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zoom RSS ラッシュライフ 伊坂幸太郎 新潮社

<<   作成日時 : 2005/09/08 22:45   >>

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え〜、伊坂幸太郎シリーズ3つ目でございます。
何で3つ目がラッシュライフなのか?いや、単に読み返した
順番でございますよ。もうねえ、読んだ本を次々に忘れて
いくというか、エッセンスみたいな匂いは残っているんですが、
細部はすぐにドッカン、と抜けていく。同じ本や漫画を二冊
買ったこと、ありませんか?私はよくあります。(笑)
おかげで読み返す本が常に新鮮だ。自慢すんなって。

何といっても交錯する人生が見事に小道具でつながって
いく爽快感がこの作品の醍醐味。このパズルを解くような快感
は伊坂作品お得意のやはり名人芸だと思う。トランクの死体の
トリックはやや強引だけど、何度も死体が転がりでるブラックな
おかしみにはやられました。

このみんながみんな何らかのトラブルや悩み、しんどさを
抱えてゆがんだピースになっちゃってる中で、唯一まともなのが
泥棒の黒澤である、というのがこの作品のもう一つの騙し絵
なんじゃないかな。世の中から一歩はずれたところで生きてる
彼は自分で自分のバランスを取ることを知っている。
魅力的ですね、彼は。伊坂氏もお気に入りのキャラなのか、
「重力ピエロ」でもけっこう大きい役ででてきてたし。
前半はこういう構造の作品なだけに、読むテンポをつかむ
のにちょっと手間取ってしまうのですが、黒澤はその回転ドア
をうまくまわす役割も果たしていると思う。エッシャーの絵の中で
ぐるぐる回る人たちを一人眺めている人のような存在なのかな、と
思ったり。またどこかでお会いしたい。

登場人物として一番感情移入できるのは、失業中の豊田。
ラッシュライフから外れて、早くそこに戻りたくてあせるのに、
見事にドツボにはまっていくんですねえ・・。
最後に彼に渡った幸運に、豊田は気づくのかなあ。
気づかないまま、お守りとして持っててくれる方がなんとなく
うれしい。「イッツオールライト」。私もドツボにはまったら、
そう唱えてみよう。ヒューマニズムがほのぼのと匂って
くるところも、彼の作品の魅力ですね。

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伊坂幸太郎の本 → http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000287
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本「ラッシュライフ」伊坂幸太郎
{/book/}「ラッシュライフ」伊坂幸太郎 ★★★★☆ ...続きを見る
ミチの雑記帳
2005/09/13 19:51
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−並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧妙な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。(裏表紙より)− ...続きを見る
ゆっくり歩け、たっぷり水を飲め_元Ten...
2005/09/18 21:17
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ラッシュライフ (新潮文庫)伊坂 幸太郎新潮社 ...続きを見る
itchy1976の日記
2011/06/24 18:15

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
TBさせていただきました。
同じ時期にこの本を読んでいたようですね〜。
なんだか嬉しい♪
伊坂幸太郎の本って登場人物がリンクしてたりして、いろいろ楽しめますよね。
スタイリッシュな泥棒黒沢たお気に入りです!
ミチ
2005/09/13 19:54
ミチさん、ありがとうございます〜!
けっこうミチさんとリンクしますね。
うれしいな。
ERI
2005/09/13 21:59
はじめまして。豊田さんよかったですよね。TBさせてください。
元Tennis Boy
2005/09/18 21:18
元Tennis Boyさん、コメントとTBありがとうございます。
こちらからもTBとコメントしようと思ったのですが、相性が悪い
のかなぜか何度やってもできません。また日をおいてトライしてみます・・。すいません!
ERI
2005/09/18 22:53
こんばんは!
再びTBさせていただきました。

「イッツオールライト」なんか、いい言葉ですよね。
伊坂幸太郎の小説、初めて読んだのですが、
この方の小説、好きになりそうです。

今後もよろしくです!
優樹
2005/10/30 23:29
こんにちは。ERIさん、TBありがとうございます。
伊坂幸太郎は、ホントに面白いですね!
「パズルを解くような快感」、そうです。
良いことをおっしゃる!まさにそんな感じです。

すべての物語が、ホッとする方向へ収束していくのが、
とても気持ちよく読めました。
リストラ中年・豊田、頑張れ。そして、「イッツオールライト」。
水無月・Rも「イッツオールライト」・・・イヤ、自分無責任すぎ(笑)。
水無月・R
2007/03/28 21:48

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