テーマ:さ行の作家

夢の操縦法 エルヴェ・ド・サンドニ侯爵 立木鷹志 国書刊行会

自分の想いのままの夢を見ることが出来たら、どんなにいいだろう。夢で、好きな人に逢えたり(邪念が見え隠れしますね・爆)現実では出会えないような美しい、不思議な場所に行ったり・・・などということは、誰でも考えることだと思うんですが、その方法について実際に訓練して実践までする人は、あまりいないのではないでしょうか。しかし!それを、至極真面目に…
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女王さまがおまちかね 菅野雪虫 ポプラ社

夏休みの宿題の定番、読書感想文。書けないと悩む女の子が主人公です。これがねえ・・・私も大嫌いでした。なぜかというと、この物語で現が分類した、類型的な読書感想文みたいになるのがイヤだったんですよね。どうしても、学校のリストにあがっている本で、大人の満足するような感想文を書こうとすると、ステレオタイプになる。大人が何を求めているのかをわかっ…
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宇宙からきたかんづめ 佐藤さとる ゴブリン書房

この本は、1967年に発行されたものの再刊だそうです。加筆修正もされているそうなんですが、なんと私とあまり変わらない年齢の物語です(笑)それにしては、なんとも瑞々しく、まったく古くなっていないのに驚きました。すぐれた物語というのは、実に年を取らないですね。羨ましい限りです。 「ぼく」は、ある日スーパーマーケットで不思議な缶詰に出会…
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セキタン! ぶちかましてオンリー・ユー 須藤靖貴 講談社

何気なく手にとって、思わずハマって一気読み。これって、一番楽しい読書のあり方です。「ぶちかましてオンリー・ユー」という、ちょっと軟派なサブタイトルに似合わぬ硬派な一冊。男の純情・・なんて、すっかり古い言葉になってしまいましたが、やっぱりスポーツには純情が似合います。 主人公の大関治くんは、中3の時に謎の兄ちゃんに「力士になったらど…
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犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄進一訳 東京創元社

非常に淡々とした文章で描かれた小説です。それはもう、見事なまでに淡々とした文章で、読んでいて「これは小説なのかしら?」と少々不安になるほど。警察の調書のような(と言っても、実際に見たことは無いんですが)雰囲気が漂う文章です。テーマは、タイトル通り、「犯罪」。様々な犯罪を描いた短編が11篇。内容としてはセンセーショナルなものなんですが、三…
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やせっぽちの死刑執行人 ダレン・シャン 西本かおる訳 小学館

価値観の違い、というものは様々な苦しみを生みだす要因になる。宗教、ジェンダー、文化、人種、世間的な地位・・・それらが「違う」ということと、物事の善悪を混同してしまうことの、なんと多いことか。以前にも触れたんですが、『他者の苦しみへの責任』(みすず書房)という本を、ちびちびと読んでいる。(まだ、読んでる・爆)その中の論文で紹介されている、…
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「絵のある」岩波文庫への招待 坂崎重盛 芸術新聞社

岩波文庫は、昔とてもお世話になりました。何故かというと、私が住んでいたところには、図書館が近くになかったからです。市内に一つだけある図書館は、なぜか山のきつい坂の上にありました。もう、自転車を必死で押して登らなけらばいけないくらいの坂の上。その分、帰りは物凄いスピードが出るんですが、それがあだとなって、小学校時代のある日、同級生が図書館…
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猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷 小路幸也 徳間書店

猫もの第二弾です。いや、別に意図したわけではないんですが、何故か猫ものが溜まってるんですよねえ・・って、自分が選んでるんやないか!ちゅう話ですけど(笑)小路さんの本を読むのは、ほんとに久しぶりです。最近たくさん出されていて、なかなか読むのが追いつかなくて・・。これは、見たときに表紙が猫だったので、早く読まなきゃ、と思ったんですね(笑) …
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猫の紳士の物語 メイ・サートン 武田尚子訳 みすず書房

猫の物語というだけで読みたくなってしまう私ですが(笑)この本も、本屋さんでみかけて、表紙にとても心惹かれてしまったんですよ。頭に帽子?のようなものをかぶって、もくもくと煙を出している猫さんの絵が、何ともユニークでユーモアがあります。おっさんのような猫さんが、赤いリボンをして、こっちを見つめていて。思わず、話しかけてしまいそうになるじゃあ…
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死ぬ気まんまん 佐野洋子 光文社

「命とお金を惜しむな」というのが、若くして亡くなった佐野さんのお父さんの訓示であった。佐野さんは、その通りに生きた。子どもの頃に、ころっと死んでしまった兄や弟たちを見ていた佐野さんは、「死んでしまった人の分も、長生きしよう」などとは考えなかった。そこが、佐野さんが常人とは違うところである。震災のあと、言葉を失っていたときに、一番心に響い…
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スキ・キス・スキ! アレックス・シアラー 田中亜希子訳 あかね書房YA Step!

