 だから、あんなにいつも何か考えてるような顔を してるんじゃないかなあ・・(猫バカ) この本は、私のような猫バカには、ほんとに美味しい本でした。 ...続きを見る

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2010/01/17 01:00
ソウル・コレクター ジェフリー・ディーヴァ− 池田真紀子訳 
ソウル・コレクター ジェフリー・ディーヴァ− 池田真紀子訳  どうもここ何年か、年末というと、ジェフリー・ディーヴァーを 読んでいる気がする(笑) 今年も、やっぱり年の暮れにタイミングが来ましたね。 今年の「このミステリがすごい!」のランキングに入っている 海外ものを読むのは、これが初めてかも。 さすがの出来の、ライムシリーズでした。 ...続きを見る

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2009/12/31 00:58
喋る馬  バーナード・マラマッド 柴田元幸翻訳叢書 スイッチ・パブリッシング
喋る馬  バーナード・マラマッド 柴田元幸翻訳叢書 スイッチ・パブリッシング クリスマスですね☆ 皆様、どんな夜をお過ごしですか? 私はというと、まったく特筆するべき事もなく(笑) ただ、今日はとてもいいお天気で、空がとても綺麗で ふと気が付くと、空を見上げてばかりおりました。 ただそれだけで、何となくいい気分の一日。 安上がりだなあ〜(笑) ...続きを見る

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2009/12/25 20:40
ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日 キンバリー・ウィリス・ホルスト 河野万里子訳 白水社
ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日 キンバリー・ウィリス・ホルスト 河野万里子訳 白水社 あるところで、皆にお勧め頂いたのに、未読でした・・。 今回やっと読んで、この本が、たくさんの人に支持されて いるわけがわかりました。 ...続きを見る

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2009/11/09 21:30
肩胛骨は翼のなごり デイヴィッド・アーモンド 山田順子訳 創元推理文庫
肩胛骨は翼のなごり デイヴィッド・アーモンド 山田順子訳 創元推理文庫 この物語が、私の、デイヴィッド・アーモンド初読みでした。 今回、文庫になっているのを見つけて、再読。 久々に読んで、この何とも言えない独特の詩情に、うっとりして しまいました。 ...続きを見る

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2009/07/27 09:12
夜想曲集 カズオ・イシグロ(早川書房)と、最終目的地 ピーター・キャメロン 新潮社
夜想曲集 カズオ・イシグロ(早川書房)と、最終目的地 ピーター・キャメロン 新潮社 このブログを、すっかり更新せず、ご無沙汰してました。 薬師寺のライブのあと、そのあまりの凄さに、 すっかり腑抜けになっていたのが一つ。 うーん・・彼は、まさに奈良という地に降り立った 若き音楽の神の化身のようでした(イタタ・・) そして、おまけに風邪をひいたという、おバカさんで もひとつおまけに、ぎっくり腰?背中?をしてしまった という。あ〜あ・・。 風呂掃除をしていた時に、ふと腰を伸ばした 瞬間、ぐきっと音がして、背中から腰が固まりました。 ダメですね・・。これまで、ぎ... ...続きを見る

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2009/07/21 00:22
水深五尋 ロバート・ウェストール 金原瑞人・野沢佳織訳 宮崎駿絵 岩波書店
水深五尋 ロバート・ウェストール 金原瑞人・野沢佳織訳 宮崎駿絵 岩波書店 ウェストールです。何とも重厚な、訳者の金原さんも おっしゃってますが、非常にウェストールらしい作品。 戦争という中で、少年がたくさんの現実を見据えて 成長していく。社会という、不条理が詰め込まれた 世界にこぎ出していく若い心が捉えた真実を、深く、 広く掘り下げながら描いた骨太の作品です。 この作品は「"機関銃要塞"の少年たち」の続編にあたりますが 前作を読んでいなくても十分に楽しめます。 ...続きを見る

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2009/06/26 20:37
復讐の誓い ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 酒井駒子絵 評論社
復讐の誓い ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 酒井駒子絵 評論社 このシリーズもとうとう5作目になりました。 ほんまに、この子は苦労してばっかりやなあ・・と 思う、このシリーズですが、今度のトラクは、復讐という 魔物にがんじがらめになって旅をします。 大切な親友と喧嘩して、一緒に見張り番をするはずの夜に 彼を一人にした。ところが、その夜、親友は何者かに殺されて しまう・・・。自分のせいだと自らを責めるトラクは、その殺人者を 追って旅に出る。 親友のペイルを殺したのは、魂喰らいの魔道士の一人シアジ。 その彼を追っていくことで、トラクは、彼の陰謀... ...続きを見る

