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zoom RSS 3月のライオン 羽海野チカ 白泉社

<<   作成日時 : 2010/04/09 23:33   >>

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画像第4巻が出ました。
相変わらず重いっ!!(笑)
この作品、私の周りで評価が分かれます。
「ハチクロよりも、私はこっち!」という声もあれば、
「重すぎてしんどい」という声もあり。
私はというと・・羽海野さんは、どうしてもこの物語を書かなくては
いけないんだろうな、と強く思います。
だから、何と言うか・・・この主人公である零が進んでいく旅を、
最後まで見届けたい。勝負の道は非情に孤独で、盤上に
向かっている時は、ただ一人、自分だけの世界。
先日、ナボコフの「ディフェンス」という物語を読んでいました。
チェスという「美」に嵌り込んでしまった、元神童の物語で、
これまた残酷で緊密なナボコフの文章が、はたから見たら
滑稽なまでに純粋な主人公の内面にあるチェス世界の広がりと
「美」を映しだして圧倒されました。
こういう「美」に取りつかれてしまった人たちは、もう、行くところまで
行くしかないんでしょうねえ。
才能を持つ、というのは諸刃の剣です。私のような凡人は、
猫と一緒にぼやっとお昼寝しているだけですが、何かを生み出す、
もしくは、こういう勝負に生きる人たちには、特別な光が見えて
いるからこその苦しみがある。
その闘いの軌跡を描くのは、これまた、なかなか大変な事で、
でも、だからこそ、羽海野さんが、渾身の想いで描かれている事が
伝わってきます。

この後ネタばれあり。

この巻で描かれる島田八段の苦しみと闘いは、圧倒的な迫力ですが
その苦しみと闘いの中でしか見えない光のようなものが射してくる
瞬間に凄みがあります。
「生きてるって気がするぜぇ」って、果てしない胃痛の中で思える
島田さんは凄い。いやー、私も胃潰瘍持ちですが、あの痛さは
並大抵のもんやないですよ(汗)のたうちまわりますからね・・。
島田さん、頑張れ!と、手に汗握って応援しましたが・・うーん。
残念!でも、そんな島田さんと出会って、零は確かに成長しましたね。
その事が描かれるのは、次の巻かな?永遠のライバルである
二海堂くんとの一局も楽しみだし。早くも次の巻が待たれます(おいおい)

何気なく描かれる東京の風景に、何だかジーンとします。
島田さんの家がある、坂の風景。椿山荘と思われるホテルの庭。
そんなに回数は行ったことがないものの、東京という町の、人が住んでいる
エリアの街並みには何だか心惹かれるものがある。
そこに長らく積み重なってきた、人が生きてきた歴史をやはり感じます。
一人で東京に住んでいる自分の息子と、零くんが、そこはかとなく
重なってしまう・・というのは、蛇足ですね(笑)
自分が一人もので、何の束縛もない身なら、東京の坂のある町に
住んでみたいと、ふと思う。勝負の厳しい世界とともに、
そんな情緒も感じさせてくれる羽海野さんの視線が、好きですねえ・・。
繰り返し読んでしまう一冊でした。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ERIさん、こんばんは。
お久しぶりにコメントをさせていただきます。

大好きな羽海野先生の漫画の新刊、私も買ったのですが、まだサラッと流し読みしかできていない状況です。3月のライオンは内容が濃いので、一気にはとても読めないのです! 本当に重いんですよね。零くんの心の痛みが、こっちが気恥ずかしくなってしまうほど伝わってくるので、覚悟なしには読めません…。気力が十分にある時に、ちょこっとずつ咀嚼しながら読んでいこうと思います。私は個人的に、あかりさんの過去が気になってしょうがないです。あの若さで、あの貫禄! どんな経験を積んできたのか、ぜひ知りたい。きっとたくさんのことを人知れず乗り越えてきた人なんだろうな…と、あのふっくらと柔らかい笑顔を見るたびに感じずにはいられません。表情と言えば、香子さんの背中を見つめる零くんの顔が、たまりません。どうかそんな顔しないで欲しい、と私のほうが傷ついてしまいます…。漫画って、物語って、凄いものですね。
桜餅
2010/04/12 00:41
>桜餅さん
こんばんは!コメント嬉しいです(*^-^*)
この物語は、確かに読み飛ばすことができませんよね。私も、何度も何度も繰り返して読みます。
ほんの小さなカットや表情にも、いろんなものが詰まっているんですよねえ・・。
あかりさん、私も気になっています。あかりさんのお家に、何があったのか。なぜ、ご両親がいないのか。あんなに幸せそうな家族が、やはり大きな悲しみを抱えていることが、語られないままに伝わってきますよね。その謎解きが、これからの零くんの成長に、また繋がってくるのではないか、そう感じています。あかりさんの暖かさや優しさが、どこから溢れてくるものなのか。それを、知りたくなってしまいますね。
私は、二海堂くんも大好きなんですよ!彼と零くんの魂の一戦が楽しみです。
ERI
2010/04/13 21:54
私も二海堂くん大好きです!このお話の中で、一番好きです!ポッチャリしているのに、むちゃくちゃカッコイイ!(笑)。二海堂くんの零くんへの真っ直ぐな想いに、強く励まされます。「オレより努力した人間がいる」「オレは独りぼっちじゃないんだ」、このセリフが大好きです。泣きました…(笑)。私も、今後の二人の行方が楽しみです。
桜餅
2010/04/14 00:58
>桜餅さん
お返事おそくなりました(>_<)パソコンが急にネットに繋がらなくなり・・格闘しておりました_| ̄|○
二海堂くん、いいですよね!まっすぐで、ひたむきで熱くて。零くんと、ほんとにいいコンビだと思います。二人で鳥の名前を探すシーン、ジーンとしちゃったんですよ。不器用な零くんにとって、彼はほんとに大切な人だと思います。あの二人のこれからを、ずっと見ていきたい、そう思います。
ERI
2010/04/16 20:52

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