光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島  朽木祥 講談社

「美」はいつも心に新しい感動をくれる。美しさは人の心の扉を開いて、そっと奥底に滑り込む。夕焼けが、樹々や海の色が人の心にいつも何かを語りかけるように、「美しい」ということは私たちの心を解き放つのだ。ヒロシマの物語、というと「怖い」「恐ろしい」という拒否反応が特に子どもたちには生まれがちだが、この『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』は、…
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引き出しの中の家 朽木祥 ポプラ文庫

時々更新しておかないと、ブログ内検索が出来なくなってしまうので、移転先に書いたのと同じ内容ですが、アップしておきます。 朽木祥さんの『引き出しの中の家』が文庫になりました。単行本も赤い表紙のとても可愛い本だったのですが、今度はピンクの表紙で、これまた乙女心をキュンとくすぐる可愛さ、愛しさです。文庫化を機会に、またこの本を読み返しま…
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鳥越信先生と国際児童文学館

鳥越信先生が亡くなられた。ご冥福を心からお祈り申し上げたいと思う。晩年になって、心血を注がれた国際児童文学館があのような形でつぶされてしまったことで、どんな思いをされたかと想像すると、心が痛む。 文化や芸術というものは、成長し、実りをもたらすのに長い時間がかかる。しかし、今はとにかく費用対効果、短いスパンで目に見える・・つまり、お…
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ブログ移転のお知らせ

ずっと使ってきた、このウェブリブログですが、あまりにトラブルが多すぎまして・・・ここ数日も、ずっと管理画面にさえもログインできない状態でした。 実は、少し前から移転はする積りで、場所だけ確保してあったのです。まだあまり整備した状態ではありませんが、そちらを少しずつメンテナンスしながら使っていこうと思っています。 このブログも、こ…
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天使の午後 伊津野雄二展~光の井戸~ 神戸 ギャラリー島田

今日は天使の午後を過ごしました。朽木祥さんの著書『八月の光』の表紙の天使を作られた伊津野雄二さんの展覧会に行ったのです。場所は神戸のハンター坂にある島田ギャラリー。安藤忠雄建築の建物にあるギャラリーです。 『八月の光』 島田ギャラリー にぎやかな通りから地下に降り、光だけが射す静かなギャラリーに…
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東京本屋めぐりの旅 ③

19日(金)は、やっと快晴!再び本屋さん巡りに萌え・・・いや、燃えました(笑) まず、中央線の御茶ノ水で降りて、ニコライ聖堂へ。秋の日射しに白壁の建築が映えて美しかった。正面のステンドグラスに『太初に言あり 言は神と共にあり』とあるのが、大学と古書の街である土地柄に相応しい。 古書街を目指して歩いていると、有…
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世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密 穂村弘 山田航 新潮社

今の若者たちは、短歌というものをどれくらい読むんだろう。中学や高校の授業で駆け足で通り過ぎて終わり・・というのが、大多数ではないかと思うんだけれど。かく言う私も、そんなに現代短歌に詳しいわけではないのだが、こういう本を読むと、やっぱり読まなきゃもったいないな、と思う。 風の交叉点すれ違うとき心臓に全治二秒の手傷を負えり 校庭…
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東京本屋めぐりの旅 ②

18日は、まずシャルダンの展覧会へ。三菱一号館美術館です。ここは、建物とお庭がとても綺麗。 モノクロで撮影すると、まるでパリの街角。 前日に行った東京写真を意識してか、ちょっとアート風に撮りたい感じが見えるのが、我ながらどうかと思う(笑) ここでは、『シャルダン展―静寂の巨匠』を…
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東京本屋めぐりの旅①

17日(水)から、19日(金)にかけて久しぶりに東京に行ってきました。約1年ぶりの東京です。友人と会ってゆっくりしゃべるという目的のために行ったのですが、美術館に2か所行った他は、とにかく本屋さんばかりを巡るという、ニッチな旅でした(笑) 17日は、まず恵比寿にある東京都写真美術館へ。 ここは、建物がとてもいいん…
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[映画] ソハの地下水道 アグニェシュカ・ホランド監督 

ナチ政権下のポーランドで、地下水道にユダヤ人をかくまった男・ソハの物語です。原題は「IN DARKNESS」。ユダヤ人狩りが執拗に行われる地上の闇(まさに、真の闇だった・・・)から逃れて、地下水道の暗闇に隠れるユダヤ人の人たち。彼らを、金のために匿った男が、少しずつ彼らと運命共同体のような絆を作っていく物語です。 この監督の眼差し…
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100%ガールズ 1st season 吉野万理子 講談社YA!EATERTAINMENT