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2009/06/19 20:41
火を熾す ジャック・ロンドン 柴田元幸翻訳叢書 スイッチ・パブリッシング
火を熾す ジャック・ロンドン 柴田元幸翻訳叢書 スイッチ・パブリッシング 作者のジャック・ロンドンは、41年しか生きなかった のだが、非常にたくさんの職を経験した人らしい。 ちょっと、略歴をあげてみます。 ...続きを見る

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2009/06/04 00:43
ゴーストアビー ロバート・ウェストール 金原瑞人訳 あかね書房
ゴーストアビー ロバート・ウェストール 金原瑞人訳 あかね書房 何と嬉しいことに、ウェストールの新刊です。 しかも、幽霊・・というか、自分の意志を持った 幽霊屋敷のお話。これが、上手いんだわ、ほんとに。 ...続きを見る

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2009/05/24 19:38
ブリジンガー 炎に舞う絆 上下 ドラゴンライダー3 クリストファー・パオリーニ 大蔦双絵訳 
ブリジンガー 炎に舞う絆 上下 ドラゴンライダー3 クリストファー・パオリーニ 大蔦双絵訳  大阪はインフルエンザで大変です。 今日は、もう、一歩も家を出ないでこもっておりました。 しばらく必要最低限の買い物のみで生きていこうかと。 お仕事もおやすみでございます。 ...続きを見る

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2009/05/20 02:46
三つ穴山へ、秘密の探検 ペール・オーロフ・エンクイスト 菱木晃子訳 あすなろ書房
三つ穴山へ、秘密の探検 ペール・オーロフ・エンクイスト 菱木晃子訳 あすなろ書房 可愛い本でした。主人公の子どもたちの可愛さに くつくつ笑っているうちに、あっという間に物語に 引き込まれてしまって、可愛いまま物語が 進行していくのかと思ったら、今度は何とも スリリングな展開に。 六歳のミーナをして、「あのとき、あたしはまだ小さかったから こわくなったのよ」なんて言わしめる、忘れられない冒険が 待っていたんです。作者のペール・オーロフ・エンクイストは 初めて子どもの本を書かれたそうですが、読み手を惹きつけるのが なんとも上手い。すっかり楽しませて頂きました。 ... ...続きを見る

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2009/04/03 00:56
殺人者の涙 アン=ロール・ボンドゥ 伏見操訳 小峰書店
殺人者の涙 アン=ロール・ボンドゥ 伏見操訳 小峰書店 小さな温もりがもたらす不安と恍惚。 誰かに心を動かし、大切に思い、失いたくないと思う 心の慄きが、流れ始めた血液のように流れ込んでくる 物語でした。地の果てのような土地の荒々しさの中で その愛情の悲しさが、胸を打ちます。 ...続きを見る

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2009/02/04 00:54
四人の兵士 ユベール・マンガレリ 田久保麻理訳 白水社
四人の兵士 ユベール・マンガレリ 田久保麻理訳 白水社 非日常の中に、ぽっかり浮かんだ至福の時。 家族ではない「仲間」だけがかもし出すことのできる 不思議なほどの安らぎの時間が、ここに、ある。 その、二度と帰ってこない「時間」が、この物語の中に 刻まれていることが、奇跡のように思えます。 ...続きを見る

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2009/01/29 02:04
スリーピング・ドール ジェフりー・ディーヴァー 池田真紀子・訳 文藝春秋
スリーピング・ドール ジェフりー・ディーヴァー 池田真紀子・訳 文藝春秋 読んだ・・長かった(爆) なんだかねえ、去年もお正月、ジェフりー・ディーヴァー読んで 「長いわ〜」と思ってたような気がします。デジャブ。 人は無意識に同じパターンを繰り返すもんですが、 一年は早い(汗)転がり落ちていく、という感じがありますねえ。 いろんな事に焦るお正月です。 ...続きを見る

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2009/01/04 20:29
幻影の書 ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社
幻影の書 ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社 あけましておめでとうございます。 やっと今日あたりから、溜まった本を読み出して いるところでございます。 年明け一番に読み終えた本が、これ。 こういう、がっつりしたポール・オースターは久しぶり。 読み応えありましたねえ。そして新年から、どっぷりと 小説の描き出すことのできる真実に浸らせて頂きました。 ...続きを見る

