一瞬の風になれ 2 ーヨウイー 佐藤多佳子 講談社

画像もう出た二巻・・。早い!!待ち遠しかったので、うれしい♪

新二くんと連のコンビも、二年生になるんですね・・。
そうか、一年一冊なんだなあ、きっと。
イチニツイテ ヨウイ ドン !!なのかな。人生のスタートライン。
自分の息子たちを見てても思うんですが。
中学生の間って、なんだかスタート前、という感じですよね。
こう・・皆でごちゃごちゃっと、くんずほぐれつ、どこに行こうかうろうろしちゃう。
高校生あたりから、それぞれの嗜好や「これでいこうか・・」という感覚が
少しずつ固まっていくような。そんな大切なこの時期の二人と、春高の皆の3年間を
追いかけていくことが、楽しい。物語のテンポがいいんで、なんだか
早く過ぎ去っていくような気がして、ちょっとさびしかったりしますが(爆)

ますます陸上に打ち込む、新二。もともとの素質に恵まれた体とガッツで
練習も記録も快調。連も段々やる気を見せるようになり、ウブな純情を抱く
若菜ちゃんとも、いい感じで、陸上部を引っ張る部長にも就任・・。
と順風満帆な新二だが、そこに試練が。
なんと、サッカーの天才でジュビロ磐田にも入り、輝くスター街道を驀進していた兄の
健一が交通事故にあってしまう。初めての挫折に絶望した健一に激しい言葉を浴びせられた
新二は、自分を見失ってしまう・・・。

スポーツ選手が、その体を壊してしまう。
羽をもがれた鳥のようなもんです。
まして、天才と言われた人なら、なおの事。
幼い頃から、常に自分の前にいて光り輝いていた兄の、羽をもがれた姿に
傷つく新二。苦しむ兄に気持ちが同調し、その兄の力になれない自分に絶望し
ヤケになりかけた新二なんですが・・。
その新二を引き戻したのは、連。そして、物静かでなおかつ強い若菜。
共に走る喜びを知っている仲間。
展開としては、ちょっとベタかもしれません。
しかし、佐藤さんの文章のみずみずしさとテンポのよさ、登場人物たちの
魅力で、これが素直に受け止められる。
自分の中に眠っている一番大切なものを思い出させてくれる、仲間のよさ。

生きる喜び・・。喜びの裏には、いとわしいものも恐怖も眠っている。
そして、それはある日突然牙をむいて襲い掛かってくる。
そのことを知って、そこからまた歩きだすことも、また大人になる
時の一つの階段なのかもしれない。自分なりに、その階段を登ろうと
している彼らを非常に愛しく思うのは、もうおばちゃんになっちまった
人間の視線なのかもしれないけれども・・。

完結編を読むのが、非常に楽しみです。

おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=001123








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この記事へのコメント

ふらっと
2006年10月28日 08:22
第三部、一昨日くらいに出たのでしょうか。
出版日より前に図書館にリクエストを出してあるのだけれど
いつ手元にやってくるでしょう。
新二はきっとしっかり立ち直ると思うけれど
健ちゃんはこの先どんな風に自分の躰と折り合いをつけていくのでしょう。
とても待ち遠しいです。
2006年10月28日 22:29
今日、図書館の新刊案内でみましたよ!!
きっともうすぐお手もとに・・。私も覗きたいのをぐっとガマンしました・・。楽しみですよね!!
2006年10月28日 22:29
今日、図書館の新刊案内でみましたよ!!
きっともうすぐお手もとに・・。私も覗きたいのをぐっとガマンしました・・。楽しみですよね!!健ちゃんが、私もとても心配です・・。
藍色
2007年01月18日 11:59
新二を失意の海から引き戻した連と若菜。共に走る喜びを知っている仲間のよさ、大切さ。胸に迫ってくるものがありました。こんなドラマチックな友情はなかなか現実には難しそうですが、読む人に教えたり思い出させてくれるのは、とてもうれしいことですよね。
新入生の桃内くん、ほんま、ええキャラでした。新二の救世主とちゃいますか?(慣れてへんけど、ちょっとつこうてみました、笑)。
レビュー読む人はわかってるので黙っているのがネチケットかも、ですが…“スポーツ選手が、その体を壊してしまう。”から下、3箇所、新二が健二になってます。ちょっとお知らせしました。
前回のこと。“遅くなっても、これは読まなきゃ!!”に元気づけられました。3冊一度に一気読みの僥倖、至福ですよね。WaTって児童劇出身のウエンツ君もいるのに、若い男子2人だと条件反射でジャニーズと勘違いしちゃいましたぁ(笑)。教えていただいて、ありがとうございます。若い俳優さん、ほとんど知らないのですけど、いつ誰が演じるのか、ちょっと興味ありです。
2007年01月18日 16:45
>藍色さん
私も、この物語本当に面白いと思ったんですが、直木賞選考では、「物足りない」って言われてましたね。まあ、きっとオジサマたちはそう仰るだろうと思ってましたが。桃ちゃん、いいヤツでしょ?大阪弁、ちょっと無理やりな感じがGOODです♪私もあんまりテレビ見ないんで、最近の若い人は、さっぱり・・。これ、ぱんどらさんなら妄想キャスティングやってくれそうだな。(勝手に期待したりして。)あ、間違い教えて頂いてありがとうございますm(_ _)mオバカさんなんで、気をつけないとだめですね。これからも何かあったら教えてくださいね。