アレックス・シアラーのガールズものって、初めてかもしれません。しかも、スターに恋する女の子のお話。いかにも、メグ・キャボットあたりが書きそうな設定なんですが・・そうそう、メグ・キャボットにもありましたね。「ティーン・アイドル」という、アイドルスターが自分の学校に転校してきて・・・という、ラブロマンスが。しかし、あの物語の主人公の女の子は…
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キリエル A.M.ジェンキンズ 宮坂宏美訳 あかね書房 YA Step

『ローマの休日』という、有名すぎるくらい有名な映画があります。公務と慣習に縛られたプリンセスが宮廷から脱走して過ごす、黄金の一日。モノクロの映画なんですが、勝手に脳内でカラーにしてしまうくらい、ヘプバーン演じる王女様の新鮮な気持ちが伝わってくる映画でした。何度見たことか。このレビューを書くのに、つい You Tubeからまた見てしまいそ…
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羽州ものがたり 菅野雪虫 角川書店 銀のさじシリーズ

『天山の巫女ソニン』のシリーズのあと、初めて出た単行本ということで、とても楽しみでした。「元慶の乱」という、平安時代に起こった実話をもとにした歴史物語です。政(まつりごと)という、組織としての力が個人を巻き込んでいく中で、一人の人間がどう生きていくのか、という骨太なテーマに真っ向から取り組んだ、菅野さんならではの力ありる物語になっていま…
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おしまいのデート 瀬尾まいこ 集英社

昔好きでよく読んだ『じゃりん子チエちゃん』のおバアが、言っていた。寒うてお腹がすいてたら、人間あかんねん、と。そやから、しんどい時はまずあったかいもんを食べなあかん。そう言うてチエちゃんとおバアは、テツを博打場から連れ出す前に、熱いおうどんを屋台で啜るんである。私は、何かあるとよくこのシーンを思い出す。そして、なんかあったかいもん、お腹…
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アンダスタンド・メイビー 上下 島本理生 中央公論新社

上下巻の大作。ここ何日か、持病の胃痛に苦しんでいるにも関わらず一気読み。でも、これ健康体なら辛くて読めてないかも。自分の身体の痛みが、アースのような役割を果たして、この主人公の黒江の痛みを、真っ向からかぶらずに済んだような気がする。ほんと、それぐらいキツい小説でした。でも、読後感は不思議に爽やかなんですよ。主人公と一緒に、開けてはならな…
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聖夜 school and music 佐藤多佳子 文藝春秋

音楽と学校をテーマにした短編集・・のつもりが、この『聖夜』が長編になってしまったらしい。『第二音楽室』に続く2冊目です。主人公は、高校生の鳴海という少年。牧師の息子として生まれ、幼い頃から、オルガンやピアノを弾き、高校の礼拝堂で礼拝奏楽を奏でる男子高校生。育ちも頭もよくて、しかも恋人を作って出ていった美しい母の記憶に囚われている・・とい…
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第二音楽室 school and music 佐藤多佳子 文藝春秋

中高生時代を音楽と共に過ごした人は たくさんおられるはず。軽音や吹奏楽は部活としても 人気が高いし、まず、授業で音楽というものがあって、 中学生までは必修。合唱大会があったり、卒業式で 器楽演奏があったり、何かしら「音楽」をするという事が 生活の中にあるわけです。しかし、大人になると、カラオケに 行くのは別にして、音楽を演奏…
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赤い髪のミウ 末吉暁子 講談社

思春期の男の子の難しさ、というのは母親泣かせです。 この物語の主人公・航の抱える、もやもやを読んでいて、 昔のことを色々と思い出し・・まあ、今もそんなにすっきりした わけでもないんですが(笑)少々苦しくなってしまった、ダメ母です。 女子のもやもやは、やはり自分も通ってきた道なんで、大方 見当がつくんですが、この頃の男の子の不安…
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さすらい猫ノアの伝説 重松清 講談社

友人のお嬢さんが、小学校の教員採用試験に合格した。 最近の小学校のあれこれを聴くと、ほんとに大変な事が 多いようで・・とても勉強熱心で、心根の優しい子で、 小さい頃からよく知っているだけに、オカンのように 心配になってしまうのだけれど・・。 この小説も、小学校が舞台。 大切なことを忘れかけているクラスに、ふらりとやってく…
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おコン草子 斎藤飛鳥 童心社 

楽しい本を見つけました。 とっても活きのいい、キツネと人間のあいの子、 おコンちゃんが繰り広げる、冒険のお話。 まるでアラレちゃんのように爆走しつつ、びしばしと 自分のやるべき事に邁進するおコンちゃんに、 いっぱいパワーを貰えて元気になれます。 おコンは、12歳のキツネと人間のあいの子。 剃っても剃っても生えてくるお髭…
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オルゴォル 朱川湊人 講談社

