テーマ:川上弘美

セキタン! ぶちかましてオンリー・ユー 須藤靖貴 講談社

何気なく手にとって、思わずハマって一気読み。これって、一番楽しい読書のあり方です。「ぶちかましてオンリー・ユー」という、ちょっと軟派なサブタイトルに似合わぬ硬派な一冊。男の純情・・なんて、すっかり古い言葉になってしまいましたが、やっぱりスポーツには純情が似合います。 主人公の大関治くんは、中3の時に謎の兄ちゃんに「力士になったらど…
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神様 2011 川上弘美 講談社

この本は、川上さんが1993年に書かれたデビュー作を、「2011」という形で書き換えたもの。元の短編と、書き換えた「2011」が並べてあります。わざわざ「2011」とタイトルを付けた意味は、今年あった、私たちの意識や価値観を、生活を、大きく揺るがした出来ごと、震災です。 元の短編は、近所に引っ越してきたくまと近所の川にピクニックに…
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ナマズの幸運。(東京日記3) 川上弘美 平凡社

川上さんは、やっぱりちょっとヘンな人だ。このエッセイを読みながらツッコミどころがあまりに満載で、はじめはいちいち付箋を付けていたんですが、しまいにやめてしまいました。だって、ぜーんぶツッコミたくなるんですもん(笑) 「大阪はきっと有名人がたくさん歩いているだろうから、ぜひ駆け寄ってサイン帳を差し出そうと思っていたのだ」って、川上さ…
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これでよろしくて? 川上弘美 中央公論新社

川上さんは、ちょっとヘンな人だ。 私は、その、ちょっとヘンの具合・・というか、人間を見る独特の目が とっても好きでエッセイなどもよく読む。 川上さんの目は、心のどこかで気が付いているけれども、言葉にしなかった事を 実に見事に突いてきて、「ああ・・そうやったわ」とため息をつかせるのである。 この小説は、その川上さんの何とも絶妙な…
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どこから行っても遠い町 川上弘美 新潮社

川上さんの、短編連作集。 雑誌で連載されていたものを、拾い読みしたことは あったのだけれども、こうして一冊に纏まると、 それぞれが響きあって、一つの世界になるのが 楽しい。 東京の、どこかの下町。ごちゃごちゃした界隈の中に たくさんの人がいて、何となく関わりあって生きている。 小さな円が、すこしずつ重なり合って、交じり合い…
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風花 川上弘美 集英社

川上さんの小説は、いつもながらレビューが書きにくい。 ここに描かれているのは、徹頭徹尾、言葉にし難いその時の 一瞬の空気、匂い。心に差し込む光に刻々と映っていく風景・・。 主人公の「のゆり」の記憶が、自分の中に積み重なっていくうちに 私は、この自分のいる場所から、、のゆりの心の中の迷路に迷い込んでしまう。 そこから、私はず…
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ほかに踊りを知らない。(東京日記2) 川上弘美 絵 門馬則雄 平凡社

私は、やっぱり川上さんの文章が、好きだなあ・・。 こういうのは理屈ではなくて、感覚の問題なんだろうけれど そう言ってしまうと、このレビューは終わってしまうんである(笑) 川上さんの生活を読んでいると、ほんとに私たちと変わらない 狭い、半径1kmで生きているような、主婦なんですよね。 でも、読んでいると、どうも、川上さんの住…
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おめでとう 川上弘美 文春文庫

小説っていうのは、言葉を使って、言葉にならない思いを 書く・・という、もうそれ自体二律背反みたいな矛盾を抱えたもの で、その格闘が、読みどころだと思っているんですが。 川上さんの小説は、その「言葉にならない」ところを、あたかも 手でさわるかのように書き現してしまう、その芸当ゆえに、 「小説」というよりは、そこに、ぽかん、と当た…
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真鶴 川上弘美 文藝春秋社

昨日書いた「東京公園」は、読んでいる間中、ずっと心おだやかでいられた。しかし、この「真鶴」は、なんとも疲れた。いや、疲れた、というのとはちょっと違うのかな。消耗した。あれ?一緒か。この主人公の京には、ずっと一人の女が「ついて」くる。漢字をあてると「憑いて」なんだと思うんだけど。これを読んでいる間中、私が京に「憑かれて」いるように感じてし…
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ハズキさんのこと 川上弘美 講談社

最近、川上さんの本を読む機会が多くて、うれしい限りです。 旺盛な執筆欲ですね~。ノッてはるなあ、そんな感じがします。 これは、元々エッセイを、という約束で書き始めたものらしい。 しかし、エッセイが苦手な川上さんは、エッセイの形を借りた小説に することにしたそうで・・。「本当」のことをちょっとでも書かなければ、 と思うとかけ…
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ざらざら 川上弘美 マガジンハウス

短編・・いや、掌編というべきかな。23個の女心。(女心は「個」で いいのか?)自分の心を撫でてみた時に、ちょっとざらっと掌に ひっかかる気持ちを、川上さんらしい、ユーモアと機微でちょこん と掬ってならべてあります。全部楽しい。女同士の暗号がたくさん ちりばめてある感じ。面白いと思ったところに付箋を貼ってたら 本が角だらけになっ…
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夜の公園 川上弘美 中央公論新社

リリと春名という二人の女性を軸にして流れる 恋愛の時間を、丁寧に描いた物語。 「龍宮」などの幻想の気配はなくて、 あくまでも一人ひとりの登場人物の心のなかの流れを 細かく、丁寧に追ってあるんだけれど、それが丁寧に 書かれれば書かれるほど、人間というものの捉えがたさ に対して茫然とするような心地になってしまう。 リリは最…
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卵一個ぶんのお祝い。 東京日記  川上弘美  平凡社

これは爆笑するエッセイではないと思うのです、多分。 こう、ひっそりクツクツと共感と自嘲なんかの混ざったちょっと苦い 笑いをかもし出すタイプの本なんですよね、きっと。 にもかかわらず、昨日の夜遅くに読み出してチューハイを飲みながら ケタケタ笑いながら結局読んでしまいました。こんなことしてるから ものもらいがなかなか治らないんだ…
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