大奥 第2巻 よしながふみ 白泉社

画像待ったなあ、2巻・・。ほんと、楽しみにしてました。
メロディで時々読んではいたのですが、二回ほどとばしちゃってたんで。
月刊誌は買うとかさばるんですよねえ・・。
あ、でもつい12月号は買っちゃいました。川原泉さんが巻頭でいらっしゃったんで。
カーラくん大好きです。しかし、な、なんと巻頭カラーで原稿落としてるという
前代未聞のカーラくん(爆)でも、なんだかカーラくんだと許しちゃうというか
納得しちゃうとこが、なんとも・・って、話が思いきりそれた(汗)

二巻まで読んで、これは少女マンガ史に残る名作になりそうやな、と
思ったわけです。男と女が逆転する発想の妙もさることながら、
そうやって逆転させることで、なんだかより一層、「性」というものが持つ
ぬきさし難さ、悲しみが強くあぶりだされていく。それは生きることそのもの
の悲しみとも重なって、人々を翻弄していく。ドロドロした権力と欲望の中枢
の中で、なお人間としての清冽さを求めたい微かな願い・・。
それを余すところなく書き起こす、その筆力。
いや~、凄いですね。激しく、熱く、深い。

三代将軍家光が、若い男子のみがかかる奇病である赤面疱瘡で死亡して
しまった後、将軍の座にすえられたのは、少女の千恵だった。
彼女はいきなり母を殺され、無理やり髪を切られて、大奥に連れてこられる。
・・ネタバレになってしまうのでこれ以上書きませんが、次々に、自分が女で
あるが故に、女を傷つけられ、踏みにじられる・・。踏みにじられながら
女としても生きられない日々・・。
そして、これまた美貌ゆえに、僧籍から無理やり還俗させられて大奥勤めを
強要される男・有攻。人としての生き方も自由も捨てさせられ、男妾とさげすまれ
大奥を出ることもかなわない。その二人が出会い、お互いの一番自分をさらけ出した
部分で惹かれあう・・。その悲しさと純粋さが、切なかった。

自分に与えられた性を、そのまま受け止めて自分の生として生きることが
できない・・。その悲しみと切なさを書かせたら、今よしながさんの右に
出るものはいないと思われます。BLを書きながら、それがよくわからなくて
勉強した、というようなことを対談でおっしゃってましたが、そのちょっと外れた
視点が、こんなことろに結びついているのかもしれませんね。


思い切りネタばれセリフですが・・。(注意!!)

「それは二羽の傷つき凍えた雛が互いに身を寄せ合うように始まった恋であった」

くう~っ!!このセリフ!!これが書きたいがために、よしながさんは
この二人を書いているんじゃないかと思ったりして・・(爆)
このセリフが似合うドラマなんて、なかなかないって。
このセリフを読めただけでも、このマンガを買った価値がある!!
よしながさ~ん、大好きですよ・・。

しかし、一方で「フラワーオブライフ」、一方で「大奥」。
よしながさんの頭はどうなっているんだか。
この二人の恋は、なんだか悲恋の予感・・・。切ないぜ。
でも、この続きが早く読みたい。メロディ、また買っちゃうかもなあ。
カーラくんがお腹イタを起こしませんように。
カーラくん、そもそも毎月連載は無謀なんじゃ・・(爆)
無理したらあきませんよ(ノ><)ノ
あ、また話がそれてしまったよ。それておしまい、ってなんやねん!!

おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=001154





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この記事へのコメント

小葉
2006年12月03日 10:07
読みました。本当にいいですね、これ。
1巻は発想が面白い…ぐらいの感想でしたが(もちろん十分面白かったです)、2巻は深かったです。
何度も読み返してしまいました。
2006年12月04日 01:03
>小葉さん
そう。深かったですねえ。人間ドラマとして、強く訴えるものがあります。語り口の間や、ふっとはさむユーモア、そして真正面からの「人間」を書ききろうとする迫力を感じます。凄い人です・・。