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2009/01/03 02:38
きみといつか行く楽園 アダム・ラップ 代田亜香子訳 徳間書店
きみといつか行く楽園 アダム・ラップ 代田亜香子訳 徳間書店 ここではない、どこかへ行きたい。 そう願う時は誰にでもあるけれども、この本のタイトルの 意味がわかってしまうと、その願いさえも、まるで 叶えられない夢のように儚い・・・。 ...続きを見る

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2008/12/19 02:54
われらがアウルズ ロバート・B・パーカー 光野多恵子訳 早川書房
われらがアウルズ ロバート・B・パーカー 光野多恵子訳 早川書房 ロバート・B・パーカーといえば、ミステリー。 うちの図書館にも、それはたくさんの作品が 並んでおります。この本は、そのパーカーが 初めて若者向けに書き下ろしたYA小説です。 ...続きを見る

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2008/12/05 01:43
まっくら、奇妙にしずか アイナール・トゥルコウスキイ 河出書房新社 
絵本です。でも、これは子どものためと いうよりは・・大人のための絵本。 非常に緻密な絵。この絵は、全て シャープペンシルで描かれています。 三年間かかって、芯を400本使って 描かれたそうで・・その緻密さは、圧力と なって見るものに迫ってきます。 台風の目の静けさ。ブラックホールのように 時間も吸い込む圧力です(笑) この本、初めて見たのはSちゃんと本屋さんを ぶらぶらしてた時なんですが、二人して、開口一番 「イッちゃってるねえ〜〜」でした(笑) ちょっと著者の紹介をあげ... ...続きを見る

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2008/11/06 14:57
フロスト気質 上・下 R・D・ウィングフィールド 芹澤恵・訳 創元推理文庫
今日は一日曇り空。 初冬のこんなお天気は苦手です。 低気圧が通過する時、私はよく頭痛に襲われて しまうんで、じっと身動きせずにやり過ごすのに 苦労します(笑) だから・・ひたすら読書(いいわけかいな) こんな時に、シリアスな本を読むと、どかんと落ちて しまうので、上質なミステリーなどが最適です。 そして、できれば、なじみの古友達なぞに会えると もっと嬉しい。 で・・むっちゃ久しぶりにフロストのおっちゃんに 嵌りました。これ、図書館の順番待ちが凄かった・・。 上下巻ものとい... ...続きを見る

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2008/11/04 01:42
ナイフ投げ師 スティーブン・ミルハウザー 柴田元幸訳 白水社
久々に、非常に好みの作家に出会って しまった。空中楼閣の楽しみ。 12の短編が収録されています。 非常に精緻な、磨きこまれた小さな世界。 こういう物語が読みたかった・・と、 どの短編も、むさぼるように読んでしまいました(笑) 言葉の紡ぎ出す魔法。職人芸のようなプロのお仕事です。 うっとり・・。私が知らなかっただけなんでしょうが、 こういう作家に出会うと、いやー、本を読んでてよかったな、 と思いますわ。 ...続きを見る

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2008/10/20 20:13
縞模様のパジャマの少年 ジョン・ボイン作 千葉茂樹訳 岩波書店
縞模様のパジャマというのが、何を意味するのか。 その本当の意味が、最後まで読むとわかる。 わかってしまう事がつらいのだが、それが「戦争」や「残虐」を 許してしまう、人間の一面なのだと思う。 ...続きを見る

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2008/10/09 02:28
海賊黒パンと、プリンセスに魔女トロル、2ひきのエイリアンをめぐるぼうけん ガース・ニクス 原田勝訳 
いやー、長いタイトルです。おかげで、タイトルに、出版社が 書けなかった(笑)主婦の友社です。 ...続きを見る

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2008/09/30 22:46
ノック人とツルの森 アクセル・ブラウンズ 浅井晶子訳 河出書房新社
ただ、タイトルに惹かれて読み始めたのですが まず引き込まれたのは、文章の力。そして、少しずつ 明らかになっていく、主人公アディーナの生活の異様さ。 非常に悲惨な話でありながら、独特の詩情をたたえる、その 語り口が印象的な物語でした。 ...続きを見る

