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zoom RSS おまけのこ 畠中恵 新潮社

<<   作成日時 : 2005/08/31 21:57   >>

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畠中めぐみさんの人気「しゃばけ」シリーズ、第4作。今回も楽しく読ませていただきました。まず柴田ゆうさんの装丁が可愛い!このシリーズのほのぼのさにぴったりです。小説新潮の8月号にこのシリーズの特集があって、そこに柴田ゆうさんが若旦那と鳴家(やなり)の登場する4コマ漫画を書いておられます。それがまたいいんですよ〜!この短編集の表題になっている「おまけのこ」にはかわいい鳴家が登場するんですが、このイラストの鳴家そのもの、って感じです。

4作目にもなるともうすっかり「世界」ができてしまって、読むほうもスッとお話の中に入っていけます。時代小説というのはキャラクターわけがはっきりできて「別世界」を作りやすい利点があるような気がします。もちろん書かれる方は資料を調べたりするだけでも大変な作業だと思います。そんな苦労を感じさせずに物語を作らなければならないでしょうし・・。でも読むのは楽しい!時代小説大好き派としては、こんな作品がもっと増えてほしいですね。

5つの短編が収録されていますが、私が気に入ったのは「畳紙」と「おまけのこ」。「畳紙」は、おしろいを包んでいる紙のこと。どうしても厚化粧をせずにはいられない「お雛」という女性の心の屈託をやさしく書いたお話です。

(以下ネタばれも含みますので注意)

早くに両親を亡くした寂しさとどうしても厳しい祖父母の接し方にどうしてもなじめない不安から厚化粧をするようになってしまったお雛。そんな彼女の悩みを毎晩かよって聞いてあげる屏風のぞきのやさしさが、なかなかいいんです。しかし、若旦那もそんな彼女がなにか悩んでる、ということを一目で見抜いてしまうなんて、なかなかどうしてあなどれなません。女心もわかってるじゃないですか。自分の恋愛にはまだまだ遠いようですが・・。

「おまけのこ」は、先ほども書いたようにとっても可愛い鳴家の話。大事なものを抱えたまま若旦那のもとを飛び出してしまった鳴家の冒険譚です。ぴいぴい泣いているのを若旦那にみつけてもらってうれしさにまた泣いてしまうところが、こっちまで安心してしまう感じで好きですね。このシリーズ全体を通じて「自分の居場所をみつける」ということがひとつのテーマなのかな、と思ったりします。病弱な若旦那のもとに集まってくる妖怪たち。
忠実なお供である仁吉と佐助、屏風のぞきや鳴家。そして隣の栄吉やお雛。腹違いの兄の松之助。それぞれが
若旦那がいるから安心して長崎屋にいることができたり、足しげく通ってきたりできる。そんなほっこりできる場所
があるということが人の幸せなのかも。そして若旦那は、そんな人たちや妖怪たちの役に立ことで自分がいきている、ということを確認できる。そんなつながりが、この小説のほのぼのさをかもし出しているような気がします。この感じだ大好きなので、これからも息長くシリーズにしていただきたい。そう思います。

おいしい本箱へ → http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000507
「しゃばけ」シリーズなど→ http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000160
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「おまけのこ 畠中恵 新潮社」について
「おまけのこ 畠中恵 新潮社」について 「しゃばけ」シリーズ第4弾!「おまけのこ」読了しました。 ...続きを見る
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2005/09/08 11:19
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白ブタさん
2008/01/31 21:22

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
私もこの「しゃばけ」シリーズが好きで最新刊「おまけのこ」読了しました。
TBさせていただきましたが、不都合ありましたら削除してください。
景牙
2005/09/08 11:26
こんばんは。
こんな前の記事にTBしてしまいました。すみません(>_<)気長に文庫を待っていたので・・・。
鳴家かわいかった〜(#^.^#)
自分の家の鳴家の声を聞き分ける若だんなも素敵でした。
kimi
2008/01/31 21:28

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