テーマ:翻訳作品

弟子 アラルエン戦記1 ジョン・フラガナン 入江真佐子訳 岩崎書店 

身寄りのない孤独な少年が、優れた先達に素質を見出され、修行を詰み紆余曲折を経ながらその才能を開花させていく―というのは、ファンタジーの型の一つです。弱者であると周りに思われていた少年が、ヒーローになっていく。ある意味RPGの王道ですが、面白いなと思ったのが、日本の忍者ものに設定が似ていること。さる王国の孤児院で大きくなった少年が「レンジ…
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サラスの旅 シヴォーン・ダウド 尾高薫訳 ゴブリン書房

この物語の主人公のホリーは、本当に可愛げのない女の子です。口からは悪態やしらけた言葉しかでてこない。「つまりあたしは実のないヒイラギ、あるのは棘だけだ」この言葉の通りに、とげとげのハリネズミです。体中に溜めこんでいる怒りのオーラがふつふつとこちらに伝わってくるんです。でも、読んでいるうちに、あてどない旅の中で、段々彼女の繊細さや悲しみが…
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ロージーとムサ ミヒャエル・デコック作 ユーディット・バニステンダー絵 朝日学生新聞社

残暑が厳しいままの9月突入ですが、せめて気分だけでも季節先取りで(笑)歩き出そうと扉を開けたとたん、冷たい風が吹き付けて立ちすくんでしまった時に、心をあっためてくれる一杯のあったかいお茶。そんな本です。 離婚して家を出たママと一緒に、街の反対側に越してきたロージー。見知らぬそこは、なんだかさびしくて、パパと過ごした夏の日が、はるか…
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ラモーナは豆台風 ベバリイ・クリアリー 松岡享子訳 ルイス・ダーリング絵 学研

たくさんの子どもたちに愛されている『ゆかいなヘンリーくん』シリーズの一冊です。新しく改訂新版が出ているので、嬉しくなって手に取りました。長く読まれている本は、時々こうして新版を出してもらうと、いいですね。人気のある本ほどボロボロになってしまうのが図書館の宿命。でも、いざ買い換えようと思うと絶版になっていたりすることが、ままあります。子ど…
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かあさんふくろう イーディス・サッチャー・ハード作 クレメント・ハード絵 おびかゆうこ訳 偕成社

この表紙の、かあさんふくろうの鋭い眼差しに惹きつけられました。4羽のひなを守りつつ、あたりを睥睨するかあさんふくろうには、威厳が備わっています。青と茶を基調にした版画の色合いの美しさにもうっとりします。後書きでかこさとしさんが、この絵本について書かれています。ふくろうの子育てする姿を、化学的に正しく、しかも詩情豊かに描いてあるところが、…
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チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダール 評論社

もうすぐ映画「チャーリーとチョコレート工場」として、ジョニー・ディップの主演で公開されるそうですね。ハリウッド映画という「興行」の中で、この作品のシニカルな自由さがそこなわれずに再現できるのかなあ。「シザー・ハンズ」の監督さんだそうで、あんまりハリウッド調にならずにすむかも。私も見にいきたいと思っています。 原作はもう40年以…
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メディエータ 2  メグ・キャボット 理論社

「プリティ・プリンセス」で有名なメグ・キャボットというアメリカの 作家さんの作品。 主人公は女子高生で霊視能力を持つスザンナ。おしゃれで特にヘアケアには気を遣う、高校三年生。可愛い彼女だけれど、恋する相手は150年前に死んだジェシーという黒髪のかっこいい幽霊。幽霊と人間といううまくいかない恋に悩む彼女の前に、前作で彼女とジェ…
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ミリオンダラー・ベイビー F・X・トゥール 早川書房

先日この映画を見にいきました。じっくりと人生を描いたいい映画でした。クリント・イーストウッドは「ダーティー・ハリー」当時からのファンです。あの不器用なクールさにしびれて、何回見たことか・・。あのかっこよさは、年をとられた今でも変わりませんね。スクリーンでの存在感は年輪を重ねた今のほうが大きいかも。 聖書を読み込むインテリのジム…
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白い人たち F・H・バーネット 文芸社

軽い気持ちで読んでみたのですが、これが目からうろこ、のいい本でした。「小公女」「小公子」「秘密の花園」などのバーネットの作品は、大好きで昔はまったものでした。とくに「小公女」と「秘密の花園」がすきで、何度も読み返しましたね。セーラが女王様のような生活から、一気に小間使いになり、またそこからダイヤモンドきらきらのお姫様になってしまう、…
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トラベリング・パンツ ラストサマー アン・ブラッシュアーズ 理論社

梅雨はどこへ行ったのかと思うほど、暑い毎日です。すっかり真夏。近年ほんとに夏が長いですね。 うんざりしてしまいそうになりますが、今日は夏にぴったりの、さわやかな物語の本です。この本はアメリカのヤングアダルト小説で、「トラベリング・パンツ」「ガールズ・イン・サマー」に続くシリーズ物の完結編です。主人公は4人の女の子たち。幼馴染の…
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