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zoom RSS 黄泉路の犬 南方署強行犯係  近藤史恵 徳間書店

<<   作成日時 : 2006/02/24 23:48   >>

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画像動物に対する人間の身勝手さが読んでいて、辛くて悲しかった・・。
でも、人柄なのかなあ、近藤さんの本は読んだあと、
いつも心があったかくなるなあ。この物語も、主人公の
ぽやっとした刑事の圭司、切れ者の上司の黒岩、圭司の
お兄ちゃんの宗司と、重いテーマをこの登場人物たちの
いいキャラが救ってくれている。

以下ネタばれあり。注意!!


南方署強行犯係の強行犯係、圭司。ある日、姉妹の住む家に押し入った強盗
が一匹のチワワを連れ去る。そのチワワの行方を追ううちに、圭司と上司の
黒岩は、驫木という犬と猫をたくさん飼っている人の家に赴く。
そこで目にした光景は、飢えて共食いした犬猫たちと、首をつっている
驫木の姿。自殺なのか?他殺なのか?
死に方に不自然さをかんじた二人は、この事件を追う。
そして知ったのは、大量に捨てられる動物たちと、その動物たち
を拾い集めるアニマル・ホーダーと呼ばれる人間の悲しさだった・・。

アニマル・ホーダーという言葉を、この本で初めて知った。
動物を、愛情と責任を持って飼う、というのではなく、自分の
さびしさを埋めるために集め、抱え込む。
世話できない事実はほったらかしにしてしまい、
とにかく集めて話さないらしい。
これは、自分の家に思いきりゴミを集めてうずたかく積む
人々と、共通するものなのかもしれない。
ゴミも確かに迷惑だが、これが命ある動物達にとってどれだけ
残酷なことか、飼ってる本人は気づかない。いや、気づかないふりなのかな・・。
でも、そうやって捨てられている子たちを拾ってしまうのも、結局捨てる
人間がいるからなのだ。以前ハスキー犬が流行ったとき(この、犬の流行という
やつも、どうなんだか、と思う)飼いきれなくなった飼い主が次々捨てる、という
話を聞いたことがある。このお話にでてくるチワワのような小さい子も
捨てられる、とか・・。なんだかなあ、やりきれないなあ。
うちも昔は公園の横に住んでいたものだから、定期的に、と
言ってもいいほど犬猫が捨てられていた。
よく拾ったなあ・・。犬と猫を2匹飼ってたこともあったなあ。
里親探しの大変さもよく知っているから、余計にこの
物語が辛かった・・。犬って、拾ってくれた人間のことをよく
覚えてるんですよ・・。一度拾って、すぐ近所にあげた犬が
いたんですが、その子がいつまでも、うちの家族のことを
覚えてた。いつも会ったら尻尾をガンガン振っておしっこちびってたわ。
死なせてしまった子たちもたくさんいて、そのことまで思い出してしまった・・。

途中まで読んだら、「あ、この人が犯人なのね」ということがあっさり
わかちゃったんですが、それでも最後まで息もつかせず、読ませられて
しまった。辛い話の合間に、のんびりした圭司くんと、しっかり者の黒岩さんの
楽しい掛け合い、圭司くんが拾ってきた子猫のチビちゃんの幸せそうな
様子などが織り込まれていて、そこがほっとさせる。
ミステリーとしてもヒューマンストーリーとしても、いい話でした。

おいしい本箱 → http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000896

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。トラバありがとうございました。悲しい本でしたねー。ほかが悲しすぎて、圭司と猫の話が、やたら幸せに感じました(笑)。猫を飼いたくなっちゃったくらいです。では〜
ゆうき
URL
2006/02/25 23:08

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