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2008/09/12 20:40
透明人間のくつ下 アレックス・シアラー 金原瑞人訳 竹書房
アレックス・シアラーの最新作は、ドタバタコミックホラー。 いつも、何かしらピリっとした風刺を織り込んであるシアラーに しては、あっさりと軽い感じ。 ...続きを見る

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2008/09/05 17:16
ふたりきりの戦争 ヘルマン・シュルツ 渡辺広佐訳 徳間書店
昨日は「彼岸花はきつねのかんざし」を読み返してました。 63年前のあの日・・。 私の想像力では及ばないような恐ろしい出来事があったことは 忘れたくない。 日ごろ、大したこと考えて生きていない私ですが、やっぱり 8月6日ばかりは、あの日の熱さを思って、いろんな気持ちに 囚われます。 この本は、原爆の本ではありません。 でも、ここに書かれていることが、毎年思う心の痛みに対する 小さな答えのような気がするので。 粗筋を、簡単にあげます。 ...続きを見る

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2008/08/07 21:24
曲芸師ハリドン ヤコブ・ヴェゲリウス作 菱木晃子訳 あすなろ書房
課題図書です。中学生の部。 ハリドンという主人公の曲芸師の、孤独と不安の一夜を 書いた物語なので、課題図書としては、少し異色なのかもしれない。 この、探しても探しても、逢いたい人が、見つからないという シチュエーションは、最近経験した猫探しの数日を思い出させて デジャブ感いっぱい・・。読後少々疲れました。 ...続きを見る

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2008/07/11 20:43
漂泊の王の伝説 ラウラ・ガジュコ・ガルシア 松下直弘訳 偕成社
何気なく手に取った本なのですが これが、思いがけず良かった。 時間を忘れて、必死で読む本って、いいですねえ・・。 舞台はアラビア半島。 昔、とっぷりはまった、千一夜物語を思い出させる物語なんですが 一人の王子の数奇な人生を通して、自分と闘う力、運命と闘う意味を 考えさせる冒険の物語になっています。 ...続きを見る

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2008/07/11 00:36
追放されしもの ―クロニクル千古の闇 4― ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 評論社
楽しみにしている、このシリーズ。 四作目、大人への階段をのぼるトラクは、最大の危機を迎えます。 前作で、魔道士セシュルに付けられてしまった「魂食らい」の印が 一族に知られてしまい、「ハズシ」として追放されてしまうことになって しまったのだ。「ハズシ」は死者として扱われ、氏族の森から追放されて しまうのだ。身一つで。 ...続きを見る

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2008/06/05 10:48
ティファニーで朝食を トルーマン・カポーティ 村上春樹訳
久しぶりに読んだこの小説は、大人の寓話・・御伽噺。 昔、確かに自分にもこんなことがあったような、懐かしさを 感じさせる佳篇でした。 ...続きを見る

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2008/05/02 00:13
番ねずみのヤカちゃん リチャード・ウィルバー 松岡享子訳 福音館書店
先日、この物語をストーリーテリングで聴く 機会がありました。 ストーリーテリングというのをご存知ですか? 図書館や学校などでよく行われるもので、 子ども達に、物語などを 語って聞かせることを言います。 紙芝居や絵本の読み聞かせは、 絵を見せて行いますが、 ストーリーテリングは、暗記で語りますので、 非常に語り手の力量が問われます。 子ども達は、語り手の言葉だけを聴いて 頭の中に、その情景を思い浮かべるのです。 ちょっと落語に似てる かもしれませんね。 ...続きを見る

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2008/02/23 02:53
怪人エルキュールの数奇な愛の物語 カール=ヨハンセン・ヴァルグレン 立石光子訳 ランダムハウス講談社
これは、一見そうとは思わなかったんですが、 バレンタインに相応しい愛の物語でした。 ...続きを見る

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2008/02/15 02:09
ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳 早川書房
この本の最初の訳本「長いお別れ」を読んだのは、果たして いつの日だったのか・・。高校生くらいだったのかなあ・・。 近所の古本屋の中から発掘したような覚えがあるんですが。 昔、いい図書館が近くになかったので、お小遣いの中から 本を買わなければならなかった私は、随分古本屋さんの お世話になりました。特にミステリーは・・。 レイモンド・チャンドラーと言えば、この「ロング・グッドバイ」と 「さらば愛しき人よ」ですね。両方昔読んだのですが 久々に、村上春樹訳で読み返して「こんな場面、あった... ...続きを見る

