森絵都の本 別冊宝島

画像これ、2004年に出てるんですね。
知らなかった(汗)
森絵都さんは、大好きな作家です。
「カラフル」「つきのふね」「DIVE!!」
「宇宙のみなしご」「永遠の出口」・・。
こうやって並べるだけで、なんだか柔らかい魂が
並んでるような気持ちになって、「よしよし」
したくなってくるんだなあ。
森さんの持っている鮮烈な感覚は、いつも
心に痛みとさわやかさを残してくれます。
巻頭のあさのあつこさんとの対談と、金原瑞人さんの作品評が読み応えあり。
森さんの大ファンであるあさのさんの言葉に、「あ、そうそう!」と
何度も首をふりましたよ(爆)

『10代をひとくくりにする、ということの対極に森さんの作品がある』(あさの)
『「ためになる」物語を書きたいと思ったこともありませんし、大人はいろいろ意味づけ
をするけど、10代の読者はもっとまっすぐに、芯の部分だけを見つめている気がします』(森)

10代の子たちの「心の闇」などと簡単に言うけれども、
そう言うたびに、この時代に生きている一人ひとりがこぼれ落ちて
いくんだよなあ。森さんは、どこかに生きているたった一人の心に
すうっと近寄っていく。
「同じ時間・空間を共有しても、それぞれの思いは違っていていいと思う」
それぞれの違う思いを深く描ききる、ということ。
それは小説の醍醐味だなあ。
小説は「小さなお話」なんである。
それは、決して哲学・思想などの「大きなお話」ではなく、
一人の人間がこの世にいきていることの証。
その証を徹底的に描くこと。
それが人の心を打つ真実になるんだなあ、ということを
久々に再認識しました。

この本にはアンケートがあって、それによると、
森さんのファンの50%が中高生なんですよね。
これって、本当に誇れることです。
親や先生に「いい本だから」なんて薦められるんではなくて、
「これ!」と自分がはまる物語。
これはYA文学を書く人の勲章ですよ。
素敵なYA文学を書ける方って、貴重です。
この生きにくい世の中で、みんなもっともっと物語を
求めてると思う。
森さんにこれからもその書き手として期待しております。

おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/index_f.php


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