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<<   作成日時 : 2006/10/04 23:17   >>

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画像ライヴ終わって放心しておりました。
あきませんねえ・・。ライヴはこの上なく楽しいけど、後遺症がでる(汗)
気合〜〜〜!!

さて、「図書館戦争」に続く、第二弾でございます。
またまた面白かった。これはまず「図書館戦争」を読んでいないと
わからない部分が大きいと思われますんで、未読の方はぜひそちらから・・。
以前書いた紹介を一部あげておきます。

笠原郁は、新人図書隊員として訓練中。
昭和最終年に成立した「メディア良化法」により、
メディア良化委員会は、あらゆる出版物の検閲・取締り
を始めた。テレビ局、出版社、販売店などは
抵抗権をもたず、なすすべがない。唯一「図書館の自由法」
を持つ公共図書館のみが、その良化委員会と対峙、
取り締まりをエスカレートさせる同委員会と歩調を
あわせて専守防衛ながらも武装することとなった。
その抗争は激化し、「日野の悪夢」といわれる
襲撃事件を期に、図書館側の防衛能力は一層高まる
こととなる。その過酷な防衛員に、女性でただひとり
志願した郁。彼女は、昔買いたかった本をメディア委員会
の襲撃で奪われそうになったとき、彼女を救ってくれた
図書館防衛員にあこがれて志願したのだった。
はねっかえりで、一途で、向こう見ず。
そんな彼女をビシビシ鍛えるのは、堂上篤二等図書正。
その厳しさに反発しながらも、筋が通り、男らしい堂上
と郁は、だんだんと信頼関係を築いていく・・。


ネタばれあり!!



「図書館の自由」をめぐる良化委員会と図書館防衛員との攻防は
段々複雑化していっております。「内乱」というタイトルが示しているように
図書館側も一枚板、というわけにはいかない。これは組織というものが
持つ宿命のようなものですが、理念と現実、それぞれの思惑と立場が
入り乱れて絡まりあっていく・・。きれいごとではない内部のドロドロが
うごめきだしているらしい。新図書館長が不審な動き・・。
内外巻き込んでの細かい攻防は読み応えがありますね。
「図書館の自由」にからんで、少年犯罪の報道をめぐる是非や図書館理念の
成立という踏み込んだ話がくわしく書かれているのは、やはり職業柄面白い。
その細かい理論武装を克明に追いながら、一番の原則が単純にすえられて
いるのが、魅力的ですね。「本を自由に楽しむ権利」を奪わない・・・。
その原則にはややこしい部分が憑いて回るとはいいながら、やはりこれだと
私も思います。主人公の郁ちゃんは、直情径行のお勉強苦手派ですが、
その大切さを肌でしっているわけです。だから、時として迷路に入り込む
組織内のごたごたに一刀両断で切り込んでいける。まあ、その分非常に
危なっかしいところもあるんですが、そこは彼女以外の頭脳派がきちんと
フォローしている・・。という、とっても上手な構成。
はらはらしながら安心して楽しめる要因にもなっています。

・・・という理屈も面白いんですが。
やっぱり、この郁ちゃんと「王子様」堂上との、もうなっかなか進まない
やりとりにやきもきするのが、楽しい!!
ほんまはラブラブなのに、お互いだけがそう思っていない、というすれ違い設定が
二人の純情を生んで、萌え萌えでございました。
「郁ちゃん、かわいい〜♪」「堂上!!照れるな!!」と突っ込みながら
堪能いたしました。段々明らかになるメインキャラのあれこれも、いちいち面白くて
これは息の長いシリーズにしていただきたい。クールな小牧さんと可憐な鞠江ちゃんの
恋も楽しいし、非の打ち所のないエリートと思われた手塚くんと美人故の苦労がある
柴崎との間に芽生えてきた友情?にも、期待しちゃいます。
「守りたい相手がいる」ということは、人を強くする。この物語のメインキャラの男性たち
はそれぞれなかなかいい男で、よりどりみどり・・。女性が読むのにうってつけですわ。
最後に爆弾を落とされた郁ちゃんが、これからどうなるのか・・?
いいところで終わっちゃいました。早く続きが読みたい!!

それから、こういうレヴューを毎日書いている私にちょっと耳の痛いお話もありましたね・・。
「一刀両断レヴュー」のお話。砂川、という一図書館員の書いている、自分の気に入らない
図書をくそみそに叩くレヴューが物議をかもすお話です。
まあ、ここで一番問題になっているのは、「公共機関としての図書館が特定の図書を
否定する」というところなんですが、「一冊の本を攻撃することは、その本を愛する人を
傷つけることだ」という一文に、ドキリとしてしまいました。
まあ、私のは完全に個人のブログなんですが、やはり自分の好きな本をけなされて
愉快な人はいないだろう、と思うわけです。基本的に気に入った本のことしか書かないん
ですが、ほんの時たま、私もある本に対して否定的な意見を述べたりする。
または、ここはいいけど、この部分はどうなんだろう、という論調になっちゃうことは
多々ある。もちろんレヴューなんだから、いいと思うところ、批評すべきか、と思う
ところを主張するのは当たり前だし、すべてほめるだけ、では本屋さんの回し者に
なっちゃいますからねえ・・。商業ベースにのらない自由なブログだから書けることも
あると思っているし。しかしね、「傷つく」といわれてしまうと、ドキっとする。
百人がいれば百人、千人の人がいれば千人の考え方があるのだから、誰も傷つけない
わけにもいかないんですが・・・。誰もが読めるこういう場所で意見を書く、ということの
難しさと責任をいまさらながら感じました。まあ、私の意見など大海の一滴ですが。
それでも、やはり自分の述べたことには責任を持たないといかんなあ・・と思った
しだいでございます。

長々と書きましたが、とにかく面白さは一級品なんで、おすすめですよ!!
あれ?本屋の回し者?(爆)

おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=001119


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しんちゃんの買い物帳
2007/04/18 17:53

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
耳痛かったですねぇ。常々、ネットでの書評についての悪評(一億総批評家)については、忸怩たる思いを抱いているのですが、好きな作品のなかで、すっぱりと伐られると、やはり、はっとしますね。とくに辛口を自認している身にとって。
「個人であれば」という部分に、甘えることなく、きちんと矜持を持ち、また己の責任を自覚し、書いていくことで、少しは赦されるのかな、と信じ、しかし、自分の意見を述べる自由を噛み締めたいと思います。お互い頑張りましょう!
すの
2006/11/20 09:03
>すのさん
そうなんですよ、ちょっとイタかったですね、あのエピソードは。
ほんと、自分の書くことには責任を持たなあかんのですよねえ。
「自由」と「責任」は、背中合わせのもんですね。これは仕事でないから、自分の好きに、自由に書ける。しかし、誰でも読めるネットで意見を述べることは、本当はこわいことなんだと、いつも思っていないとあきませんね〜。
おたがい、がんばりましょう!!
ERI
2006/11/20 23:32

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