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2008/01/25 16:40
ウオッチメイカー ジェフリー・ディーバー 池田真紀子訳 文藝春秋
さすがの出来栄え。このミスの海外篇一位、というのも頷けます。 このシリーズは、ずっと読んでいて楽しみにしているのですが、 あまり裏切られたことがない。人物造形、緻密な構成、スリル・・。 まあ、どれを取っても見事なものです。これは、多分取材にしろ プロットにしろ、チームが組まれているんでしょうね。 プロジェクト、という名が相応しいような、そんなゴージャスさを感じて しまいます。 ...続きを見る

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2008/01/03 21:06
ぼくには数字が風景に見える ダニエル・タメット 古屋美登里訳 講談社
著者は、サヴァン症候群で、数学と語学の天才である、一人の青年。 数字に対して「共感覚」を持っている。つまり、数字に色や形や感情を感じて しまうのだ。彼には、数字が美しいイメージや風景に見える。 だから、普通の人間なら、覚えられない数字の羅列でも、簡単に暗記 できてしまう。彼は、円周率の暗唱でのヨーロッパ記録を樹立している。 その桁数、なんと小数点以下、22514桁。語学にも素晴らしい才能があり、 新しい言語(ヨーロッパ言語、つまりラテン系)なら、ほぼ一週間ほどで 普通に会話するこ... ...続きを見る

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2007/12/04 21:57
リゴーニ・ステルンの動物記 ―北イタリアの森から― マーリオ・リゴーニ・ステルン 福音館書店
この本は、ある方に勧めていただいたのだが・・。 「本を読む」という喜びが素直に体の中に満ち溢れるような本だった。 イタリア・・アルプスの山々が、なんとも美しくて心に染み入るようなんですよ。 作者のリゴーニ・ステルンは、イタリアの人。 ...続きを見る

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2007/11/05 00:21
リビアの小さな赤い実 ヒシャーム・マタール ポプラ社
自分のよく知らない国の物語を読みたいと思うことがある。 この世界の端っこにいて、半径1kmくらいの間でしか生きていないもんだから・・。 本を読みたい、という欲求には、きっと「知りたい」という欲望が半分くらいあるんですが、 よその国の物語を読む、ということは、その国の人の心の中に旅すること。 ・・・最近イスラム圏の国の物語を読んでみたいと思うのは、やはり色んなニュースを 見たりする上で、「わからへん国」という自分の無理解を悲しく思うからだろうと思う。 イスラムという宗教の概要はわかって... ...続きを見る

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2007/09/18 01:55
クレイ デイヴィッド・アーモンド 金原瑞人訳 河出書房新社
デイヴィッド・アーモンドの作品は、いつも詩情と奇妙な味を湛えた 独特な味わいなんですが、この作品も、その両方を味わえる佳品に なっています。自分達の街にやってきた、一人の少年。 なにやら異端の匂いを漂わせる、その少年は、やたらに粘土で 人の形を作るのが上手い・・。その少年に何故か惹かれていくデイビイは、 その少年・スティーブンの言うがままに、粘土で男の形を作って 命を吹き込む儀式を行う。途中でコワくなって逃げ出した次の朝・・。 デイビィは、いつも苛められていたモウルディという少年が... ...続きを見る

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2007/09/10 00:11
ラベルのない缶詰をめぐる冒険 アレックス・シアラー 金原瑞人訳 竹書房
アレックス・シアラーの物語を読むときは、いつも思いがけないものがいっぱい 詰まってるおもちゃ箱をあける時のようにドキドキする。 この物語も、全く思いがけないものが、缶詰から飛び出して、 ハラハラドキドキさせていただきました・・。 ...続きを見る

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2007/09/08 02:09
テロル ヤスミナ・カドラ 藤本優子訳 早川書房
自分の人生がひっくり返る。それまで信じていたものを 根こそぎ奪い取られる・・それも、一番愛しているものの手で。 非常に残酷な一撃から始まるこの物語は、自爆テロというショッキングな テーマを扱いながら、同時に繊細な心の襞を追う愛の物語にも成りえていて 読み応えがありました。 ...続きを見る

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2007/08/30 02:26
スカイブレイカー ケネス・オッペル 原田勝訳 小学館
前作「エアボーン」の続編です。 ...続きを見る

