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zoom RSS 写楽・考  蓮丈那智フィールドファイルV 北森鴻 新潮社

<<   作成日時 : 2005/09/15 22:24   >>

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新作を心待ちにしているシリーズの一つ、北森鴻さんの
蓮丈那智フィールドファイルでございます。
クールで美貌の蓮丈那智様。たとえ就職が決まっていても
平気で学生をガンガン落第させ、助手の内藤クンをこき使い、
酒豪でヘビースモーカー。「ミクニ」というウイスパーヴォイス
(勝手に言ってますが)の一言でワトソン君をメロメロにする
あなた様が大好きでございます。

北森鴻さんの書く女性は、いつも魅力的です。凛とした、自分の
力で生き抜く強さ。かっこいい。北森さんの別シリーズ、冬狐堂こと
これまた素敵な宇佐美陶子さんも出てきます。民俗学者と古物商
という両面からこの世界がのぞけるのも楽しみの一つ。
今回も堪能させていただきました。

以下ネタばれあり。未読の方は気をつけてくださいね。

「憑代記」「湖底祀」「棄神祭」「写楽・考」
の4編が収録されています。あれ?長編が良かったなあ、と
思いながら読んでいったのですが、最後の「写楽・考」
にやられました。分量としてもこれは中篇です。
謎の人物が学会誌に書いた挑戦的な論文。それが発端になって
ある失踪事件がおこります。当然のごとく巻き込まれる蓮丈那智
ご一行。新たに起こる殺人事件も絡んで、蓮丈那智にも嫌疑がかかって
しまう。謎の失踪には、江戸時代に渡来したカラクリ箱と、ある絵が関係
してくるのですが・・。これがまあ、凄く大胆な展開です。
ピンホールカメラとくれば、もうピンとくる方もおられるでしょうが、
その名画と表題の写楽をこういう風に結んで落とすとは・・。
殺人事件自体の謎よりこっちのオチの方が強烈ですね。
意表をつかれました。信憑性はともかく、発想に拍手。


民俗学というフィールドには本当に興味をそそられます。
それとミステリーが絡んでいくこのシリーズ、楽しい
けれど、書く方は大変な勉強量を必要とするのでは?
読むほうも民俗学の基礎的な知識がないとちょっと難しい
かも。専門用語満載やからな〜。でも、そこが面白いところでも
あるんですが・・。
しかし、民俗学という大きな謎解きとミステリーを織り込んだ力作です。

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   蛍坂  →  http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000172

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
先日この作品を読了し、私も「やられた!」と思いました。(笑)
シリーズファンからは、「前作以上に面白いものを!」と期待されるので、書く方はマスマス大変でしょうねぇ。
景牙
2005/09/16 11:54
景牙さん、コメントありがとうございます。
本当にやられましたね。そう思える本に出会うのは、読書の喜びです。
書かれる方は大変でしょうが・・。
ERI
2005/09/16 20:40

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