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zoom RSS 銀河のワールドカップ 川端裕人 集英社

<<   作成日時 : 2006/09/26 22:54   >>

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そういえば、今年はワールドカップという物があったんですね・・。
日本が惨敗というのもあって、盛り上がりはイマイチだった気がします。
なんだか気合が入らない試合を見ながら、イライラしていたサッカーファンも
多かったのでは?そういう方は、ぜひこれを読んでスッキリして頂きたい!
子供たちの活躍に胸がすいて、「やった!!」と一緒に小躍りしちゃうような
物語です。

失業したまま、無気力な生活を送る、元Jリーガーの花島。
少年サッカーのコーチとしても、トラウマを抱える彼だが、ふと知り合った
すばらしい素質の少年たちに乞われるままに、また彼らのコーチをはじめてしまう。
三つ子の悪魔、と呼ばれる個性の強い兄弟たちと、責任感の強い翼。
運動神経バツグンの少女・エリカと、痩せたくてサッカーを始めた玲華。
自分たちのやりたいサッカーを目指す、桃山プレデターが発進!!
快進撃が始まる・・。

この物語の芯にあるのは、スポーツの、このサッカーをする、ということの「喜び」
ですね・・。ワールドカップを見てて思ったんですが、ブラジルチームなんかは
もう体が喜んでる、という感じでした。サッカーするのが楽しい、という非常に
根源的な喜び。もちろん彼らのそういう楽しさは、最高峰を極めた楽しさなんでしょうが
「個人」としての技量や個性を第一におく身体の喜びがサッカーには似合うような
気がします。そう思うと日本のサッカーは、ちょっと面白くないかなあ・・。
この物語の桃山プレデターの面々は、「仲良くチームワークを組んで」なんて
いうサッカーではなく、とにかく自分らしくいかにして勝つか、を追求するサッカー。
だから、最終目標も地区優勝、とかいうものではない。
その自分たちがやりたいことに突き進むパワーが、読んでいて楽しいですね。
最後のドリームゲームは、もうほんとにドリームなんですが、その破天荒さが
また楽しい。「銀河」の名にふさわしい突き抜け方です。

この桃山プレデターの中心になる三つ子から、「アタックNo.1」の寺堂院高校・
八木沢三姉妹を連想してしまった私は、古いアニメオタク・・。
知ってます?今から考えたら、絶対でけへんて〜、という三位一体攻撃が
この姉妹の見所でした。あれね・・むっちゃ真似したもんですよ。
いや、でけへんねん。でけへんけど、必死にジャンプしてね。
一人だけ足首に包帯まいてみたりして(爆)もっとも、あの三兄弟は病気の
お母ちゃんがいるわけですよ。彼女はその試合をテレビでみながら息絶える、という
もう一昔前のスポコン人情ドラマばりばりの設定でしたが・・。
それに比べてこの三つ子は、非常に現代的。憎らしいほど、強いやつらなんですよ。
性格も一筋縄ではいかない、いい根性してるし。
自分を貫くしたたかさがある。頼もしい限りです。
こういう若い子たちがたくさん出てきたら、日本のスポーツ界も楽しくなるよなあ。
しかし、この桃山プレデターから、サッカーの道を進むのは、二人だけなんですね。
皆、ドリームゲームの後は、それぞれの道を歩む。
私が気になったのは、ごく普通の女の子だった玲華ちゃん。
彼女はそのあとどんな人生を送ったのかな。一番このチームに入ったことで
人生が変わったのは彼女なんじゃないかと思ったんで、気になりました・・。


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銀河のワールドカップ、川端裕人
装画は服部幸平。装丁は多田和博。小説すばる2005年10月号から12月号連載。 1998年「夏のロケット」で作家デビュー。「リスクテイカー」「TheS,O,U,P」「竜とわれらの時代」「川の名前」「はじまりのうたをさ ...続きを見る
粋な提案
2006/09/27 15:31
「銀河のワールドカップ」川端裕人
「銀河のワールドカップ」川端裕人(2006)☆☆☆☆☆ ※[913]、国内、現代、小説、サッカー、少年少女、フットサル ...続きを見る
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2006/10/14 15:31
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デコ親父はいつも減量中
2006/11/11 20:27
「銀河のワールドカップ」川端裕人
銀河のワールドカップ川端 裕人 (2006/04)集英社 この商品の詳細を見る 花島勝は失業中で、公園で昼酒をしていた。 そこでサッカーをしている少年たちに出会う。 ...続きを見る
しんちゃんの買い物帳
2007/03/06 16:42

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。このテンプレートも、この記事のために作ったみたいにぴったりですね、ビックリ!。躍動感のある素晴らしい作品でしたね。生き生きしている個性的な子供たちが魅力的で、運動が苦手の私も読んでいて体を動かしたくなりました(笑)。ERIさん、古いアニメオタクだったのですか?カミングアウトしちゃうと私もです(爆)。でもこれは覚えてないです。もしかして3人で交差する戦法(*)ですか?あれは「サインはV」だったのでしょうか?。そうそう、玲華ちゃんは堪能な語学を活かして、スポーツ関係の仕事で海外遠征を担当するマネージャーになったのでは、と妄想しています。それと川端さんの新刊「てのひらの中の宇宙」、今日アップしました。読まれたらお気軽にどうぞ。
藍色
2006/09/27 15:30
>藍色さん
サッカー場面の緊迫した面白さは特筆ものでしたね!!
藍色さんも古いアニメオタク?(爆)三位一体攻撃は、三人が重なって千手観音みたいになる戦法ですよ!!今から考えたら、すご〜く無理があるんですが、あの当時は真剣に見てました。純情だったなあ・・。
玲華ちゃんの妄想、頂きます(爆)
「てのひらの中の宇宙」は、まだ読んでないんですよ〜。
川端さんの小説はいつも面白いから、期待しつつ待ちます。
私は人様のレヴューは自分が書く前は読まないようにしてます。
意志が弱いから影響されちゃうんですよ・・。しばし、お待ちを・・。
ERI
2006/09/28 23:01

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