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2007/08/25 23:48
ジャック・デロシュの日記 ―隠されたホロコースト ジャン・モラ作 横川晶子訳 岩崎書店
この世で一番恐ろしいもの・・それは「無関心」という怪物なのかもしれない。 この「エマ」という少女がその無関心に必死で爪を立てる、一見もがいて いるしようにしか見えない姿に、実はたった一つの希望がある・・。 非常に大きな問いを含んだ物語です。 ホロコースト。もう、何十年も昔のこと・・と忘れ去ることはできない、記憶。 それを受け止めるのか、忘れたふりをするのか。 それを一人で抱え込もうとした、少女の葛藤がリアルで、読んでいる間中 緊張感が抜けなかった。 ...続きを見る

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2007/08/03 00:18
魂食らい クロニクル千古の闇3 ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 酒井駒子画 評論社
このシリーズも3作目になりました。 段々主人公のトラクの運命が大きく回りだしていくんですね・・。 その分、受難も多い。魂食らい、と言われる魔導師たちとの対決です。 ...続きを見る

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2007/06/09 22:37
シャルビューク夫人の肖像 ジェフリー・フォード 田中一江訳
私は妄想派だと、よく人に言われてるんですが(爆) その妄想派の心の中にふくれあがる幻想を、これでもか、と書いた 秀作。見えないものを想像するということの果てしない営みを 細密画のような細かい筆致で書き上げてあります。 ...続きを見る

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2007/04/29 01:06
もう一日 ミッチ・アルボム 小田島則子・小田島恒志訳 NHK出版
もう、自分の人生にどうしようもなく絶望してしまった時。 命を絶とうと思いつめた時。 一度だけ過去に戻ってやり直せたら・・。そんな奇跡を描いた物語。 ...続きを見る

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2007/04/21 23:09
禁じられた約束 ロバート・ウェストール 野沢佳織訳 徳間書店
この本のレビューを書こうと思いつつ、ずっと持っていました。 なんだか、この命の重みが、うまく書けるかどうかわからなくて。 ・・・ちょっとプライベートで、命についていろいろ考える機会があって、 この物語について書いてみたくなりました。 ...続きを見る

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2007/02/28 23:16
海辺の王国  坂崎麻子/訳 ロバート・ウェストール 徳間書店
この物語は年末に読み終えておりました。 名作とは聞いていたのですが、初読みです。そしてやはり心を打ちぬかれて しまい、その気持ちをどう伝えていいのか考えておりました。その答えは でないんですが、とりあえず書いてみようという、チャレンジ精神でございます。 物語を読んで、非常に感銘を受けた時、どこまでも語りたくなるときと 口をつぐんでしまいたくなる時がある。 あまりに完成された物語を読むと、私が何か言う余地があるのかしらん、と 思ってしまったりする。でも、やはり心が感じたことを伝えたい... ...続きを見る

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2007/01/10 00:54
かかしと召し使い フィリップ・プルマン 金原瑞人訳 理論社
フィリップ・プルマンと言えば、「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」 「琥珀の望遠鏡」の三部作が有名です。私も、このライラのシリーズには 非常に感銘を受けまして、以前長々とレビュー書きました。 ...続きを見る

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2007/01/04 00:00
クリスマス・カロル ディケンズ 村岡花子訳 新潮社
クリスマス企画第二弾、ということで。(しかし、多分今日で 終わってしまう〜)私の大好きなこの本を・・・。 ...続きを見る

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2006/12/23 02:05
クリスマスの幽霊 ロバート・ウェストール 坂崎麻子 光野多恵子訳 徳間書店 
年末は忙しい・・。更新もままならず(汗) ...続きを見る

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2006/12/22 02:07
ブラッカムの爆撃機 ロバート・ウェストール 宮崎駿編+タインマスへの旅 岩波書店
昨日、これを読んで、この物語の世界にガツンと頭を殴られて 寝られなくなり、今日は寝不足で疲れました・・(爆) ...続きを見る

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2006/12/18 00:15
ぼくと1ルピーの神様 ヴィカス・スワラップ 子安亜弥訳 ランダムハウス講談社
みのもんたと見詰め合って、ズドドドド・・・・という長い、長いタメ(あれ、辛そうだね) 「正解〜〜〜〜〜!!」か「残念〜〜〜〜〜!!」か。 そう、クイズミリオネアでございます。インド版ミリオネアで10億ルピーを獲得した ラム・ムハンマド・トーマス、18歳。1ルピーは2.4円くらいらしいので、24億円か!! 凄い賞金やわ・・。その賞金を、全ての問題に正解して番開始以来初めて手にした彼。 しかし、彼は不正をしたと番組側に訴えられて、警察に捕まってしまう。 窮地に追い込まれた彼のもとに、女弁... ...続きを見る