今、「子どもが忌避される時代」というのを読んでいる。 うーん・・・「子育て」というものに、どんどんと負荷が かかっている今。確かに、今、子どもを育てるのは 難しいと感じている人は多い。まあ、私も日々そう思う 一人だけれど。もう、二人とも成人なんですけどねえ・・。 何だか、色々心配は尽きないですよ。 子どもでいることも、大人で…
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右か、左か 心に残る物語 沢木耕太郎編 文春文庫

太陽の日差しに、残酷さを感じるほど、暑い。 おかげで、頭が全く働かず、恐ろしい数の予約が ついている東野圭吾さんの「プラチナデータ」さえも 最後まで読めない(汗)このままだと、読めないまま 返してしまいそう・・・。 体力的にしんどい時に、感情移入できない人たちばかり 出てくる小説は、ちょっとしんどいなあ。 で、かろうじ…
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レビュー 3冊

台風のせいか、数日間頭痛に悩まされた。 夏ばてもあるのかなあ・・。暑さがこう続くと、 体力がもたなくなりますね。 そのせいか、何を読んでも頭にピンと入ってこない。 冊数だけは読むのに、いまいちがっつりレビューを 書きたいと思う本に出会わない。 なので、「読んだ」という覚書程度に・・。 「小さいおうち」中島京子 文藝春秋…
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太陽の戦士 ローズマリ・サトクリフ 猪熊葉子訳 岩波書店

先日講演会に行った上橋先生の影響で(笑)サトクリフを読んでます。 サトクリフは骨太です。歴史という、大きな舞台の中で 見事に、一人の人間のドラマにスポットを当ててその真実を 描き出します。それが、読んでいて非常に気持ちいい。 いったん、物語の世界に入り込んだら、なかなか抜け出せなくなります。 この物語も、主人公のドレムが、様々…
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僕の明日を照らして 瀬尾まいこ 筑摩書房

先日、NHKで児童虐待の特集を放送していた。 家庭の中の虐待というのは、実に目にみえにくい。 しかし、人間が社会の中で生きている以上、必ず、どこかで その現状を捉えるチャンスというのはあるはずで、 事実、何度かあったその機会を、すべて見事に見逃して しまった大人たちの責任は大きいと思う。 このところ、多すぎますね。自分の子を…
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ほかならぬ人へ 白石一文 祥伝社

直木賞受賞されましたね。 私が今読んだのは、予約の順番待ちの結果ですが。 中編二つを、一気に読ませてしまう筆力はなかなかです。 「ほかならぬ人へ」「かけがえのない人へ」の2篇。 人生で、自分のベストの人に出会うという事を テーマにした物語。 「ベスト」というのも色々あって・・。 例えば、「顔がむっちゃ好みなの」「性格が…
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天山の巫女ソニン5 大地の翼 菅野雪虫 

このシリーズが完結のようです。 いい意味で地味で、誠実な物語でした。 ソニンを始めとする若い登場人物たちが、いろんな事件や 苦難を越えて、少しずつ成長していく姿を、一歩一歩 一緒に経験することができた。 いいファンタジーだったなあと思います。 ソニンが、成長しながら、その本質というか・・。 一番芯にあるものが変わらなか…
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世界がぼくを笑っても 笹生陽子 講談社

10代男子。このわけわからん生き物を 笹生さんほど等身大に書ける人は珍しいと思う。 10代男子はカッコ悪い。基本カッコ悪い不器用さの 中にある、キラっと光るものを、掴みとる視線が とってもいい。 中学2年。一番ダレる学年真っ只中の主人公のハルトは 醒めた目をした帰宅部男子。結構無軌道なタイプの父親と 住んでいるハルトは…
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夜の光 坂木司 新潮社

坂木さんの学園ものを、初めて読みました。 それぞれ、飛びたい理由を抱えての高校生活。 それを「ミッション」と呼びながら、自分の正体を 知られないために潜伏する。 この距離感、さらけ出さない加減が、「今」っぽくて お洒落な感じです。 ジョー、ブッチ、ギィ、ゲージの4人は、高校のゆるーい 天体観測部のメンバー。ほとんど部活…
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キャットとアラバスターの石 ケイト・ソーンダズ 三辺律子訳 小峰書店

猫ものには弱いです。 見ると、ついつい読みたくなる(笑) この本も、猫がぎょうさん出てきそう・・という 動機で読んだのですが、これがなかなか面白い 作品でした。猫になってみたいわ・・と いつもヒーターの前で爆睡してるうちの猫を見ると 思うんですが、この物語を読んでいると、別の理由で 猫になりたくなります。 曰く・・猫にな…
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