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zoom RSS まいなす 太田忠司 理論社ミステリーYA! 

<<   作成日時 : 2008/12/19 23:13   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

画像理論社のミステリーYA!のシリーズです。
最近、どこの出版社でもYAシリーズに力を入れる
ようになってきてますが、理論社は、YAについては
昔から強い出版社。それだけ力が入るシリーズかな、
と思ったりします。
まず、この装丁がいいですねえ・・。理論社はいつも
装丁のセンスがいい。鮮やかな水色の表紙に、
ユーモラスなイルカのイラスト。ごちゃごちゃせず、
それでいておもねらず、いい感じです。
中の目次も、このイルカが飛んでいて、ポップな
楽しい雰囲気です。
内容も、とても読みやすくて、ミステリとして面白いだけでなく、
その事件をめぐって、いろんな出会いと成長があることが
YAというジャンルに相応しい、素敵な一冊でした。

物語は、ごく真面目な女子中学生・那須舞が、「時渡りの祠」を
めぐる事件に巻き込まれてしまう話。
那須・舞・・・そう、逆さまにすると「マイナス」。はからずもそんな
あだ名を付けられてしまったばっかりに、そのマイナスイメージを
吹き飛ばそうと、頑張って明るく強く振舞っている舞。
そんな彼女は、ついつい人に頼られる。元来お人よしな舞は
断りきれないままに、人助けをしてしまう。
ある日、同じクラスの茅香の頼みで、山の中にある「時渡りの祠」に
出かけた舞。そこで、バスケ部のスターである立岡先輩が倒れて
いるのを助ける。彼は、時渡りの祠からタイムスリップし、未来を
見てきたという。そして、近くの橋の崩壊と、舞が通う中学の女子が
殺害されるということを予言する・・。

この舞の、つい何でも引き受けてしまう性格がちょいと自分に似てて
その気持ちがよくわかるんですよねえ。もう、これはそういう星のもとに
生まれてしまったという事で、しゃあないんですが、舞ががんばりすぎて
いっぱいいっぱいになってる気持ちも、よくわかります。
でもねえ、それは悪いことばっかりじゃなくて、反面そうやって
人と関わっていることが多い分、自分があれこれと身につけられることも
多くなる、っていう事なんですよね。
何でも物事は裏返しで、目に見える部分だけで判断することはできない。
舞の、全てにこだわらないお母さんも、時として
人の気持ちにまで無頓着であるマイナスがある反面、そのこだわらなさが
人の気持ちを救ったり、迷ってる人の背中を押したりすることもある。
この物語は、舞の叔父さんである余市が、舞の精神的なバックボーンとして
大切な役割を果たします。その舞にとって気の合う、たくさん本を持っていて
立派に仕事をしていた楽しい叔父さんも、自分が大人になりきれない人間だと
思っていたらしいという事が、なくなった後でわかる・・。
ただ、わがままな子と思っていた茅香が、つきあうにつれて、違う面を見せたり
憧れと思っていた先輩が、割と策略家だったり。
舞は、この事件でいろんな人の顔を見せられます。
そして、舞がずっと気にしていた過去・・火遊びをしてボヤさわぎを起こしてしまった
事なんですが、そんな痛む思い出を持つのは、自分だけではないと知った。
皆、消したい過去があるんだ。この発見は、舞に、自分の過去を
また見つめるチャンスをくれます。そして、そんな辛い過去も
消すことはできないけれど、人間は何度も過ちを正すことはできる。
そう教えてくれた叔父さんの愛情が、マイナス、って思っていた
自分の名前に込められていた事も、これからの舞の人生の後押しを
してくれることでしょう。

マイナスだと思っていることは、ほんとはプラスな事なのかもしれない。
そう発想を転換できたら、けっこう楽になることも多いかも・・。
後書きで太田さんが書かれているように、舞と一緒に笑って泣いてしている
うちに、ちょっと気持ちが軽くなって元気がでる。
そんな物語です。もちろん大人の方も。

おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/index_f.php



まいなす (ミステリーYA!)
理論社
太田 忠司

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「まいなす」は、少し気になっていて買おうかどうか迷っていました。
このあらすじ&感想を読み、とても読みたいと思いました!
とても参考になりました。
ありがとうございました☆
はる
2009/02/23 19:58
>はるさん
嬉しいコメントをありがとうございますm(_ _)m
また、読まれたら、感想教えてくださいね♪
ERI
2009/02/25 00:52

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