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2006/11/16 22:26
12番目のカード ジェフリー・ディーヴァー 池田真紀子訳 文芸春秋
このシリーズは、いつも期待を裏切らない。 考え抜かれたプロット、逆転につぐ逆転、張り巡らされた罠、収束するかに 見えて、そこからまた読者を引きずりこむ、息をもつかせぬ展開。 このライムとサックスの活躍する様を見るのは、いつもなんて気持ちのいい ことなんだろう。痛快です。 ...続きを見る

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2006/11/12 00:37
映画 カポーティ ベネット・ミラー監督 フィリップ・シーモア・ホフマン主演
ガーデンシネマで「カポーティ」を見てきました。 レディースデイだったせいか、満杯のお客さん。 地味な映画なのにな〜、と関心いたしました。 ...続きを見る

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2006/10/18 23:46
難民少年 ベンジャミン・ゼファニア 金原瑞人・小川美紀 訳 講談社
アフリカのエチオピア出身の少年・アレム。 父親はエチオピア、母親はエリトリアの部族の出身。 その二つの部族が対立し、内乱が起こったことから、混血である アレムの身に危険がおよぶことを恐れた両親は、アレムをイギリスに 連れて行き、そのままそこを去る・・。 彼は難民として保護され、フイッツジェラルド氏というイギリス人の 家庭に保護される。そこから、学校にも通わせてもらうのだが、 彼が難民をして認められるには、裁判所に申請をして、認められなければ ならないのだ。フイッツジェラルド氏の一... ...続きを見る

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2006/10/15 23:50
シルバーチャイルド T ミロと6人の守り手 クリフ・マクニッシュ 金原瑞人訳 理論社
ちょっと変わった雰囲気のファンタジーでした。 舞台は大きなゴミ捨て場。そこに、決して美しいとはいえない 異形の子どもたちが集まり、どうやらこれから何かと戦うらしい。 らしい、というのは、その戦う相手も正体も、何も明らかには なっていないから。どうやらこれは三巻完結のファンタジーらしい。 ダークな感じ。 ...続きを見る

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2006/10/11 23:01
アルフレッド・クロップの奇妙な冒険 リック・カンシー 堺三保役 ソフトバンククリエイティブ
現代版アーサー王伝説・・ということろでしょうか。 途中までそうとはわからずに読んでました。 まあ、「剣」が出てきたところで、そうと気づけ、というところですが・・。 そのあたりが欧米人ではない、もしくはゲームをやり慣れた世代じゃない、 というところなのかあ・・. それがわかるまでの方が面白かった。この「真実の剣であり、王者の剣」という ものが「存在する」ということが絶対の前提になっている、というファンタジーに どうも馴染めない。一神教の匂いがするからなのかしら。 フィリップ・プルマ... ...続きを見る

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2006/09/15 16:44
映画と小説 スモーク ポール・オースター 
かねてから見たい、見たいと思っていたポール・オースターの 「スモーク」を見ました。非常に小説的な映画だったかと。 説明されるのではなく、その情景やセリフから、その裏に込められて いるものを読み取る、という映画。オーギー役の、ハーヴェイ・カイテルが 非常にいいです。酸いも甘いもかみ分けた、しかもちょいと少年の気配も 残した、中年の色気がありますねえ。この世界の一隅で、同じ時間に 写真を撮り続ける、オーギー。さりげない映画ながら、じっくりした味わい がありました。 ...続きを見る

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2006/09/04 00:03
エンデュミオン・スプリング マシュー・スケルトン 大久保寛訳 新潮社
これ、2300円するんですね・・。(自分は図書館で借りた) 装丁も印刷も凝った作りで、いい感じです。 たった一冊しかない幻の本をめぐるお話なんで、 やっぱりそこは凝らないとね・・。 ...続きを見る

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2006/08/23 21:53
海賊の息子 ジェラルディン・マコックラン 上原里佳訳 偕成社
「不思議を売る男」などの作品で有名なジェラルディン・マコックラン の新作。「海賊アドベンチャー」という宣伝文句なんですが・・。 ちょっと、血沸き、肉踊る、といった気配でなく、そこはマコックランらしい 苦さのただよう、風変わりな味のファンタジーになっています。 海賊、金ピカの財宝、なんかはちゃんと出てくるんですが・・。 これは実は大人の小説かもしれない。 ...続きを見る

