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zoom RSS 魔法使いの弟子たち 井上夢人 講談社

<<   作成日時 : 2010/05/11 01:10   >>

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画像何年ぶりだろう、この人の本を読むのは。
前作の「オルファクトグラム」はとても印象的で
この忘れっぽい私が、まだ内容を覚えている。
そして、今回も期待に違わず、面白かった!
息つく間もなく、一気読み(笑)

ある大学病院が、ウイルス感染により封鎖される。
ジャーナリストの仲屋京介は、取材のためにそこを
訪れるが、ふと知り合った落合めぐみという若い女性にウイルスを
うつされ、そのまま一緒に隔離してしまう。
生死の境を彷徨って回復した彼は、自分に不思議な力が備わって
いる事を知って愕然とする。京介、めぐみ、そしてもう一人の初期
感染者である興津の3人に、ウイルスが原因で特殊能力が
備わってしまったらしいのだ・・。

もう、粗筋を書いてしまうと、面白さ半減なんで、ジェットコースターの
ように振り回されつつ止められない楽しさは、読んで味わって下さい(笑)
京介とめぐみの特殊能力が、もう半端なくでかくなっていくんで、
あっけにとられるくらいですが。何でやねん!と突っ込む暇もないほど
見事にディティールが展開していくんで、騙されていて気持ちいい。
そして、メガトン級に爆発していくその特殊能力と、一人の人間としての内面が
かけ離れていくに従って、彼らの孤独さや辛さがひしひしと伝わってくるんです。

去年から今年にかけての、新型インフルエンザの流行は記憶に新しい
ところです。国内初めての感染が出た頃、まるで犯罪者のようにその感染者を
含む集団が糾弾されていて、それが非常に恐ろしかったのを想いだしました。
知らぬ間にウイルスに感染して、知らず知らずのうちに、それを人にうつしてしまう。
これは、誰にでも起こり得ること。その時の危機管理の危うさも、色々と体験しましたが・。
あの事で、ウイルス感染というものが、どうやっても防ぎきれない、という事を
私たちは知ってしまった。去年のインフルエンザは、比較的弱かったから、まだ
恐怖もそれほどでもなかったけど、これが強毒性のものだったら?
そう思うだけでぞっとします。次の冬は大丈夫なのか。
これを読みつつ、それが気になった私。
普天間や子ども手当や、参院選や、いろんな問題を山積みにしつつ、
インフルエンザ対策なんて今誰かがやっているとは思えない。
きっと、また、何かが起こってから、バタバタするんやろな。
そうとしか思えない政治力の低下に、ふと絶望感が湧く今日この頃です。

・・と、話がそれましたが。
最後まで、ころっと騙されました。
やられた〜〜!と思う楽しさ、これがサスペンスものの王道ですね。
井上さん、さすがです。できれば、もうちょっと書いて頂きたい(笑)
だって、9年ぶりってねえ・・。よろしくお願いしますよ。

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コメント(2件)

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 ERIさん、こんばんは。
 ERIさんのレビューを拝読して、私も読んでドキドキハラハラを味わいたくなってしまいました! 今は図書館の順番待ちをしているところなので、回ってくるのが楽しみです。私は岡嶋二人さんの時代の「クラインの壺」が大好きです! 「オルファクトグラム」は読んでいなかったので、これも読んでみようと思います。気持ちよく騙される幸せは癖になってしまいますね(笑)。
桜餅
2010/05/16 23:18
>桜餅さん
いつもコメントありがとうございます(*^-^*)
私も、岡嶋二人さん時代からのファンなんですよ。
「クラインの壺」は、面白かったですよねえ〜。
やっぱりね、ミステリーは騙されてなんぼ、です。この物語の大風呂敷の広げ方が、とっても気持ち良かった。騙されたら、また、感想教えて下さいね!
ERI
2010/05/18 00:41

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