流星の絆 東野圭吾 講談社

画像ここのところ、ちょっとイマイチな感じが続いていた
東野さんですが。
これは、よかったですよ。
ストーリーテラーの面目躍如ですね。

それは、プロメテウス流星群が、やってきた夜。
幼い兄弟は、三人揃って、夜中家を抜け出して流星群を見にいく。
ところが、帰ってきて見つけたのは、両親の変わり果てた姿だった・・。


この冒頭が、非常にドラマチック。
一気にお話に引き込まれますね。
この兄弟が、非常に仲良しであることも。
そして、この物語の中での、それぞれの役割も、ここで書かれていることで
読者が次の展開に入りやすいし、ぐっと感情移入もできる、という。
最近の東野さんの小説の主人公たちには、どうも共感できない
部分が大きかったんですけど、今回は、その壁がなくて入りやすかった。
幼くして、守ってくれる人が誰もいなくなってしまった兄弟が、
強く結束する気持ちが、痛いほど伝わってきました。
後は、この3人が、詐欺師になって、両親の仇にめぐり合うんですが・・。
この3人の絆が変わらないので、どんな展開になっても、
ほっとする安心感がありますね。
この作品の中で流れる時間を追いつつ、長編をきっちり構成し、最後まで
惹きつけて離さないのは、さすがです。
そして、ラストの指輪・・よかったですね。
ラストシーンの東野を、久々に確認しました。
安定感は五つ星。あんまりにも綺麗に調和しちゃったんで、読後
「ああ、終わった終わった」
という感じで、余韻が少ない感じはありますが、それはちょっと贅沢と
いうもんでしょう。エンターテイメントとして成功だと思います。
ああ・・どうしよう、これ以上言うことがない(笑)
でもね、ページ開いて、読んでいる間、ハラハラして、楽しくて共感できて
パタン、て本を閉じて「いいお話やったなあ~、面白かったなあ」
これが一番楽しい読書ですよ、ほんと。
そんな、楽しい時間を頂きました。日ごろあんまり小説を読まない方にもオススメかな。

おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/index_f.php

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この記事へのコメント

じゅずじ
2008年06月21日 10:45
やっぱり、うまいなぁ、、、という第一印象!
最初から事件を一つの方向に持っていこうとする言葉が随所にちりばめられている。
てっきり、父と子の葛藤がメインだと思ったのに…(笑
ERI
2008年06月24日 21:45
>じゅずじさん
こんばんは!!うまいですねえ。最後まで飽きさせないところ、さすがです。兄弟愛がメインでしたねえ。最後にあの指輪を持ってくるあたり、ベタなんですが、やられました(笑)