テーマ:ファンタジー

女王さまがおまちかね 菅野雪虫 ポプラ社

夏休みの宿題の定番、読書感想文。書けないと悩む女の子が主人公です。これがねえ・・・私も大嫌いでした。なぜかというと、この物語で現が分類した、類型的な読書感想文みたいになるのがイヤだったんですよね。どうしても、学校のリストにあがっている本で、大人の満足するような感想文を書こうとすると、ステレオタイプになる。大人が何を求めているのかをわかっ…
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天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘 菅野雪虫

巨山国のイェラ王女を主人公とした外伝です。彼女は、個性の強いこの物語の登場人物の中でも、際立って魅力的な人。このサイドストーリーを読んで、ますます彼女のことが気になる存在になってしまいました。 強大な権力を持ち、人の心を想いのままに操る父王。その王の求める跡継ぎの男子を産めないことで、段々常軌を逸していく母。その二人に顧みられるこ…
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グリフィンとお茶を ~ファンタジーに見る動物たち~ 荻原規子 徳間書店

動物、というのはファンタジーと縁が深い。どちらも、「物語」の源流に近いものだからかもしれない。人が焚火の前で子どもたちに語ってきかせた、生のままの物語。そこでは、きっと自然に住まう神々と繋がるものとして、たくさんの動物たちが登場したはずだ。かって、真の暗闇に住んでいた頃、私たちは動物よりもずっと下の存在だったはず。彼らのような運動能力や…
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いま、ファンタジーにできること アーシュラ・K・ル=グウィン 谷垣暁美訳 河出書房新社

素晴らしい評論を読むと、頭が喜びます。日頃漠然と感じたり、考えたりすることが、見事に整理され、言語化されているのを読む喜び。頭の中に真新しい引き出しが出来る楽しみ。新しい目を開いてくれる知性に触れるのは、なんと嬉しいことかと思います。昨年後半、初めてル=グウィンの評論を読みだし、その的確な指摘と物語への姿勢に共感することしきりでした。そ…
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ドラゴニア王国物語 みおちづる 角川書店 銀のさじシリーズ

これ、もっと長編でも良かったんちゃうん、と読み終わると同時に頁を閉じてため息をつき、作者に突っ込んでしまいました。面白かったんです。熱く鼓動する竜の卵を抱いて走りに走る少女のひたむきさが、ビンビンと伝わってきて、読み始めたら止まらず。途中できざす、「これは、もしかしたら・・・」という期待が、少女の希望と重なって胸の中に熱い塊を作るようで…
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黒猫オルドウィンの冒険 アダム・ジェイ・エプスタイン&アンドリュー・ジェイコブスン 早川書房

この表紙の黒い猫。うちの庭にやってくる、タビーにそっくり。(あ、タビーというのは私が勝手につけた彼の名前。白足袋はいてるみたいだから。単純・・)目の色まで同じなんですよ。これは、遺伝学的にそうなってるんでしょうか。しかも、性格的にも、この物語の主人公・オルドウィンに似ています(笑)どことなくふてぶてしく、一匹で生きてきたせいか、非常に用…
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時の書 Ⅲ 黄金の輪 ギューム・プレヴォー 伊藤直子訳 くもん出版

タイムトラベルをテーマにした、このファンタジーも3巻で完結。 時のコインを使って、いろんな時代にタイムトラベルするという設定も 最初は何やらぎこちなく感じられたのですが、ここに来て、こなれた感じ。 こなれたら、終わりやん・・という(笑)でもね、タイムトラベル、というのは あまり繰り返してはいけないと思うんですよ、例え物語でも。 …
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アギーの祈り 濱野京子 偕成社

今年、濱野さんの作品を読むのは、これで3作目では ないかしら。 『ヘヴンリープレイス』(これはレビューを書き損ねてる) 『竜の木の約束』、そして、この『アギーの祈り』。 どれも繊細で、それでいて、伝えたいことがまっすぐ 心に届く強さを持った作品だと思う。 この『アギーの祈り』は、架空の国を舞台にした ファンタジー・・と言っ…
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消えちゃったドラゴン 魔法の森2 パトリシア・C・リーデ 田中亜希子訳 東京創元社

「魔法の森」シリーズの2巻目。 1巻目は、こちらです。 自分の頭と体をフルに使って生きていきたいタイプのお姫様で、 自らドラゴンのところに就職してしまった、規格外のお姫様シモリーン。 この巻では、もう一人規格外が登場します。 魔法の森の若き王、メンダンバーという、どこか今時の若い王様。 王様っぽい格好が苦手で、働き者だけれど…
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獣の奏者 外伝 刹那 上橋菜穂子 講談社

