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zoom RSS 金沢 日帰り旅行記1 〜玉川こども図書館

<<   作成日時 : 2012/09/22 01:02   >>

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金沢に「おいしい本箱」の相方と日帰り旅行に行ってきました。金沢は、加賀百万石のお膝元。元々好きな町ではありましたが、久々にその文化の厚みと豊かさにすっかり魅了されて帰ってきました。当初の目的は21世紀美術館だったのですが、行きのサンダーバードの中でいろいろ地図を見ているうちに、『玉川こども図書館』という名前を見つけて、いきなり目的地に追加。これがとっても大当たりの素晴らしいこども図書館で、実り多き小旅行になりました。

まず武蔵が辻でバスを降り、近江市場の美味しそうなカニとお魚の誘惑を振り切りながら、iPhoneのマップのおかげで何とか『玉川こども図書館』に到着。建物の前にある大きな時計台を見た途端、「これは素敵な図書館かも」と直感しました。私のこういう直感は当たります。これが外観です。

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この建て物は、元々日本たばこ産業の金沢支店で、この時計塔はその屋根についていたそうです。その建て物を改修し、隣にある玉川図書館や公園と調和させながら金沢市としては初めての子ども専門図書館として平成20年に開館しました。概要を見ると、総事業費13億円!凄い!金沢太っ腹です!子ども図書館に、それだけの費用をかける意気込みと熱意が素晴らしい!金沢市は<子ども読書のまち金沢>目指して、様々な取り組みをされているらしいのです。その熱意と意気込みは、図書館に一歩入った途端に、見事に伝わってきました。

地元の学生の絵画作品や、あったかい手作りのパッチワークなどで明るく飾られたロビー。壁に貼ってあるカレンダーには、びっしりと行事予定が書き込まれています。子どもの背丈に合わせたカウンターと書架。座り心地よさそうなソファ。1階の開架部分は芝生のお庭と繋がっていて、折しもそこからたくさんの園児たちが入ってくるところでした。広々とした室内はカウンターから部屋の奥まで一望できます。ぐるっと見せて貰うだけ・・・と思っていた私たちでしたが、どうにもこの図書館の様子を職場に持ち帰りたくなった私たちは、職員の方にご無理を言って、写真の撮影許可を頂きました。すると、快く引き受けて頂いたばかりか、何とご案内までして頂いたのです。ひたすら感動と感謝でした。

説明して頂きながら一番印象的だったのは、子どものために様々な活動に積極的に取り組んでおられる職員の方々の姿勢でした。夏休みを利用しての子どもたちの自主研究、影絵の発表会。毎日の読み聞かせの会。2階には、赤ちゃんのための「はじめまして絵本ルーム」があり、ワークショップを行うためのお部屋もあります。「ボローニャ世界の絵本展」も開催中でした。赤ちゃんから中学生くらいまで、どの年齢の子が来てもこの図書館にはお楽しみがあります。行事は何かひとつ行うにも、なかなか大変な手間がかかります。それを、こんなに幾つも同時進行で行うなんて、情熱と愛情なくして出来ることではありません。子どもを見つめる眼差しの温かさが、図書館の隅々にまで溢れている。施設のハード部分の素晴らしさもさることながら、運営される側のソフト部分―心の配り方に大いに触発されました。その心は、必ず子どもにも伝わります。だからこそ、また図書館に来たいと思う。それがまた図書館側にもいいフィードバックとなって・・・という、いい循環が巡っていることを感じました。

その循環は、暖かく血が巡るように大きなネットワークを作っているようです。お二階に広々と作られている「世界の絵本コーナー」には、100を超える国の様々な言語の絵本がそろっていました。各国大使館からの寄付も多いそうです。また、地元の企業からの支援も大きいそう。お部屋の真ん中にある大きな木は銀行からの寄付だとか。官民を超えた協力で子どもを育てていくという、その柔軟な強さが羨ましい。本というのはその国の文化がぎゅっと詰まっている「言語」に直接触れるものです。このコーナーにきて、直接外国の絵本に触れることで、子どもたちはその国の文化を体感できます。アラビア語が左から右へ書いてあることだって、実際に見ると見ないでは大違い。しかも、この図書館では様々な国の言語での絵本の読み聞かせもしているそうです。しかも、原初の翻訳まで司書の方がネイティブの人と協力してやってらっしゃるとか!ふ〜・・・もう、ここまで聞いたところで、私も相方も、果てしなく敗北感でした(汗)3階には、科学体験活動室、科学の専門書コーナーや、調べ物と自由研究のための交流スペースまであります。ああ・・こんな図書館のあるところで子育てできたら・・・と母親としても、とてもうらやましく思いました。

子どもを育てる、ということは目に見えないことをいかに大切にするか、というところに実はかかっているのだと思うのです。それは教育現場に圧力をかけたり、目に見える点数で全てを判断することでは叶えられない。学ぶということは、詰まるところ人間を知ろうとすることです。その一番根本にあるのは、やはり心を繋ぐこと。そこを大事にしようとする卓見が、美しい金沢の町の底力となっている。図書館の在り方を通じて、そこを感じることが出来ました。大阪は・・・あきまへん。国際児童文学館、文楽、オーケストラ・・・とにかく、文化と名のつくものをことごとく毛嫌いする人が府知事や市長に当選するんですわ。なんでやねん!と深く深く思いますが、一旦失ったものはきっと二度と帰ってこない。この差は、何十年か後になって取り返しのつかない地域力の差となって目に見えてくるんやと思います。もうね、既に見えてるけどね・・・。悲しいです。

長くなったので、21世紀美術館については、また明日…。

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