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2006/08/17 01:19
ミスター・ヴァーティゴ ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社
この本が初めて出たとき、「オースター初のファンタジー」 という惹句を見たような気がするんですが・・。 確かに「空を飛ぶ」というところは、ファンタジーかもしれない。 でも、それもこの物語の中ではそれはファンタジーじゃないような 気がします。ウォルトは、飛ぶべくして、飛んだ。 そして、落ちるべくして、落ちた・・・。 このウォルトの人生は、その繰り返し。 「酒場横丁育ちの、脳味噌が膿でできた薄汚い小僧」だったウォルトの、 数奇な人生の物語。それは、常に人と出会うことから始まる。再読なん... ...続きを見る

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2006/05/19 23:15
星を数えて デイヴィッド・アーモンド 金原瑞人訳 河出書房新社
「肩甲骨は翼のなごり」「火を喰う者たち」などの 作品を書いたイギリスの作家・デイヴィッド・アーモンドの短編集。 彼が少年時代をすごした北イングランドの炭鉱町・フェリングを舞台 にした、自分の追憶を綴った作品達です。 両親と兄、妹たちと過ごした少年の日々。 まさに星を数えるような小さく輝いている物語たちが ちりばめられています。 ...続きを見る

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2006/05/06 22:16
料理人 ハリー・クレッシング 早川文庫
このミステリー(ミステリーなのかしら?) は、1972年に出版されているものです。 私はたまたま本屋で見つけて高校生くらい のときに購入した覚えが・・。 そのあと一度紛失してしまったんですが、 そのブラックな味わいが忘れられずに 先日ヴィッレッジバンガードで見かけて、再び 買ってしまいました・・。 食欲、という人間の三大欲望の一つを これだけ逆手にとって「料理」し、 奇妙な味に仕上げた作品はあまりないんじゃないかと・・。 ...続きを見る

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2006/03/25 22:37
タッチ ダニエル・キイス 早川書房
ダニエル・キイスと言えば「アルジャーノンに花束を」。 あの物語が心に強く残りすぎていて、その後の作品は なかなか読み通すことができなかった。 思えば青春時代の一番多感な時期に読んだ、 ということもあるのだろうけれど・・。 あの作品は、やはり私の聖域にあるような気がしますよ。 「五番目のサリー」「24人のビリー・ミリガン」なども どうも心理学の影響が強すぎて、かえって物語としての 興趣がそがれてしまっていたように思う。 この「タッチ」は、1968年に書かれたものの改訂版。 あれ... ...続きを見る

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2006/03/24 22:44
顔をなくした少年 ルイス・サッカー 新風社
「穴」「道」などで知られるアメリカの児童作家 ルイス・サッカーの新刊。わたしはその二作しか読んだこと がないのですが、そのユニークさは印象に強い。 期待感いっぱいでませていただきました。 ...続きを見る

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2006/01/12 23:36
クリスマスの思い出  トルーマン・カポーティ 村上春樹訳 
私はこの物語が大好きです。もう何人にプレゼントしたか わからないくらい・・。(つまり押し付けたわけですね) いつかBOOK BATONにも書きましたが、好きな物語 BEST5に入るくらい、思いいれがあります。 やはりクリスマスなら、これを書かないとね。 ...続きを見る

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2005/12/22 20:38
チョコレート・アンダーグラウンド アレックス・シアラー 求龍堂
急にチョコレートを作ることも食べることも法律で禁止 されてしまったら?各家庭に、チョコレート破棄小隊がやってくる。 かれらはチョコレート探知機で、徹底的にチョコレートを探し出す。 一切の甘いもの、砂糖、おやつは禁止! ...続きを見る

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2005/10/03 23:10
ミリオンダラー・ベイビー F・X・トゥール 早川書房
先日この映画を見にいきました。じっくりと人生を描いたいい映画でした。 クリント・イーストウッドは「ダーティー・ハリー」当時からのファンです。 あの不器用なクールさにしびれて、何回見たことか・・。あのかっこよさは、 年をとられた今でも変わりませんね。スクリーンでの存在感は年輪を重ねた今 のほうが大きいかも。 ...続きを見る

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2005/07/06 20:34

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