発売されてすぐアマゾンで購入して、むさぼるように 一度読んでまた、初めからゆっくり読み返した。 「刹那」「秘め事」「初めての……」の3篇が収録されている。 「獣の奏者」本編では描かれなかった、エリンとイアルの 恋の一部始終が「刹那」。そして、エサルの若き日の恋が描かれる 「秘め事」。親子3人の幸せな一瞬が描かれた「初めての・・…
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RDG レッドデータガール 3 夏休みの過ごしかた 荻原規子 角川書店

ゆっくりした進行の、この物語も3巻で、 ちょっと物語が動いた感がありますが。 でも、ほんのちょっとです(笑) この調子だと、泉水子という少女の行く末に ある程度目鼻がつくだけでも、何巻かかるか わかりませんねえ(汗) 執行部に入ることになった泉水子。 夏休みといえども、なかなか忙しい。 その合宿で、真響と真夏の故郷で…
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アイスマーク スチュアート・ヒル 金原瑞人・中村浩美訳 ソニーマガジンズ

暑い。ひたすら暑い。 昨日、ちょっと用事があって都会に電車で 出ただけで、今日まで頭痛と吐き気に 悩まされた。どんだけ暑さに弱いねん! ここはひとつ涼しくなる物語でも読むか、と 思って読み始めたら・・。 何ともこれがまた、熱い戦いの物語で すっかりのめり込んで一気読みしてしまいました。 勇猛な王・リドラウトが治めるア…
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決戦のとき クロニクル千古の闇6 ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 評論社

完結しました。やはり、長いシリーズというのは、 読んでいるうちにすっかり登場人物たちが、知り合いや お友達になってしまっているので、彼らの運命や行く末が 気になって気になって・・。その苦しみや悩みが深いほど、 どうか幸せになって欲しい、と願ったりします。 この巻も、最後までハラハラドキドキで・・。 大きな運命の輪を背負っ…
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送り人の娘 廣嶋玲子 角川書店 銀のさじシリーズ

うーん。お話の要素としては、結構好きな感じなんです。 額に入れ墨を持つ少女・伊予は、送り人の娘。 送り人とは、死者の魂を、黄泉の国まで送り届ける人の事。 送り人の真由良に育てられた少女・伊予は、ある日禁忌を やぶって、死んでしまった狼を生き返らせてしまう。 その事が、永遠の命を望む王・猛日王の耳に入り、 彼女はおわれる身に。…
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時の書 Ⅰ 彫刻された石 ギョーム・プレヴォー 伊藤直子訳 くもん出版

タイムスリップものです。 今までにも、これでもか!というくらい、このテーマは 書かれていると思いますが、やっぱり、ワクワクしますねえ。 筒井康隆の「時をかける少女」が何度も何度もリメイクされて 蘇るように、どうもこのテーマは人の心をくすぐるようです。 主人公のサムは14歳。母が3年前に亡くなってから、祖母と 父との3人暮…
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雪だるまの雪子ちゃん 江國香織 絵・山本容子 偕成社

冬を前にした、今の季節には、ぴったりの可愛い 物語です。久々に、江國さんの文章に酔いました。 キュートで、ちょっとほろ苦い、野生の匂いがする、 雪だるまの雪子ちゃん。こんな女の子を書かせたら 江國さんは、とってもお上手です。 雪だるまの雪子ちゃんは、野生の雪だるま。 大雪の日に、空から落ちてきた、正真正銘の野生の 雪だ…
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碧空の果てに 濱野京子 角川書店 銀のさじシリーズ

時間を忘れて読みふける本に、久々に出会った。 ヒロインが、とってもカッコイイ。 美しくて、潔くて、悩み深くて、真っ直ぐで。 とっても直球のファンタジーですが、読んでいてとても 気持ち良かった。 主人公のメイリンは、ユイという小国の王の娘。 背も高く、並はずれた怪力を持って生まれた彼女に、 父王は焦って婿を取ろうとするが…
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RDG レッドデータガール2 はじめてのお化粧 荻原規子 角川書店

うーん・・うーん・・。 読んだんですけど、何書いていいか、わからない(ほんなら 書かんでもええやん、って話ですが) 面白くない、というわけでは、ないんです。 ただなあ・・あまりにも、主人公の泉水子がぼ~~っとしてて(汗) もひとつ、面白味に欠けるというか、感情移入できないんですよねえ。 彼女は、姫神さまの、いわゆる憑坐となる…
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天山の巫女ソニン5 大地の翼 菅野雪虫 

このシリーズが完結のようです。 いい意味で地味で、誠実な物語でした。 ソニンを始めとする若い登場人物たちが、いろんな事件や 苦難を越えて、少しずつ成長していく姿を、一歩一歩 一緒に経験することができた。 いいファンタジーだったなあと思います。 ソニンが、成長しながら、その本質というか・・。 一番芯にあるものが変わらなか…
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復讐の誓い ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 酒井駒子絵 評論社

