映画篇 金城一紀 集英社

画像大事な人と、過ごす時間。大事な人と語り合う時間・・・。
たまたま出会った人が、かけがえのない人になるきっかけ。
映画というものが、人生にたくさん落としてくれる思い出を
描いてあります。ばらばらなお話でありながら、皆どこかで
ちょっとずつ繋がっている。その鍵になるのが「ローマの休日」
なのも、素敵でした。

「ローマの休日」は何回見たかわからないほど、見ましたねえ。
でも、考えてみれば、大きいスクリーンで見たことはない。
テレビ放映かビデオ、DVD・・。やっぱり映画は、あの大きな
スクリーンで、あの暗闇で見るために作られているもの。
この最後の「愛の泉」という短編を読んで、あのオードリーの笑顔を
スクリーンいっぱいの大きさで見たくなりました。
白いブラウスと普通のスカートでも、女王さまの気品。
清楚な姿。あのほっそりした体がグレゴリー・ペック演じるジョー
に抱きしめられるシーンに、ドキドキしたこと・・。
永遠に香るロマン。あの物語を見て、切なく幸せな気持ちにならない
人はいない映画。その映画が、砂地にキラりと光るダイヤのように
それぞれの短編の中で希望の光のように輝いている。
さっきも触れましたが、その公民館での「ローマの休日」を上映する
「愛の泉」という短編が一番良かったなあ・・。読んでいる間中
幸せな気持ちになれた。愛情から生まれるものは、優しい。
素直にそう思えるのは、素敵なことです。

ここに出てくる映画・・「太陽がいっぱい」や「アラビアのロレンス」「ダーティハリー」
(若い頃のクリント・イーストウッドに私は惚れていた・爆)どれもどれも大好きで
またもう一度見たくてうずうすします。そして、やはり金城さんにとって一番
思い入れのあるスターはブルース・リーなんでしょう。「ドラゴン怒りの鉄拳」で
あの独特の叫び声に励まされて、深く負った傷に向かい合う主人公の後姿が
見えるような気がしました。ブルース・リーを思い出すたびに疼く、なんだか取り返し
の付かないものを失くしたような切なさと一緒に、この物語も忘れられなく
なりそうです。

中表紙に、あの、この世の清らかさを集めて輝かせたようなオードリーの笑顔が
描かれてあるのも、いい趣向。これはリカちゃんが書いたオードリーですね。
うんうん、よく書けてる。金城さんの物語には、いつも元気を貰ってしまう。
ちょっと気分が萎えているときだったので、余計に良かったな。
ありがと、金城さん。

おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/index_f.php


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この記事へのコメント

藍色
2007年10月03日 16:10
「ローマの休日」は私も何回見たかわからないほど、です。オードリーの初々しさ、可憐さ、笑顔…。素敵です。テレビが多かったので、声は城達也さんと池田昌子さんになってます(笑)。
金城さんはブルース・リーでしょうね。「ドラゴン怒りの鉄拳」怪鳥音が耳に残ってます。
そんなわけで、物語と映画の内容、両方を存分に楽しめました。

「桜庭一樹読書日記」にもトラバさせていただきました。 
Roko
2007年10月03日 22:30
映画って、大きな画面で見ることも魅力の一つですよね~!
いくら大型画面になっても、映画館のあの感じにはかないません。
わたしはブルース・リーをオンタイムで経験しているので、やっぱり格別に好きです!(^^)v
アクション映画は数あれど、怒りの鉄拳はサイコーです!
ERI
2007年10月05日 01:27
>藍色さん
オードリーは、ほんとに素敵でしたよね。あの頃の女優さんの持っておられるオーラって、特別なものがありました。イングリッド・バーグマン、キャサリン・ヘップバーン。アヌーク・エーメ・・好きな女優さんが目白押し。今、あれほど惹かれる女優さんがいらっしゃらないのは、なぜなんでしょう・・。
ERI
2007年10月05日 01:37
>Rokoさん
ブルース・リー、オンタイムで見てらっしゃいましたか?私もですよ~~!!あの、必殺の一撃のあとの、ちょっと悲しげな顔がね・・とっても好きでした。私はジャッキーより、ブルース派です。