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help リーダーに追加 RSS カシオペアの丘で 重松清 講談社

<<   作成日時 : 2007/07/16 18:37   >>

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画像この年齢だから重松さんがこれを出版する気になった、というのを
毎日新聞の書評で読みました。

『知人の『死』を至近弾の爆風と感じるが自分はまだ無傷−−
これが40代半ばの死生観だ』

同年代の友人を、亡くされたとか・・。やはり、この年代、同じようなことが
ありますね。そう・・これが、30代なら、何で、と思いながらも特殊なこととして
置いておけるかもしれない。でも、段々そうではなくなってくる気配を感じてしまう
のが、この世代です。そして、一番この世のしがらみ、というか荷物も一番たくさん
背負っている世代でもあります。仕事、子育て、親、家族・・。
一番の働き盛り、社会の中堅として責任もあり、かじられるスネも健在であらねばならず。
何事からも逃げられない世代。その時に見える生と死だから、非常に激しく、重い。

トシ、シュン、ミッチョ、ユウの仲良し四人組。
紆余曲折があり、ほとんど交流がなくなっていた四人だが、シュンが末期のガンに
侵されたことをきっかけに、また心が揺れ動いていく・・。


画像



久々に「原罪」などと言う言葉を思い出してしまいました。
それぞれが、忘れられない過去を心に刻んで、生きている。
誰かを傷つけたこと、許されたいと思うこと・・・。
あの時に戻ってやり直せたら、と思うことは必ずある。
今の自分なら、こうできるのに・・と思いながら日を過ごしていく重さ。
でも、誰かに「許してほしい」と請うことは、難しい。
許して、と願うこと自体を許せなかったりする自分もいたり。
許されないことが、生きることだと思ってしまうこともあるだろうし。
許して、と言われる側にしても、「許す」ということがどういうことなのか、
何を持って許すということなのか、それもまたそれぞれの気持ちの中で
違うことでもあるだろう。この果てしない問いを、重松さんは書こうとして
上下二巻を使ってしまった。これまでの自分の全てが詰まっている、という
言葉通りの重さで、ちょっと詰め込みすぎてしまったかなとも思うが。
このテーマを追いかけているうちに、ここまでになってしまった気持ちはわかる。
出会うということは、人生の縁を結ぶこと。
その縁を結んで流れ、お互いの人生を巻き込んで流れていく人生を
ドラマチックに書き上げることに成功しています。

重松さんは、いつも直球。今回も、もうド真ん中の直球で、読んでいて
「この展開、来た・・来ちゃったよ」と身もだえしつつ(笑)
それでも、やはり引き込まれて読んでしまい、涙してしまうという結果に。
人を許せるのは、人だけ。
罪を覚えていられるのも、人だけ。
そのどうしようもない気持ちを抱えながら、それでも生きていく。
生きていく、ということに全てがある。全てを抱えて生きていくこと。
それが、人生だと、ちょっと自分の抱える荷物の多さに吐息しながら
同級生の重松くんに話しかけた。ねえ、そうやんね・・・。
必死のエール、ありがとう。


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タイトル (本文) ブログ名/日時
【カシオペアの丘で】 重松清 著
最初の数ページで「涙」してしまった… ...続きを見る
じゅずじの旦那
2007/07/17 18:57
星の降る里のおはなし。重松清『カシオペアの丘で』
重松清『カシオペアの丘で』講談社 ISBN-13: 978-4062140027 (2007/05/31) Amazonで詳細を見る (2007/05/31) Amazonで詳細を見る ...続きを見る
乱読系。
2007/08/20 00:35
カシオペアの丘で 重松清著。
今日が土曜日でよかった。朝ちょっとだけ読み始めたら、ず~~~っと一日中読み続けてしまった。上下巻。 4人の幼なじみ。市を牛耳るほどの力を持った家に生まれたシュン。 シュンの祖父の下した決断によって父を失い、そのことが原因で事故に遭い障害者となってしまったトシ。.. ...続きを見る
じゃじゃままブックレビュー
2007/09/29 23:04
カシオペアの丘で(上・下) 重松清
装画は本村加代子。装幀は大久保伸子。十二紙の新聞掲載後全面改稿。 北海道北都市。小学4年生のシュン・俊介、トシ・敏彦、ミッチョ・美智子、ユウ・雄司が集まった夜の丘。40歳目前でガン宣告を受けた俊介はあの日みんなで夢見 ...続きを見る
粋な提案
2007/11/30 16:58

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
やっぱり、泣かされました。
悲しみではなく、うれしかったんです。
「ありがとう」
という言葉が、とても響く本でした。
juzji
2007/07/17 19:02
>juzjiさん
「ありがとう」って・・深い言葉ですよね。
何だかね、私も読み終わったあと「ありがとう」ってつぶやいちゃいました。
「今日を生きていこうぜ」っていう声が聞える気がしますね・・。
ERI
2007/07/19 01:22
許すことと、許しを乞うこと、どっちが難しくて辛いんでしょうか。どっちの重さも考えさせられました。40を目前に余命を告げられたら・・・残される者たちの時間の長さに、私は呆然としてしまいました。
川原さんのように、私は許せるか・・・無理なような気がします。正直、あの事件はいらなかった気もするんですが。
じゃじゃまま
2007/09/29 23:08
>じゃじゃままさん
罪を償うということって、どういうことなんでしょうね。よくそれを考えるのですが、答えは出ません。
あの事件は悲しかったですね。「氷点」を思い出しました。「原罪」などという言葉を私が思い出したところを見ると、作品世界を重ね合わせている部分もあるのかな、と少し思ったりします。どうなんでしょうね・・。
ERI
2007/10/01 01:31
許されること、許すこと…、根底にあるテーマ、「許し」について深く掘り下げられていましたね。
いろんなサイトで詰め込みすぎの声もありましたけど、重松くんへの呼びかけに大きな愛と親しみを感じました。

熱いメッセージありがとうございました。おかげで落ち着けました。きちんとお礼をって思ってたんですが、仕事が忙しくなってどんどん日が経って図書館本がいっぱいで、うかがうのが遅くなってたので…。
くわしくは、また改めてということで。
『シンデレラ・ティース』にもトラバさせていただきました。
藍色
2007/11/30 16:57
>藍色さん
落ち着かれましたか〜。良かったです♪
お礼なんて、いいですよ。藍色さんがちょっとラクなられたのなら、それでよし、でございます。
時々更新してますんで、懲りずに覗いてみてくださいね(笑)
ERI
2007/12/01 21:03

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