このシリーズもとうとう5作目になりました。 ほんまに、この子は苦労してばっかりやなあ・・と 思う、このシリーズですが、今度のトラクは、復讐という 魔物にがんじがらめになって旅をします。 大切な親友と喧嘩して、一緒に見張り番をするはずの夜に 彼を一人にした。ところが、その夜、親友は何者かに殺されて しまう・・・。自分のせいだと…
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ブリジンガー 炎に舞う絆 上下 ドラゴンライダー3 クリストファー・パオリーニ 大蔦双絵訳 

大阪はインフルエンザで大変です。 今日は、もう、一歩も家を出ないでこもっておりました。 しばらく必要最低限の買い物のみで生きていこうかと。 お仕事もおやすみでございます。 で・・ひとつだけいい事がある。 本が読めること。この分厚い上下巻を読んだよ!! すごいわ・・(自画自賛・爆) 最近、長いファンタジーが読めなくなって…
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天空の巫女ソニン 4 夢の白鷺 菅野雪虫 講談社

このシリーズも、もう4巻目になりました。 私、3巻読んだのに、レビュー書いてないんですよねえ。 3巻では、ソニンとイゥオル王子は、北の国・巨山に向かいます。 沙維とは全く違う風土である巨山を統べているのは「狼殺しの王」と 呼ばれる、カリスマ的な能力を持った強烈な性格の王だった。 そこで、二人は、巨大な犬を従えた王の娘・イェラに…
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RDG レッドデータガール はじめてのお使い 荻原規子 角川書店

荻原さん、久々のファンタジー。 長編になりそうな気配です。 主人公の泉水子は、山伏の修験道である 熊野の山深い場所にある玉水神社で育った娘。 学校にも車でないと通えないところに育った彼女は 引っ込み思案で、特異体質。パソコンや携帯は彼女が さわっただけで、使えなくなってしまう。 両親の特異な職業のせいで、祖父とひっそり…
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パワー 西の果ての年代記Ⅲ アーシェラ・K・ル=グウィン 河出書房新社

ル=グウィンは、お幾つになられるんだか・・。 この果てない創作意欲は、凄いです。そして、生まれてくる作品が これまた凄い。円熟・・そして、変わらぬ瑞々しさ。 打る寄せる物語の力を、ひたひたと感じながら、この三部作の 最後を読み終えました。 主人公のガヴィアは、幼い頃、姉と共に生まれ故郷からさらわれ、 エトラという国で、奴…
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追放されしもの ―クロニクル千古の闇 4― ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 評論社

楽しみにしている、このシリーズ。 四作目、大人への階段をのぼるトラクは、最大の危機を迎えます。 前作で、魔道士セシュルに付けられてしまった「魂食らい」の印が 一族に知られてしまい、「ハズシ」として追放されてしまうことになって しまったのだ。「ハズシ」は死者として扱われ、氏族の森から追放されて しまうのだ。身一つで。 シリ…
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スカイブレイカー ケネス・オッペル 原田勝訳 小学館

前作「エアボーン」の続編です。 前作のレビューはこちら → http://oisiihonbako.at.webry.info/200607/article_9.html 前回、空族を退治した報奨金でアカデミーに通い、勉強しているマット。 たまたま訓練で乗り合わせた飛行船が台風に巻き込まれたときに 出会った、幽霊船・ハイ…
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天と地の守り人 第三部 上橋菜穂子 二木真希子絵 偕成社

とうとう守り人シリーズが完結したんですね。 実はこれ、忙しくて家で読む前に、美容院で、頭をいろいろいじくられながら 読んでおったのです。私は美容院でも大概自分の本を読んでいるんですが この本は、失敗でした。泣けて仕方なかった。これまでのチャグムやバルサの旅 のあれこれが思い出されて、もう冷静に読んでいられない・・。 あかん、家…
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魂食らい クロニクル千古の闇3 ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ訳 酒井駒子画 評論社

このシリーズも3作目になりました。 段々主人公のトラクの運命が大きく回りだしていくんですね・・。 その分、受難も多い。魂食らい、と言われる魔導師たちとの対決です。 冬の森の中、トラクとレン、そして狼のウルフが狩りりをしている時、 いきなりウルフが罠にかかって捉えられてしまう。 トラクとレンは、ウルフの後を追って、どんどんと…
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天山の巫女ソニン 2 海の孔雀 菅野雪虫 講談社

夢見という、特殊能力で未来を占う巫女になるはずだったのに、 力に目覚めないまま、いきなり人間の渦巻く世界に下りてきた、ソニンという 少女を主人公にするファンタジー、二作目です。 前回、窮地に陥った王子達を助けるのに成功したソニン。 (レビューはこちら→http://oisiihonbako.at.webry.info/200…
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獣の奏者 王獣編Ⅱ 上橋菜穂子 講談社

なかなか更新できない・・。 早くこのバタバタがおわりますように(祈) 先日この一巻を読んで続きを物凄く楽しみにしてました。 一巻のレビューは、こちら → http://oisiihonbako.at.webry.info/200702/article_5.html きっと厳しい展開になるんやろなあ、と思ってたんですが…
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