「けいおん!」とか、「じょしらく」とか、タイトルが平仮名でキャラもきっちり萌えタイプ別に設定され、これでもか!というくらい可愛い女の子たちが出てくるという、ガールズもののアニメが人気です。うちにも二次元の女子しか愛せないヲタ男子がいるので(笑)私も一通りは見てます。(別に一緒に見なくてもいいんですけどね)そこに出てくるガールズたちは、見…
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さがしています アーサー・ビナード 写真・岡倉禎志 童心社

ここに映されている「もの」たちは、かっては人の体温に寄り添っていたものたちだ。お弁当箱。鼻眼鏡。手袋。日記。帽子・・・。本来なら、人生の時の中で、ゆっくりと持ち主に寄り添い、役立ち、共に朽ちていくはずだった「もの」たち。でも、彼らが寄り添っていた人たちは、あの広島の暑い夏の日に一瞬で消えてしまった。だから、彼らの時間は止まったままなのだ…
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弟子 アラルエン戦記1 ジョン・フラガナン 入江真佐子訳 岩崎書店 

身寄りのない孤独な少年が、優れた先達に素質を見出され、修行を詰み紆余曲折を経ながらその才能を開花させていく―というのは、ファンタジーの型の一つです。弱者であると周りに思われていた少年が、ヒーローになっていく。ある意味RPGの王道ですが、面白いなと思ったのが、日本の忍者ものに設定が似ていること。さる王国の孤児院で大きくなった少年が「レンジ…
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サエズリ図書館のワルツさん1 紅玉いづき 星海社

最初は、ごく普通の町にある図書館の物語かと思っていました。しかし、どうも違うらしいと気づいてから一気に面白くなって読みふけることに。この物語は、近未来の図書館。しかも、本というものがとてつもなく高価で手に入りづらくなってしまった時代の図書館のお話です。まるで骨董品のような扱いを受けている紙の本。それを、登録さえすればただで貸してくれると…
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母の遺産 新聞小説 水村美苗 中央公論新社

しみじみと、日本も私も中年になってしまったなと、この物語を読みながら思ったことでした。「汚れちまった悲しみは 倦怠のうちに死を夢む」と詠んだ中原中也は、中年になる前に生を終えてしまったのだけれど、私たち日本人の大多数は、汚れちまった悲しみを抱えたまま、親を見送り、自らの老いと直面する、長い時間を過ごすことになります。もう、その現実を、こ…
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金沢日帰り旅行記2 ~ 金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館に行ったのは木曜日(20日)です。この日の金沢は曇りから雨模様。あの有名な「スイミング・プール」を青空のもとで見たいと思っていたのですが、雨のプールの底も面白かった。記憶が呼び覚まされる感覚です。昔昔、プールにもぐって水面を見上げた時の記憶。友達の声がくぐもって聞こえて、一瞬現実から遮断されるような感覚が甦ってきて、我…
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金沢 日帰り旅行記1 ~玉川こども図書館

金沢に「おいしい本箱」の相方と日帰り旅行に行ってきました。金沢は、加賀百万石のお膝元。元々好きな町ではありましたが、久々にその文化の厚みと豊かさにすっかり魅了されて帰ってきました。当初の目的は21世紀美術館だったのですが、行きのサンダーバードの中でいろいろ地図を見ているうちに、『玉川こども図書館』という名前を見つけて、いきなり目的地に追…
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日本児童文学 2012 9・10月号 『ソルティー・ウォーター』と『明日美』

今号の『日本児童文学』のテーマは「3.11と児童文学」である。震災から1年半ほど時間が経って、3.11が少しずつ文学という形に現れてきた。この号では、3.11以降の核の問題をテーマにして、芝田勝茂さんの『ソルティー・ウォーター』と、菅野雪虫さんの『明日美』という作品が掲載されている。どちらも、核とともに生きていかねばならない子どもたちの…
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かっこうの親 もずの子ども 椰月美智子 実業之日本社

維新の会が国政に進出するとか。よもやそんなことは無いと思いますが、こんな団体が政権とったら大変なことになりますよ。相続税100%とか言ってますけど、そうされて困るのはお金持ちではなく、(お金持ちはさっさと外国へ逃げるでしょう)生活に追われ、汲汲と生きている私たちです。要はお金は親に貰わず自分で稼げ、ということなんでしょうが、人生というも…
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とにかく散歩いたしましょう 小川洋子 毎日新聞社

小川さんの新刊『最果てアーケード』を、発売してすぐ買い、ちびちび、ちびちびと読んでいて、まだ終わらない。小川さんの物語は、私にとっては美味しい美味しい飴ちゃんのようなもの。言葉のひとつひとつを口にいれて転がして味わい、そっと舌触りを楽しむ。長期間枕元に置いて、あちこち拾い読みしたり、また一から読んだり、そんなことをしながらいつの間にか自…
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