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zoom RSS 切れない糸 坂木司 東京創元社

<<   作成日時 : 2005/06/19 22:43   >>

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昨日はお仕事と飲み会で、更新できずでした。
いやあ、毎日書きたいと思うのですが、これってなかなか難しいことですねえ。
毎日いくつもの記事を書くブロガーの方々は、本当にすごい。

今日は久々?の新しい本。「青空の卵」、「仔羊の巣」、「動物園の鳥」の3部作ですっかりファンになった坂木司さんの新作です。前作の引きこもり探偵3部作の、頭の切れるボヘミアンと、ほんわか系のお兄ちゃん、という黄金コンビを引継ぎながらも、いっそう庶民派ないい感じ。

下町のクリーニング店が今度の舞台です。急死したお父さんの後をいきなり継ぐはめになった、お人よしの和也。洗濯物の集配がさしあたっての仕事なのだけれど、これがなかなかうまくいかない上に、なんだかややこしそうなお得意先の事情まで抱え込むはめになった彼に、見事な助け舟をだす同級生の沢田。このコンビが、自分の町のいろいろな謎を解決していく、という設定になっています。クリーニング店って、この設定をよく考えたなあ、と。生活に深くかかわっているのに、あまり意識したことのない盲点ですよねえ。おととし堂本剛くんの主演したドラマ「元カレ」で、主人公の東次(えっと、こんな字だったっけ)のちがクリーニング屋さんでした。なんて考えると、和也くんの顔がつい剛くんになったりして。いやあ、これいいわ。彼の主演でドラマ化してくれないかな。


この謎ともいえない謎(犯罪とはどれも無縁です)、日常のふっとしたミステリーのあり方がいいですねえ。人がそれぞれの人生を生きている、その人をめぐる謎、なんですよね。そして、その謎をひとつひとつ知るたびに、和也くんは成長していく。そのナイーブさというか、純真さに気持ちがほのぼのします。ここまで賢くていいのか、という沢田くんも、そんな彼の魅力に自分の居場所を見つけていきます。その二人を取り巻くキャラクター、特にピカイチのアイロンの腕をほこる職人のシゲさんがいい。こういうおやっさんが若いものに人生の深みをさりげなく伝えていく、という構図は、いいですね。こんな大人に身近にいてほしい、というのは、若者の一つの理想かも。

尊敬できる大人が身近にいるかどうか、というのは、若いときにとても大切なことのように思います。それって、今けっこう難しいことかも。仕事というものにイメージがわかない若者が増えているのには、そんなことも一因としてあるのかも。まず大人がしっかりしないとねえ。と、思います。果たしてあんたはどう、といわれるとこれまた自信はないのですが。

流血や死体の苦手な方(私はけっこう好きだったりしますが)にも、このミステリーは安心して読めます。ゆっくり読むもよし、一気に読むもよし。もういっぺん読みますよ、私は。

おいしい本箱へ→http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000326
坂木司さんの本→http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000114

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