鴨川ホルモー 万城目学 産業編集センター

画像万城目さんの物語を読むのは、これで二作目。先に「鹿男あをによし」を
読んじゃったんですよね・・。まあ、いいんですが。

実はこの物語を読んでいるのと同時進行で森見さんの「四畳半神話体系」を
読んでたんですよ。そちらも京都、京大生、胡散臭い親友・・と三拍子
そろってるんで、世界観が混乱してしまった・・(汗)
いや、どちらも面白かったですよ。しかし何ですね、京大生というのは
自虐性があるんですか?こう・・何ですね、エリートならではの
自嘲というか、韜晦趣味というか、そんな味が似てます。
で、自分がダサイんじゃないか、というコンプレックスも、ある(笑)
これはね~、わかります。いや、私も凄く地味なところですが、公立の
大学に行ってました。近くに、とても華やかな私立の女子大があって、
同じ路線なんですよ。・・で、二人いたらダサいのが、うちの大学、と常に言われて
おりましたねえ。これは神戸あたりなんかでもそうで。神戸女学院とか
甲南女子大とか、松蔭とか、キラ星のごとく綺麗な女の子がいる
大学がある中で、神戸大、というともう、「ああ・・神戸ね」という目線を
感じる、と通ってた友達が言うておりましたね。京都もさしずめ学生の町ですから。
比較検討されて、「ダサい」と思ってしまうのも無理はないかと(爆)
そういう意味で非常に親近感がわく物語でした・・ん?ちょっと違いますか(笑)

この表紙に書かれている「京大青竜会」の面々が歩いているところも
馴染み深いところ。四条の交差点ですね。ここを舞台に繰り広げられる
「ホルモー」が、何故行われるのか、どこを目指して行われるのか。
目的も何も見えないところが、非常に馬鹿馬鹿しくてよろしゅうございます。
でもね・・大体、人が熱中することなんて、はたから見たら、馬鹿馬鹿しいと
相場が決まってます。何でこんなことに必死になってるのかしらん、と
思いつつハマって、そこに人間関係が重なって、人生が刻まれていくんです。
笑いながら、最後にほろっとしてしまうところが、いい味出してますね。
「ホルモー」の戦闘シーンも、臨場感と緊迫感にあふれ・・と書きたい
ところですが、なにしろ肝心のオニたちが、まるで茶巾絞りそっくりの
全然怖くない輩なので、闘っていても、なんだかくすっと笑ってしまう。
そして、何でHP回復が、レーズンなんだか、そこもわけがわからない。
わからないけど、何となく納得してしまうのが、また可笑しいですね。
「鹿男あをによし」も、「坊ちゃん」を感じさせるものがありましたが、
この主人公の安部が、やたらに女の人の「鼻」にこだわるところ、漱石の
「猫」に出てくる金田の妻、「鼻子」夫人を思い出させたりしますねえ。
ちょっと穿ちすぎかなあ。・・で。神社でのあの例の儀式は・・ちょっと見たいやら
見たくないやら(笑)

・・・で、京都が舞台やのに、やっぱり誰も関西弁使ってないんやなあ、
この作品も。その方が、関西モノ以外の方もよみやすいっていうのが
あるでしょうね。次の作品はどうなんでしょう。・・そんなどうでもいい事が
妙に気になる私でした・・。

おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/index_f.php





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この記事へのコメント

juzji
2007年09月07日 16:30
こんにちは。
この本、「魑魅魍魎は跋扈する」のに誰も死なない不思議な本でした。魑魅魍魎がでたら、もっとオドロオドロするのが一般的だけど…笑えるから面白い。
勝手に青春伝奇小説って、銘々させていただきました。
2007年09月10日 00:25
>juzjiさん
こんばんは!!まったく強そうでも、何の役にも立たなさそうな「オニ」たちが、ユニークでしたねえ。
そういえば「オニ」と契約するのも、笑いがその手段でしたし。青春の滑稽さが楽しかったです。学生気分を思い出しました。